麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

2021年秋の旅<関東温泉巡り>その2

2日目:9月20日(月・祝)

群馬をゆっくり楽しむこの日、まずは四万温泉周辺の観光からスタート。まずは四万温泉奥の奥四万湖(ダム)を訪ねます。奥四万ブルーと呼ばれる湖の神秘の青は、気象条件やら何やらが揃った時にだけ見られるのだとか… 元来、そんな運を持ち合わせていない我々ですが、ダムを見下ろすとそれなりに綺麗なブルーの湖面が見えます。

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でも、写真より実際の色のほうがキレイです!

湖は、車でも時計回りで一周できるようなので、ゆっくりとドライブしながら更に眺めの良い場所を探しますが、地図では湖のすぐそばを走っている筈なのに、周囲の木々が車からの視界を遮り、奥四万ブルーどころか湖すら見えません。それならと車を停めて近くを散策したところ、見つかったのはこんな看板のみ。

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奥四万湖の次は四万温泉の入口に戻って、「四万の甌穴群」へ。川の流れが渦巻き状になることで川にいくつかの穴が空いた場所とのことで、興味があったので川辺に降りる階段に手すりがあるか事前にHPで質問しています。「片側には手すりがあります。」という回答だったので車を停めて向かって見ますが、結構急で厳しそうな階段に先に行った妻がビビってしまい、結局下には降りずに上から写真だけを取ることに。

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下で遊んでいる人たちはそれなりに楽しそうでしたが、今の我々にはあの水辺で遊ぶことは残念ながら難しそうですね。

周辺には、中之条ガーデンズや吾妻峡などその他にも見どころはそれなりにありそうだったのですが、スルーして先を目指すことに。次の目的地は、八ッ場ダム八ッ場ダムと言えば、民主党政権の頃に「ダムは作らない!」と当時の前原大臣が工事を中止させた場所。その後、自民党政権に戻って工事は再開され、めでたく2020年に運用を開始した最新(!?)の観光地。

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本来ならこのダムの観光の目玉としては、下に降りるエレベーターがあってダムの迫力を満喫できるそうなのですが、緊急事態宣言中なのでエレベーターは運休とのこと。でも観光客はそれなりにいるようです。前原さんは、この完成した八ッ場ダムを見たのだろうか? と、ちょっと気になってしまいまいました。

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次は軽井沢方面を目指します。「えっ? 軽井沢? 長野県じゃない?」というイメージですが、隣の北軽井沢エリアは何と群馬県なのです。八ッ場ダムから40分ぐらいのドライブで北軽井沢エリアに入ると、流石に三連休の最終日だけあって車がかなり多くなります。目的地に向かう往路にあるこの日の昼食を予定していた北軽井沢の有名蕎麦屋の前を通ると、まだ11時過ぎなのに駐車場には駐車待ちのマイカーが溢れています。「こりゃ、12時頃に入るのは無理かな?」なんて考えながら県境を越えて長野県に入った途端に、こんな田舎道なのに渋滞が始まり、少し焦ります。
長野県に立ち寄った目的は「白糸の滝」。滝好きの私としては、有名な滝には久しぶりに挨拶しておきたかったのです。何とか渋滞を抜け、大混雑の白糸の滝駐車場にようやく車を停めて、久しぶりの滝に向かいます。

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妻は「白糸の滝」という名前に少し混乱しているようです。
特に我々が2015年の日本一周の最初のほうで立ち寄った静岡県の白糸の滝と勘違いしているようです。(2015年に行った静岡県の白糸の滝の記事はコチラ) また、妻は覚えていなかったようですが、同じ2015年の秋には山形県の白糸の滝も見ています。(記事はコチラ

こちら長野県の白糸の滝も何年振りだったでしょうか? 久しぶりに滝の癒し効果(マイナスイオン効果?)をたっぷりと味わいましたが、すごい混雑で滝も歩道も大混雑しており、蜜状態で感染が少し怖くなるような時間でした。特に長野県は緊急事態宣言が出ていなかったので、その混雑は(群馬県よりも)凄かったようです。

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白糸の滝の食事場所も混んでいたので立ち寄らず、予定していた北軽井沢の蕎麦屋にも戻らずに再び群馬県に戻って次の観光目的地である「鬼押し出し園」に向かうことにします。鬼押し出し園は私は来た記憶があるのですが、妻は来たことがないだろうと思ってコースに組み込んだのですが、入場券を買って中に入ると妻が、「ここ、来た。」と叫びます。どうやら、十数年前に闘病中の私の母と3人で来て、私が受付で車いすを借りて母を車いすに乗せて案内した… と言われて遅れなせながら思い出しました。その時も目的地は草津温泉でしたので、やっぱり草津と軽井沢は私の中ではいつもセットなのですね!? 病気になる11年以上前には日記も何も書いていなかったので、記憶力が減退している私はどんどん忘れているようです。その点、病気後にはこのブログを始めているので、その意味でもこのブログは自分の中では大いに役に立っています。

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鬼押し出し園の中のラーメン屋さんでとりあえずお腹を満たします

浅間山の溶岩が作った園内を散策します。

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紅葉が少しずつ始まっていました

上り坂は、今の私には結構きつい坂のように感じられましたが、たった15年前の私は車いすを押して観光していたのですから、まだまだ元気だったのでしょう。15年という年月は無情にも流れ、私から体力を徐々に奪っていったようです。少し寂しくなった瞬間でした。

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この日も天気は良かったのに、浅間山の上は雲で隠れています。

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この日は草津温泉に早く入りたかったのですが、もう1か所だけ観光してから草津に向かいます。私が行きたかった場所は、「嬬恋村」。嬬恋村といえばキャベツで、見渡す限りのキャベツ畑が広がっているのだそうです。昔からキャベツのダンボールに「つまごいキャベツ」と書かれているのをずっと見てきた私も一度はそのキャベツ畑を見てみたいと願っていたものです。嬬恋を代表する景色を見るために向かった目的地は、「愛妻の丘」。ここは年1回「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」というイベントが開かれる場所なのだそうです。ここは人気観光地でもないだろうから、「誰もいなければ、妻に愛を叫んでもいいかな?」ぐらいに考えて向かったのですが、キャベツ畑の中に突入してようやく目的地に着いたら、ここの駐車場にもマイカーが溢れています。

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丘に登ると、あちこちに”愛を叫ぶ”ではなく”愛を囁く”カップルが…

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妻は、「どこで、コンサートやるの??」と訝しがっています。ヤマハリゾートだった「つま恋」と勘違いしているようです。

 

今日の目的地は草津温泉。温泉地としては私も大好きな場所で、今宵の宿は昔徳川将軍にもその湯を献上したという老舗の宿”奈良屋”。

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チェックイン後、草津のシンボル湯畑を散策します。

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湯もみショーには賑わいが完全に戻った感じで、嬉しい瞬間です。

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久しぶりの草津温泉草津のお湯はやっぱり最高です!徳川将軍に献上した「お汲上げの湯」はなめらかで、ずっと入っていたいくらいの素晴らしいお風呂でした。
宿泊料もそれなりだったので、夕食も豪華。季節を感じられるマツタケの土瓶蒸しも出たし… でも、この旅館で妻が一番喜んだのが「お寿司」。コース終了後、普通ならご飯などが出るタイミングで、この宿は寿司職人が席に回ってきてその場で好きなネタの寿司をいくつでも食べていい… のだそうです。 
このサービス、他の旅館では見たことがない斬新なもので、とても楽しいひと時でした。