麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

東北旅行記<その3:五能線>


昨日木曜日の仕事の帰りに、一昨日の台風での外出と夜10時過ぎの時ならぬ山手線のラッシュで、文字通り「死にそうな」体験をしたことをせっせとブログに綴っていたのですが、内容豊富で帰りの電車が途中遅れていつもより20分近く時間があったのにもかかわらず、内容はとってもこの時間だけでは書ききれず、中断して家に帰って晩飯後に続きを投稿しようと思ったのですが… 信じられないことに夕食後スマホの入力データが不思議ときれいに消えてしまっていました!
 
「投稿済み」にも「ゴミ箱」にもなければ、勿論下書きにもどこにもありません。1時間以上必死に探しましたが、遂に諦めることにしました。(本当はまだ諦めきれませんが…)
やっぱりスマホ恐るべし! です。 まだまだ私にとっては巨大なブラックボックスです。
この恐怖体験はいずれ書きたいとは思いますが、自宅のPCに向かうとまずは旅行記の完成です。ということで、続きを書きます。

2日目:9月9日

この日も半袖でちょうど良い気候で絶好の旅行日和の1日です。今日は夕方までは元鉄道少年の私の旅行のハイライト五能線の旅です。
早々に起きだしすぐに出発準備をして、8時過ぎの発車の列車に乗る前に朝食と思い駅に向かいましたが、駅前なのにマックもドトールも全くありません。マックはスマホの公式アプリで最寄りのマックを表示してくれる機能があるので早速試してみましたが、秋田駅周辺にはマックを全く表示せず、ひたすら車で30分ぐらいかかりそうな郊外店をナビします。県庁所在地の駅前なのに…
諦めて近くにあったコンビニでおにぎり買って車内で食べようと移動していたら、ようやく駅近くにロッテリアを発見! 無事に朝食にありつくことができました。

五能線直通の列車は、JRが最近力を入れている観光地の路線を走るリゾートトレインの走りともいえる「リゾートしらかみ」。一か月前の発売日になんとか買った、あの指定券です。
(その時の顛末はこちらから)
鉄道ファンとしては、発車間際に乗り込むのではなく、入線からしっかりと列車にご対面したいと思い、発車30分以上前からホームにスタンバイです。
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まず最初の「リゾートしらかみ」は3つある編成のうちにの「くまげら」編成。昨日乗った新幹線よりも在来線特急よりもスペースはとにかく広く、普段乗っているグリーン車よりもまだ広い本当に観光用の快適な列車です。これで乗車券+500円強の座席指定券で乗れるのですから、これは本当にお得と言えます。

秋田から東能代まで約1時間は羽越本線を走ります。東能代からはいよいよ五能線に入ります。進行方向が逆になり、我々のAB席側が待望の海側に変ります。でも反対側のCDにも人がいっぱい… この日もこの列車は反対側も含めて満席だそうです。

最初の停車駅は能代。バスケで有名な能代駅では数分停車の間駅ホームにバスケットのシュートができるゴールがあるそうです。勿論足の悪い私は降りてトライはしません。病気ではなかったら降りていたかもしれませんが…
因みにあの有名な日本人初のNBAプレイヤ-田臥は、能代工業出身ですが生まれは神奈川県で、能代には完全にバスケ留学なのだとか。田臥クンはどんな気持ちで五能線に乗っていたのでしょうか?

能代を過ぎてしばらくすると、沿岸が限りなく海に近づきます。
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素晴らしい沿線の景色は本当に「これでもか!」というくらいに続きます。本当に素晴らしい大自然が続くのですが、写真としてはあまり変わり映えしないので、たくさんシャッターを切ったものの掲載は少しにしておきます。

能代を出て1時間後、白神山地の下に広がる湖沼群十二湖を見学するために、十二湖駅で途中下車します。
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十二湖は、初めて訪れた32年前、男3人で野宿した懐かしの無人駅です。当時は駅ではなく「仮乗降場」で勿論無人駅でした。駅から十二湖に向かうバスもほぼ我々だけだった記憶がありましたが、今回リゾートしらかみからは2輌分ぐらいの乗客がこの駅で下車、「バス、乗れるの?」と大いに心配しましたが、ちゃんと2台のバスが迎えに来て、奥十二湖まで運んでくれました。

十二湖の散策は通常の人で1時間強。帰りのバスの時間もあるし、途中階段などバリアフリー的にちょっと「厳しい」という現地の方のアドバイスもあったので、1周コース散策を断念。一番の見どころの青池だけをゆっくりと往復することにしました。

30年ぶりに見る青池。「神秘の色の池」ではあるのですが、30年前の感動は何故か起きませんでした。
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帰りのバスの時間は、湖沼群を1周して丁度良い時間配分になっているようで、青池を往復しただけの我々にはどうしても時間が余ってしまいます。土産物を覗いて、パンなどで簡単に昼食を済ませて時間を潰し、ようやく帰りのバスに乗り込みます。

二度目のリゾートしらかみは「青池ハイブリッド」。古くからある編成ですがリニューアルしてあって負けず劣らず快適です。
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ここ(十二湖)あたりからの1時間が、五能線の本当のハイライト。とりあえず写真を選んで2枚掲載します。しばしご堪能下さい。
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どうです?電車の中で座ったまま撮った写真とは思えないでしょう? やっぱり五能線の沿線の日本海の表情は、海沿いを走る列車の中ではナンバーワンだと思います!
十二湖から2時間弱の日本海を堪能した後、鰺ヶ沢からは津軽平野を走り、16時前に予定通り弘前に到着しました。

リゾートしらかみで行く五能線の旅、妻も大満足で私も堪能しました。素晴らしいことに変りはないのですが、30年前に比べるとちょっとばかり感動が薄れたような気もします。
 
その理由を考えてみると
1、列車が早い 昔は、もっとゆっくり走ったのですが…
2、窓が開かない 昔は、窓から手を出したらりんごに手が届きそうだった記憶があったのですが
3、テトラポットが邪魔 仕方ないとは思いますが、あれが見えると… 30年前より確実に増えていますよね!
 
でも素晴らしいことに変りはないので、このあたりは贅沢と言えると思います。高望みしすぎ! ですね。

続きは次回とさせていただきます。