麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

【2020年夏の旅】信州・北陸「高いところ」への旅<その②:長野から岐阜>

2日目:8月15日(土)

この日も標高の高いところと標高の高い温泉の宿泊を楽しむ日。
ホテルは当然朝食もバイキングなので、バイキング嫌いな妻は朝からご機嫌ななめ。「でも、今回の旅では朝のバイキングは今日だけだと思うよ!」と、とりあえず妻を宥めますが…

この日最初の観光は、昼神温泉から車で1時間以内の木曽路中山道の宿場町"妻籠宿"。妻籠の観光は通常すぐ近くの島崎藤村ゆかりの"馬籠宿"とセットで、私自身も41年前に妻籠・馬籠をセットで訪れて以来ですが、実は相棒の馬籠宿だけは5年前に長良川の鵜飼までの時間調整で訪れており、その時は鵜飼の時間の関係で妻籠宿はスルーしています。(投稿はこちら)あの時、「妻籠宿だけにもう一回来ることなんて、果たしてあるだろうか?」なんて大いに危惧していたので、今回地図を見ていて昼神温泉のすぐ近く(しかも目指す方角)に"妻籠"の文字を見つけた時には小躍りしたものです!
まだ10時前なので人影はまばらですが、それでもそれなりに観光客はいるようです。

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人がいないところですかさずパチリ!

ぶらぶらと宿場町を散策。周囲の山と宿場町のコントラストが何ともいい感じ。

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"その街ゆかりのスター"である藤村がいる馬籠や、同じく5年前に訪ねた大きな宿場町の奈良井宿とは違った趣があるものの、一言でこれと言う特徴のない妻籠宿ですが、何となく「ここ、(木曽路の中では)一番好きかも」と思いました。

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次は木曽路を1時間ほどドライブして、"ウラちゃん"こと浦島太郎が玉手箱を開けたという伝説の地「寝覚めの床」へ。

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線路沿いに階段や坂を降りて川辺まで行ければ、その奇岩などの景観を楽しめるのでしょうが、階段・急な坂が苦手の私は、上からの眺めだけで満足することに。上から双眼鏡で覗くと、川にダイブしている若者たちも見えます。

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そこにちょうど列車が来て、印象的な景色に なりました。

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今日のメインイベント「高いところその3」は御岳山(おんたけさん)ロープウェイ。木曽節で「夏でも寒いヨイヨイヨイ」と唱われている御岳山なので、きっと涼しいだろうと、期待大。麓から見上げると山上には雲が掛かっているようですが、気にせず上を目指します。

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ロープウェイは、密を避けるためグループ毎に乗せてくれるのもありがたい配慮!

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上からの眺めはここも秀逸。雲は流れていて山頂が隠れたりその勇姿を表したりたっぷりとその眺望を満喫しました。

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標高2150メートルなのですごく"高いところ"の筈なのですが、今回の中ではそう高くもない…   全く、何とも贅沢な毎日ですね!

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山頂駅のレストランで少し遅めのランチと洒落こもうと思っていたのですが、さすがに山頂のレストランは行列状態なので、ロープウェイで降りて下のガラガラの食堂でそばをいただきます。観光食堂ですが長野県のそばなのでまあまあかな?

 

本日の宿泊地は白骨温泉上高地にほど近い白骨温泉は御岳山から2時間ほどのドライブ。5年前に上高地に行った時のことを話しながらのロングドライブ。「あえてお盆ど真ん中の土曜日に上高地の宿を取ったことが大正解だったんだよね!」と、あの日のことを回想しますが、ふと「えっ、お盆の土曜日? そういえば今日も8/15の土曜日じゃん!!」
そう、5年前に上高地に来た日は紛れもなく2015年8月15日の土曜日で、隣の白骨温泉に行くこの日も2020年の8月15日の土曜日なのです! 全く想像していなかったのですが、何たる偶然!

そんなドライブルートにも何故かデジャヴ感があります。 梓湖(奈川渡ダム)まで来て、はっきり思い出しました。「この道も、奈良井宿から上高地に行く時に通った道だ!」

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5年前に車を置いた沢渡の駐車場を懐かしく眺めてすぐに白骨温泉へ。標高1500mの上高地まではいかなくても、白骨も標高1400メートルはある"高いところ"。車は徐々に高度を上げてゆき、時折耳がキーンとなります。

竜神の滝が見えたら、白骨温泉はもうすぐ。

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ずっと前に、入浴剤混入事件で一躍有名になった白骨温泉。「お湯が白い」という旅行会社が作り上げたイメージが先行したため、ついつい入浴剤を入れてしまったという黒歴史があったのですが、勿論今ではそんなことはありません。本日の宿の説明では、「内湯は少しだけ白濁。露天風呂は透明」。勇んでお風呂に向かいますが、内湯の手すりが全然我々には意味のない場所に設置されていて、私は内湯には入れないことが判明。でも露天風呂にはちゃんと入れて(ちゃんと手すりがついていて)、白濁ではない透明な白骨温泉は満喫できました。

今日のホテル「白船グランドホテル」はサービスも良く、食事も美味しくまずは合格点の宿。従業員がフレンドリーなのがとても好印象です。これで手すりがちゃんとした場所にあれば満点なのに…
標高1400mの宿はやっぱり涼しく、窓を開けて寝たら寒い程でした。
勿論、エアコンなんて要りません。
5年前の上高地と同じような体感でした。

 

3日目:8月16日(日)

 

5年前の8/16(日)には上高地から新穂高ロープウェイを経由して飛騨高山まで行っていますが、この日の目的地も同じく飛騨高山。プランニング力が貧困なのがバレバレですが、途中の"高いところ"が前回とは違います。今日のメインイベント「乗鞍高原」は、高いところばかりの今回の旅でも一番の"高いところ"。

満足した白骨温泉から山道を走ること30分強で乗鞍高原のバスターミナルまで。乗鞍高原上高地同様この先マイカー乗り入れ禁止エリアなので、バス乗り場に急ぎギリギリ間に合った9時のバスに乗車。駒ヶ岳のバスのように「満員で、乗れないかも?」と心配していましたが、乗鞍はバスの台数を増便してくれていて、9時のバスも4台口での運行。4台口なんて何か観光復活な感じがしてメチャクチャ嬉しかったです!

ここから、日本最高地点のバスターミナルである標高2702mの畳平まで約50分のドライブ。運転しないので、車窓風景を存分に楽しみます。

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終点の畳平でバスを降り、周囲を散策。今日も晴れていますが、気温は13℃で、快適というよりはやや寒い感じで、関東は今日も猛暑日というのが全く信じられない。

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バスターミナルには神社があるので、後れ馳せながらこの旅の無事を祈念して最初の参拝。2702メートル(+神社の高さ)という私史上最高地点での自動車のお守りをGETしてご満悦。

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少し周囲を散歩してみます。この辺りは岐阜県と長野県の県境ですが、畳平のバスターミナルは岐阜県のようです。

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この辺りには万年雪も残っており、そういえばバスにはスキーヤーもスキーを担いで乗っていたっけ。正にお盆の8月なのに!

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畳平の景色を1時間ほど満喫して、丁度山々に雲も掛かって来たので満足して下りのバスの人になります。

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乗鞍高原新穂高ロープウェイに負けず劣らず素晴らしいところでした!

駐車場で愛車にすぐに"一番高いところ"乗鞍のステッカーを貼り、すぐ近くの休暇村までドライブ。この休暇村、白骨温泉と宿泊をどっちにしようか最後まで迷った場所。休暇村ファンとしては宿泊は叶わないのならせめてランチぐらい休暇村に貢献しようと考えた故 。休暇村でのランチは松本市B級グルメ山賊焼き(山賊が"とり、あげる"という洒落からのネーミングだそうです。)。でも、支払いに休暇村ポイントカードのポイントを使ってしまったので、実質的には休暇村にはあんまり貢献していないかも?

昼食後は休暇村の周囲を散策。牛留沼という小さい池に遊歩道があり、半周すると沼の向こうに乗鞍岳が見えるビューポイントがありました。

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これで今回の長野県の観光は全て無事に終了。本当に暑くなく山も星も存分に見えた最高の天気で最高の旅でした!

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午後は飛騨高山に向かいます。再び上高地までのアクセス道路を走り、県境の有料トンネルを越えれば、長野のようには涼しくない(?)岐阜県へ。

飛騨高山の"高いところ"は標高ではなく「宿泊代金の高いところ」。go toキャンペーンのお陰で、我々でも高級旅館に泊まることができます。太鼓での歓迎を受け、とりあえず部屋にご案内いただきますが、高級宿とはいえ部屋は今までの旅館と大差はないようです。


今回、再び飛騨高山に行くことにした理由は、前回高山市内が大混雑で、古い町並みなどが存分に楽しめなかったので、そのリベンジのため。確かに前回はお盆最最中の8/16(日)だったので、本当にメイン通りのさんまちはディズニーランドのように人で溢れていたんです!

(5年前のブログで、その凄さを感じていただけますか?)
zettaikaifuku.hatenablog.com

ところが、はからずも今日も全く同じ8/16(日)。でも、コロナの影響で遺憾ながらも人はまばらのようです。

高級宿はメイン通りのさんまちに近いので、人力車を宿まで呼んでもらって、宿から人力車での観光と"go to  贅沢"を洒落こみます。

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前回は、人にぶつからないで歩くだけで必死だったさんまちを車夫さんの丁寧な説明でのんびりと満喫。

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でも、車夫さんは人力車の車夫さんにしては少しご高齢で、ヘビー級の我々2人は少し重そうで可哀想な気がしました。

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その後さんまちを少しだけぶらぶら。5年前にも覗いたお土産屋さんに入ったり、今日はもう運転しないので5年前にはできなかった酒蔵での試飲を満喫。

 

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高山の高級宿は場所は抜群だけど、部屋も普通だし温泉でもないのでお風呂も普通。そんな宿の面目躍如は食事。とにかく松茸やらからすみやら高級食材のオンパレードで、そして真打ちはA5ランクの超高級飛騨牛

でも、一番驚かされたのはコロナ対策。我々夫婦の食事は個室だったのですが、我々夫婦の間には何とアクリル板が!?

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毎日、顔を付き合わせていて当然部屋でもアクリル板なんてなく、万一どちらかが感染したらほぼ100%相方にもうつるであろう夫婦に、たかが少しの時間だけアクリル板越しの食事が果たして意味があるのかは甚だ疑問です。
高級宿ならばせめてアクリル板の要不要も客に聞いた上で対応すべきではないかと思いました。でも、何か刑事ドラマでよく見る拘留者とのガラス越しの謁見みたいで、高級食材を食べながらずっと不思議な違和感でした。