麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

今後のリハビリについて


今日は木曜日なので会社に行かない日です。

さて、今後のリハビリについてどうするか迷っていましたが、漸く方針を決めましたのでご報告します。
以前にも書いた記憶がありますが、発病してから半年については医療保険(いわゆる健康保険)にてリハビリの治療が受けられます。ところが、半年で医療保険の適用期間が終了します。

「その後、どうするの?」と疑問に思われる方がもいると思いますが、その後については「介護保険」の出番となります。介護保険なんて「年寄りの福祉だから、自分には関係ない!」と、私もこの間まで思っていました。ところが、上記の通り医療保険でのリハビリのサービスが実質終了になるので、「年寄りの介護保険だから使わない!」何て我侭なことは言っていられないのです。

介護保険の適用年齢は40歳以上。従って40を超えていれば黙って介護保険のお世話にならなければいけないのです。(入院している人にも、僅かながら30代がいました。40前の場合は介護保険が使えない=適用年齢に達していない=なのでどうするのでしょうか? 今度会うことがあったら聞いてみます。)

勿論、年齢だけ40歳以上を満たしていればだれでも介護保険が受けられるわけではありません。(保険料は40過ぎたら全員有無を言わせずに徴収されますが)体の具合によって市町村から分類(介護度合い)が決められ、保険適用額の上限が決められます。通常軽いほうから要支援、次に要介護となり、それぞれいくつかに分類されるようです。詳しい分類はどうも自治体(市町村)により違いがあるようです。

この介護保険の申請は、通常リハビリ入院している最中に行うように病院から薦められます。申請後、役場の職員が入院中の病院まで面接に来ます。結構長時間ヒアリングを受け、通常1ヶ月ぐらいでランクが認定されます。私の場合も退院の40日前に申請し、ヒアリング後の検討の結果「要介護Ⅰ」という判定でした。

昨日のニュースステーションでの菅総理の発言でも、「日本の介護は結構手厚い」と言っていましたが、この制度を知るようになって私も同様に思いました。そう結構費用的には優遇されていると思います。
例えば、医療保険は現在3割自己負担ですから、医療保険でのリハビリにはそれなりの金額がかかります。ところが、介護保険の自己負担額は全て1割! つまり、少なくとも医療保険のリハビリから介護保険のそれに切り替えると安くなるのです!! 更に介護保険の認定を受けると住宅改修などの費用の補助も受けられます。例えば自宅に手すりなどを設置した場合、20万上限(+備品補助金上限10万)で補助金が出るのです!(自己負担はこれも1割)我が家も、早速トイレや風呂場に手すりをつけ、風呂場の椅子や特製のすのこを入れましたが、24万ぐらいの費用が返ってきました。

「何だ、じゃぁ医療保険でのリハビリには何の問題もないじゃないか…」皆様そう思われると思います。確かに、費用は優遇され何の問題もないのですが、最大の問題は「リハビリを受ける施設(場所)」です。
そう、今の日本では「リハビリ=年寄り」というケースが多く、リハビリセンターのような場所は」ほぼ例外なく老人ホームのような状況です。それでも都会である都内や政令指定都市横浜市さいたま市などにはそのようなまだ比較的若い(この病気でいう… 50代ぐらい)人を受け入れる施設があるようですが、埼玉県でも田舎である我が家のあるエリアなどになるともういけません。ほぼ99%リタイアした老人向けの専門施設しかないのです。

昨年10月の退院後、医療保険でのリハビリを受けながら「1月以降どうするか」について検討してきました。介護保険では色々とアドバイスをしていただける「ケアマネージャー」という専門家がいます。私も紹介されたケアマネージャーにお世話になっていますが、同様に彼らにも「老人のノウハウ」は豊富でも「まだ10年は働くために、麻痺の機能回復を模索する」という経験値が不足しているようで、私のような患者に的確なアドバイスを行うというのがどうにも難しいみたいなのです。

通常年配の方が通うのがリハビリ専門施設のデイケアというサービスだそうです。朝、施設の車で送迎があり、全員で血圧測定・体操とおやつタイム。そして全員で仲良くお昼ごはんを食べその後お風呂、この間に一人20分程度のマッサージを受け、15時頃にまた送迎車で帰宅。ほぼこれが日課です。見学にも行きましたが受けた印象は失礼ながら 
「老人の保育園」。
ちょっと50歳で受ける内容ではなさそうです。

それでも類似のシステムが大半で悩んでいましたが、辛うじて受け入れられる代替案として「半日リハ」というものがありました。これには送迎もなく勝手に集合、お遊戯会的な部分が少なく、マッサージは1回20分単位だがそれ以外の時間は自分でリハビリ… というもので、「これならば仕方がないかなぁ…」と半ば意思を固めていました。ただ、年末の慶應病院の結果が出るまで待って申込をするつもりでした。
以前にも書いたように慶應に入院が可能になりましたが、2~3ヶ月待ちといわれ、慶應の先生に「その間は?」と相談したところ「他のリハビリをしなさい」と言われたため、年明けにこの半日に申込をした次第です。

ところが、その半日リハは現在満員で「空き待ち」と言われました。そうなると待つしかないのですが、別の案として整形外科医院の「訪問リハビリ」というのがあるのだそうです。これは作業療法士が自宅に来て20分(または40分)のマッサージをしてくれるとのこと。一応ダメモトで空きを聞いてもらったら、「現状火・木のみ空きあり」という何ともラッキーな回答。そう、私が決めた出勤日が月・水・金なので、休みが火・木! 丁度この訪問リハビリが受けられるではありませんか!
早速火・木共に40分づつ申込をしました。
自宅にわざわざ来てもらうのですが、介護保険なのでその安さは驚くほどです!

訪問リハビリも、通いで行く半日リハビリもどっちがより効果があるか全然わかりません。ただ、回復のためには全ての治療にトライしてみようと思います。
そのため、今日入院していたリハビリセンターにその関連書類を貰いに行き、来週の木曜日から訪問リハビリがスタートします。

来週その結果を報告します。