麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

3、山陰・山陽大周遊<1:敦賀~舞鶴>


今回の「山陰・山陽大周遊」は5月10日(日)~ 16日間ものロングトリップになりました。写真を見ても、既に「あれ、こんなとこ行ったっけ?」という曖昧な記憶の場所ももう既にいくつかあるのですが、自身の老後の楽しみのためにも、全行程の記憶を思いだし&確認しながら綴ってゆきたいと思います。

1日目:5月10日(日)
今回、日本海側(山陰)の旅をどこからスタートさせるかについては結構悩みましたが、春の甲子園で何となく応援していた敦賀気比高校が全国を制覇したので、「よぉし、今回の旅のスタート地点は甲子園優勝に敬意を表して、福井県敦賀にして、若狭湾の見学も済ませてしまおう!」と決意を固めたのは紀伊半島から帰ってきてすぐのことです。ここからのスタートだと名神北陸道で、比較的埼玉からも負担が掛からずにスタート地点に立てると考えた故です。
名神までのアクセスは、通常の検索ではどのサイトでも「新東名」経由が表示されます。でも、改めてドラぷらなどで詳細をチェックすると、到達予定時間は新東名経由が一番早いのですが、距離を見ると僅かながら新東名経由よりも中央道経由の方が短いことが判りました。前回の紀伊半島の旅では天気には本当に恵まれず、富士山もほんの僅かしか見えなかったこともあり、「よし、今回は中央道経由にして出発当日から富士の眺めを満喫してやろう!」と決意し、八王子から中央道に入ります。
この日は前回に比べると本当に好天で、富士山もご機嫌にその姿をはっきりと見せてくれるのですが… 私の記憶では、中央道からはもっとずっと(長い時間)富士山が見えていたように思ったのですが、意外と見える時間が短くてちょっと期待外れでした。

でも中央道からの眺めで楽しみにしていたのはもう一つ、諏訪湖SAからの諏訪湖の景観です。車内でも妻に「いいよぉ~!」と喧伝していましたが、実際悪くはなかったのですが、本当にいいのは「上りのSA」からの景色でしたね。
でも、富士山~諏訪湖とこの旅行最初の観光としては上々のスタートです。
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中央道は、確かに距離は近いようですが、やはりアップダウンとカーブが多くて、運転には気を使います。平坦で真っすぐな名神に入ってそう思いました。次回の名古屋以遠の天気のいいドライブの時には、もう一度新東名に乗って新東名からの富士山も満喫したいと思いました。でも、平坦で真っすぐな時は睡魔が襲ってくるのが怖いというのもあるのですが…

北陸道に入って、この日は20年以上振りの知人宅を訪ねるために敦賀手前の木之本ICで降り、滋賀県の琵琶湖のほとりの街に向かいます。20年振りに会った知人は、昔は私以上に寅さんのような旅人でしたが、15年前から間もなく100歳になる親の介護で地元の滋賀を離れられなくなっているようです。1時間程度よもやま話をしましたが、もう何年もこの街を出ていないとのことで、本当にあれだけの旅人だった人なのに… と思うと何か不思議な気がします。20年振りに会った知人は別れ際に涙ぐんでいて、私もですが、年を取るとてきめんに涙もろくなるものですね!?
ところで、ここは高島市マキノ町というところで琵琶湖の反対側なのですが、観光で来たわけではないのに、この知人宅がある街も昔ながらの街並みが残る本当にいい街です。ゆっくり歩いてみたい素晴らしい風情で、間近に見える琵琶湖と山々… こんなところに住んでいる知人が、少々羨ましくなりました。
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滋賀と言っても、30分も走るともう福井県敦賀です。まだ時間は3時過ぎで、ホテルに入るのには早いので、1か所だけ観光をします。今回の旅行の最初の観光地は、縁起を大いに担いで「敦賀気比神宮」。
旅行中の天気と旅の安全を、僅かなお賽銭で図々しくお願いしました。
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この日のホテルはカレーだけなら夕食が無料で食べられるという太っ腹なビジネスホテルでしたが、大旅行の最初の晩なので、やっぱり日本海の海産物に挨拶したいと思い、ホテルで聞いた居酒屋に行ってみましたが、美味しかったものの値段は関東近辺とあんまり変わりませんでしたので、次からに期待することにします。

2日目:5月11日(月)
この日は福井県側から若狭湾の観光をして、海の京都に向かう一日です。
最初はホテル近くにある海岸、「気比の松原」から。松原といえば、前回訪ねた世界遺産の「三保の松原」では悪天候で何も見えなかったので、そのリベンジとばかりに「松原つながりの朝の散歩」を楽しみます。この日も本当にいい天気だったので、快適な散歩が楽しめました。
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次の観光地は、この日のハイライト的に楽しみにしていた三方五湖レインボーラインという有料道路で、五湖と日本海の絶景が見渡せる山頂公園に行き、更にロープウエイに乗って絶景を楽しめます。初めて来たこの三方五湖ですが、「いやぁ~、本当に素晴らしい!」という感じで、個人的には大絶賛です。関西ではメジャーなのかもしれませんが、関東圏ではその知名度があまり高くないことが本当に残念です。
ロープウエイの係員の方曰く、「来た人はみんな、『日本三景天橋立よりも良かった!』って言いますよ!」 真偽のほどはともかく、最大級の絶賛という意味では理解できる眺めです。本当にパチパチとたくさん撮った写真の風景がみんな素晴らしいのです。(でも、ウデが悪いのでできそのものはイマイチですが…)
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反対側に広がるのは日本海の絶景… まだ午前中なのに、夕日まで眺めていたいと思ってしまいました。
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でも本当に富士五湖にも知床五湖にも決して負けていない、素晴らしい眺めです。 本当です。

その後、オバマさんがらみで知名度が上がった小浜市に行き、蘇洞門(そとも)めぐりの遊覧船に乗ります。今回最初の日本海で乗った遊覧船でしたのでそれなりには楽しめましたが、この旅行で三つ乗った日本海遊覧船のなかでは、正直一番印象に残らない遊覧船でした。
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それ以外にも、海に向かって広がる棚田の観光も忘れていません。
田烏(たがらす)の棚田は、国道沿いにある棚田で、移動途中に苦労なく見ることが出来ました。
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「日本の棚田100選」にも選ばれている日引の棚田は、京都府との県境付近の道を山奥まで走ってようやくたどり着きました。車で下まで降りてみましたが、狭い急坂なのに対向車とのすれ違いもあり、この旅行第1回目ののスリリングなドライブでした。
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京都の舞鶴市に入り、最初に高いところに登って景色を眺めたくなる私の習性通り、まずは五老スカイタワーに登り、舞鶴と周辺の海を満喫します。
(この眺めも、素晴らしいでしょ!?)
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舞鶴といえば、個人的には「引揚者、そして岸壁の母」なので、最初に引揚記念館に行こうと思いましたが、現在改修中で「赤レンガ博物館」の中で営業中とのことなので、舞鶴のメインである赤レンガ博物館を訪ねます。
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横浜などの「赤レンガ倉庫」よりもスケールが大きそうな赤レンガ群と舞鶴港に停泊している自衛隊の船を眺めることが出来ました。日曜日には自衛隊の船の見学もできるようなのですが、今日は平日で訓練中なのでしょう、ここ舞鶴でもあとで訪ねた呉でも、自衛隊の船の見学は遠くから眺めるだけでした。
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この日は天橋立近くのホテルに宿を取ります。街中ではないのでレストランはなさそうだし、ホテルで食べると高そうだし… ということで、今晩の夕食は舞鶴の「お魚センター」のような施設でイカなどの魚介類を買って、ホテルの部屋でいただきました。

現在、5月なのに台風が日本に接近していて、明日はこのあたりも台風の影響を大いに受けそうとのことで、心配しながら床につきました。