麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

3、山陰・山陽大周遊<3:鳥取県その①>


5月13日(水)つづき

お昼前に、いよいよ鳥取県に入りました。
個人的な話で恐縮ですが、これで私がまだ足を踏み入れたことがない都道府県は、遂にあと一つ島根県を残すだけとなりました。

鳥取県での最初の観光は、日本の滝100選に選ばれているという「雨滝」。豪快な滝の滝壺近くまで行けるという触れ込みだったので楽しみにしていたのですが、滝近くまでは順調に歩いてこれたものの、最後の階段が手すりもなく結構急で危なっかしい階段です。何とか行こうと思えば歩けたのでしょうが、昨日の台風の影響で階段そのものが濡れていて非常に滑りやすくなっており、無理して怪我でもしたら大変なので、苦渋の決断で滝壺を目前にして引き返すという大変悔しい経験をしました。
「今後もリハビリを続けて… 次に来る時には必ず!」と、リベンジを誓いました。
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一人で滝壺まで行った妻によると、「やっぱり、結構な迫力だった!」ようで、”滝ファン”としては改めて悔しくて仕方ありませんが、今ここで私が怪我でもしたら元も子もありませんので、ここは我慢しなければなりません。

この滝に来たもう一つの目的は、この美味しい水で作った作り立ての豆腐料理を味わうことです。豆腐作りに最適とのことでこの地を選んだご夫婦の出来立て豆腐の料理をいただきます。この豆腐、通販でも買えるようなのですが、美味しんぼ曰く「豆腐に旅させちゃいけない」とのことなので、出来立てを味わえるのはここだけです。
出来立ての「豆腐づくしの料理」を満喫しました。
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午後は海岸線に戻って鳥取市内に近い浦富海岸の島めぐり遊覧船に乗りに行きましたが、台風の翌日なので波が荒く、「遊覧船全便欠航」とのこと。楽しみにしていた遊覧船だったのですが、欠航ではやむを得ません。
次は、いよいよ鳥取観光のメインである鳥取砂丘に向かいます。以前妻は、母から砂丘に来てラクダに乗ったことをさんざん自慢されたようで、妻のたっての希望が「鳥取砂丘に行ってラクダに乗りたい。」ことだということは判っていましたので、いくつか駐車場&観光みやげ屋がある中で、らくだで商売をしているその名も「らくだ屋」さんに迷わず車を停め、一路砂丘を(というよりラクダを)目指します。

徐々に鳥取砂丘の全景が見えてきます。「意外とちっちゃい」とか、その人が事前に持っているイメージによって、その第一印象が決まるようなのですが、私の鳥取砂丘に対する第一印象は、「意外とデカいな…」でした。
全景の写真をパチパチ撮りながら、砂丘を歩いている人たちが羨ましくなります。
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妻のお目当てのラクダ遊覧なのですが、この日は残念ながら「風が強くて、ラクダさんお休み。」とのことです。でもラクダさんは荒天でもしっかり商売しており、「遊覧はしないけれど、ラクダに乗って写真を撮るだけで500円。」なのだそうです。とりあえず義母への対抗上、500円也を払って妻のラクダに乗っている風の写真を撮りましたが、義母にどう言うかは妻に任せることにします。
なお、ラクダを撮るだけでも有料(100円)とのことなので、写真はありません。

砂丘はもっとズブズブと足が沈んで歩きにくいと思っていたのですが、ラクダにも乗れないし他にも何にも楽しみがないとなれば、私の足でどこまで行けるかは判りませんが、とりあえず行けるところまで行ってみることにします。丘のような高いところも二つあるので、この2つのアップダウンをクリアできれば、砂丘から大海原を見渡せる絶景の筈です。
あの先の海を目指して、ゆっくりと歩いていきます。
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結構順調で、「これはもしかしたら、行けるかも?」と甘い期待を抱きましたが、最後の登りは遠くから見るよりも急な登りで、おまけにこの辺まで来ると結構ズブズブと足が砂の中に埋まってしまいます。
結果、このあたりで本日2度目のギブアップ。妻は絶景を目指して元気にこの先まで登っていきますが、私は「仕方ない、帰ろう。」と体を反転させた直後、強風にもあおられて転倒してしまい、結果この場所で1分間砂丘で倒れたまま身動きが取れない状態に陥りました。
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鳥取砂丘でも、「あと少し」で頂上に登れなかったことや、ラクダでの遊覧観光が出来なかったことなど、課題を残してしましました。「初鳥取」半日にして、また来なければならない地になってしまったのかも知れません。
その後は「砂の美術館」などを楽しみます。この美術館、今年はドイツをテーマにした作品が展示されていますが、砂を使った芸術はなかなか見応えのあるものでした。
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今晩の泊りは鳥取市内。この日の夕食は居酒屋で海産物をいただきましたが、この旅行で一番新鮮な上に、びっくりするほどの安さで、今回の旅行では紛れもなくNO1の居酒屋でした! 昨年行った北海道の旭川での居酒屋を思い出しました!(いい勝負ですよ。)
なお、スターバックスがない日本唯一の県であった鳥取にスタバが出来るのは、この日から約1週間後のことですが、スタバがない話題からできたお店「すなば珈琲」には、(行き方などは調べておいたのに)結局行きそびれてしまいました。

5月14日(木)

この日の最初は、昨日「荒天欠航」だった浦富海岸の島めぐり遊覧船にリベンジしに行きます。「波はちょっと荒いけど、今日は運航します。」とのことで無事に最初の船に乗り、鳥取の海岸美を海から満喫します。
スタート直後に見える、「海から見た鳥取砂丘」です。
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結構ダイナミックな海岸線を、小さな船でフットワークよく観光しているさまが心地よい1時間でした。
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次の見どころは、「いなばの白うさぎ」の伝説で有名な「白兎神社」。白兎海岸と白兎神社の国道沿いには道の駅があり、気軽に観光ができて便利です。
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次に訪れたのは白壁土蔵の町である倉吉。白壁土蔵群近くの駐車場には、昭和の名横綱琴桜」の銅像があります。
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私が一番相撲に熱中して見ていた小学校~中学校頃に活躍した名大関横綱なので、琴桜の記憶は鮮明です。この銅像も実物の顔をよく知っているだけに、「なんて似てるんだろう!?」とびっくりしてしまいました。そういえば、化粧まわし下部にあった「倉吉市」の記憶は鮮明です。ここから倉吉の名前を知ったのかも知れません。
白壁土蔵群の観光をしながら、ここで少しでも地元経済に貢献しようと、ささやかながら土産を買って宅配便で恩ある人たちに送りました。
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この日のお昼は、このあたりで最近話題になっているラーメン「鳥取牛骨ラーメン」を、マスコミに取り上げられたこともある倉吉の有名店でいただきます。
妻の感想は、「このラーメン、ちょっと苦手かも…」 
私も正直に言えば似たような感想でした。
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午後は鳥取を代表する山である「大山(だいせん)」に向かいます。小田急線沿線で育った私としては、大山といえば小学校の遠足でも行った神奈川県の”おおやま”になってしまうので、”だいせん”と呼ぶのになかなか馴染めずに、気を抜くと”おおやま”と読んでしまいます。でも、鳥取県を代表する山ですし、”伯耆富士”と呼ばれる美しい山なので、満喫したいと思い車を走らせますが、富士山のように美しい山なのか、ごつごつした岩壁が続くような横に長い山なのか、その山容の写真にも全く違う景色がいくつかあるので、「本当の大山はいったいどっちなのか?」を、見極める必要があるとも思っています。

最初に大山寺や観光協会があるエリアに行きます。ここから見える大山は横に長いこんな感じの山です。
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次に「大山まきばみるくの里」に行きます。妻はソフトクリームとお土産に夢中ですが、こちらからの大山は”伯耆富士”の名にふさわしい本当に富士山に似た美しい山容です。
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更に岡山県近くの方まで走り、鍵掛峠まで走るとまた山容はこんな感じになります。さっきの大山寺から見た山容を丁度裏側から見る感じでしょうか…
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ということで、大山を3つの方向から眺め、「どの眺めも大山の姿である。」ことがわかり、何となく納得しました。最後に、「ますみず高原」からリフトに乗り、下の方の景色を楽しみます。翌日行く予定の三保湾や境港の方がきれいに見えます。地元の方によると、「今日は珍しく隠岐の島まで見えてるよ。」とのことでした。
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大山の景色を満喫し、本日の宿泊地である鳥取県第2の都市である米子に向かいました。