麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

2021年秋の旅<関東温泉巡り>その3

3日目:9月21日(火)

この日はこの旅2つのメインイベントを満喫する、この旅のハイライトの一日です。

草津のお湯の効能が抜けずまだ朝のお風呂で全身がぽっかぽっかする中で、草津を出て更に上の方を目指します。草津のまだ上には白根山があり、その火口湖の美しい景観は過去にも草津のお湯共々楽しんだ記憶があります。でも、今は活発な火山活動の影響で、白根山エリアは立入禁止になっているので、今回は更に長野県との県境を超えて、志賀高原の山並みを眺めるのが今日の第一のメインイベント。スキーをしない私は志賀高原への訪問経験もないので、楽しみにしていたのですが、日頃の行いのお陰かこれ以上は望めないくらいの最高の好天です!
草津から徐々に標高を上げていくと、あちこちに思わず車を停めてしまう絶景が展開します。

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このあたりは、まだ群馬県。群馬の景観、侮りがたし! ですね。

長野県との県境渋峠を越え、少し下りが始まった頃に目的地「横手山スカイレーター」の乗り場に到着、まだガラガラの駐車場に車を停めます。

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横手山スカイレーター

横手山スカイレーターは、巨大なエスカレーターで、これとリフトを乗り継ぐと、標高2307mの横手山山頂まで行けるのだとか。エスカレーターは片側だけ手すりがあるのですが、手すりは上昇時右側なので、下りの方が怖そうなので私にとってはありがたい構造です。エスカレーターは一本しかないので、10分おきぐらいに昇りと下りが入れ替わるようです。
9時半に運転開始したスカイレーター、右側の手すりに左手でつかまらなければならない私は、写真を撮るどころか景色を眺める余裕すら全くなく、必死で手すりを掴みます。横手山山頂までは、渋峠からリフト一本でも行けたのを少しだけ後悔しましたが、まぁ「いい経験」ですね。何とか自分スカイレーターを降り(実は降りるのも結構大変でした!)、リフトに乗り継ぎ頂上を目指します。リフトはそこまで必死ではなかったけれど、やはり写真を撮る余裕はありません。

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上から見たペアリフト

でも、苦労して(?)昇った頂上、予想を超える最高の景色です!

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富士山が見えるかもという「幸せの鐘」も、少なくともこの日のために持ってきた双眼鏡では、はっきり富士山をみることが出来ました!

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山頂はそんなに広い場所ではありませんでしたが、あちこちの美しい山並みを眺め、景色を楽しみながらゆっくりとコーヒーを楽しみ、最高のひとときでした。

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下りのリフトでは行きより余裕が出て、周囲を満喫出来ましたが、やはり下りのスカイレーターはかなり怖くって、スリリングな体験が出来ました。

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上から見たスカイレーター 結構スリリング

志賀高原でその名前(だけ?)が懐かしい(昔、仕事で名前だけはよく知っていた)いくつかのホテルを初めてみながら、長野方面に向かいます。今日午後の目的地は、2015年に初めて来て、その魅力に夫婦ともすっかりハマった小布施。小布施と言えば栗で、小布施でしか、しかもこの時期しか食べられない小布施堂の栗スイーツの「朱雀」を食べるのが今日の「メインイベントその2」なのです。
小布施堂の銘菓朱雀、その名前は何となく知っていたのですが、以前は秋の時期に小布施に行き、平日でも2時間は並ばないと食べられないとのことで、出会うのは無理だと思っていたのですが、このコロナ禍で完全予約制になったので、1ヶ月前に何とか屋外の席で2時の予約が2席確保出来ました。実は、今回の旅行はこの朱雀の予約が取れたことでようやく行く決心がついた、いわば恩人のような存在です。朱雀は1つ1500円ですが、その予約券代金@300円をファミマで事前に支払わなければならないので、スイーツ1個が何と合計1800円です。でも、2年前までは2時間並ばないと食べられなかったことを考えると、予約があって確実に食べられるというのは、実にありがたいことなのだと思うことにします。
小布施には12時頃に到着。朱雀の予約時間は2時なので、その前に昼食をと思い、5年前には大行列があった記憶が鮮明なお店が、何と行列なく入れるとのことであまりよく見ずに喜々として入店。

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ところがお目当ての栗ご飯がメニューにありません。お店の人に聞いたところ「経営が代わった。前のお店では栗ご飯を出していたようだが、今はありません。」とのこと。今更席を立つ気にもならず、結局ごくありきたりの定食を食べましたが、秋の小布施での栗三昧、最初から出鼻をくじかれた格好。

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残念ながら、栗ご飯ではありません…

その後は小布施のお菓子屋さんを廻って栗のお菓子を買い、栗ソフトを味わった後にお目当ての小布施堂へ。店の前には、予約券を持っている人だけな筈なのに結構な列が。

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時間になり、1500円×2の食券を購入してようやくお目当ての朱雀とご対面。

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これが、噂の銘菓「朱雀」

本当に栗そのもので、何の味付けもしていないので、栗の味はガツンと来るのですが、とにかく飲み物が欲しくなり、何度もお茶をお代わりしながら食べました。
いい経験でしたが、もう一回はないでしょうね。

 

小布施を後にして、今日の宿泊地はここも憧れの温泉だった野沢温泉へ。野沢温泉では観光需要喚起策として、6000円払うと6000円の宿泊券+4000円のお買い物券が貰える(つまり、お買い物の4000円がタダで貰える!)「NOZA割」という施策をやっているという情報を事前に得ていたので、しっかりネットで事前予約しています。野沢温泉の中心街にある観光協会に立ち寄り、購入上限の12000円分の宿泊券と8000円分のお買い物券=20000円分の券を12000円でゲット! 喜々として今晩の宿に向かいます。

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今晩の宿は野沢グランドホテル。入口の「歓迎」の看板に我が家を含む2組しか記載がなかったので、「えっ、今日のお客さん、2組だけ?」と、昨晩は草津の大型旅館がほぼ満室に近かったことと、激しいギャップですね。大浴場も勿論貸切で、草津に劣らない名湯野沢温泉を本当に満喫しました! 野沢温泉も、本当に最高のお風呂でした!

夕食は何とレストラン貸切! ウエイトレス(というより、さっきフロントにいた人)が我々専属で(?)サービスしてくれて、美味しい料理でお酒がすすみます。野沢温泉と言えばやっぱり野沢菜。普段食べている野沢菜とは全く違ってとにかく美味しい!
野沢菜だけでも日本酒、いくらでも飲めそうです。

 

4日目;9月22日(水)

朝のお風呂も勿論貸切。大浴場と絶景露天風呂、朝から何回も入ってしまいました。

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スミマセン。貸し切り(??)に気を許して…

朝食もレストラン貸切。もう1組は一体どこにいるのでしょうか? 余りに我々観光客とはペースが違うので、もしかしたら朝早く宿を出たアルピニストなのかもしれませんね!?

我々はのんびり貸切宿を満喫後、車をホテルに預けて野沢温泉の街の散策に。野沢温泉と言えばたくさんの外湯が有名ですが、手すりのない外湯に入れない私は、その雰囲気だけでも味わい、そして昨日GET した8000円のお買い物券で、野沢温泉でお土産を仕入れるつもり。

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野沢温泉にたくさんある外湯の一つ

坂の多い野沢温泉を頑張って昇り、野沢温泉のシンボルである麻釜(おがま)ヘ。

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この坂を上って

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麻釜(おがま)

近所のおばさん達は野菜を茹でたりしていますが、我々観光客は立入禁止。兎に角凄く熱そうなので、慣れない観光客が火傷しないための配慮なのでしょうね。結局、麻釜そばのお土産屋さんのセールストークにハマり、8000円の殆どを使って野沢温泉らしいお土産をたんまりと入手。メインはやっぱり野沢菜でした!

この日は、新潟県に行くというだけで、特に予定は決めていなかったのですが、やっぱり長野県では千曲川だった川が、新潟県に入ると信濃川になる瞬間が見たいと思い、川沿いの道をドライブして、ネットで調べた川の見える展望台で平野と川の流れを楽しみます。

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実はこの日の観光のオプションもいくつか用意していたのですが、野沢温泉でゆっくりし過ぎたのと、この日だけは天気がイマイチだったため、観光をせずにお目当てのランチに向かいます。新潟のランチと言えば私の大好物は「へぎそば」。ファミレスのような小嶋屋総本店ですが、やはり蕎麦と天ぷらは、「まいう~‼」

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昼食に満足すると、小雨模様だった雨が止んで少し晴れ間が見えて来たので、急遽八海山ロープウェーを目指すことに。最終少し前の昇りのロープウェーで上を目指しますが、やはり曇り空で八海山はその勇姿を見せてはくれませんでした。

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今宵の宿は越後湯沢。過去、私が仕事で何度も来た、大型温泉旅館です。今回、妻が好きな海のモノが群馬&長野ではあまり楽しめないと考えたため、せめて最終日の新潟ぐらいは旨い魚が食べられそうな宿を選んだつもりです。
実は私にはもう一つの目論見があったのです。宿に妻と車を置いて、越後湯沢駅にある新潟の各種地酒が5杯500円で試飲出来るというお店で、新潟中の地酒三昧をしようと思っていたのですが、宿に近づくに連れて天気予報通り雨が激しくなり、結構強い雨が私のモチベーションを容赦なく奪ってゆきます。結局、宿でのんびり温泉をエンジョイすることを選択。
日本酒は美味しいノドグロなどの新潟の海産物と一緒に少しだけいただきました。

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でも、宿にあった新潟の銘酒は埼玉でも飲めるものばかり…

5日目;9月23日(木)

この日も祝日ですが、翌日は仕事なので、高速道路が混む前にさっさと埼玉県に帰ろうと思います。長いトンネルを抜けると、そこは数日前に楽しんだ群馬県。楽しかったあれこれを走馬灯のように思い出しながら、昼前には自宅到着です。
(今年)今まで、辛いことも色々とありましたが、少しは気分転換ができた5日間でした。
次もまた、旅に出るぞぉ!!