麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

【埼玉県全市町村めぐり】大河ドラマの舞台 深谷市

久し振りの埼玉県全市町村巡りの投稿です。2019年夏、妻が旅に出られるようになってからは、埼玉県全市町村巡りを完全に後回しにしていました。2020年にコロナが流行ってからは思うように旅行にも行けなかった代わりに散歩を始めたのですが、家の近所の散歩では読む人は勿論記録を残す自分本人にとっても全くつまらないので、記録を投稿するのは早々に止めることになりました。(でも、近所の散歩は細々と続けています。)
11月に入り、いつも通り私用中の空き時間に越谷市春日部市の市境あたりを散歩している時、「そういえば、埼玉県でも遠方の市町村巡り、最近ご無沙汰だなぁ~! 久し振りに、ちょっと遠出しようかなぁ~?」という気分になり、歩くうちに、「そうだ、明日は11/3の祝日だから、早速明日決行しよう!」と勝手に一人で盛り上がり、空想で行くことを決めてしまいました。
行き先は、今埼玉県で一番観光客が多いに違いない街深谷市大河ドラマを十数年見続けていながら、大河ドラマ放送中にはその舞台の地に行ったことがない私的には、地元であり47都道府県魅力度ランキングで最下位になる日も近い(!?)埼玉県を少しでも盛り上げたいと思い、今のうちに深谷には行っておきたいと考えた故です。
早速家に帰ってすぐにプランニングに着手。ただ単に高崎線深谷を往復して渋沢栄一ゆかりの地に行くだけではつまらないので、私的には鉄ちゃんの要素とグルメ要素を取り入れたプランをチャチャっと作り上げて、翌日に備えます。

 

11月3日の祝日、7時過ぎに家を出て高崎線との乗換駅大宮とは反対方向の久喜駅に向かいます。まずは、鉄ちゃんの自分を満足させるために、久喜から東武特急「りょうもう号」に乗り、群馬県太田駅を目指します。

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旅のスタートは、東武久喜駅

乗る前に指定券を買ったのですが、がらがらかなぁと思いきや、意外と久喜で降りる人も乗る人も多く、50%を超えそうな乗車率に、思わず嬉しくなりました。

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埼玉県に入る頃には複々線だった東武鉄道も、久喜を過ぎてしばらくすると単線になり、グッとローカル色が強くなります。どうやら列車はすれ違いで少し遅れていたようですが、急いだわけでもなさそうなのにいつの間にかダイヤ通りの時間に戻っているのが、ローカル線のいいところ。
群馬県太田駅りょうもう号を下車。「あれ? 今日の行き先って深谷じゃない?」と思われた方、実は群馬県太田市周辺と埼玉県の熊谷周辺は結構近く、昔私が埼玉県で勤務していた頃、埼玉国体などで熊谷周辺のホテルが満室になると、太田市内やその近くの藪塚温泉に宿を配宿した経験があったので、土地勘はあった訳です。

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太田駅で各駅停車に乗り換え

ということで、今回群馬県から県境超えして深谷に入るという埼玉らしくないプラン。前日に思い立って急遽プランニングしたとは思えない?
(という自己満足)

東武の各停に乗り換え、境町という駅で下車。

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この駅前を通る伊勢崎市のコミュニティバスが、利根川を渡って深谷市に入るのを発見したのは、昨日プランニングを始めてからおよそ2時間後。バスで県境を超えるのがいかに大変かは、太川さんなどのバス旅番組でも証明済み。私も当初は近くまで行ってタクシーなどを考えていたのですが、このコミュニティバスを発見した時には、思わず”やったぁ~!!”と快哉を叫んだものです。
東武特急から乗り継いで、1日数本のこのバスまでたった40分待ちなのも神がかり的。

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ここが、始発バス停!

来たコミュニティバスは予想通りちっちゃく、乗客も私一人でした。

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乗客がたった一人とはいえ、律儀なコミュニティバスは手抜きをせずに、バス停一つ一つを丁寧に案内しますが、その後も乗客は現れずに、貸切状態のままで大河川利根川を超えて、いよいよこの日の目的地埼玉県へ。

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”埼玉県だ、ぴょ~ん!”

地図で調べた渋沢栄一の生家に一番近いバス停で貸切コミュニティバスを降り、いよいよ深谷観光散歩のスタート。周囲に山並が見えるというあんまり埼玉県らしくない風景を約2キロ弱の散策。

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何故か、”なぜか埼玉”を口ずさんでしまいました

観光ルートの反対側から来ているので、観光施設などは整備されている筈はありませんが、歩き始めてほどなくなく渋沢栄一関連の看板が出現!

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目的地が近づきます。地図で見るとこの辺の地名は大河ドラマでも使われた”血洗島”のようなのですが、写真に撮れる血洗島の地名が書かれた看板などは見つかりません。
血洗島の名の由来に近い(?)渋沢栄一生家に向かう川沿いの道は、観光用にライトアップが始まっているようです。

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夜に来ると、いい眺めなのでしょうか??

最初の目的地葉渋沢栄一の生家である「中の家(なかんち)」。

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確かに大河で見たことがある家の佇まい。

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若き日の渋沢栄一吉沢亮には似てない?

流石に大河の舞台だけあり、緊急事態宣言明けでまあまあ観光客がいて、その殆どは年配の女性。生家の中は見られないので、家の周囲を一周。家の中から渋沢栄一の人形が我々を歓迎してくれているかのようですが、まだ1万円札も使えていないし、ドラマではまだ若い吉沢亮だし、渋沢栄一の人形であることはわかってはいるものの、何となくリアリティが薄いというか…

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この近くには、渋沢栄一記念館もあるのですが、この時点で渋沢栄一記念館は完全予約制で、「2日前までの予約」がマストとのことなので、前日に思い立って深谷に来た私に入る術はありません。機会があれば、次回また来ようと思います。

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さて、深谷でのグルメと言えば「煮ぼうとう」なのですが、何せ前日に思い立った私にはその名店を調べる時間もなく、要はうどんのようなモノだろうから、この日のランチは煮ぼうとうに決めてはいたものの、店は行き当たりばったりで決めようと思っていました。渋沢栄一生家のすぐ隣に、大河&1万円人気にあやかろうと見え見えの観光客用の煮ぼうとう屋が出来ていて、「まぁ、ここでもいいかな?」と入って見たのですが、まだ11時ちょい過ぎなのに何と満席とのことで、待ってまで観光客用のお店では食べる気にもならずに、次の目的地に向けて歩き出します。途中、煮ぼうとうの看板を見つけたので、少し寄り道をして田舎風景の中にポツンとある一軒家の割烹に入店。11時半の開店と同時に入店したのは、私だけのようです。

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ポツンと一軒家… ではありませんが…

結構待たされて出てきた煮ぼうとうBセット。(1300円也)

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かぼちゃが入っていない山梨のほうとうのようでしたが、まぁまぁ美味しいランチでした。

初煮ぼうとうに満足して、再び散歩を再開。私的には、深谷と言えば昔からネギなのですが、歩いていてもネギ畑がほとんど見えないので、「ここ、本当に深谷?」と疑りたくもなりましたが、お店の近くでようやくネギ畑発見!

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次の見どころは、大河では田辺誠一さんが演じている尾高惇忠の生家。(ということは、妻千代の生家でもある筈!)渋沢栄一とはご近所で、昔でも確かに十分行き来出来た場所。

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ここは入場も出来るようですが、1時間に一本程度走っている渋沢栄一の見どころを巡る臨時周遊バスの時刻が迫っていたため、入場を断念してバスに乗ってしまいます。

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周遊バスというので、生家からも深谷駅からも中途半端な距離にある「大河ドラマ館」にもこのバスで行けるのかと思いきや、このバスは深谷駅が終点で大河ドラマ館に行く次のバスは40分後とのことなので、今度は深谷駅前から市街地をトボトボと歩き出します。途中、お店をやっている知人の家(この日は、休みでした!)などを眺めながら、20分以上のぶらり散歩。

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中途半端な場所にある”大河ドラマ館”

大河ドラマ館は結構な混雑。出演者の動画なども結構ありましたが、殆どの見どころの周囲には人が集まっていて、覗きづらい状況。とは言え、スペースが空くのを待つほどにどうしても見たいものではないので、結局殆ど何も見ずに出てきてしまいました。
大河ドラマ館の入口なのに、やっぱりあった1万円札。やっぱり庶民の関心は大河よりお金??

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ご縁がたくさんありますように!!

すでに万歩計の歩数が1万5千歩を超え、徐々に疲れてきたので、バスかタクシーがあったら乗ろうと思っていましたが、大河ドラマ館駐車場はデカいのに公共交通機関は貧弱のようで、やむなく再び歩いて深谷駅を目指します。

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街を走っているバス。今、深谷は栄一一色!

深谷最後の見どころは、東京駅を模したといわれる深谷駅

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お約束どおり駅舎をパチリと撮り、高崎線で家に帰ることにします。
グリーン車に乗り、久し振りに呑み鉄を満喫して、大満足の一日旅でした。

2021年秋の旅<関東温泉巡り>その3

3日目:9月21日(火)

この日はこの旅2つのメインイベントを満喫する、この旅のハイライトの一日です。

草津のお湯の効能が抜けずまだ朝のお風呂で全身がぽっかぽっかする中で、草津を出て更に上の方を目指します。草津のまだ上には白根山があり、その火口湖の美しい景観は過去にも草津のお湯共々楽しんだ記憶があります。でも、今は活発な火山活動の影響で、白根山エリアは立入禁止になっているので、今回は更に長野県との県境を超えて、志賀高原の山並みを眺めるのが今日の第一のメインイベント。スキーをしない私は志賀高原への訪問経験もないので、楽しみにしていたのですが、日頃の行いのお陰かこれ以上は望めないくらいの最高の好天です!
草津から徐々に標高を上げていくと、あちこちに思わず車を停めてしまう絶景が展開します。

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このあたりは、まだ群馬県。群馬の景観、侮りがたし! ですね。

長野県との県境渋峠を越え、少し下りが始まった頃に目的地「横手山スカイレーター」の乗り場に到着、まだガラガラの駐車場に車を停めます。

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横手山スカイレーター

横手山スカイレーターは、巨大なエスカレーターで、これとリフトを乗り継ぐと、標高2307mの横手山山頂まで行けるのだとか。エスカレーターは片側だけ手すりがあるのですが、手すりは上昇時右側なので、下りの方が怖そうなので私にとってはありがたい構造です。エスカレーターは一本しかないので、10分おきぐらいに昇りと下りが入れ替わるようです。
9時半に運転開始したスカイレーター、右側の手すりに左手でつかまらなければならない私は、写真を撮るどころか景色を眺める余裕すら全くなく、必死で手すりを掴みます。横手山山頂までは、渋峠からリフト一本でも行けたのを少しだけ後悔しましたが、まぁ「いい経験」ですね。何とか自分スカイレーターを降り(実は降りるのも結構大変でした!)、リフトに乗り継ぎ頂上を目指します。リフトはそこまで必死ではなかったけれど、やはり写真を撮る余裕はありません。

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上から見たペアリフト

でも、苦労して(?)昇った頂上、予想を超える最高の景色です!

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富士山が見えるかもという「幸せの鐘」も、少なくともこの日のために持ってきた双眼鏡では、はっきり富士山をみることが出来ました!

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山頂はそんなに広い場所ではありませんでしたが、あちこちの美しい山並みを眺め、景色を楽しみながらゆっくりとコーヒーを楽しみ、最高のひとときでした。

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下りのリフトでは行きより余裕が出て、周囲を満喫出来ましたが、やはり下りのスカイレーターはかなり怖くって、スリリングな体験が出来ました。

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上から見たスカイレーター 結構スリリング

志賀高原でその名前(だけ?)が懐かしい(昔、仕事で名前だけはよく知っていた)いくつかのホテルを初めてみながら、長野方面に向かいます。今日午後の目的地は、2015年に初めて来て、その魅力に夫婦ともすっかりハマった小布施。小布施と言えば栗で、小布施でしか、しかもこの時期しか食べられない小布施堂の栗スイーツの「朱雀」を食べるのが今日の「メインイベントその2」なのです。
小布施堂の銘菓朱雀、その名前は何となく知っていたのですが、以前は秋の時期に小布施に行き、平日でも2時間は並ばないと食べられないとのことで、出会うのは無理だと思っていたのですが、このコロナ禍で完全予約制になったので、1ヶ月前に何とか屋外の席で2時の予約が2席確保出来ました。実は、今回の旅行はこの朱雀の予約が取れたことでようやく行く決心がついた、いわば恩人のような存在です。朱雀は1つ1500円ですが、その予約券代金@300円をファミマで事前に支払わなければならないので、スイーツ1個が何と合計1800円です。でも、2年前までは2時間並ばないと食べられなかったことを考えると、予約があって確実に食べられるというのは、実にありがたいことなのだと思うことにします。
小布施には12時頃に到着。朱雀の予約時間は2時なので、その前に昼食をと思い、5年前には大行列があった記憶が鮮明なお店が、何と行列なく入れるとのことであまりよく見ずに喜々として入店。

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ところがお目当ての栗ご飯がメニューにありません。お店の人に聞いたところ「経営が代わった。前のお店では栗ご飯を出していたようだが、今はありません。」とのこと。今更席を立つ気にもならず、結局ごくありきたりの定食を食べましたが、秋の小布施での栗三昧、最初から出鼻をくじかれた格好。

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残念ながら、栗ご飯ではありません…

その後は小布施のお菓子屋さんを廻って栗のお菓子を買い、栗ソフトを味わった後にお目当ての小布施堂へ。店の前には、予約券を持っている人だけな筈なのに結構な列が。

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時間になり、1500円×2の食券を購入してようやくお目当ての朱雀とご対面。

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これが、噂の銘菓「朱雀」

本当に栗そのもので、何の味付けもしていないので、栗の味はガツンと来るのですが、とにかく飲み物が欲しくなり、何度もお茶をお代わりしながら食べました。
いい経験でしたが、もう一回はないでしょうね。

 

小布施を後にして、今日の宿泊地はここも憧れの温泉だった野沢温泉へ。野沢温泉では観光需要喚起策として、6000円払うと6000円の宿泊券+4000円のお買い物券が貰える(つまり、お買い物の4000円がタダで貰える!)「NOZA割」という施策をやっているという情報を事前に得ていたので、しっかりネットで事前予約しています。野沢温泉の中心街にある観光協会に立ち寄り、購入上限の12000円分の宿泊券と8000円分のお買い物券=20000円分の券を12000円でゲット! 喜々として今晩の宿に向かいます。

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今晩の宿は野沢グランドホテル。入口の「歓迎」の看板に我が家を含む2組しか記載がなかったので、「えっ、今日のお客さん、2組だけ?」と、昨晩は草津の大型旅館がほぼ満室に近かったことと、激しいギャップですね。大浴場も勿論貸切で、草津に劣らない名湯野沢温泉を本当に満喫しました! 野沢温泉も、本当に最高のお風呂でした!

夕食は何とレストラン貸切! ウエイトレス(というより、さっきフロントにいた人)が我々専属で(?)サービスしてくれて、美味しい料理でお酒がすすみます。野沢温泉と言えばやっぱり野沢菜。普段食べている野沢菜とは全く違ってとにかく美味しい!
野沢菜だけでも日本酒、いくらでも飲めそうです。

 

4日目;9月22日(水)

朝のお風呂も勿論貸切。大浴場と絶景露天風呂、朝から何回も入ってしまいました。

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スミマセン。貸し切り(??)に気を許して…

朝食もレストラン貸切。もう1組は一体どこにいるのでしょうか? 余りに我々観光客とはペースが違うので、もしかしたら朝早く宿を出たアルピニストなのかもしれませんね!?

我々はのんびり貸切宿を満喫後、車をホテルに預けて野沢温泉の街の散策に。野沢温泉と言えばたくさんの外湯が有名ですが、手すりのない外湯に入れない私は、その雰囲気だけでも味わい、そして昨日GET した8000円のお買い物券で、野沢温泉でお土産を仕入れるつもり。

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野沢温泉にたくさんある外湯の一つ

坂の多い野沢温泉を頑張って昇り、野沢温泉のシンボルである麻釜(おがま)ヘ。

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この坂を上って

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麻釜(おがま)

近所のおばさん達は野菜を茹でたりしていますが、我々観光客は立入禁止。兎に角凄く熱そうなので、慣れない観光客が火傷しないための配慮なのでしょうね。結局、麻釜そばのお土産屋さんのセールストークにハマり、8000円の殆どを使って野沢温泉らしいお土産をたんまりと入手。メインはやっぱり野沢菜でした!

この日は、新潟県に行くというだけで、特に予定は決めていなかったのですが、やっぱり長野県では千曲川だった川が、新潟県に入ると信濃川になる瞬間が見たいと思い、川沿いの道をドライブして、ネットで調べた川の見える展望台で平野と川の流れを楽しみます。

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実はこの日の観光のオプションもいくつか用意していたのですが、野沢温泉でゆっくりし過ぎたのと、この日だけは天気がイマイチだったため、観光をせずにお目当てのランチに向かいます。新潟のランチと言えば私の大好物は「へぎそば」。ファミレスのような小嶋屋総本店ですが、やはり蕎麦と天ぷらは、「まいう~‼」

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昼食に満足すると、小雨模様だった雨が止んで少し晴れ間が見えて来たので、急遽八海山ロープウェーを目指すことに。最終少し前の昇りのロープウェーで上を目指しますが、やはり曇り空で八海山はその勇姿を見せてはくれませんでした。

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今宵の宿は越後湯沢。過去、私が仕事で何度も来た、大型温泉旅館です。今回、妻が好きな海のモノが群馬&長野ではあまり楽しめないと考えたため、せめて最終日の新潟ぐらいは旨い魚が食べられそうな宿を選んだつもりです。
実は私にはもう一つの目論見があったのです。宿に妻と車を置いて、越後湯沢駅にある新潟の各種地酒が5杯500円で試飲出来るというお店で、新潟中の地酒三昧をしようと思っていたのですが、宿に近づくに連れて天気予報通り雨が激しくなり、結構強い雨が私のモチベーションを容赦なく奪ってゆきます。結局、宿でのんびり温泉をエンジョイすることを選択。
日本酒は美味しいノドグロなどの新潟の海産物と一緒に少しだけいただきました。

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でも、宿にあった新潟の銘酒は埼玉でも飲めるものばかり…

5日目;9月23日(木)

この日も祝日ですが、翌日は仕事なので、高速道路が混む前にさっさと埼玉県に帰ろうと思います。長いトンネルを抜けると、そこは数日前に楽しんだ群馬県。楽しかったあれこれを走馬灯のように思い出しながら、昼前には自宅到着です。
(今年)今まで、辛いことも色々とありましたが、少しは気分転換ができた5日間でした。
次もまた、旅に出るぞぉ!!

2021年秋の旅<関東温泉巡り>その2

2日目:9月20日(月・祝)

群馬をゆっくり楽しむこの日、まずは四万温泉周辺の観光からスタート。まずは四万温泉奥の奥四万湖(ダム)を訪ねます。奥四万ブルーと呼ばれる湖の神秘の青は、気象条件やら何やらが揃った時にだけ見られるのだとか… 元来、そんな運を持ち合わせていない我々ですが、ダムを見下ろすとそれなりに綺麗なブルーの湖面が見えます。

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でも、写真より実際の色のほうがキレイです!

湖は、車でも時計回りで一周できるようなので、ゆっくりとドライブしながら更に眺めの良い場所を探しますが、地図では湖のすぐそばを走っている筈なのに、周囲の木々が車からの視界を遮り、奥四万ブルーどころか湖すら見えません。それならと車を停めて近くを散策したところ、見つかったのはこんな看板のみ。

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奥四万湖の次は四万温泉の入口に戻って、「四万の甌穴群」へ。川の流れが渦巻き状になることで川にいくつかの穴が空いた場所とのことで、興味があったので川辺に降りる階段に手すりがあるか事前にHPで質問しています。「片側には手すりがあります。」という回答だったので車を停めて向かって見ますが、結構急で厳しそうな階段に先に行った妻がビビってしまい、結局下には降りずに上から写真だけを取ることに。

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下で遊んでいる人たちはそれなりに楽しそうでしたが、今の我々にはあの水辺で遊ぶことは残念ながら難しそうですね。

周辺には、中之条ガーデンズや吾妻峡などその他にも見どころはそれなりにありそうだったのですが、スルーして先を目指すことに。次の目的地は、八ッ場ダム八ッ場ダムと言えば、民主党政権の頃に「ダムは作らない!」と当時の前原大臣が工事を中止させた場所。その後、自民党政権に戻って工事は再開され、めでたく2020年に運用を開始した最新(!?)の観光地。

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本来ならこのダムの観光の目玉としては、下に降りるエレベーターがあってダムの迫力を満喫できるそうなのですが、緊急事態宣言中なのでエレベーターは運休とのこと。でも観光客はそれなりにいるようです。前原さんは、この完成した八ッ場ダムを見たのだろうか? と、ちょっと気になってしまいまいました。

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次は軽井沢方面を目指します。「えっ? 軽井沢? 長野県じゃない?」というイメージですが、隣の北軽井沢エリアは何と群馬県なのです。八ッ場ダムから40分ぐらいのドライブで北軽井沢エリアに入ると、流石に三連休の最終日だけあって車がかなり多くなります。目的地に向かう往路にあるこの日の昼食を予定していた北軽井沢の有名蕎麦屋の前を通ると、まだ11時過ぎなのに駐車場には駐車待ちのマイカーが溢れています。「こりゃ、12時頃に入るのは無理かな?」なんて考えながら県境を越えて長野県に入った途端に、こんな田舎道なのに渋滞が始まり、少し焦ります。
長野県に立ち寄った目的は「白糸の滝」。滝好きの私としては、有名な滝には久しぶりに挨拶しておきたかったのです。何とか渋滞を抜け、大混雑の白糸の滝駐車場にようやく車を停めて、久しぶりの滝に向かいます。

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妻は「白糸の滝」という名前に少し混乱しているようです。
特に我々が2015年の日本一周の最初のほうで立ち寄った静岡県の白糸の滝と勘違いしているようです。(2015年に行った静岡県の白糸の滝の記事はコチラ) また、妻は覚えていなかったようですが、同じ2015年の秋には山形県の白糸の滝も見ています。(記事はコチラ

こちら長野県の白糸の滝も何年振りだったでしょうか? 久しぶりに滝の癒し効果(マイナスイオン効果?)をたっぷりと味わいましたが、すごい混雑で滝も歩道も大混雑しており、蜜状態で感染が少し怖くなるような時間でした。特に長野県は緊急事態宣言が出ていなかったので、その混雑は(群馬県よりも)凄かったようです。

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白糸の滝の食事場所も混んでいたので立ち寄らず、予定していた北軽井沢の蕎麦屋にも戻らずに再び群馬県に戻って次の観光目的地である「鬼押し出し園」に向かうことにします。鬼押し出し園は私は来た記憶があるのですが、妻は来たことがないだろうと思ってコースに組み込んだのですが、入場券を買って中に入ると妻が、「ここ、来た。」と叫びます。どうやら、十数年前に闘病中の私の母と3人で来て、私が受付で車いすを借りて母を車いすに乗せて案内した… と言われて遅れなせながら思い出しました。その時も目的地は草津温泉でしたので、やっぱり草津と軽井沢は私の中ではいつもセットなのですね!? 病気になる11年以上前には日記も何も書いていなかったので、記憶力が減退している私はどんどん忘れているようです。その点、病気後にはこのブログを始めているので、その意味でもこのブログは自分の中では大いに役に立っています。

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鬼押し出し園の中のラーメン屋さんでとりあえずお腹を満たします

浅間山の溶岩が作った園内を散策します。

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紅葉が少しずつ始まっていました

上り坂は、今の私には結構きつい坂のように感じられましたが、たった15年前の私は車いすを押して観光していたのですから、まだまだ元気だったのでしょう。15年という年月は無情にも流れ、私から体力を徐々に奪っていったようです。少し寂しくなった瞬間でした。

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この日も天気は良かったのに、浅間山の上は雲で隠れています。

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この日は草津温泉に早く入りたかったのですが、もう1か所だけ観光してから草津に向かいます。私が行きたかった場所は、「嬬恋村」。嬬恋村といえばキャベツで、見渡す限りのキャベツ畑が広がっているのだそうです。昔からキャベツのダンボールに「つまごいキャベツ」と書かれているのをずっと見てきた私も一度はそのキャベツ畑を見てみたいと願っていたものです。嬬恋を代表する景色を見るために向かった目的地は、「愛妻の丘」。ここは年1回「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」というイベントが開かれる場所なのだそうです。ここは人気観光地でもないだろうから、「誰もいなければ、妻に愛を叫んでもいいかな?」ぐらいに考えて向かったのですが、キャベツ畑の中に突入してようやく目的地に着いたら、ここの駐車場にもマイカーが溢れています。

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丘に登ると、あちこちに”愛を叫ぶ”ではなく”愛を囁く”カップルが…

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妻は、「どこで、コンサートやるの??」と訝しがっています。ヤマハリゾートだった「つま恋」と勘違いしているようです。

 

今日の目的地は草津温泉。温泉地としては私も大好きな場所で、今宵の宿は昔徳川将軍にもその湯を献上したという老舗の宿”奈良屋”。

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チェックイン後、草津のシンボル湯畑を散策します。

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湯もみショーには賑わいが完全に戻った感じで、嬉しい瞬間です。

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久しぶりの草津温泉草津のお湯はやっぱり最高です!徳川将軍に献上した「お汲上げの湯」はなめらかで、ずっと入っていたいくらいの素晴らしいお風呂でした。
宿泊料もそれなりだったので、夕食も豪華。季節を感じられるマツタケの土瓶蒸しも出たし… でも、この旅館で妻が一番喜んだのが「お寿司」。コース終了後、普通ならご飯などが出るタイミングで、この宿は寿司職人が席に回ってきてその場で好きなネタの寿司をいくつでも食べていい… のだそうです。 
このサービス、他の旅館では見たことがない斬新なもので、とても楽しいひと時でした。

 

2021年秋の旅<関東温泉巡り>その1

2021年としては最初の投稿です。2021年は今のところ、私にとって人生最悪の1年になっています。

2月に「自分の人生には、こんな悲劇が起こることは絶対にない筈だ!」というくらいの悲しい出来事が起きてしまい、文字通り悲嘆に暮れていたのです。
このことは、ブログに書くことは控えますが、我が人生で(多分、一生のうちで)最悪の出来事だったことは紛れもない事実です。

それでも、人間生きている限り前を向いていかなければいけません。悲しみを忘れるためにも、好きなことをして元気を取り戻す必要があります。私の好きなことといえば、そう… 旅行しかありませんから、全てを忘れるためにも春からプラン作りに没頭しました。私が元気を貰える旅行先と言えば、43年前からそれはいつでも”北海道”です! たっぷりある時間を旅行の情報収集とプラン作りに全て費やして、自分のベストプランができたと自画自賛して、少しは気持ちが楽になっていました。どんなプランかと言うと、観光的にはともかく北海道の美味いもんを徹底的に食い尽くすプランで、プラン通り実施していたら私の体重は間違いなく10キロは太ってしまうくらい、60歳を過ぎて自分の胃袋の限界にチャレンジするという超無謀な計画でした。

ところが、コロナは収束するどころかますます感染者は激増し、北海道旅行にも暗雲が立ち込めます。頼みのワクチンが8月の旅行出発までに2回打てないことが明らかになった時点で北海道でも43年振りの「道北の離島巡り」を諦めて、6年振りの道東に行き先を変更して再び一日中プランニングに没頭する毎日を送りましたが、結局道東のプランも陽の目を見ることなく、出発の10日前には止む無く全面取消をせざるを得ませんでした。

旅行を諦めた後の私は、完全な抜け殻。いつも通りの勤務先の夏休みも何もする事がなく、朝からテレビを見ながらボーッとしている日々を送ります。唯一の楽しみは、大谷選手の活躍だけの毎日でした。

「こんな生活を続けると、早晩自分はダメになってしまう!」と、自分なりに大いに自分に危機感を抱き、「何とかしなければ!」と気分転換をしようと思います。世の中はまだ緊急事態宣言が出ていますが、おとなしくそれに従っていると自分は本当の廃人になってしまう気がしたので、ここは自分自身のためにあえて禁を破る決断をしました。
9月後半にはシルバーウィークがあり、ここで平日を3日休めば8連休ができますので、往復フェリーを使う私でも、何とか北海道に行けそうです。そう考えてから、2021年3度目のプランニングに没頭する日々を再び送りますが、こんな時に限って珍しく仕事の関連で抜けられない日が発生して、3度目の北海道はまたも幻に終わります。

とはいえ、とにかくどこかには必ず旅には出たいので、仕事の予定がどうなってもいいようにすぐに帰れる「関東圏プラスα」で温泉三昧を楽しむ4泊5日の日程を急遽作って旅に出ることにしました。
今回はそんな旅でしたが、お陰様で少しは元気を貰うことが出来ましたので、その様子をいつも通りにレポートさせていただきます。なお、8月下旬には2度目のワクチンを接種して、旅行の時期は一番抗体が元気な時(?)だったと思います。勿論、毎朝の検温も含めた健康管理も自分でできる限り行いました。

 

1日目:9月19日(日)

 

2021年最初の旅、まずは「日本二周目」の基本通り47都道府県を1県づつ制覇することを目指します。今回のターゲットは、まずは群馬県
群馬県(と栃木県)での私の2周目の目標に書いていたのは、”尾瀬!”。でも、どう考えてもあの木道を1時間以上歩くのは私にはどうにも厳しそうで,いい案が浮かびません。ついては、とりあえず2周目は別の群馬を旅することでお茶を濁すことにします。

私的に群馬と言えば、やっぱり温泉。個人的には群馬4大温泉と勝手に名付けた草津伊香保、水上、四万の4温泉を改めて制覇しようと思います。4温泉のうち水上温泉は1周目の2015年に訪ねています

zettaikaifuku.hatenablog.com

ので残すは3つですが、今回群馬県の宿泊予定は2泊なので、仕事を含めて一番行く機会が多かった伊香保温泉は立ち寄るだけにして日程を組みます。群馬は仕事ではよく温泉には行きましたが、近すぎて逆に観光は殆どしていないので、見どころはそれなりにありそうです。

いつも通り9時に家を出発、すぐに圏央道に乗り、「このままでは昼食場所に早く着きすぎるぞ!? どうしよう??」と考えていたら、何故だか突然ナビの到着予定時間が11時過ぎから13時頃に変わります。「一体、何が起きたの??」訳がわからないままにハンドルを握っていると、関越道の渋滞情報が飛び込みます。どうやら酷い事故渋滞らしく、ラジオでは「渋滞を抜けるまで3時間」と、恐ろしい事を言っています。こんな状況で大人しく関越道に乗る選択肢はなく、「群馬なんて隣県じゃん。下道で行きゃあいいじゃん!」と、軽く考えて渋滞している関越道へのジャンクションをスルーして、次のインターで圏央道を降りて、下道を走り出します。ところが、その下道も大混雑。ラジオでは関東圏ほぼ全域でどこもかしこも大渋滞していることを伝えており、さすがに今日は3連休の中日だけあって、どうやら私のように我慢できなくなった旅行者で関東中の道路は溢れかえっているようです。
それでも渋滞の下道を1時間もノロノロと走り、次の東松山ICあたりで渋滞は解消していそうな情報をラジオから仕入れたので、再び意を決して関越道へ。インターまではまだ結構な渋滞でしたが、そこから先は今までの混雑が嘘のような快適ドライブ!
1年半振りの大渋滞、何やら昔に戻ったようで何となく少しだけ嬉しい瞬間でした!

本日のお昼は、本場「水沢うどん」。11時過ぎに着く予定だったので、お店は選び放題だと思っていたのですが、予定より1時間半ディレイで人気店は行列必至と思い、目についた大きな駐車場のあるお店に入り、あっという間にカウンターに席をゲット。

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私的には水沢うどんの定番である舞茸の天ぷらと共にいただきます。

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ごまだれも、水沢うどんならでは… かな?

でも、日本三大うどんの中では、やはり印象が薄い名物です。

 

この旅最初の観光は伊香保温泉。伊香保温泉では行ったことがないロープウェーでいつも通り高いところに行って見ようと思います。

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伊香保温泉にある乗り場

ロープウェーで上まで昇り、その後少しだけ歩いて展望スポットを目指しますが、正直高いだけというか特に絶景という見どころでもなく、有名な温泉のそばでなければ、このロープウェーもなかったに違いないと思える景色ではありました?

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でも天気は良く、群馬の山並みはキレイです!

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次の観光も高いところの榛名山ロープウェイ。伊香保温泉から一山越えて30分ぐらいのドライブで辿り着きます。でも、こっちはさすがに人気観光地らしく行列ができています。

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2輛連結がユニークなロープウェイ。

群馬の湖と言えば大半がダム湖人造湖なのですが、この榛名湖は珍しく?自然湖。

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天気が良ければ富士山も見えるそうですが、この日は晴天なものの富士山までは見えないようです。

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この旅行中に富士山に巡り合えるでしょうか?

 

榛名湖畔周辺はもう緊急事態宣言が明けたかのような大混雑だったので、駐車場も探さずにスルー。その他にもいくつかの観光プランも用意していたのですが、朝の渋滞のお陰でそろそろ宿に向かう時間に。
この日の宿泊は、こんなに近いのに意外にも未訪問の四万温泉。このすぐ横のゴルフ場には、10年以上前には(安いので)何度も来ていたのに です。(平日のワンラウンド3800円でした! 確か)
この日は、三連休の中日なのでさすがに温泉はどこも高く、費用を節約するために比較的安かった大型旅館をチョイス。
隣には”千と千尋”のモデルになった高級宿が。

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緊急事態宣言中とはいえそれなりに混雑していましたが、お風呂は意外にも空いていて、半年以上振りの温泉をゆっくりと楽しむことができました。夕食も嫌いなバイキングを覚悟していましたが、感染防止対策のためか半分以上はサービスされ、飲み放題のお酒が進みます。でも、メインの揚げたて天ぷら食べ放題が、品数が少なく天ぷら好きの妻はガッカリ顔でした。
でも4泊の温泉旅館巡りのスタートとしては、まずまずの一晩でした。
今回は、一旦ここで投稿することにします。

2020年最後の旅<神奈川県>

(投稿した日は2021年ですが、この旅行は2020年です。)

今年の年末年始、私の勤務先のカレンダーは12連休ですが、今年我が家は喪中でお正月ができないため暇な12日間になるのは嫌なので、go toトラベルキャンペーンをフルに活用して関東近辺の旅行三昧を楽しもうと、早くから高級宿を予約していました。

予定では、年末は静岡~南関東の高級宿を楽しむ3泊4日、年始は(高級宿ではないけれど料理中心の宿選びで)千葉の海鮮を楽しむ4日間を計画、宿代が高くなる大晦日~正月以外は文字通り関東を満喫する計画でした…
ところが、ご存知の通りコロナ感染が再拡大し、12/28~1/11の間はgo to トラベルキャンペーンも適用除外になり、今のうちに分不相応に高級宿三昧を楽しもうという目論見は脆くも崩れてしまいました。とりあえず「静かなお正月を」という政府の方針に従うことにして、一旦は6泊全ての予約と関連して取っておいた交通機関等の全ての予約をキャンセルしたのですが、そうするとこの旅行に備えて大掃除も12月の前半から徐々に済ませておいた我々は、やはり正月を含めて何もやることがない12連休は苦痛で、まだ仕事をしている方がましなくらいです。(とはいえ、仕事もできませんが…)
ということで、政府の推奨に従い2021年の正月は「静かなお正月」を送ることにしますが、せめて2020年中に日程を短くして2泊3日の旅くらいは楽しもうと、改めてプランを練り直します。出発は当初の予定と同じ12/27(日)、行き先は南関東周遊を諦め、神奈川県に絞ることにしました。11月に箱根に行ったばかりなのですが、その時にも「もっといろいろな美術館・ミュージアムが見たい!」という自分と妻の希望が珍しく一致し、もともとの予定でも「箱根のミュージアム巡り」をメインイベントと考えていたため、メインイベントだけは前回同様のプランニングです。
1泊目の27日はまだgo toキャンペーンがギリギリで適用できるのですが、この状況で宿も少しはキャンセルが出始めたようなので、第一希望だった湯河原の高級温泉宿にも僅かに空室が出来、幸運にもgo to価格で予約することができました。go toから外れた2泊目はその影響でかなりの旅館で大量キャンセルがでた様子で、観光地はどこも皆ガラガラ。旅館の経営が心配になるほどの状況でしたが、価格はともかく宿は選び放題だったので、凄く久しぶりに箱根の王道である箱根湯本に宿を取ります。この2泊の前後に神奈川のややマイナーな観光地(失礼!)を組み合わせて、3日間の神奈川の旅の日程が出来上がりました。

 

1日目:12月27日(日)

 

いつも通り朝の8時には埼玉県北部の家を出て、自宅近くから圏央道に乗ります。本当なら、この日あたりは帰省ラッシュで渋滞情報を心配しながらのドライブの筈なのですが、圏央道を走る車の数は異様に少なく、日本経済を考えると大いに不安ではあるのですが、ドライバー的には超快適なドライブ。運転に余裕があるからか富士山がとても大きくきれいに見えます。いつもは余裕がないからなのか、圏央道からの富士山がこんなにきれいに見えるのは私的には初めての経験です。僅かに渋滞情報が出ていた海老名ジャンクションでも少しだけブレーキを踏んだだけで済み、小田原厚木道路へ。ここでも渋滞に巻き込まれることもなく、あっという間に小田原を通過、予定以上に順調なドライブ。
今日の最初の目的地は真鶴。真鶴は三浦半島伊豆半島に挟まれた相模湾に少しだけ突き出た小さな半島。でも真鶴に来た最大の目的は、半島の景色よりも相模湾で取れる新鮮な海の幸のランチ。でも、予定より早く真鶴半島に着いたので、まずは真鶴半島の突端まで行ってみます。
ケープ真鶴という観光施設に車を停め、突端まで行ってみようとも思いましたが、手すりのない下り階段が続くので、最初の観光から下に降りるのを諦め、上から景色を満喫することに。
雄大相模湾の眺望

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これが、真鶴のシンボル(?)三ツ石 干潮時には、陸続きになるのだとか…

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右には、熱海の町並みに続いて伊豆半島が見えます。

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車に戻り、まだ時間があったのでgoogle地図にあった「モアイ像」を探してドライブしてみたのですが、案内もなく見つからず、そろそろ空腹になった妻に促され、諦めて予約していた食堂に向かいます。
昔から真鶴は海鮮が美味しいことで有名で、神奈川の友人の多くから「美味しい海鮮が食べたければ真鶴に行け!」と言われたことを思い出します。今回、目を付けた食堂は、さほど有名ではなく大型店ではないので団体は入れそうもない「丸入水産」という小さな食堂。食堂に向かう途中、真鶴で一番有名な海鮮店の前を通ると、そこには既に人だかりが…(車の中からチラッと見ただけなので、開店前だからか待ちの人たちかは不明ですが、混んでいたことは確かです。)
でも、この「丸入水産」には我々が一番乗り!

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「丸入水産」入口(私の車が邪魔ですね!)

妻はとにかく刺身が好きなので、刺身を存分に楽しめるという「まるいり定食」@3400円×2と、時価@4000円の伊勢海老をオーダー。今回も酒が飲めないのが悲しいところ。

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突き出しの自家製イカの塩辛 まいう~!

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伊勢海老の刺身!

舟盛で出された10種類を超える刺身はどれもとびっきり新鮮で美味!

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ビジュアルは兎も角、10種類もの新鮮な刺身が満載!

最後には、伊勢海老の味噌汁と呼子で食べたイカを彷彿とさせるイカの刺身&サザエ!

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満足はしましたが、期待度が高すぎたのでその期待を上回ることはできなかったのと、やっぱり自分的にはサザエのつぼ焼きや焼き魚も食べたかったなぁ~

(と、贅沢な愚痴)

食事が終わったのは1時過ぎ、このまま湯河原の高級宿に向かうのは早すぎるのでどこかで時間を潰す必要があります。当初は湯河原の「西村京太郎記念館」にでも行こうと思っていたのですが、妻は全く興味がなさそう。そこで、今日は天気がいいのですが明日の天気予報はあまり良くないので、明日行くつもりだった「箱根駒ヶ岳ロープウェイ」に乗ることを思いつき、湯河原を超えて芦ノ湖畔まで山を登ります。
箱根駒ヶ岳ロープウェイには、2015年2月に前の会社の退職直前に来たことがあるのですが、その時は霧で全く何も見えなかったので、今回はそのリベンジです。

芦ノ湖畔から眺めると、富士山は雲に隠れていたのですが、ロープウェイの途中からはその雄姿を存分に見せてくれます。正に、「頭を雲の上に出し」の風景です。

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本当に、この時までは雪がほとんどない富士

それにしても、今年の富士山は本当に雪が少ないですね! (この日までは)

ロープウェイ終点からは、芦ノ湖は綺麗に見えますが、富士山はまた雲に隠れてしまっています。

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帰りも、富士の雄姿を存分に楽しみ、約6年前のリベンジ無事に果たしました!

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本日の宿泊、湯河原の高級宿は昔から名前だけは知っている奥湯河原にある海石榴(つばき)。近年、北海道の大型ホテルチェーンに買収されてサービスが落ちたという声を聞いたこともあり若干危惧していました。エントランスに車を付けても誰も出てこなかった時にはちょっと嫌な予感もしましたが、その時以外にサービスに手抜かりはなく、価格相応のサービスをしてくれて、満足させていただきました。
唯一の注文を付けるとすると、部屋食の夕食の次を持ってくるのが遅いこと。仲居さんは一生懸命でしたが、恐らく多数の部屋を担当しているのか、美味しい食事の一品一品の間が空きすぎて間延びしてしまい少し残念でした。でも、部屋にはサービスのビールが4本も置いてあったので、ビールを飲んで次を待つことができましたので、文句を言うレベルまでは行きませんでしたが…

 

2日目:12月28日(月)

 

いつでも入れる快適なお風呂で誰もいない朝風呂を楽しみ、部屋食の朝食にも満足し、快適な湯河原の高級宿をすっかり満喫しました。2020年の高級宿の締めくくりとしては、大満足でした。
この朝の湯河原の天気は小雨。でも1週間前の天気予報ではこの日の箱根の天気は雪予報で、雪が降ると車で箱根の山を上るのは無理かな?と危惧していたのですが、やがて予報が雪から雨に変わってくれたので、雨であれば御の字です。どうせ今日は美術館巡りの1日で、雨ぐらいであれば問題はありません。
昨日同様に湯河原パークウェイを上って箱根まで、昨日走った芦ノ湖の反対側の「芦ノ湖スカイライン」をドライブして本日の目的地である箱根仙石原を目指します。どうやら雨は止んだようで、ドライブしながら時折富士山が見えます。今日の富士山は雪をたっぷり抱いていて、昨日ロープウェイから見た山とは別の山のように見えます。昨晩~今朝にかけてかなりの降雪があったようです。この雪がここ箱根に降らなくて本当に良かった!
今日の箱根ミュージアム巡りの1番目は「星の王子さまミュージアム」。11月に箱根に来た時、妻がこのミュージアムの存在を知り、その時はスケジュールの都合で行けなかったために「12月に連れて行く!」という約束を果たすべく、今回の旅行を神奈川県にしたのは、正にこのミュージアムが目的だったのです!
童話「星の王子さま」と作者サン=テグジュペリの関連の展示が中心のミュージアムなのだろうと想像しますが、星の王子様は昔読んだことがあるのにその内容等は完全に忘れていたので、改めてamazonで童話を読んでからミュージアムに向かいました。
雨が止んだミュージアムは、まずはパリの町並みを彷彿とさせる風景から始まります。

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次はストーリーに従って登場人物が登場。(読んでおいて良かった!)

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フランスらしく教会もあります。

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展示は、予想通りストーリー以外にはサン=テグジュペリの生涯関連が多かったのですが、サン=テグジュペリパイロットで世界中で活躍して40代で帰らぬ人となったことは知りませんでした。

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クリスマスイルミネーション?

ミュージアム巡りその2は、箱根ガラスの森美術館

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外にあるガラスのモニュメントはきらきら光って綺麗なのですが、写真に撮るとそのキラキラが撮れずに、その綺麗さは伝わりません。

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ベネチアングラス博物館などは、私にとってはやや期待外れでした。

ランチは、仙石原の有名寿司店に狙いを定めていましたが、何故かお休み。仕方がないので再び星の王子様のあたりまで戻り、何となくネットでお店を探した時に店名を覚えていたお店に入ります。大エビフライが名物らしく海老好きの妻に勧めましたが、朝食をたっぷり食べていた我々は二人ともうどん一杯だけがちょうどいいボリューム。

ミュージアム巡りその3は「ポーラ美術館」。モネ、セザンヌピカソシャガールなど私でも知った有名画家の作品がたくさんあり、観甲斐があるある素晴らしい美術館でした。ちょっと遅くなってからの入場だったため、駆け足での見学となってしまい、ちょっと残念。「これなら、箱根ガラスの森をカットして、星の王子様とポーラ美術館の2つにすればよかったね。」と後悔しても後の祭りです。
西洋美術以外にも焼き物などのコレクションもあり、かの北王子魯山人と私が昔から気になっている河井寛次郎のコレクションをゆっくり眺めたのは、2015年に行った足立美術館以来かもしれません。

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今晩の宿がある箱根湯本までのルートは、箱根駅伝6区の山下りのルートを走ります。景色を満喫するため、「少し、ゆっくり走りたい」と思っていたら、神様の思し召しか、思いもかけない大渋滞に巻き込まれ函嶺洞門あたりの風景は本当にゆっくり見ることができました。
本日の宿は箱根湯本でも私が知らなかった宿「ホテルマイユクール祥月」。女性目線で宿を運営している旅館らしく、ロビーも狭く団体向きではないので旅行会社時代の私の知識外でした。
でもこの旅館、予想以上に快適でした。この8月以降go toトラベルキャンペーンで高級旅館に慣れきっていたのですが、サービス等は比ぶべきもありませんが、食事等は遜色がありません。
食事は17:30と19:45の2回制で、遅くチェックインした我々はちょっと遅い19:45~のスタート。まずは彩り豊かな前菜の盛り合わせから始まります。

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前菜盛り合わせ(2人分)

その後は、和洋折衷のメニューが続き、どれも満足度が高いクオリティ。何より、周囲の人と全員同時に食事をスタートしているので、下膳・配膳のサービスもとてもスピーディで気持ちがいい! また、バックにはピアノの生演奏が流れて、我々が知った曲の美しい旋律が優雅に流れ、周囲のお客さんの話し声も気にならずに、騒がしい旅館の食事のイメージはありません。
そして、一番感動したのはデザート。ハイティー形式で一人10種類のデザートがサーブされ、希望者はお代わりも出来るのです!

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デザート(2人分) 私は完食してしましました!

それまでで満腹になったにも拘わらずに、ついつい10種類のデザート、完食してしまいました!(さすがに、お代わりはしませんでしたが…)
この日からgo to キャンペーンは適用外となったものの、この日のこの宿は満館。今日は3つの美術館共にかなりの混雑だったし、宿は満室だし… go toキャンペーンを止めてもあまり効果が出ていないように感じられた1日でした。

 

3日目:12月29日(火)

 

このホテルの唯一の欠点(我々が気に入らないところ)は朝食が我々が大嫌いなバイキングであること。ただ、バイキングの朝食以外はとても気に入ったので、そのうちにまた行きたいと思います。
朝食時間が7時しか選べなかったので、8時半には宿を出て、まずは正月を前に有名な小田原蒲鉾の鈴廣本店でお買い物。鈴廣本店は箱根駅伝で6区から7区への小田原中継所があるあの場所です。今年は喪中なので紅白の蒲鉾は食べずに、白一色の蒲鉾とつまみの竹輪等を年始用に仕入れます。
この日の神奈川県最後の観光は大山阿夫利神社。神奈川県伊勢原市の大山には、小学校時代に遠足で来て以来なのでおよそ50年振りです。2015年・2017年に鳥取県の大山(だいせん)に行くたびに、「そういえば、神奈川の大山(おおやま)には小学生の時以来行っていないなぁ~!」と思い、「いつかは行かねば!」と思っていたためです。
大山阿夫利神社まではケーブルカーで登るのですが、一番上の駐車場からでもケーブルカーの駅までは普通の人でも15分は階段を登る必要があるようです。この日は10時頃にはその最上部に着いたにもかかわらず、駐車場は周囲の民間駐車場を含めてすべて満車で、駐車場待ちの車も数台。徐々に山を下りながら駐車場を探したところ、ずっと下にある無料駐車場まで空きはありません。

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この下の駐車場から歩いてケーブルカー駅に行くことは考えられないので、周囲にバス停を探したところ、近くに先ほどの最上部まで行くバス停があり、10分後に来た超満員のバスに乗って、再び最上部まで行き、改めてここからこの「こま参道」を登ることにします。

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参道にはお土産屋と食堂などが並び、観光地としてはそれなりに賑わっている感じ。それにしても今年は分散初詣を推奨している故か、凄い混雑です。大山って、こんな人気観光地だったっけ?? 
でも、ありがたいことに大半の階段に手すりがあるため、私の足では約25分でようやくケーブル駅に到着。駅にもすごい行列です。

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蜜状態のケーブルカーで阿夫利神社駅に着き、また階段を大山阿夫利神社まで。

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晴れていれば三浦半島はおろか房総まで見えるそうですが、この日は江の島さえ見えません。

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初詣ができない喪中の我々も初詣とは言えない参拝を済ませて、再びケーブルカーで下山します。

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再び「こま参道」ですが、今度は下りなのでやや余裕を持って下山することが出来ました。

そろそろ昼食の時間で、大山といえば豆腐とイノシシ料理が名物のようですが、二人ともどうもその気になれずに「ファミレスの方がいいよね!」ということになりましたが、ファミレスと言った瞬間に懐かしい神奈川のファミレスチェーンのことを思い出し、帰りのバスの中でそのファミレスが近くの海老名のららぽーとにあることを発見して、向かうことにしました。
その懐かしのファミレスとは、「ハングリータイガー」。我々が横浜に住んでいた頃(約20~30年前)にたまに行ったハンバーグが名物のファミレスです。妻にはあまり記憶がないようでしたが、当時車で営業することも多かった私はよく行った大好きなレストランだったのです。

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目の前でハンバーグを割ってくれるシステムは昔と同じで、神奈川県の観光の締め&2020年の旅行の締めとしては最高のアレンジでした。(と、自己満足)

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2021年は、go toキャンペーンはともかく、コロナを気にせず存分に旅行が楽しめますように!、

箱根 高級宿と紅葉の旅

10月初めの"東北鉄ちゃん旅"から帰った後も、いろいろなことがありました。その直後仙台に行く用事も発生したのですが、楽しい"旅"ではなく憂鬱な"旅行"でした。
でもgo to travelキャンペーンもあるし、ともかく旅に出たいという強い気持ちだけはずっと持ち続けています。という訳で、今回もまた危機的な家計の財政をかえりみずに旅に出てしまったというお恥ずかしいレポートです。
今回の旅先は"箱根"。珍しく妻の「箱根、行ってみたい!」という一言がきっかけです。勿論、昔から&日本一周目の時にも箱根には行っているのですが、実は家族旅行では箱根に泊まったことはなかったのです。理由は、箱根には仕事の関係で嫌という程行っているので、私的には”今更、箱根の団体用旅館になんて泊まりたくない!”という我が儘から。勿論、団体用ではない高級旅館もあまたあることは知ってはいましたが、”箱根の高級旅館は高い!”という私の固定観念から、いつも近隣の熱海や湯河原に宿を取り、箱根には昼間観光に来ることで済ませていたのです。
そういえばちょうど”日本二周目”の神奈川県の目的地探しにも苦労していました。神奈川県に魅力が無いわけでは決してなく、昔神奈川には職場もあり8年以上も住んでいたし、とにかく馴染み深い県だった故です。ということで、”箱根の高級旅館と紅葉”というテーマを無理矢理神奈川県の二周目にこじつけることにして、go to travelキャンペーンの恩恵を存分に味わえるような超高級旅館を紅葉が楽しめそうな11月中旬の日曜日を予想して早めに予約。
でも旅行実施が近づき予定をあれこれ考えると、箱根の紅葉は存分に楽しみたいし、折角の高級旅館なんだから早めにチェックインしてのんびりしたいし…  ということで、もう一泊しようと土曜日の箱根の宿を探しますが、予想通りの紅葉の進み具合に+go toキャンペーン効果が重なったためか箱根中の宿はほぼ満室。仕方なく土曜日は小田原の東横インを予約し、箱根と言えば自分的にはお約束の小田原ロマンスカーを予約して準備完了です。

 

1日目:11月14日(土)

 

今回の旅は車ではなく列車の旅。理由は紅葉期の箱根の大渋滞に巻き込まれると身動きが取れなくなる予感がしたからです。勿論列車もとにかく混むでしょうが、満員電車だと思って我慢することにします。
この日はロマンスカーに乗って小田原に行くだけなので、いつもの土曜日同様手足のリハビリをしてからゆっくりと10時半過ぎに家を出ます。
お昼は新宿にて。今回の行き先は箱根で交通機関としては小田急グループにメチャクチャお世話になるので、お昼ご飯はその小田急グループに敬意を表して小田急デパートのレストランでいただきます。まだ旅先ではありませんが、私的にはもう楽しい旅が始まっているのでこの日のお昼からいつもとは違うプチ贅沢を実行。レストランでの食事も予約するとポイントが戻って来るgo to eatキャンペーンもあるので、今回の旅では予約できるレストランはすべてちゃっかり予約済みです。
お昼はオイスター専門店にて牡蠣をいただきます。

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2つの産地の生牡蠣から始まって、牡蠣フライや焼き牡蠣など旅のスタートとしては上々のランチ。

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駅でロマンスカーの指定券を受け取り、箱根フリーパスを購入して小田急ロマンスカーの乗り場に向かいます。
小学生だった6年間小田急線沿線の祖師ヶ谷大蔵で育った私は、電車と言えば小田急で、(夢の)特急列車と言えば何と言ってもロマンスカー! 昔のロマンスカーはピポパポとチャイムを鳴らして疾走していた鉄ちゃん小学生にとってはとにかく憧れの電車でした。
小田急線に乗るのも凄く久し振り。複々線化されたことは知ってはいましたが、久し振りに路線図を眺めると快速急行なんてのが出来ていたり、その快速急行が登戸に停まるのに成城学園前向ヶ丘遊園に停まらないことに昔の小田急線住民としては愕然とします。私が小さい頃は田舎のローカル線南武線との接続駅登戸には準急しか停まらなかったのに…?? 小田急の路線図のほぼ中央に存在感を示して鎮座する町田駅。この駅名にもいまだに馴染めません。やっぱり私にとってはいつまでたっても子供時代の「新原町田駅」なのです。
ロマンスカーと言えば当然憧れは展望車。今回は間際に予約したにも関わらず、後ろ展望車の2列目が取れたので、嬉々として列車を待ちます。

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これが、憧れの(後)展望車

ロマンスカーに乗るのなんて何年振りでしょう? 昔横浜に住んでいた頃新宿で呑んで大和まで何度か乗った記憶がありますが、それも二十数年前です。

ロマンスカーの沿線は懐かしい思い出ばかり。通っていた高校に近い青春の地&大学生時代は"徹マンの地"だった下北沢、高3の夏休みには受験勉強と称して毎日通った梅ヶ丘図書館(でも、結局友人とダベってしまい、あんまり勉強しなかったなぁ~!)、小学生時代、小田急線が立体交差になる前には環八が小田急で寸断されていて我々のローラースケート場だったり、大学時代には狛江に住んでていつも酔っ払って千鳥足で家まで歩いたり… ロマンスカー、早すぎて記憶が追いつきません。もっとゆっくり走ってよぉ~!

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こんな鉄ちゃんがキュンキュンする景色が続きます

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間もなく、小田原到着

どこまで行っても思い出は尽きず、結局ハイテンションの興奮状態のまま小田原駅に到着。
すぐに駅前の東横インに荷物を置き、こちらは間違いなく54年振りの小田原城に向かいます。
小田原城に来たのは、間違いなく小学校に入る直前の幼稚園年長の時。実はその時、私の人生で唯一迷子になって大騒ぎになり、数十分後に何とか発見されたという顛末をその後もずっと母親から何度も聞かされ続けたので、間違いはない筈です。私の微かな記憶でも、お城の下でビービー泣いていたことを覚えています。そのほろ苦い記憶が私を小田原城から遠ざけており、その後何度も小田原市内には来ても小田原城は遠望するだけで行く気にはならなかったのです。でも今回、折角の機会なのでその呪縛から解放されてみようと思います。

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ホテルそばのいわば裏口のような門から小田原城に入るとすぐに天守閣の広場に出ます。

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天守閣を眺めながら54年前の迷子の記憶を必死に呼び覚まそうとしますが、号泣している6歳児の姿がフラッシュバックするだけで、このどこで迷子になったのかは全く思い出せませんし、当時のことを鮮明に覚えていた母親にはもう聞くことはできません。やっぱり記憶を辿ることは出来ずに、ストレスが溜まった小田原城の再訪でした。

夕食は魚が美味しい小田原の人気居酒屋を予約しています。18時前にも関わらず、店の前には椅子に座った"待ち"が一組。店内はガラガラでしたが、この後予約客で席が埋まります。go to eatキャンペーン効果は絶大なようです。

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お酒と刺身を少しだけ楽しみ,地魚丼で締めます。

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さすがは高級店で美味しかったけれど、値段も都内並みでした。

帰り道からはライトアップされた小田原城が見えます。記憶は辿れなかったけれど、何となく少し嬉しい時間でした。

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2日目:11月15日(日)

 

この日はこの旅のメインイベント、箱根の紅葉と超高級ホテルを楽しむ一日。早起きして部屋で東横インが無料提供してくれたサンドイッチのお弁当を食べてから、予定より少し早めに小田原駅のバス停に向かいます。
箱根の観光ルートと言えば、定番は登山鉄道~ケーブルカー~ロープウェイを乗り継いで芦ノ湖の湖畔まで行くのがお約束のゴールデンルートなのですが、箱根中の宿が全部満館の今日は大混雑必至と考え、少しでも混雑を避けるべく通常とは逆のルートを行くことにします。
小田原駅始発のバスに乗って、一路芦ノ湖畔を目指します。このルート、分かりやすくいえば箱根駅伝の山登りの5区とほぼ同じルートを走るバスと言えばイメージしやすいでしょうか??小田原駅を出てすぐに国道1号線に入り、歴代の山の神たちの勇姿が目に浮かぶ風景が続きます。

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バスはロマンスカーと並走⁉(すぐ、追い抜かれます)

バスですらウンウン唸りながら急坂を登って行くのに、あの山の神達は軽快に走り抜けて行くのが私には信じられない!

箱根の山の紅葉は始まっています。

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途中、小涌園バス停でバスを降ります。この近くに今日の高級宿があるので、結構重いリュックを宿に預けて身軽になって箱根を満喫しようという魂胆。バス停から坂を下ること2~3分で宿に着き荷物を預けると、丁寧にもさっき降りたバス停まで高級車で送ってくれるという高級旅館ならではのサービス! お陰で20分後の次のバスに無事に間に合い、再び山登り5区に無事に戻ります。
芦ノ湖到着は9時過ぎ。まずは芦ノ湖と富士山にご挨拶。

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続いて箱根駅伝に敬意を表して箱根駅伝のゴール地点へ。

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毎年のお正月にTVで観ているこのゴール&復路のスタートの道路、意外に狭い道だったことに少々驚き。

ゴールすぐ横にある「箱根駅伝ミュージアム」は9時半オープンなのですが、我々は10時発の海賊船の始発便に乗る予定なので駆け足で見学。

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母校が箱根駅伝に出る人たちが、今更ながらに羨ましい!

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我が母校は大昔は箱根駅伝の優勝経験すらあるというのに、最近は全くその名前も聞きません。また、現在の勤務先の大学は、予選会に出るのが精一杯で毎回予選会の最後の方にちょっとだけその名前が出て来ます。
ミュージアムといってもパネル展示が主で、襷とユニフォームくらいしか展示物がないだろうという予想通りだったので、15分程度の見学で箱根海賊船へ。

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この海賊船で芦ノ湖を半周する予定。小田原の箱根フリーパスは、バスやロープウェイ・ケーブルカーだけではなくこの海賊船にも乗れるので、いちいち切符売場に並ばなくていいので大変便利。でも我々は「混雑期には@400円払って特別船室に行くべし!」という口コミのアドバイスに素直に従って、約40分の快適なクルージング。

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TVによく出るパワースポットの神社と海賊船とは会社が違う遊覧船

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海賊船同士のすれちがい

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芦ノ湖と富士山

桃源台港で海賊船を降り、いよいよ混雑覚悟でロープウェイへ。でも逆コース効果なのか1分毎に出ているロープウェイに5分程度の短い行列で乗ることができました。

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大涌谷でロープウェイを下車。大涌谷には昔まだ子供達が小さかった頃に連れてきて以来。しばらく立入禁止だったようですが、今は復旧していて何よりです。

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大涌谷名物黒たまごのモニュメントには記念写真を撮る行列が出来ています。

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正面は行列のため、横からパチリ

まだ11時過ぎですが、この先にはレストランが少なそうなのと混雑が読めないので、ここでまだ空いていた食堂に入り、地獄黒ラーメン(だったかな?)を食べました。名物の黒たまごがこのラーメンの中に入っていたので、7年は長生きできるかな?

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その後大涌谷を散策しようと思いましたが、昔歩いたルートは通行止めになっていました。大昔(約20年前)に比べて何となく硫黄臭が少ない気がしたのは、私の錯覚??

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ここからは富士山がこの日一番きれいに見えました。

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再び箱根ロープウェイへ。予想通り芦ノ湖行きは大混雑でしたが、我々が乗る早雲山行きはさほどでもありません。すぐにロープウェイに乗れて白煙を上げる景色が堪能できます。

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早雲山からはケーブルカー。ここでは満員電車を覚悟していましたが、臨時便まで運行して混雑緩和をはかってくれています。密にならなくて一安心。

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今日のメインイベントは公園上駅で降りてすぐの箱根美術館。チケットに並ぶ大行列を予想していましたが、意外にも数分の待ち時間で切符が手に入り、いざ中へ。箱根一番の紅葉スポットである箱根美術館の見学順路はまずは庭から。我々というより訪問者全員がこの紅葉に圧倒されます!

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ベストタイミングで箱根に来られた僥倖に大感謝しながら広い庭園を散策。

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途中、私的には結構危ない階段もありましたが、京都の苔寺を思い出しながら慎重に歩けば何とかなるものです!

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今朝、バスを途中下車して宿にあの重いリュックを預けて本当に大正解!今日は30分早起きしてリュックを預けたことや、混雑を避けたルート選択など本当に全てが上手く行き過ぎていささか怖いくらいです。

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庭園を見終えた後の美術館はまるでついでのような様相。何を見たのかもあまり記憶に残っていません。
とにかく最高の紅葉でした。

箱根美術館のすぐ横にある強羅公園。ここは小田原フリーパスで無料で入れる坂を利用して作られた公園で、箱根美術館横の入口が最上部なので、公園を散策しながら坂を下って行きます。ここが公園中央部の見事な噴水。

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歩き疲れたので、公園内のカフェでティータイム。

コーヒー党の私には珍しく紅茶と美味しいケーキセットで大満足。

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今日は折角の高級宿なので、早めに宿に入るのがマスト。間もなくチェックイン時間の3時になるので、強羅から満員の箱根登山電車に2駅乗り小涌谷駅へ。駅にはまた高級車にお出迎えいただき、宿に向かいます。高級宿の名前は箱根翠松園。

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go to travelキャンペーンの上限は一人4万円ですが、この日の宿泊はそれを大きく上回っています。フロントを素通りして部屋棟へそのまま高級車で。

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宿入口。この奥がフロント

フロントからは結構な坂で「大浴場はフロントのすぐ下です。」とのことなのですが、「皆さん大浴場に入る人は少なく、殆んどの方がお部屋のお風呂を楽しまれますよ!」とのこと。

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宿の中。食事処の前にも紅葉が

案内された部屋の中でチェックイン。部屋の使い方も詳しく教えていただきます。
露天風呂は勿論源泉かけ流しで、風呂には何とTVも付いているし洗い場のシャワーブースも立派なので、確かに遠い大浴場に行く気は失せてしまいます。おまけに部屋に最初から4つあるバスタオルは、使用済みを部屋の玄関近くの場所に置いておくと、新品に取り替えてくれるとのこと!今回、私だけで部屋のお風呂に4回入りましたが、そのお陰で常にキレイなバスタオルが使えたのです!
早速、快適な部屋の露天風呂を満喫して、風呂上がりには部屋にあるサービスのビールで乾杯!(おかわりが欲しかった!)

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夕食は部屋近くの料亭にて。この宿の人気は”鉄板焼きディナー”だそうですが、我々が予約した数ヶ月前でも、もう鉄板焼きは満席とのことで通常の懐石料理。

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前菜(2人分)

料理は勿論美味しかったけれど、宿泊代も一定額を越えると料理にはあまり差がなくなるように感じてしまいます。勿論食材などもそれなりに高級化しているのでしょうが、もともとが貧乏育ちの我々にはその違いがわからないのでしょうね。
部屋に戻って、TVドラマを見ながらまた長風呂を満喫しました!

 

3日目:11月16日(月)

 

鳥のさえずりで目が覚め、朝風呂で覚醒。あっという間の3日間の最終日のスタートです。朝食もゆっくり約1時間を掛けてサービスされます。

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朝食もコースの感じで、これもその一部!

残された箱根滞在時間はあと半日あまりで、早く観光に行きたい気もしますが、ゆっくりと朝ごはんを楽しんだ後にはまたお風呂に入り、結局10時近くまで高級宿を満喫しました。
午前中は宿の周りを観光して、最後の箱根を楽しむ積もり。宿にまた荷物を預け、高級車ですぐ近くまで送ってもらいます。
今日最初の見学はここも紅葉の名所らしい小涌園蓬莱園。

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確かに紅葉が盛りではありますが、昨日の箱根美術館ほどでは…

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でも、周囲の紅葉もとてもいいです。

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次は歩いて岡田美術館へ。

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カメラもスマホもロッカーに預けて見学する岡田美術館なので、写真は玄関のみ

ホテルでのんびりしたせいで見学時間が少なくなったのに1階からじっくり見たため、上階は駆け足に。庭園も工事中で見られなかったので、岡田美術館にはいつかまた来ようと思います。
昼食は小涌園の高級蕎麦を予約しています。箱根と言えば"そば"というのは、小田急沿線で育った私の刷り込み。当時、小田急線の各駅には必ず「箱根そば」という立ち食いそばのスタンドがあり、当時小学生の割には頻繁にその「箱根そば」を食べていたので、箱根と言えば私の胃袋は"パブロフの犬"の如く"そばモード"になるのです!
小学生時代の私の大好物は「コロッケそば」。中学生になって箱根そば以外の他の立ち食いそば店を知り、そこにコロッケそばがないことに愕然とした記憶すらあるのです。
でも今回の高級店は小涌園の中の由緒ある建物にある「蕎麦貴賓館」。入口から風情があり、さすがにコロッケそばは無さそう!?

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高級店おすすめのランチセットは、ざる蕎麦に天ぷらなどにドリンクが付いた"go toセット"。go toの地域クーポン3枚分と高価ですが、昨日貰ったクーポンが丁度6枚残っていたので、ドリンクにワインを選んでこの旅最後の贅沢。

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昼食後には歩いて高級宿に戻り、最後にまた小涌谷駅まで送ってもらいます。今回、この宿翠松園のサービスを使い倒した感じです。

この日は平日なのに箱根登山鉄道は朝のラッシュ並みの混雑! 3ヵ所あるスイッチバックを楽しむ余裕はありませんでした。

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観光客が多いときも少ない時もニュースによく出て来る箱根湯本駅前の商店街で僅かにお土産を仕入れ、再びロマンスカーの人になります。

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帰りは呑み鉄をしたので、あっという間にうとうと。目が覚めたら懐かしの経堂辺りを走っていて、記憶に浸る暇はありませんでした。

2020年みちのく鉄ちゃん旅<その2:ローカル線を満喫!>

2日目:10月4日(土)

 この日は三鉄の残りの北リアス線部分に乗り、私の第二の故郷野田村も楽しんでから、大湊線に乗るという盛りだくさんな日程。朝6時前の三鉄に乗る前に朝食は宮古駅前のコンビニで仕入れますが、400円以下なのでお釣が出ない地域クーポンは使いません。でも後から考えれば、この日このクーポンが使えるお店はここだけだったので、贅沢して1000円の朝食を食べときゃよかった!

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6時前の三鉄はほぼ貸切状態で宮古駅を出発。

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朝早いので、ほぼ貸し切り状態

昔、「この駅をモチーフにして小説を書きたい。」という先輩の夢に妙に感動して降り立った「佐羽根」駅。降りた駅には、小説のモチーフどころか本当に何もない風景に愕然として、やはり「駅名だけでは小説は書けない」ことを思い知った40年前。今では何かあるかなぁ?と外を凝視していたら、今ではこんな立て看板がありました。

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19歳の時に東北地方で初めて駅寝(無人駅で勝手に野宿)をした記念の地である田老駅

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田老を過ぎると、すぐに「しんたろう~」。思わず、「石原か!次は裕次郎か!?」と突っ込みたい気分でしたが、そこは地図にもまだ載っていなかった最新の新駅「新田老」。

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私的には乗り慣れた北リアス線ですが、やはり三鉄を盛からずっと乗り通すと、このあたりはトンネルが多くて景色は三鉄の中では一番楽しめないというのが正直なところ。陸中海岸としては"海のアルプス"とも呼ばれるように、このあたりが北山崎・鵜の巣断崖など断崖絶壁が続く三陸のハイライトなのですが、鉄道はあれらの見事な断崖絶壁はトンネルで通過するしかないのでしょう。

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でも、トンネルとトンネルの合間には、海が見えます。

カンパネルラ田野畑、カルボナード島越(昔、私はずっとカルボナーラだと思っていた!)など宮沢賢治ゆかりの駅名を過ぎると、間もなく第二の故郷野田村が近付いてきます。

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朝7時過ぎに大人の休日パスを見せて野田玉川駅で降りる私を見て、ワンマン列車の運転手さんが異常に驚いたのが印象的。でも、この村との関わりやここで降りる理由を説明する時間はありません。思い出の駅と駅舎をパチリと撮ってから、約2時間の散策のスタート。

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駅から坂を降りて、まずは玉川漁港を目指します。向こうから犬の散歩らしいご婦人が近づきます。「不審者だと警戒されるかな?」と思っていたのですが、にっこり微笑んで「こんにちは!」と挨拶されちょっといい気分に。思わず「昔、ここにあったユースホステルに、延べ半年間居候していたのですよ!」と、叫んでみたくなりました。
今日は漁が休み(?)の玉川漁港。

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この先にユースホステルのプライベートビーチ"(通称)うみねこ海岸"があり、朝まで呑んだ後によく朝日を見に海岸に降りたものです。

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下から見上げる線路。昔線路を歩いてユースまで行った時には、あの高い線路をいつも歩いていたのです。高所恐怖症の私としては、今更ながら少々驚き。

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元ユースまでの道の途中にある人家の窓から外を見ている人は、私を見て不審者だと訝しがってる感じですが、弁解もせずトボトボと坂を上り、ユースホステル跡地まで。今ではここにいるに違いないペアレントのNさんと数年振りに会話。

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ここが、正真正銘「野田ユースホステル跡」

ここからは国道45号線を散歩して、数年前に出来た新駅十府ヶ浦海岸駅に行ってみようと思います。昔からあった国道入口の案内看板。昔は下に「野田ユースホステル」と書かれていたのですが、ずっと前に消されています。

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下の不自然な空白は「野田ユースホステル

走っていた列車が国鉄久慈線だった40年前には、国鉄が1日5本と不便だったため、その分45号線には国鉄バスが走っていたのですが、今はそのバス停もありません。三鉄が便利になった影響でしょうね。
野田玉川部落唯一の商店街。昔、我々は「玉川銀座」と呼んでいましたが、あったお店は酒屋と何でも屋のような小さなお店。我々はいつもそこで酒とつまみを仕入れていましたが、何でも屋のおばあちゃんはいつも居間に寝転がって接客していて、そんな風景も野田村での懐かしい思い出。今は酒屋だけがコンビニのようなお店になって残っています。

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部落を抜け、上り坂に。三陸ではよく見るようになった看板。

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三陸地方、4年前に比べてやや工事が減った気もしますが、まだまだあちこちが工事中。復興はまだまだですね。

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数年前に出来た新駅十府ヶ浦海岸駅が、今日の散歩のゴール。

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「2時間あるので余裕」と感傷に浸りながらのんびり歩いていたら、いつの間にか発車時刻が迫っています。何とか駅にたどり着くとすぐに列車がやって来ます。

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そして、何と三鉄は一両であるとはいえ、全座席が埋まってかなりの数の乗客が立っています。このお客さんの多くは大人の休日パスを持ったじじ鉄&ばば鉄の雰囲気。驚いたことに、次の野田村の中心駅陸中野田で何人かの観光客が下車します。昔は観光客に見向きもされなかった野田村の変貌に、思わず涙が出るほど嬉しくなった瞬間です!
列車は久慈に無事到着し、今回の三鉄の旅も無事終了。

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三鉄の駅からJRの駅に移り(とはいえ、すぐ隣)、八戸線に乗り継ぎます。
満員の三鉄の乗客の約半分は久慈で降ります。おそらく"じぇじぇじぇ"の久慈観光なのでしょう。

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残り半分は同じ八戸線に乗り継ぎですが、ここでもじじ鉄同士の席取り合戦に破れて海側のボックスは確保できず、仕方なくロングシートに斜め座りで海を眺めることに。

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八戸線、学生時代には上野発の夜行列車(急行)を八戸で降り、野田村に向かう時にはいつも乗った列車なので思い入れもひとしお。八戸駅から程近いうみねこで有名な蕪島あたりに来ると、「あぁ、また東北に来られたんだ!」との感動を味わえる見慣れた風景なのです。

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久し振りの八戸線も満喫しました!
今日の泊まりは八戸なので、コインロッカーにリュックを預けて大湊線へ。
ここにはじじ鉄たちはあまり来ないようで、大湊線海側のボックス席を無事に確保。「やっと、呑み鉄ができる!」と思いましたが、ホームに売店や自販機はなく、徐々に地元民で混雑してきた大湊線で改札外までお酒を買いに行くのばもう無理そうです。ここでも六角さんの真似は出来ず仕舞い。
列車は、最初は旧東北本線青い森鉄道を野辺地まで走ります。野辺地で思い出すのは、学生時代の憧れだった南部縦貫鉄道レールバス。三十数年前廃止になる前に、憧れのレールバスに乗った時の興奮を今でも昨日のように思い出します。その頃の記憶を辿りながら沿線を眺めていると、青い森鉄道(旧東北本線)の線路に合流するような廃線跡が現れます。「これって、南部縦貫鉄道廃線跡?」と異常にエキサイトした瞬間。この話をこの晩呑んだ地元の友人に聞いてみたところ、「確かに、南部縦貫鉄道廃線跡はある!」とのこと。本当に感動の瞬間でした(と信じたい)。
直通列車はいよいよ大湊線に入ります。

大湊線は、マサカリ形の下北半島の付け根から取っ手の部分を北上してマサカリの刃の下部大湊まで行くローカル線。陸奥湾の海辺を通るので、列車からは海が見えます。

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でもこのマサカリの取っ手部分には観光的な要素はあまりなく、あるのは横浜町の菜の花ぐらいなので、いつもこの間の観光はスルーしています。でも、いつかはこの横浜町にも来てみたいと思っています。何といっても「横浜」は、6年以上住んだ&働いた思い出の場所ですから!?
陸奥湾の先に津軽半島らしき陸地が見えます。「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと~」と、「今では連絡船では口ずさめない"津軽海峡冬景色"が、似合うのはここだけ?」なんて考えながら大湊線を満喫。

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すぐ左側にも陸地と山が見えてくるということは、マサカリの刃の部分に入ったので、間もなく終点大湊。

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この列車で引き返してもいいのですが、私はこの2時間後のリゾートトレインの指定券を持っています。でも大湊駅の回りは食堂すら無さそうなので、駅の写真だけ撮って、むつで市の中心駅だという隣の下北駅まで一駅戻ります。

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八戸駅で写真を撮り忘れた大湊線

下北駅には2時過ぎに到着。朝からパン1個しか食べていないので、さすがに空腹。狙いをつけていた駅前の「駅前食堂」にチェックイン。

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むつ市と言えば「自衛隊カレー」。複数のお店が各船のカレーを提供しているとのことで、ここ駅前食堂も「護衛艦ちくまカレー」を供しているとのこと。数量限定なので恐らく売り切れだろうと念のため聞いたら、あるとの返事なので嬉々としてオーダー。

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私の持論では、「カレーには大外れもないけど大当たりもない」。ちくまカレーも話のタネにはいいけれど、他のメニューも美味しそうだったこのお店にもう一度来る時には恐らく別のメニューを頼むでしょう。このお店でも地域クーポンは使えませんでした。

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むつ市の繁華街と言っても、何があるわけではありません。駅前にあるお店はお土産専門店なのに地域クーポンが使えないとのことで早々に退却したお店と、ラーメン屋さんぐらい。近所を散策しても全国チェーンの家電量販店とコンビニがある程度。仕方なくぶらぶらと駅まで戻り、同じように暇そうだった駅前の観光案内所に入り、いつかは満開の時期に来てみたい「来さまい大畑桜ロード」の情報収集。

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リゾートトレイン「リゾートあすなろ下北」は定刻通り大湊駅からやって来ます。

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指定券料金@500円でグリーン車以上の快適なシートを味わえるので、リゾートトレインは大好き。でも、下北駅にも売店がなかったのでここでも呑み鉄は出来ず、景色も今回も海側座席とはいえ、3時間前に見た景色が夕景に変わっただけ。リゾートしらかみなどでは地元の演奏などのアトラクションがありますが、このリゾートトレインでは観光案内すらありません。
でも2時間の旅を満喫しました!

再び八戸に戻って定宿チェーンの東横インにチェックイン。この晩は、台風で予定変更したわがままな私に合わせて予定を変更してくれた八戸在住の旅仲間と一献。飲み屋でも地域クーポンは使えず、有効期限が翌日限りの宮古で貰った地域クーポンは結局使えませんでした!
八戸の泊まりはいつも八戸の中心本八戸で、いつもあのあたりの繁華街で呑むのですが、今回は明日の列車の都合もあり八戸駅前の宿泊にしたのですが、やはり"八戸で呑むなら本八戸周辺がいい!"と再認識した一夜でした。

 

3日目:10月5日(日)

 

昨晩、飲み過ぎたわけではないのですが、なんとなくお腹が空かず東横インの無料朝食を食べる気分ではなかったので、少し早めにチェックアウト。八戸駅の中をぶらぶらします。
新幹線のホームには、「下からホームに上がる」というのが古今東西の常識だと思っていたのですが、八戸駅では「新幹線ホームに降りる」。何とも新鮮な体験。

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この風景、とても新鮮でした!

始発の下り列車、全席指定席の「はやて」で新青森を目指します。

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全席指定席ですが指定席は持っていなくても空いている座席に座っていいというのが盛岡以北のローカルルール。まさか混んではいないだろう… とは思っていましたが、私が乗った二号車の先客はたった二人だけでした!

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これだけガラガラだと、ちょっと心配になってしまいます。

この日は天気予報通り結構雨が降っています。新幹線の車窓も雨だと楽しめないとはいえ、トンネルの多いこの区間なのでもとより車窓風景には期待はしていません。
新青森駅で待ってても次の奥羽本線には乗れるのですが、乗る予定の列車まで時間もあるので奥羽本線の始発駅青森まで行きます。青森駅に来るのは、2018年にねぶたを見に来て以来です。

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青森駅ドトールで朝食を取り、少し早めにホームに向かい、次に乗る「特急つがる」をお出迎え。

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ここでは呑み鉄をしようと思えば出来たのですが、さすがにまだ朝9時だし次がこの旅最後のメインイベントの秋田内陸線だし… ということで今回もお酒のお供はありません。
特急つがる奥羽本線を快走。2年前(&過去には何度も)に行った弘前や大鰐では楽しかった記憶を辿り、今年のGWには秋田犬に会いに来るはずだった大館では、「来年には、必ずまた来ます!」と、駅と街に無言のご挨拶。
間もなく秋田内陸線との乗り換え駅鷹ノ巣、今回秋田内陸線との乗り継ぎ時間がたった4分しかないので、私の足でモタモタしていると乗り遅れると思い、車掌に事前に情報収集。この列車の一番前から降りると、秋田内陸線は目の前との情報を得て、降車5分前には最後尾の4号車から先頭の1号車に移動。
車掌さんの言葉通り、鷹ノ巣駅で列車を降りると目の前に秋田内陸線の駅舎があります。秋田内陸線には大人の休日パスでは乗れないので、あらかじめ乗車券代1700円を握りしめて「角館まで」というと、「1500円」と言われます。HPなどの情報とも違うようですが、1500円で貰った切符には何故か2000円と書かれています。

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この料金は、いまだに謎?

私以外にも角館まで切符を買った数人も皆同じ対応なので間違いではないのでしょうが、みんな怪訝そうででした。たった4分の乗り継ぎ時間ですから、お酒を買う時間どころか列車の写真を撮る時間すらありませんでした。結局、この旅でローカル線の”呑み鉄”は最後までできませんでした。
2両編成の列車ですが、「後ろは回送」という事で乗れないとのこと。仕方なく地元のおばさんにボックスの相席をお願いして席を確保した直後に「混んできたので、特別に後ろの回送車輛を解放します。」という嬉しいアナウンス。当然、車輌を移ってボックス席の窓側を確保。
いよいよ秋田内陸線の旅。秋田内陸線といえば、「マタギの里」として熊狩りの地域として知られています。勿論、列車の走る場所に熊が出て、列車の中から熊が見られるなんてことはあり得ないのですが、せめて山深く、"いかにも熊が出そうな"風景が見られれば満足です。
田んぼアートのある駅を過ぎ、列車は徐々に山の中に入って行きます。

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列車からでも、深い森が見えれば満足するところなのですが、さすがに列車が開通してからもうずいぶん経っているので、そこまで山深いところは残っておらず、何となく人の手がすべて入っているように見えます。

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乗換駅の阿仁合が近づいてきたときに列車が突然止まります。「この先、線路に倒木がありましたので運転を見合わせます。」とのアナウンスがあったので、私を含め観光客には動揺が走ります。「線路に倒木」なんて首都圏では数時間列車が止まるクラスの大トラブルなので、「こりゃ、引き返さなければならないかな?」と大いに心配しましたが、数分後には「対向車の運転手さんが倒木を撤去しました。」とのアナウンスがあり、無事に運転再開。やはり、ローカル線は逞しい!
阿仁合で倒木を撤去した逞しい列車に乗り換え、角館を目指します。

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鷹巣から乗ってきた列車

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この列車で角館まで

懐かしい大昔のお相撲さんを思い出す駅名だったので、思わずパチリ。

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私の世代では、荒瀬といえば”がぶり寄り”

このあたりが、マタギの里の中心なのでしょうか?

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時間があれば下車したかった憧れの駅名!

いつの間にか遅れていたダイヤも正常に戻っていて、終着角館を目指します。

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秋田内陸線角館駅

角館といえば武家屋敷の観光が定番なのですが、武家屋敷には4年前に来ています。(その時の投稿)

zettaikaifuku.hatenablog.com

また、来年春こそ桜を見に武家屋敷を再訪したいと思っているので、今回はスルー。角館駅前周辺には食堂があまりないのですが、このJR東日本が経営するホテルで昼食をとることにします。

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これが角館駅前のJR東日本のホテル 実は1週間前はここに泊まる予定でした!

でも、JR東日本が経営するホテルなのに昨日八戸の東横インで貰った地域クーポンが使えないことにはびっくり! こんなにも地域クーポンの整備は遅れているのですね…!?

まだもう少し東北を楽しみたいところですが、明日も通常勤務なのでそろそろ老体を考えると無理をしない方がいいと考え、疲れを取るためにも早めに埼玉に帰ることにします。
角館エキナカのNEW DAYSではようやく地域クーポンが使えたので、昨日八戸で貰った地域クーポンで酒とつまみを仕入れて、実は初乗車だった秋田新幹線へ。

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今回、旅の最後の列車でようやくできた”呑み鉄”。風景を満喫するうちにすぐに酒もつまみも無くなってしまい、盛岡に着く前にあっという間に眠りに落ちてしまいました。
目が覚めたら”こまち”は仙台駅に停まっています。仙台の駅から駅前を眺めながら何故だか何となくちょっとだけ嫌な予感がしました。
”虫の知らせ”を信じているわけではないのですが、ほぼその12時間後に嫌な予感は現実のものとなります。
またすぐに仙台に来る羽目になってしまったのです。