麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

北海道ドライブ紀行2014 <その⑤:憧れの美瑛へ>


3日目:6月23日(月)続き

富良野プリンスホテルの朝食も、幸せなひとときでした。
私が毎朝欠かさずに食べる牛乳とヨーグルト。美味しい富良野ブランドのそれがあるだけで十分に充たされた気分になるのです。
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ビュッフェラインにはエッグシェフではないけれど、何か作って提供してくれているシェフがいます。妻が並んでシェフの料理を持ってきてくれたのですが、これが今までの人生で一番美味しいアスパラのバター炒めでした。
このアスパラのためだけに、もう一度このホテルに泊まりたいとすら思わせる絶品の味でした!!

8時過ぎ、いよいよ本日の観光のスタートです。本日の予定は富良野でもうちょっとだけ花を中心に観光して、その後に本日のメインイベントである「丘のまち美瑛」をゆっくり満喫する予定です。
美瑛の街中の観光に入る前には、効率を考えて回りやすい順番で観光を進めることに決めていましたので、山の方の曇りは心配ではあったものの、地理にも詳しいわけではなく、計画を上手に変えるような柔軟性も持ち合わせていないので、あくまで予定通りに進めることにします。

最初は、富良野の街を北東方向に愛車を進め、山並みに向かって徐々に高度を上げてゆきますが、スタート時の予想通りやっぱり山の上の方は、完全に雲に隠れて何にも見えないようです。
そんな中で着いた最初の目的地は、「十勝岳望岳台」。晴れていれば十勝岳をはじめとした山並みが綺麗に見え、十勝岳に登る人たちの拠点になる場所のようですが、今朝は雲というか霧が凄くて、数メートル先までも見えないかも? って感じです。
一旦車は停めてみたものの、何も出来ない感じだったので、すぐに先を急ぎます。
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(本当ならこの後ろには綺麗な山並みが見えている… ハズなのですが!)
 
望岳台からは下り坂。ちょっと下るとあっという間に雲が晴れて、青空が広がります。次の目的地は 望岳台からはほんの10分ほど、車は美瑛に入り、着いたのは美瑛の秘境「青い池」です。
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この「青い池」ですが、ちょうど我々が北海道に行くしばらく前から、タレントのローラが出てくるCMでこの風景がバンバン流れていて、「この、美しい湖はどこ?」と一部のメディアでは結構話題になっている最中でしたので、タイムリーな訪問になりました。そして、今はじゃらんのCMにも登場しているみたいです。

駐車場には結構車が停まっており、さすがに「ローラ人気」で影響力は「オッケー♪」って感じです。駐車場の端には、人間を怖がらなくなったキタキツネが人間に愛嬌を振り撒いてエサを貰おうとしていました。
駐車場から歩くこと数分で、神秘の青い池のほとりに着きます。「青い池」のネーミングからは、青森県十二湖の「青池」を想像していましたが、綺麗なことは綺麗なのですが、何となく「緑の池」っぽい感じでした。
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青い池を出て、富良野方面に少し戻り、次の訪問地は「フラワーランドかみふらの」。
再び、「ラベンダー、見られないかなぁ? 」という望みを掛けた観光です。
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ここでのラベンダーは、昨日見たどこよりももう開き始めている感じで、嬉しい限りでした。早咲きの品種だったのでしょうか?
広い園内を400円のトラクターバスに乗って観光しますが、花よりも周辺の丘の風景が、(まだ美瑛ではなく隣の上富良野なのですが)まるで美瑛みたいで、そっちの方に魅せられっぱなしでした。
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ここでも奥さんはやっぱりお買い物です。近所の友達に、昨日ファーム富田でたっぷり買った筈なのに、今日もまたラベンダーグッズをしっかりと仕入れているようです。
富良野でのお土産はここが最後と思い、私もお土産を一つ買いました。我が家の先祖へのお土産として、ラベンダーの香りのお線香です。
いつも、お土産がないのであんまり機嫌が良くない(!?)我が母も、あっちで喜んでくれているでしょうか?
(家に帰ってからは、早速毎日その線香をあげています。)

次はいよいよ美瑛の街中に入ります。最初にナビをセットした目的地は、「ジェットコースターの路」 。まっすぐな道がジェットコースターのようにアップダウンがあるところです。
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ナビが案内した場所が、この路の出入り口ではなく丁度真ん中辺りの交差点だったので、一度出口まで走ってから、改めて端から端までゆっくりとドライブしてその魅力を再確認します。
改めて道の右側の丘の風景を目にした時は、涙こそ流さなかったものの、美瑛の丘の風景にただただ圧倒されて、道路の真ん中に迷惑を省みずに車を停めて、数分間憧れの美瑛の丘を眺め、ただひたすら感動していました。
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これが、夢にまで見た美瑛の丘なのですね!?

まだまだ、この景色をぼーっと眺めていたかったのですが、今日はみどころが山ほどある日で、事前のスケジュールと比べるとここまではやや遅れ気味です。美瑛の丘はこれからがメインなので、ここだけで時間をこれ以上使う訳には行かず、後ろ髪を引かれる思いで「ジェットコースターの路」を後にします。

次に向かった場所は美瑛駅前の観光案内所。美瑛のみどころはたくさんあるのですが、みどころが丘と木なのですからナビに入力する電話番号がありません。地名を入れても出てこない観光地が大半なので、「美瑛の観光、どうしよう?」というのが悩みの種だったのですが、「美瑛の観光案内所はいい。ここで、情報収集すべき!!」というネットのアドバイスに素直に従っての訪問です。
本当に美瑛のすぐ駅前にあった観光案内所で、みどころが書かれたいくつかの地図を貰って回り方の説明を受けます。
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「行き先、ナビにどうやって入力したらいいですか?」と聞くと、(いただいた)「地図にマップコードがあるので、これを入力すればいい。」というありがたいアドバイスをいただき、ひと安心です。
でも、私のナビが悪いのか?ですが、全然違う場所に案内されたことも結構ありました。

美瑛の観光にもメドがつき、ちょうどお昼の時間帯だったので、観光はお昼を食べてからにすべく、狙っていたレストランに向かいます。
美瑛での昼食は、手軽に食べられる名物ということで、最近北海道での流行に乗った「ご当地カレー」。美瑛のご当地カレーは「カレーうどん」で、HPに登録されているお店のうちの一軒、「ダイマル」に向かい、昼食時なので外まで待ちの人もいましたが、別の店を探すのも面倒なので行列に並ぶことにします。
10分後に案内された店内は、観光客は半分以下で大半が地元の人たちのようです。
美瑛のカレーうどんは、つけめん風のカレーうどんが定番のようなのですが、私は新メニューの「焼きカレーうどん」をチョイスします。
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ご当地カレー」の今後のますますの進化に今後も期待しましょう。

さて、満を持していよいよ美瑛の観光です。案内所でいただいたパンフレットを見ながら、まずは「パッチワークの路」エリアを観光します。
いきなり最初のみどころが、一番有名で個人的にも一番見て見たかった「ケンとメリーの木」。このCMだけは生涯忘れないくらいインパクトの強い日産スカイラインGTRのCMが正に甦ります。
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この時に合わせて準備していた曲「ケンとメリー~愛と風のように」を愛車の中で聞いて感傷に浸ります。
美しい風景と青い車は同じなのですが、少年時代の私の妄想とは運転している車(車種。妄想は勿論スカG)をはじめ、いろいろと相違点はあるものの、42年越しの念願が何とか叶った瞬間でした!
美瑛一番の観光地らしく、大型バスがひっきりなしにやって来ては、足早に去って行くのが印象的でした。

パンフレットに沿って、その後も「〇〇の木」や「××の丘」を随分間違えてくれるナビ君に文句をあれこれ言いながら巡ります。どこも素晴らしい場所ではあるのですが、ケンメリ以外には出てきたCMを覚えている場所はありません。
ポイントに着いて、「美しい場所だなぁ~!!」としばし見とれるのですが、一番最初のジェットコースターやケンメリで感動し過ぎた影響か、徐々に感動の波も小さくなってゆきます。
どこもみんな素晴らしいのですが!!
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マイルドセブンの丘」や「セブンスターの木」など、タバコを止めてからもう14年以上経つので、タバコの名前も久し振りに懐かしく思い出しました。
本来なら、「ここで一服」といきたいところですが、タバコとは一生涯訣別した私なので、気持ちだけ一服した気にさせていただきました。
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(セブンスターの木) 
 
その後は反対側のパノラマロードエリアへ行き、クリスマスツリーの木などを楽しみました。
この写真、何となく気に入ったので、Facebookのカバー写真にしています!!
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パノラマロード最後の見学予定地は、「拓真館」という美瑛在住の写真家が撮ったとびきりの美瑛が見られるところに行くつもりだったのですが、いくら写真の出来がいいとはいえ、今日ずっと本物の美瑛を見続けてきた私には、何となく見学する気が起きなくなってしまい、かわりにやっぱり丘がすごく素敵に見えた「四季彩の丘」を富良野・美瑛観光の締めくくりとすることにしました。

四季彩の丘は、富良野のようにラベンダーとその他の花が咲き、やはり同じように有料の園内バスで広い園内を一周できる観光地です。今回、昨日から回った観光用のガーデンの中では、外国人観光客も多く一番活気を感じ、嬉しくなりました。
ラベンダーはともかく、やっぱり美瑛。周囲の丘は本当に綺麗でした。
(自分が意外と「丘フリーク」であることに初めて気づかされました!)
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ここで美瑛の観光を切り上げ、本日のホテルに向かいます。本日の宿泊は大雪山ロープウェイ乗り場がある旭岳温泉。美瑛からは約一時間のドライブです。

本日予約している温泉ホテルは、「ホテルベアモンテ」 。5時にはホテルに入り、早速温泉を楽しみました。
富良野のホテルにも温泉はありましたが、本格的な温泉ホテルは昨年の秋保温泉以来です。

夕食はホテルのバイキング。山岳宿で宿泊料金も格安なので、食事内容には期待していませんでしたが、値段なりでした。
満腹になって部屋に戻り、九時前には爆睡してしまいました。