麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

また、列車に乗りに行きます!!


ブログを始めて間もなく3年になろうとしていますが、最近の「ネタ切れ」は始めた頃には全く想像もつかなかったくらい凄まじいものがあります。
今週もまさにそんな状態なのですが、(ブログ定期更新日と決めている)日曜日を前にすると本当に書くことに悩んでしまい、「日曜日を迎えるのが怖い」という状況が冗談ではなく本当にしばしば発生してしまいます。
「何を書こうか…」考え始めると夜眠れなくなる夜もあるほどなのです。

でも、元々は自分のリハビリのため左手と少しは動かしたい右手のトレーニングのために始めたブログなので、そう簡単に止めるわけにはいきません。
これからも読む方に面白いネタを提供できる自信は全くありませんが、病気のことや身の回りのことなどをぼちぼちと書き続けていきたいと思っています。


最近、本当に旅に出たくなってウズウズしています。元々、学生時代は鉄道大好きの「鉄ちゃん」だった私ですが、会社に入ってからは車とドライブにその楽しみ方が変わり、「鉄ちゃん」の楽しみはすっかり忘れたといっても過言ではなかったと思います。
3年前に病気になってからは、運転もできない中でリハビリと娯楽を求めて「鉄ちゃん」に復帰したことはこのブログにも何度か書いた通りです。復帰翌年の「リゾートしらかみ」への旅から始まり、翌年には「青春18きっぷ」を使って何回かのプチトリップを楽しみ、夏には九州の列車を満喫できて、すっかり「鉄ちゃん」に戻ったのですが、今年に入って待望の自動車運転に復帰して先月も仙台までのドライブを楽しむなどドライブの楽しみを完全に取り戻して、その楽しみをすっかり思い出した「鉄ちゃん」生活は「しばらくお休み」だと思っていました。

でも一度思い出した「鉄ちゃん」の魅力はそんなに簡単に私を解放してくれるほど甘いものではありませんでした。その魅力には一種「麻薬」のような不思議な力があり、一度その魅力を思い出した元重症中毒患者であった私は、再びその魅力の中にどっぷりと深く漬かってしまっていたのです。

毎日、行きも帰りもほぼ似たような時間の電車に乗っている私には、今年の春からずっと気になっていた広告がありました。いつも乗る帰りの宇都宮線の私の定位置の最後尾車両の出口付近に、この半年以上ずっと掲載されていた「SLばんえつ物語」の広告です。
この列車、この時間帯の宇都宮線としてはかなり混んでいる列車なので、毎回非常に窮屈な思いをしながら、外を眺める余裕なども全くない状況で、何とか手すりをつかんで眺めるものとしては中央部に吊り下げられている広告ぐらいしかない通勤列車です。帰りの電車の中で考えることですから、仕事のことやら週末のことetc…いろんなことを考えながらぼんやりと眺めているので、普段はこの広告について何にも考えることはありません。でも、時折何も考えることがない時にこの広告を見ながら、さまざまなことに想いを馳せます。
「昨年の九州のSLは楽しかったなぁ~」
とか
「新潟、魚と日本酒が美味しいんだよなぁ~」
色々と想いを馳せていましたが、最近までは免許のことや車のこと、ドライブのことなどを考えるのが精一杯で、その先に想いを馳せることはありませんでした。

でも先月ぐらいから、ちょっと私の中で変化がはじまりました。そう、確か仙台へのドライブから帰った翌週ぐらいからだったと記憶しています。それまで、毎日の興味の中心は仙台へのドライブのことばかりだったので、本当に現金なものですね…

今まで、「SLばんえつ物語」というSLの列車名を何となく見てはいましたが、その日初めて「ばんえつ」という名前のことを考えました。
「『ばんえつ』ということは磐越西線を走るんだよなぁ~。」
磐越西線と言えば、確か新潟から阿賀野川沿いを会津若松まで走る風光明媚な路線だったなぁ~。でも、実は乗ったことないんだよなぁ~」
「学生時代、(只見線大好きだった私は)毎回只見線会津若松に来るたびに、『次は磐越西線』と思っていたのに、結局果たせなかったなぁ~!」
「この路線を走るSLならば、球磨川沿いを走る『SL人吉』同様にきっと素晴らしい車窓風景が続くんだろうなぁ~。」

ある日から突然、俄かに気になりだした「SLばんえつ物語」ではありますが、なんとなく気になって毎日この広告のある列車の定位置に乗るのが楽しみになってきました。
でも、「じゃぁ早速乗りに行こう」とすぐに思うほどではありませんでした。


ところで、ランダムに録画して後で見ているTV番組の中で、私の旅心を大いに刺激してくれる番組があります。
割と以前から好きでほぼ毎週録画して後で見ている番組に、「鉄道・絶景の旅」というBS朝日で毎週木曜日の夜に放送している番組があります。何となく毎回のタイトルを見て旅心をそそられそうな放送を選んで暇に任せて見ているのですが、先日録画されたタイトルを見ていると「上州から越後へ SLで行く秋の上越線」というのがありました。「もしかして、これって例のSLばんえつ物語?」と思い早速録画を見てみましたが、残念ながらこの回は「SLみなかみ」を取り上げたものでした。
でも、旅情を高める効果は十分で、私の「旅に出たい」メーターを確実に10ポイント以上は上げてくれた1時間の番組でした。

昨日の夕方、「旅に出たい気持ちは強いもののそんな簡単には旅行に出られないよなぁ…」 と思いながら何となく関連のサイトを眺めていました。
SLばんえつ物語の新潟発は9時半過ぎ、朝7時頃に大宮を新幹線で出れば十分に間に合う時間で、会津若松には2時前に着くので、それだけなら日帰りも十分に可能ではありますが、でもそれで帰るのは何となく勿体ないなぁ~…

その時「そう言えば先日TV番組で見た会津鉄道トロッコ列車も楽しそうだったなぁ~。 でもまさか、この2つを楽しんで日帰りができるなんてことがあるかしら??」と、再びネットに向かって調べます。
すると何と「SLばんえつ物語」の会津若松到着は13:31で、トロッコ列車会津若松発は13:38とまさに接続時間ではありませんか!!
列車に乗るだけなら、朝7時過ぎに大宮発の新幹線に乗り、SLばんえつ物語~トロッコ列車に乗り継ぎ、そのまま鬼怒川から東武スペーシアに乗り換えると夜7時前には家に近い春日部に帰れることがわかりました。

会津鉄道には本当は途中下車したい見どころはたくさんあり、本当はどこかで1泊して、魅力的な大内宿などの観光をゆっくりしたいところではありますが、とりあえずこれがわかるともう行きたくて行きたくてどうにも我慢ができなくなってしまいます。
なので、「いつの切符なら取れるか?」をJRのえきねっとで調べます。すると、無理だと諦めていた来週の3連休の中日の日曜日なら、SLもその前後の列車も取れることが判りました。

なので、突然ですが来週日曜日に超贅沢な日帰り列車の旅を楽しむことにしました!!

SLと往路の新幹線の指定券はJRのインターネットサービス「えきねっと」で予約、東武スペーシアは携帯会員に登録して、携帯で指定券をGETしました。残るは会津鉄道トロッコ列車乗車整理券の入手だけですが、これも今朝妻のアッシー君として大宮の教会へ行き、妻が教会でお祈りをする合間に大宮駅に行き、切符を受け取るのと一緒にこの整理券も手に入れることができました!

来週の日曜日は、尊敬する宮脇俊三先生になったつもりで、鉄道と旅情を満喫させていただきます!