麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

10年前、脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに、仕事をしながら現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

箱根 高級宿と紅葉の旅

10月初めの"東北鉄ちゃん旅"から帰った後も、いろいろなことがありました。その直後仙台に行く用事も発生したのですが、楽しい"旅"ではなく憂鬱な"旅行"でした。
でもgo to travelキャンペーンもあるし、ともかく旅に出たいという強い気持ちだけはずっと持ち続けています。という訳で、今回もまた危機的な家計の財政をかえりみずに旅に出てしまったというお恥ずかしいレポートです。
今回の旅先は"箱根"。珍しく妻の「箱根、行ってみたい!」という一言がきっかけです。勿論、昔から&日本一周目の時にも箱根には行っているのですが、実は家族旅行では箱根に泊まったことはなかったのです。理由は、箱根には仕事の関係で嫌という程行っているので、私的には”今更、箱根の団体用旅館になんて泊まりたくない!”という我が儘から。勿論、団体用ではない高級旅館もあまたあることは知ってはいましたが、”箱根の高級旅館は高い!”という私の固定観念から、いつも近隣の熱海や湯河原に宿を取り、箱根には昼間観光に来ることで済ませていたのです。
そういえばちょうど”日本二周目”の神奈川県の目的地探しにも苦労していました。神奈川県に魅力が無いわけでは決してなく、昔神奈川には職場もあり8年以上も住んでいたし、とにかく馴染み深い県だった故です。ということで、”箱根の高級旅館と紅葉”というテーマを無理矢理神奈川県の二周目にこじつけることにして、go to travelキャンペーンの恩恵を存分に味わえるような超高級旅館を紅葉が楽しめそうな11月中旬の日曜日を予想して早めに予約。
でも旅行実施が近づき予定をあれこれ考えると、箱根の紅葉は存分に楽しみたいし、折角の高級旅館なんだから早めにチェックインしてのんびりしたいし…  ということで、もう一泊しようと土曜日の箱根の宿を探しますが、予想通りの紅葉の進み具合に+go toキャンペーン効果が重なったためか箱根中の宿はほぼ満室。仕方なく土曜日は小田原の東横インを予約し、箱根と言えば自分的にはお約束の小田原ロマンスカーを予約して準備完了です。

 

1日目:11月14日(土)

 

今回の旅は車ではなく列車の旅。理由は紅葉期の箱根の大渋滞に巻き込まれると身動きが取れなくなる予感がしたからです。勿論列車もとにかく混むでしょうが、満員電車だと思って我慢することにします。
この日はロマンスカーに乗って小田原に行くだけなので、いつもの土曜日同様手足のリハビリをしてからゆっくりと10時半過ぎに家を出ます。
お昼は新宿にて。今回の行き先は箱根で交通機関としては小田急グループにメチャクチャお世話になるので、お昼ご飯はその小田急グループに敬意を表して小田急デパートのレストランでいただきます。まだ旅先ではありませんが、私的にはもう楽しい旅が始まっているのでこの日のお昼からいつもとは違うプチ贅沢を実行。レストランでの食事も予約するとポイントが戻って来るgo to eatキャンペーンもあるので、今回の旅では予約できるレストランはすべてちゃっかり予約済みです。
お昼はオイスター専門店にて牡蠣をいただきます。

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2つの産地の生牡蠣から始まって、牡蠣フライや焼き牡蠣など旅のスタートとしては上々のランチ。

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駅でロマンスカーの指定券を受け取り、箱根フリーパスを購入して小田急ロマンスカーの乗り場に向かいます。
小学生だった6年間小田急線沿線の祖師ヶ谷大蔵で育った私は、電車と言えば小田急で、(夢の)特急列車と言えば何と言ってもロマンスカー! 昔のロマンスカーはピポパポとチャイムを鳴らして疾走していた鉄ちゃん小学生にとってはとにかく憧れの電車でした。
小田急線に乗るのも凄く久し振り。複々線化されたことは知ってはいましたが、久し振りに路線図を眺めると快速急行なんてのが出来ていたり、その快速急行が登戸に停まるのに成城学園前向ヶ丘遊園に停まらないことに昔の小田急線住民としては愕然とします。私が小さい頃は田舎のローカル線南武線との接続駅登戸には準急しか停まらなかったのに…?? 小田急の路線図のほぼ中央に存在感を示して鎮座する町田駅。この駅名にもいまだに馴染めません。やっぱり私にとってはいつまでたっても子供時代の「新原町田駅」なのです。
ロマンスカーと言えば当然憧れは展望車。今回は間際に予約したにも関わらず、後ろ展望車の2列目が取れたので、嬉々として列車を待ちます。

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これが、憧れの(後)展望車

ロマンスカーに乗るのなんて何年振りでしょう? 昔横浜に住んでいた頃新宿で呑んで大和まで何度か乗った記憶がありますが、それも二十数年前です。

ロマンスカーの沿線は懐かしい思い出ばかり。通っていた高校に近い青春の地&大学生時代は"徹マンの地"だった下北沢、高3の夏休みには受験勉強と称して毎日通った梅ヶ丘図書館(でも、結局友人とダベってしまい、あんまり勉強しなかったなぁ~!)、小学生時代、小田急線が立体交差になる前には環八が小田急で寸断されていて我々のローラースケート場だったり、大学時代には狛江に住んでていつも酔っ払って千鳥足で家まで歩いたり… ロマンスカー、早すぎて記憶が追いつきません。もっとゆっくり走ってよぉ~!

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こんな鉄ちゃんがキュンキュンする景色が続きます

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間もなく、小田原到着

どこまで行っても思い出は尽きず、結局ハイテンションの興奮状態のまま小田原駅に到着。
すぐに駅前の東横インに荷物を置き、こちらは間違いなく54年振りの小田原城に向かいます。
小田原城に来たのは、間違いなく小学校に入る直前の幼稚園年長の時。実はその時、私の人生で唯一迷子になって大騒ぎになり、数十分後に何とか発見されたという顛末をその後もずっと母親から何度も聞かされ続けたので、間違いはない筈です。私の微かな記憶でも、お城の下でビービー泣いていたことを覚えています。そのほろ苦い記憶が私を小田原城から遠ざけており、その後何度も小田原市内には来ても小田原城は遠望するだけで行く気にはならなかったのです。でも今回、折角の機会なのでその呪縛から解放されてみようと思います。

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ホテルそばのいわば裏口のような門から小田原城に入るとすぐに天守閣の広場に出ます。

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天守閣を眺めながら54年前の迷子の記憶を必死に呼び覚まそうとしますが、号泣している6歳児の姿がフラッシュバックするだけで、このどこで迷子になったのかは全く思い出せませんし、当時のことを鮮明に覚えていた母親にはもう聞くことはできません。やっぱり記憶を辿ることは出来ずに、ストレスが溜まった小田原城の再訪でした。

夕食は魚が美味しい小田原の人気居酒屋を予約しています。18時前にも関わらず、店の前には椅子に座った"待ち"が一組。店内はガラガラでしたが、この後予約客で席が埋まります。go to eatキャンペーン効果は絶大なようです。

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お酒と刺身を少しだけ楽しみ,地魚丼で締めます。

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さすがは高級店で美味しかったけれど、値段も都内並みでした。

帰り道からはライトアップされた小田原城が見えます。記憶は辿れなかったけれど、何となく少し嬉しい時間でした。

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2日目:11月15日(日)

 

この日はこの旅のメインイベント、箱根の紅葉と超高級ホテルを楽しむ一日。早起きして部屋で東横インが無料提供してくれたサンドイッチのお弁当を食べてから、予定より少し早めに小田原駅のバス停に向かいます。
箱根の観光ルートと言えば、定番は登山鉄道~ケーブルカー~ロープウェイを乗り継いで芦ノ湖の湖畔まで行くのがお約束のゴールデンルートなのですが、箱根中の宿が全部満館の今日は大混雑必至と考え、少しでも混雑を避けるべく通常とは逆のルートを行くことにします。
小田原駅始発のバスに乗って、一路芦ノ湖畔を目指します。このルート、分かりやすくいえば箱根駅伝の山登りの5区とほぼ同じルートを走るバスと言えばイメージしやすいでしょうか??小田原駅を出てすぐに国道1号線に入り、歴代の山の神たちの勇姿が目に浮かぶ風景が続きます。

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バスはロマンスカーと並走⁉(すぐ、追い抜かれます)

バスですらウンウン唸りながら急坂を登って行くのに、あの山の神達は軽快に走り抜けて行くのが私には信じられない!

箱根の山の紅葉は始まっています。

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途中、小涌園バス停でバスを降ります。この近くに今日の高級宿があるので、結構重いリュックを宿に預けて身軽になって箱根を満喫しようという魂胆。バス停から坂を下ること2~3分で宿に着き荷物を預けると、丁寧にもさっき降りたバス停まで高級車で送ってくれるという高級旅館ならではのサービス! お陰で20分後の次のバスに無事に間に合い、再び山登り5区に無事に戻ります。
芦ノ湖到着は9時過ぎ。まずは芦ノ湖と富士山にご挨拶。

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続いて箱根駅伝に敬意を表して箱根駅伝のゴール地点へ。

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毎年のお正月にTVで観ているこのゴール&復路のスタートの道路、意外に狭い道だったことに少々驚き。

ゴールすぐ横にある「箱根駅伝ミュージアム」は9時半オープンなのですが、我々は10時発の海賊船の始発便に乗る予定なので駆け足で見学。

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母校が箱根駅伝に出る人たちが、今更ながらに羨ましい!

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我が母校は大昔は箱根駅伝の優勝経験すらあるというのに、最近は全くその名前も聞きません。また、現在の勤務先の大学は、予選会に出るのが精一杯で毎回予選会の最後の方にちょっとだけその名前が出て来ます。
ミュージアムといってもパネル展示が主で、襷とユニフォームくらいしか展示物がないだろうという予想通りだったので、15分程度の見学で箱根海賊船へ。

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この海賊船で芦ノ湖を半周する予定。小田原の箱根フリーパスは、バスやロープウェイ・ケーブルカーだけではなくこの海賊船にも乗れるので、いちいち切符売場に並ばなくていいので大変便利。でも我々は「混雑期には@400円払って特別船室に行くべし!」という口コミのアドバイスに素直に従って、約40分の快適なクルージング。

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TVによく出るパワースポットの神社と海賊船とは会社が違う遊覧船

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海賊船同士のすれちがい

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芦ノ湖と富士山

桃源台港で海賊船を降り、いよいよ混雑覚悟でロープウェイへ。でも逆コース効果なのか1分毎に出ているロープウェイに5分程度の短い行列で乗ることができました。

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大涌谷でロープウェイを下車。大涌谷には昔まだ子供達が小さかった頃に連れてきて以来。しばらく立入禁止だったようですが、今は復旧していて何よりです。

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大涌谷名物黒たまごのモニュメントには記念写真を撮る行列が出来ています。

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正面は行列のため、横からパチリ

まだ11時過ぎですが、この先にはレストランが少なそうなのと混雑が読めないので、ここでまだ空いていた食堂に入り、地獄黒ラーメン(だったかな?)を食べました。名物の黒たまごがこのラーメンの中に入っていたので、7年は長生きできるかな?

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その後大涌谷を散策しようと思いましたが、昔歩いたルートは通行止めになっていました。大昔(約20年前)に比べて何となく硫黄臭が少ない気がしたのは、私の錯覚??

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ここからは富士山がこの日一番きれいに見えました。

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再び箱根ロープウェイへ。予想通り芦ノ湖行きは大混雑でしたが、我々が乗る早雲山行きはさほどでもありません。すぐにロープウェイに乗れて白煙を上げる景色が堪能できます。

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早雲山からはケーブルカー。ここでは満員電車を覚悟していましたが、臨時便まで運行して混雑緩和をはかってくれています。密にならなくて一安心。

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今日のメインイベントは公園上駅で降りてすぐの箱根美術館。チケットに並ぶ大行列を予想していましたが、意外にも数分の待ち時間で切符が手に入り、いざ中へ。箱根一番の紅葉スポットである箱根美術館の見学順路はまずは庭から。我々というより訪問者全員がこの紅葉に圧倒されます!

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ベストタイミングで箱根に来られた僥倖に大感謝しながら広い庭園を散策。

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途中、私的には結構危ない階段もありましたが、京都の苔寺を思い出しながら慎重に歩けば何とかなるものです!

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今朝、バスを途中下車して宿にあの重いリュックを預けて本当に大正解!今日は30分早起きしてリュックを預けたことや、混雑を避けたルート選択など本当に全てが上手く行き過ぎていささか怖いくらいです。

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庭園を見終えた後の美術館はまるでついでのような様相。何を見たのかもあまり記憶に残っていません。
とにかく最高の紅葉でした。

箱根美術館のすぐ横にある強羅公園。ここは小田原フリーパスで無料で入れる坂を利用して作られた公園で、箱根美術館横の入口が最上部なので、公園を散策しながら坂を下って行きます。ここが公園中央部の見事な噴水。

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歩き疲れたので、公園内のカフェでティータイム。

コーヒー党の私には珍しく紅茶と美味しいケーキセットで大満足。

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今日は折角の高級宿なので、早めに宿に入るのがマスト。間もなくチェックイン時間の3時になるので、強羅から満員の箱根登山電車に2駅乗り小涌谷駅へ。駅にはまた高級車にお出迎えいただき、宿に向かいます。高級宿の名前は箱根翠松園。

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go to travelキャンペーンの上限は一人4万円ですが、この日の宿泊はそれを大きく上回っています。フロントを素通りして部屋棟へそのまま高級車で。

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宿入口。この奥がフロント

フロントからは結構な坂で「大浴場はフロントのすぐ下です。」とのことなのですが、「皆さん大浴場に入る人は少なく、殆んどの方がお部屋のお風呂を楽しまれますよ!」とのこと。

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宿の中。食事処の前にも紅葉が

案内された部屋の中でチェックイン。部屋の使い方も詳しく教えていただきます。
露天風呂は勿論源泉かけ流しで、風呂には何とTVも付いているし洗い場のシャワーブースも立派なので、確かに遠い大浴場に行く気は失せてしまいます。おまけに部屋に最初から4つあるバスタオルは、使用済みを部屋の玄関近くの場所に置いておくと、新品に取り替えてくれるとのこと!今回、私だけで部屋のお風呂に4回入りましたが、そのお陰で常にキレイなバスタオルが使えたのです!
早速、快適な部屋の露天風呂を満喫して、風呂上がりには部屋にあるサービスのビールで乾杯!(おかわりが欲しかった!)

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夕食は部屋近くの料亭にて。この宿の人気は”鉄板焼きディナー”だそうですが、我々が予約した数ヶ月前でも、もう鉄板焼きは満席とのことで通常の懐石料理。

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前菜(2人分)

料理は勿論美味しかったけれど、宿泊代も一定額を越えると料理にはあまり差がなくなるように感じてしまいます。勿論食材などもそれなりに高級化しているのでしょうが、もともとが貧乏育ちの我々にはその違いがわからないのでしょうね。
部屋に戻って、TVドラマを見ながらまた長風呂を満喫しました!

 

3日目:11月16日(月)

 

鳥のさえずりで目が覚め、朝風呂で覚醒。あっという間の3日間の最終日のスタートです。朝食もゆっくり約1時間を掛けてサービスされます。

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朝食もコースの感じで、これもその一部!

残された箱根滞在時間はあと半日あまりで、早く観光に行きたい気もしますが、ゆっくりと朝ごはんを楽しんだ後にはまたお風呂に入り、結局10時近くまで高級宿を満喫しました。
午前中は宿の周りを観光して、最後の箱根を楽しむ積もり。宿にまた荷物を預け、高級車ですぐ近くまで送ってもらいます。
今日最初の見学はここも紅葉の名所らしい小涌園蓬莱園。

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確かに紅葉が盛りではありますが、昨日の箱根美術館ほどでは…

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でも、周囲の紅葉もとてもいいです。

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次は歩いて岡田美術館へ。

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カメラもスマホもロッカーに預けて見学する岡田美術館なので、写真は玄関のみ

ホテルでのんびりしたせいで見学時間が少なくなったのに1階からじっくり見たため、上階は駆け足に。庭園も工事中で見られなかったので、岡田美術館にはいつかまた来ようと思います。
昼食は小涌園の高級蕎麦を予約しています。箱根と言えば"そば"というのは、小田急沿線で育った私の刷り込み。当時、小田急線の各駅には必ず「箱根そば」という立ち食いそばのスタンドがあり、当時小学生の割には頻繁にその「箱根そば」を食べていたので、箱根と言えば私の胃袋は"パブロフの犬"の如く"そばモード"になるのです!
小学生時代の私の大好物は「コロッケそば」。中学生になって箱根そば以外の他の立ち食いそば店を知り、そこにコロッケそばがないことに愕然とした記憶すらあるのです。
でも今回の高級店は小涌園の中の由緒ある建物にある「蕎麦貴賓館」。入口から風情があり、さすがにコロッケそばは無さそう!?

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高級店おすすめのランチセットは、ざる蕎麦に天ぷらなどにドリンクが付いた"go toセット"。go toの地域クーポン3枚分と高価ですが、昨日貰ったクーポンが丁度6枚残っていたので、ドリンクにワインを選んでこの旅最後の贅沢。

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昼食後には歩いて高級宿に戻り、最後にまた小涌谷駅まで送ってもらいます。今回、この宿翠松園のサービスを使い倒した感じです。

この日は平日なのに箱根登山鉄道は朝のラッシュ並みの混雑! 3ヵ所あるスイッチバックを楽しむ余裕はありませんでした。

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観光客が多いときも少ない時もニュースによく出て来る箱根湯本駅前の商店街で僅かにお土産を仕入れ、再びロマンスカーの人になります。

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帰りは呑み鉄をしたので、あっという間にうとうと。目が覚めたら懐かしの経堂辺りを走っていて、記憶に浸る暇はありませんでした。

2020年みちのく鉄ちゃん旅<その2:ローカル線を満喫!>

2日目:10月4日(土)

 この日は三鉄の残りの北リアス線部分に乗り、私の第二の故郷野田村も楽しんでから、大湊線に乗るという盛りだくさんな日程。朝6時前の三鉄に乗る前に朝食は宮古駅前のコンビニで仕入れますが、400円以下なのでお釣が出ない地域クーポンは使いません。でも後から考えれば、この日このクーポンが使えるお店はここだけだったので、贅沢して1000円の朝食を食べときゃよかった!

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6時前の三鉄はほぼ貸切状態で宮古駅を出発。

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朝早いので、ほぼ貸し切り状態

昔、「この駅をモチーフにして小説を書きたい。」という先輩の夢に妙に感動して降り立った「佐羽根」駅。降りた駅には、小説のモチーフどころか本当に何もない風景に愕然として、やはり「駅名だけでは小説は書けない」ことを思い知った40年前。今では何かあるかなぁ?と外を凝視していたら、今ではこんな立て看板がありました。

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19歳の時に東北地方で初めて駅寝(無人駅で勝手に野宿)をした記念の地である田老駅

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田老を過ぎると、すぐに「しんたろう~」。思わず、「石原か!次は裕次郎か!?」と突っ込みたい気分でしたが、そこは地図にもまだ載っていなかった最新の新駅「新田老」。

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私的には乗り慣れた北リアス線ですが、やはり三鉄を盛からずっと乗り通すと、このあたりはトンネルが多くて景色は三鉄の中では一番楽しめないというのが正直なところ。陸中海岸としては"海のアルプス"とも呼ばれるように、このあたりが北山崎・鵜の巣断崖など断崖絶壁が続く三陸のハイライトなのですが、鉄道はあれらの見事な断崖絶壁はトンネルで通過するしかないのでしょう。

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でも、トンネルとトンネルの合間には、海が見えます。

カンパネルラ田野畑、カルボナード島越(昔、私はずっとカルボナーラだと思っていた!)など宮沢賢治ゆかりの駅名を過ぎると、間もなく第二の故郷野田村が近付いてきます。

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朝7時過ぎに大人の休日パスを見せて野田玉川駅で降りる私を見て、ワンマン列車の運転手さんが異常に驚いたのが印象的。でも、この村との関わりやここで降りる理由を説明する時間はありません。思い出の駅と駅舎をパチリと撮ってから、約2時間の散策のスタート。

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駅から坂を降りて、まずは玉川漁港を目指します。向こうから犬の散歩らしいご婦人が近づきます。「不審者だと警戒されるかな?」と思っていたのですが、にっこり微笑んで「こんにちは!」と挨拶されちょっといい気分に。思わず「昔、ここにあったユースホステルに、延べ半年間居候していたのですよ!」と、叫んでみたくなりました。
今日は漁が休み(?)の玉川漁港。

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この先にユースホステルのプライベートビーチ"(通称)うみねこ海岸"があり、朝まで呑んだ後によく朝日を見に海岸に降りたものです。

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下から見上げる線路。昔線路を歩いてユースまで行った時には、あの高い線路をいつも歩いていたのです。高所恐怖症の私としては、今更ながら少々驚き。

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元ユースまでの道の途中にある人家の窓から外を見ている人は、私を見て不審者だと訝しがってる感じですが、弁解もせずトボトボと坂を上り、ユースホステル跡地まで。今ではここにいるに違いないペアレントのNさんと数年振りに会話。

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ここが、正真正銘「野田ユースホステル跡」

ここからは国道45号線を散歩して、数年前に出来た新駅十府ヶ浦海岸駅に行ってみようと思います。昔からあった国道入口の案内看板。昔は下に「野田ユースホステル」と書かれていたのですが、ずっと前に消されています。

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下の不自然な空白は「野田ユースホステル

走っていた列車が国鉄久慈線だった40年前には、国鉄が1日5本と不便だったため、その分45号線には国鉄バスが走っていたのですが、今はそのバス停もありません。三鉄が便利になった影響でしょうね。
野田玉川部落唯一の商店街。昔、我々は「玉川銀座」と呼んでいましたが、あったお店は酒屋と何でも屋のような小さなお店。我々はいつもそこで酒とつまみを仕入れていましたが、何でも屋のおばあちゃんはいつも居間に寝転がって接客していて、そんな風景も野田村での懐かしい思い出。今は酒屋だけがコンビニのようなお店になって残っています。

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部落を抜け、上り坂に。三陸ではよく見るようになった看板。

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三陸地方、4年前に比べてやや工事が減った気もしますが、まだまだあちこちが工事中。復興はまだまだですね。

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数年前に出来た新駅十府ヶ浦海岸駅が、今日の散歩のゴール。

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「2時間あるので余裕」と感傷に浸りながらのんびり歩いていたら、いつの間にか発車時刻が迫っています。何とか駅にたどり着くとすぐに列車がやって来ます。

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そして、何と三鉄は一両であるとはいえ、全座席が埋まってかなりの数の乗客が立っています。このお客さんの多くは大人の休日パスを持ったじじ鉄&ばば鉄の雰囲気。驚いたことに、次の野田村の中心駅陸中野田で何人かの観光客が下車します。昔は観光客に見向きもされなかった野田村の変貌に、思わず涙が出るほど嬉しくなった瞬間です!
列車は久慈に無事到着し、今回の三鉄の旅も無事終了。

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三鉄の駅からJRの駅に移り(とはいえ、すぐ隣)、八戸線に乗り継ぎます。
満員の三鉄の乗客の約半分は久慈で降ります。おそらく"じぇじぇじぇ"の久慈観光なのでしょう。

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残り半分は同じ八戸線に乗り継ぎですが、ここでもじじ鉄同士の席取り合戦に破れて海側のボックスは確保できず、仕方なくロングシートに斜め座りで海を眺めることに。

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八戸線、学生時代には上野発の夜行列車(急行)を八戸で降り、野田村に向かう時にはいつも乗った列車なので思い入れもひとしお。八戸駅から程近いうみねこで有名な蕪島あたりに来ると、「あぁ、また東北に来られたんだ!」との感動を味わえる見慣れた風景なのです。

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久し振りの八戸線も満喫しました!
今日の泊まりは八戸なので、コインロッカーにリュックを預けて大湊線へ。
ここにはじじ鉄たちはあまり来ないようで、大湊線海側のボックス席を無事に確保。「やっと、呑み鉄ができる!」と思いましたが、ホームに売店や自販機はなく、徐々に地元民で混雑してきた大湊線で改札外までお酒を買いに行くのばもう無理そうです。ここでも六角さんの真似は出来ず仕舞い。
列車は、最初は旧東北本線青い森鉄道を野辺地まで走ります。野辺地で思い出すのは、学生時代の憧れだった南部縦貫鉄道レールバス。三十数年前廃止になる前に、憧れのレールバスに乗った時の興奮を今でも昨日のように思い出します。その頃の記憶を辿りながら沿線を眺めていると、青い森鉄道(旧東北本線)の線路に合流するような廃線跡が現れます。「これって、南部縦貫鉄道廃線跡?」と異常にエキサイトした瞬間。この話をこの晩呑んだ地元の友人に聞いてみたところ、「確かに、南部縦貫鉄道廃線跡はある!」とのこと。本当に感動の瞬間でした(と信じたい)。
直通列車はいよいよ大湊線に入ります。

大湊線は、マサカリ形の下北半島の付け根から取っ手の部分を北上してマサカリの刃の下部大湊まで行くローカル線。陸奥湾の海辺を通るので、列車からは海が見えます。

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でもこのマサカリの取っ手部分には観光的な要素はあまりなく、あるのは横浜町の菜の花ぐらいなので、いつもこの間の観光はスルーしています。でも、いつかはこの横浜町にも来てみたいと思っています。何といっても「横浜」は、6年以上住んだ&働いた思い出の場所ですから!?
陸奥湾の先に津軽半島らしき陸地が見えます。「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと~」と、「今では連絡船では口ずさめない"津軽海峡冬景色"が、似合うのはここだけ?」なんて考えながら大湊線を満喫。

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すぐ左側にも陸地と山が見えてくるということは、マサカリの刃の部分に入ったので、間もなく終点大湊。

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この列車で引き返してもいいのですが、私はこの2時間後のリゾートトレインの指定券を持っています。でも大湊駅の回りは食堂すら無さそうなので、駅の写真だけ撮って、むつで市の中心駅だという隣の下北駅まで一駅戻ります。

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八戸駅で写真を撮り忘れた大湊線

下北駅には2時過ぎに到着。朝からパン1個しか食べていないので、さすがに空腹。狙いをつけていた駅前の「駅前食堂」にチェックイン。

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むつ市と言えば「自衛隊カレー」。複数のお店が各船のカレーを提供しているとのことで、ここ駅前食堂も「護衛艦ちくまカレー」を供しているとのこと。数量限定なので恐らく売り切れだろうと念のため聞いたら、あるとの返事なので嬉々としてオーダー。

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私の持論では、「カレーには大外れもないけど大当たりもない」。ちくまカレーも話のタネにはいいけれど、他のメニューも美味しそうだったこのお店にもう一度来る時には恐らく別のメニューを頼むでしょう。このお店でも地域クーポンは使えませんでした。

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むつ市の繁華街と言っても、何があるわけではありません。駅前にあるお店はお土産専門店なのに地域クーポンが使えないとのことで早々に退却したお店と、ラーメン屋さんぐらい。近所を散策しても全国チェーンの家電量販店とコンビニがある程度。仕方なくぶらぶらと駅まで戻り、同じように暇そうだった駅前の観光案内所に入り、いつかは満開の時期に来てみたい「来さまい大畑桜ロード」の情報収集。

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リゾートトレイン「リゾートあすなろ下北」は定刻通り大湊駅からやって来ます。

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指定券料金@500円でグリーン車以上の快適なシートを味わえるので、リゾートトレインは大好き。でも、下北駅にも売店がなかったのでここでも呑み鉄は出来ず、景色も今回も海側座席とはいえ、3時間前に見た景色が夕景に変わっただけ。リゾートしらかみなどでは地元の演奏などのアトラクションがありますが、このリゾートトレインでは観光案内すらありません。
でも2時間の旅を満喫しました!

再び八戸に戻って定宿チェーンの東横インにチェックイン。この晩は、台風で予定変更したわがままな私に合わせて予定を変更してくれた八戸在住の旅仲間と一献。飲み屋でも地域クーポンは使えず、有効期限が翌日限りの宮古で貰った地域クーポンは結局使えませんでした!
八戸の泊まりはいつも八戸の中心本八戸で、いつもあのあたりの繁華街で呑むのですが、今回は明日の列車の都合もあり八戸駅前の宿泊にしたのですが、やはり"八戸で呑むなら本八戸周辺がいい!"と再認識した一夜でした。

 

3日目:10月5日(日)

 

昨晩、飲み過ぎたわけではないのですが、なんとなくお腹が空かず東横インの無料朝食を食べる気分ではなかったので、少し早めにチェックアウト。八戸駅の中をぶらぶらします。
新幹線のホームには、「下からホームに上がる」というのが古今東西の常識だと思っていたのですが、八戸駅では「新幹線ホームに降りる」。何とも新鮮な体験。

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この風景、とても新鮮でした!

始発の下り列車、全席指定席の「はやて」で新青森を目指します。

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全席指定席ですが指定席は持っていなくても空いている座席に座っていいというのが盛岡以北のローカルルール。まさか混んではいないだろう… とは思っていましたが、私が乗った二号車の先客はたった二人だけでした!

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これだけガラガラだと、ちょっと心配になってしまいます。

この日は天気予報通り結構雨が降っています。新幹線の車窓も雨だと楽しめないとはいえ、トンネルの多いこの区間なのでもとより車窓風景には期待はしていません。
新青森駅で待ってても次の奥羽本線には乗れるのですが、乗る予定の列車まで時間もあるので奥羽本線の始発駅青森まで行きます。青森駅に来るのは、2018年にねぶたを見に来て以来です。

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青森駅ドトールで朝食を取り、少し早めにホームに向かい、次に乗る「特急つがる」をお出迎え。

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ここでは呑み鉄をしようと思えば出来たのですが、さすがにまだ朝9時だし次がこの旅最後のメインイベントの秋田内陸線だし… ということで今回もお酒のお供はありません。
特急つがる奥羽本線を快走。2年前(&過去には何度も)に行った弘前や大鰐では楽しかった記憶を辿り、今年のGWには秋田犬に会いに来るはずだった大館では、「来年には、必ずまた来ます!」と、駅と街に無言のご挨拶。
間もなく秋田内陸線との乗り換え駅鷹ノ巣、今回秋田内陸線との乗り継ぎ時間がたった4分しかないので、私の足でモタモタしていると乗り遅れると思い、車掌に事前に情報収集。この列車の一番前から降りると、秋田内陸線は目の前との情報を得て、降車5分前には最後尾の4号車から先頭の1号車に移動。
車掌さんの言葉通り、鷹ノ巣駅で列車を降りると目の前に秋田内陸線の駅舎があります。秋田内陸線には大人の休日パスでは乗れないので、あらかじめ乗車券代1700円を握りしめて「角館まで」というと、「1500円」と言われます。HPなどの情報とも違うようですが、1500円で貰った切符には何故か2000円と書かれています。

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この料金は、いまだに謎?

私以外にも角館まで切符を買った数人も皆同じ対応なので間違いではないのでしょうが、みんな怪訝そうででした。たった4分の乗り継ぎ時間ですから、お酒を買う時間どころか列車の写真を撮る時間すらありませんでした。結局、この旅でローカル線の”呑み鉄”は最後までできませんでした。
2両編成の列車ですが、「後ろは回送」という事で乗れないとのこと。仕方なく地元のおばさんにボックスの相席をお願いして席を確保した直後に「混んできたので、特別に後ろの回送車輛を解放します。」という嬉しいアナウンス。当然、車輌を移ってボックス席の窓側を確保。
いよいよ秋田内陸線の旅。秋田内陸線といえば、「マタギの里」として熊狩りの地域として知られています。勿論、列車の走る場所に熊が出て、列車の中から熊が見られるなんてことはあり得ないのですが、せめて山深く、"いかにも熊が出そうな"風景が見られれば満足です。
田んぼアートのある駅を過ぎ、列車は徐々に山の中に入って行きます。

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列車からでも、深い森が見えれば満足するところなのですが、さすがに列車が開通してからもうずいぶん経っているので、そこまで山深いところは残っておらず、何となく人の手がすべて入っているように見えます。

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乗換駅の阿仁合が近づいてきたときに列車が突然止まります。「この先、線路に倒木がありましたので運転を見合わせます。」とのアナウンスがあったので、私を含め観光客には動揺が走ります。「線路に倒木」なんて首都圏では数時間列車が止まるクラスの大トラブルなので、「こりゃ、引き返さなければならないかな?」と大いに心配しましたが、数分後には「対向車の運転手さんが倒木を撤去しました。」とのアナウンスがあり、無事に運転再開。やはり、ローカル線は逞しい!
阿仁合で倒木を撤去した逞しい列車に乗り換え、角館を目指します。

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鷹巣から乗ってきた列車

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この列車で角館まで

懐かしい大昔のお相撲さんを思い出す駅名だったので、思わずパチリ。

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私の世代では、荒瀬といえば”がぶり寄り”

このあたりが、マタギの里の中心なのでしょうか?

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時間があれば下車したかった憧れの駅名!

いつの間にか遅れていたダイヤも正常に戻っていて、終着角館を目指します。

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秋田内陸線角館駅

角館といえば武家屋敷の観光が定番なのですが、武家屋敷には4年前に来ています。(その時の投稿)

zettaikaifuku.hatenablog.com

また、来年春こそ桜を見に武家屋敷を再訪したいと思っているので、今回はスルー。角館駅前周辺には食堂があまりないのですが、このJR東日本が経営するホテルで昼食をとることにします。

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これが角館駅前のJR東日本のホテル 実は1週間前はここに泊まる予定でした!

でも、JR東日本が経営するホテルなのに昨日八戸の東横インで貰った地域クーポンが使えないことにはびっくり! こんなにも地域クーポンの整備は遅れているのですね…!?

まだもう少し東北を楽しみたいところですが、明日も通常勤務なのでそろそろ老体を考えると無理をしない方がいいと考え、疲れを取るためにも早めに埼玉に帰ることにします。
角館エキナカのNEW DAYSではようやく地域クーポンが使えたので、昨日八戸で貰った地域クーポンで酒とつまみを仕入れて、実は初乗車だった秋田新幹線へ。

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今回、旅の最後の列車でようやくできた”呑み鉄”。風景を満喫するうちにすぐに酒もつまみも無くなってしまい、盛岡に着く前にあっという間に眠りに落ちてしまいました。
目が覚めたら”こまち”は仙台駅に停まっています。仙台の駅から駅前を眺めながら何故だか何となくちょっとだけ嫌な予感がしました。
”虫の知らせ”を信じているわけではないのですが、ほぼその12時間後に嫌な予感は現実のものとなります。
またすぐに仙台に来る羽目になってしまったのです。

2020年みちのく鉄ちゃん旅<その1:盛駅で友人と遭遇!>

夏に北陸から帰って来た後には、半年間の旅行自粛が明けた反動が一気に来たかのごとく、私の頭の中は今まで以上に旅行一色。「次はいつ、どこに行こうかなぁ?」と毎朝毎晩考えると夜も眠れないくらいの日々でした。
ある日、いつもの通勤途上で乗り換え駅を歩いていると、構内放送で「大人の休日倶楽部パスを臨時発売します。」という宣伝を耳にし、早速ホームページをチェックしたところ9月の4連休の後から10月の始めまでの約2週間の期間で臨時発売があるとのこと。この期間ならば金曜日か月曜日を休んで2泊3日の旅行ならば何とか行けそうな感じです。大人の休日パスの条件を細かく見ると、「JR東日本全線に加えて、三陸鉄道などの一部私鉄にも乗れる。」という条文を見つけて、「じゃあ、昨年10月に台風19号直撃で断念した"三陸鉄道全線完乗"の旅のまさに絶好の機会到来!
ということで、9月後半の金曜日に何とか休みを調整して、旅に出ることにしました。でも、期間を2泊3日とすると三鉄だけでは時間が余ってしまうので、他にも鉄ちゃんに戻って楽しむ行き先が欲しいところ。そう考えながら9月を迎え、我が家の2つ飾ってある鉄道カレンダーをめくると、トイレに飾られている鉄道カレンダーの魅力的な9月の鉄道写真は「大湊線」。大湊線には学生時代に乗ったことはあるものの、その時の記憶は、悲しいくらい全くありません。

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大湊線

もう一つ、居間の片隅に飾ってある鉄道カレンダーの9月の写真は「秋田内陸縦貫線」。昔国鉄の時代には盲腸線2本がつながっていなかった路線が、第三セクターになりつながって久しい、私的には未乗で憧れの 鉄道。

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秋田内陸縦貫鉄道(通称:秋田内陸線

「狭い家なのに、一体いくつ鉄道カレンダーを飾ってるの?」と突っ込まれそうなところですが、常に旅に出る気持ちを忘れないために、ここ数年家中のカレンダーを全て「日本国内の名所」にしています。カレンダーなんて以前は仕事での貰い物を適当に貼っていたのですが、近年はちゃんと本屋さんを巡ってそれなりに良さそうなカレンダーをじっくりと選び、ちゃんとお金を払って買っています。その2つのカレンダーが今回の旅のヒントをくれたとしたならば、昨年末の一本約1500円の投資は、正に効果があったのでしょう。早速、その3線を楽しむ3日間の日程ができあがり、予約も完了。いつもの鉄ちゃん旅と同様、妻は同行せず、一人旅です。

ところが、好事魔多し。9/25の出発を3日後に控えた日に、台風が発生します。昨年10月の3連休にも三鉄の旅を予定していたのに、超大型の台風19号で旅行を断念させられた記憶が鮮やかに甦ります。昨年の台風19号では旅行どころか各地に甚大な被害をもたらし、三鉄もかなりの被害を受けています。その台風から今年3月の全線運転再開までに、何と半年も掛かってしまっているのですから…
今年の台風はさすがにそこまでの規模ではないけれど、台風の二日前に降り始まった雨の影響で、既に三鉄の2区間が2日前から運転見合せになっています。天気予報ではこの先私が行くまで雨が止む予報はないので、動くか運休かをビクビクしながら旅行に行くのは嫌だし、いくら列車に乗るだけとはいえ、やはり豪雨では車窓風景は楽しめないし…
ということで、二年連続で台風のお陰で旅行を断念して、予約も全てキャンセル。休むつもりだった金曜日も出勤して土日共に悶々とした日々を過ごします。台風は予報よりやや逸れたので、私が乗る予定だった列車は何とか動いたようですが、そのすぐ後の列車は雨で運休になったらしく、行ったとしてもとにかく冷や冷やの連続だったのだろうと想像していました。 

でもやっぱり三鉄に乗りに行きたい気持ちは収まりません。大人の休日パスが使える期間はあと一週間、何とか火曜日に一仕事終えるとこの週の金曜日には休めるメドがつき、天気予報を見ると今週は良さそうなのでホテル等を急遽予約。大人の休日期間でも列車もホテルもちゃんと取れるのは嬉しい反面微妙な気分ですが、ちょうど一週間遅れの10/2(金)から、三陸鉄道をメインとした「東北鉄ちゃん旅」を実施することになったのです!
正に「三度目の正直」の旅のスタートです!

 

1日目:10月2日(金)

 

快晴の旅のスタートはいつもより約30分遅い朝7時。通勤時はいつも宇都宮線の後方に乗り込むのですが、鉄ちゃんになると決めている旅の時だけはいつも一番前に乗り、見慣れた景色でも満喫することに決めています。

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通勤列車のど真ん中にただ一人カメラを構えて前方を凝視する年配の鉄ちゃんは、完全な異邦人(エトランゼ)。

 

大宮駅に早く着いたので早めにホームに上り大宮を通るたくさんの新幹線を観察。宇都宮、郡山、福島に停まる昔のやまびこタイプの新幹線は結構な混雑で嬉しい限りですが、各駅停車タイプのやまびこと私が指定券を持っているはやぶさは悲しくなる程にガラガラ。いつも、"大人の休日パス"の期間は常にどの新幹線も満員なのが信じられない程!

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はやぶさなのになぜかこまち型列車も連結しています

仙台からは各駅停車になるはやぶさを一ノ関で降り、短い乗り継ぎ時間を大船渡線へ急ぎます。

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我田引鉄大船渡線

この乗り換え時間には何となく記憶があります。どうやら2011年に病気後初の温泉復帰の旅で猊鼻渓に行った時と、列車名は変われど同じダイヤのようです。

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ここからはのんびりローカル線に揺られてお酒を片手に六角さんよろしく"呑み鉄"ができると楽しみにしていたのですが、2輌の列車のボックス席は全て誰かが乗っている状況。乗客のかなりの数はどうやら私と同じはやぶさからの乗り継ぎ客らしいのですが、年齢層はかなり高くどうやら皆大人の休日倶楽部パスを持った"じじ鉄とばば鉄"が殆んど。男一人旅はじじ鉄で、年配夫婦はどうやら”ばば鉄”に引きずられた"乗り鉄夫妻"という感じ。私の歩くスピードがかなり遅い分、同じ列車から次の列車に行くのが遅れるため、このじじ鉄・ばば鉄との"いい席の争奪戦"では、ずっと負け続きでした。

仕方なく最後部のロングシートに腰掛け、後ろの景色でも眺めようとしますが、最後部の窓にもじじ鉄が張り付いて写真を撮っています。でも、じじ鉄は体力が続かないことは共通なので、若い鉄ちゃんのようにずっと張り付いたままではなく、暫くすると疲れて座ってしまいますので、すかさず同じじじ鉄の私が最後部に張り付き、パチリ。

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9年前に降りた猊鼻渓駅でボックス席が空くかと期待しましたが、降りる人たちは予想ほど多くはなく、席はそのまま。

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この先に猊鼻渓が…

なべつる線とか我田引鉄鉄道路線の代表とされる大船渡線、確かに直線距離で行けばすぐ近い宮城県気仙沼までを2時間近く掛けてのんびりと走ります。気仙沼、釜石、宮古と今日行く港町は、昭和の時代の森進一の大ヒット曲「港町ブルース」の2番そのまんまのルート。但し、北から南下する港町ブルースの歌詞では「宮古・釜石、気仙~沼ぁ」と今日の行程とは正反対。でも不思議なくらいにこの曲の歌詞を覚えているので、何十年か振りに口ずさみながら、我ながら感動してしまいました。

気仙沼からはバスBRTに乗り換え。バスなので改札を出て、乗り場わかるかなぁ?なんて心配は全く無用で、何と改札も通らないホームの先にBRTバスの乗り場があるのです!

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BRT… 私的には"鉄道不通区間代行バス"なのですが、噂によるともう鉄道を復活させる気はないらしく、その意味でも"代行バス"とは呼べない代物とのこと。でもこの部分の鉄道が復旧しないと、三陸縦断鉄道は永遠にできず、我々(?)の悲願であった仙台発八戸行きの「特急さんりく」または五能線に負けない「リゾートさんりく」は、永遠に夢物語で終わってしまうのか?? ?こんな気分でBRTになんか乗りたくはありませんが、乗らなければ三鉄の始発駅盛には行けないので敵情視察も兼ねてと自分を無理矢理納得させます。
BRTはJR東日本が運行するので大人の休日パスでも乗れますが、やはりただのバス。

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線路のないホームから出発するBRT

定刻通り駅の中のバス停を出発してすぐに走るのは専用軌道。「これ、どう考えても単線の線路を取ってBRT専用軌道にしたやつじゃん!」と、思いっきり悲しくなります。でも専用軌道はすぐに終わり、そこからは普通の道路を普通に走る単なるバス。「ということは、列車の線路はどっかに残っているよね!?」と希望が持てるバス旅に早変わり、鉄道路線を探してあちこちをキョロキョロ。

でも、さすがに三陸。すぐに海が見えてきます。

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大船渡線から一緒にこのBRTに乗り継いだじじ鉄たちは、陸前高田の「奇跡の一本松」バス停で全員が下車。私はここには5年前に来ているので下車はしません。普通のバスとは違ってバス停はあまり多くはありません。でも大きな病院にはわざわざ回って行くし、学校前にも停まるのでバスと列車の「いいとこ取り」な感じ。鉄ちゃん的な感傷はともかく、地元にとってはいい交通機関なのでしょうね??
大船渡市内に入ると旧単線の専用軌道が続き、我々の夢を無残にも打ち砕いてくれます。

 

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バス専用軌道。どう見ても元単線の線路です。

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専用軌道がこれだけ長いと、もう列車の復活は無理だといくら私が贔屓目に見ても明らか。「特急さんりく」はやっぱり夢の夢で終わるようですね。

懐かしいトリコロールの三陸鉄道が見えてきたら、間もなく終点、盛駅

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BRTは盛駅でも専用ホームに到着。

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線路のない駅。悲しくなる景色です。

盛と言えば私が若い頃に熱中した”乗り鉄のバイブル”とも言うべき鉄道旅行ルポをたくさん旅してたくさん執筆された、レールウェイライター種村直樹さんが国鉄の全線を完乗した駅で、その意味でも私の40年越しの憧れの駅。今ではJRの盛駅こそあるものの線路はなく、在りし日の盛駅と種村さんを偲んで合掌。

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JR盛駅。でも、そこには線路はもうありません。

今日唯一の空き時間が2時間あるので昼食場所を探します。三鉄の駅で次のダイヤを確認しながら食事場所を聞くと、「サンリオのショッピングセンターにフードコートがある」というので5分程歩くと、さすがにサンリオではなくサンリアという名のショッピングセンター(というより中型スーパー)の中に、フードコートというより誰もいないラーメンコーナーがひっそりと。

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盛のフードコート??

味はそれなりでした。
ここでさすが長袖1枚では寒くなって、持参してきた上着を着ます。以降、この上着をずっと手放せませんでした。さすがはみちのく。

いよいよ三鉄の始発盛駅から三陸鉄道の旅のスタート。

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JR駅の横にある三陸鉄道駅。線路があるのはこっちだけ

まずは三鉄サイダーを飲んで、ようやく悲願が叶って待望の三鉄全線に乗れるんだ!と、気分をアゲアゲに盛り上げます。

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駅を俯瞰すべく鉄ちゃんたちが既に陣取っている陸橋に上がり、盛駅をパチリ。

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今度こそいい席を取ろうと折り返し列車が来る前からホームで待ち構えていると、突然後ろから声を掛けられます。振り向くとそこには何と大学時代のサークルの後輩が!!
本当に驚きました。旅行のクラブ(サークル)だったので、学生時代には大学の休み期間中にメンバーと旅先でばったり会うことは珍しくはなかったのですが、40年近く経ってまさか岩手県の盛で会うなんて!?
彼も大人の休日パスを使って友人と鉄ちゃんになりにきているということで、釜石まで嬉しい旅の同行者が出来ました!

三人で無事に海側のボックス席を確保していよいよ三陸鉄道の旅、出発進行!

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初対面の彼の友人とも”元鉄ちゃん”の共通話題で盛り上がりながら、初乗車の「南リアス線」の絶景にもカメラを構えるとても忙しい時間でしたが、お陰でとても楽しい時間を過ごせました。

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こういう偶然があるから、やっぱり鉄ちゃんの一人旅は死ぬまで止められないですね!

釜石で降りる彼らを見送った後はまるで”祭りの後”のよう。

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JRの匂いがする釜石駅。さすがは、元山田線!

国鉄山田線に乗るのは確か30年以上振り。
でも残念ながら徐々に日がが傾いて景色が夕景に。昔、井上ひさしの小説で有名になった吉里吉里駅。小説を読んだ頃の出来事がフラッシュバックします。

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列車は久慈行きですが、今日の宿がある宮古で下車し、駅前のビジネスホテルへ。go toの割引で3千円台のホテル代なのでカードで払うのも恥ずかしい程でしたが、たった3千円強を払っても千円の地域クーポンが貰えるのです!

夕食は近所の居酒屋のカウンターにて。値段も安いので「刺身三種盛り合わせ」のつもりで3つの刺身を頼んだら、とにかくすごい量。

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お店の人も「これ、一人で食べるの?」と訝しがるほどの量でしたが、さすがに三陸の魚介はみんな美味しいので東北の地酒を相棒にいつの間にか完食。お会計はこれだけ飲んで食べても4千円いかないという信じられない値段!

懐かしい岩手訛りをシャワーのようにたっぷりと浴びて、幸せな気分で初日の床に着きました。

【2020年夏の旅】信州・北陸「高いところ」への旅<最終回:加賀屋+高級旅館泊まり歩き>


6日目:8月19日(水)

金沢のホテルは朝食付きプラン。一番混みそうな7時半にレストランに入りますが、どうやらお客さんは我々だけのようです。結局、30分以上我々が食べ終わる最後まで他のお客さんは一人も現れず、これには妻もちょっと不安そう。そういえば、昨日から他のお客さんの姿を全く見ておらず、「実は、この巨大ホテル我々の貸切だったりして!?」なんて冗談も満更冗談でもないかも!?
でも、朝食はオーダーを細かく聞いてから調理する本格的アメリカンブレックファストで、独り占めするにはちょっと勿体無い味でした。

 

今日は2つ目の"高いところ"のハイライト、「日本一の名旅館」と言われるあの和倉温泉の加賀屋を予約しています。高級宿加賀屋を満喫すべく3時にはチェックインしようと考えていますので、それまでは少し観光を。
ホテルに車を置いてまず向かったのは金沢城公園の鼠多門。修復されたばっかりの施設で、「是非行くべし!」と、昨晩呑んだ地元の友人の強烈な推薦に押しきられた感じ。
鼠多門には 尾山神社の敷地から入ります。

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芸術、特に美術に疎い私には、鼠多門のどこが凄いのかはイマイチ解りませんが…

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修復された鼠多門の入り口

とりあえず写真に納めてから金沢城公園を散策 。

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金沢城公園から見た鼠多門

5年前には見なかった公園の中にも入場し、散策。

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鼠多門そばの庭園。朝なのにもう暑い!

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公園の出口は5年前と同じく兼六園の入口なのですが、今回は兼六園はスルーして「金沢21世紀美術館」へ。

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美術に疎い私が美術館に行くのは珍しいことですが、お目当てはよく写真などで紹介されている「見学者が入れるプール。」昨晩呑んだ友人の情報によると、「凄い人気で大行列らしい」とのことですが、とりあえず行くことにします。

受付で話を聞くと、「まもなく整理券の配布が始まる」らしく、もうかなりの行列です。ここで幸運にも整理券がGET出来たとしても、入場はすぐではなく数時間後(?)とのことなので、どうやら我々にはプールの下に入るチャンスは無さそうです。諦めて折角来たのだからと美術館に入場。一番の楽しみは「幸運にも整理券をGETできてプールに入れた見知らぬ人たちを、ただただ上から眺める」だけ。

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中がどうなっているのか、本当に不思議⁉

その他の前衛芸術作品は、我々には全く理解できませんでした!

 

ホテルに戻って再びマイカーに乗り、"金沢と言えば"という回転寿司のランチへ。今や金沢の回転寿司は関東にもいくつか支店がありますので、どうせならば「金沢まいもん寿司」の本店に行ってみることに。

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まずは、金沢と言えば何と言っても大好物の"ノドグロ"。

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その後も、金沢や富山の旨いもん!

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”金箔”も金沢ならでは⁉

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会計は、いくら地元とはいえやっぱり”それなり”でした!

 

午後は能登半島を目指しますが、能登半島は5年前に観光しているので、今回は5年前のリベンジを1箇所だけ。その場所とは、5年前立山連峰の遠望ができなかった富山県の雨晴海岸。

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富山県を代表する風景なので、一昨日のアルペンルートのスライド映写会にも登場しましたが、我々がよく見る立山が雪を被った写真は11月頃の風景とのことですが、とりあえず日本海の風景の向こうに立山連峰がちゃんと見られたので、リベンジは成功。鉄ちゃんとしては列車が来てくれれば言うことなしですが、これは高望み。

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今度は、雪を被った立山連峰を見るぞぉ~!

加賀屋にチェックインする前に、すぐ近くの能登島大橋をドライブ。

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今回、離島は一つも行けなかったので、せめてほんの少しだけ離島気分を満喫。

さぁ、憧れの加賀屋です!3時にチェックインして加賀屋をたっぷり満喫しようと思っていましたが、同じようなことを考えている人たちが続々と押し寄せています。go toキャンペーンのお陰か、コロナの影響なんて微塵も感じられません。

結果的には、加賀屋は本当によかった。さすがに一人一人の従業員教育がしっかりしていて、皆さりげなく快適なサービスが出来るのです!さすがは伊達に"日本一の温泉旅館"と言われるだけはあります。

驚いたのは大浴場。男湯は中が3階建てになっていて、「え~っ、お風呂の中に階段?」とビビっていたら、脱衣場にいるスタッフがすかさず男湯の中の(裸で乗る)エレベーターを案内してくれます。私がエレベーターで下の階に降りると、階段を下りたスタッフが先回りしていて私に障害者用の椅子を準備してくれるのです。こういった配慮ができるのが、やはり加賀屋の凄いところですね⁉ 加賀屋の中にある「お土産屋さん街」。妻はすっかり買い物に夢中で大満足の様子。

夕食もさすがに加賀屋で、どれも美味しいものばかり。何より仲居さんの気配りのお陰で、快適な食事でした。

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美味しくって写真撮るのも忘れるほど…

加賀屋ですっかり我々のハードルが上がってしまったため、翌日以降の宿のサービスが超ショボく思えてしまった程です!


7日目:8月20日(木)

 

今日は福井県に行ってまた”高い”温泉を楽しむ日。連続して高級宿に泊まるなんて、本当に go to キャンペーンのお陰です。

加賀屋を満喫し、福井県の方に向かいます。今回は、本当に全く能登半島は観光をしないで加賀屋だけで脱出とは、何だか勿体ない気もしますが、今日は「海」より自分の中では「苔」がメインテーマの1日。

このあたりの地理には決して詳しくないのですが、石川県のドライブは意外と時間がかかります。能登半島には高速もたくさんあるのに、和倉温泉から金沢までも結構距離があり、そこから小松・加賀温泉郷あたりまでも結構長いドライブ。ナビは何故か北陸道(高速)をナビせずにずっと国道8号線をナビするので、結構運転のし甲斐があった約3時間。

昼前にようやく石川県最後の目的地である那谷寺に到着。

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真言宗好きな私としては石川県ではどうしても行きたいスポットでした。一昨日呑んだ友人にはこの近くの「苔の里」も推薦されていたのですが、苔は那谷寺でも次に行く予定の白山平泉寺でもたっぷりと見られると思い、時間の関係でスルーさせていただきました。

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那谷寺をのんびりと散策。猛暑からか、苔は何となく元気がなさそう。

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流石に由緒ある寺なので見どころはたくさん。

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本殿は階段の上にあるのですが、頑張って上ります。

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その後も階段がたくさんあり、足の悪い私を見て寺の方にもご心配いただきましたが、京都の苔寺のような危ない場所も少なく、何とか楽しむことができました。散策の途中の三重の塔も素敵。

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那谷寺、大変満足しましたが、今度は苔が元気な季節に「苔の里」とセットでまた来たいと思いました。

次は福井県に入り、白山平泉寺へ。平泉寺の山門にある蕎麦屋さんで、福井名物の「越前おろしそば」でちょっと遅めのランチ。福井県でのランチといえば、そういえば5年前にもこのすぐ近くの永平寺の山門で同じく「越前おろしそば」を食べた記憶が鮮やかに蘇ります。

昼食後、白山平泉寺をゆっくりと上りながら散策。

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「福井の苔寺」という別名を聞き、大いに楽しみにしていた白山平泉寺ですが、那谷寺同様このところの猛暑で苔は全く元気がなさそう。

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雨が降れば降ったで文句を言い、晴れれば晴れたで「苔に元気がない…」とは、なんて勝手なことばかり言う観光客なのでしょう?

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有名観光地なのに、人も少なく静かにのんびりと散策ができました。

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次の観光は丸岡城。この丸岡城にどうしても行きたかった理由は、この丸岡城が江戸時代からの天守閣が残っている12のお城「現存天守12城」の1つであり、実は我々夫婦にとっては、「現存天守12城」の最後の1つだったからです!つまり、これで江戸時代から残っているお城は全て見られたということになります。、実は12城のうち2つのお城(弘前城松本城)は、2015年に日本一周を始める前に訪問したお城ですし、その地理的な条件からすぐ近くからは見られず、”遠望”だけで我慢したお城もありました。(宇和島城備中松山城) 江戸時代から立っているお城ですからバリアフリーが望むべくもありませんので、私の体で上まで登れたのはあの姫路城ぐらいであとのお城は下から見上げる程度が精一杯ですが、それでも江戸時代の”兵どもの夢の跡”を見られて、この12城の制覇は歴史好きとしては大満足です。

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この丸岡城も「階段は急なのであなたには無理」と言われ、ギラギラとした炎天下の中なので下からの遠望だけで満足しますが、「柴田勝家の甥」が建てたという史実だけで何となく親近感が沸き、ずっと眺めていました。
お市の方、会ってみたかったな~!」

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この日の宿は、福井の名湯「あわら温泉」。でも、この日の宿のチョイスは大失敗。普段、私のポリシーは「高い宿の一番安い部屋を、出来るだけ安く予約する」のですが、今回go to キャンペーンもあるため、「普通の宿の高い部屋」をついつい予約してしまったのですが、これが大失敗。いくら高い部屋でも、サービスクオリティはその部屋だけレベルが上がる筈もなく、前日が加賀屋だったとういう要素を差し引いても、超不満な滞在でした。
大浴場や露天風呂付きの部屋そのものは決して悪くはなかったのですが、サービス精神のかけらもない従業員と、料理内容はともかく夕食のサービスは美味しいとか美味しくないとかを語る以前の問題で、殆どほったらかしにされた我々は、徐々に怒りがこみあげてくる怒りで満腹になった夕食でした。これで、昨日の加賀屋より宿泊代が(少しだけ)高いのですから、今回の旅での唯一の宿選びの大失敗でした!
「冷蔵庫飲み放題!」なんて心地よい広告を謳っているのですが、冷蔵庫に入っていたのはほんの僅か数本だけ… 「詐欺だ!」と訴えたいぐらいでした。
旅館の名前は秘しますが、皆様もご注意ください。


8日目:8月21日(金)

 

当初今回の旅行は、あわら温泉を最後にこれで家に帰るつもりだったのですが、「福井県から埼玉の自宅までは、結構遠いなぁ~。帰る途中、どっかにもう一泊しようかなぁ?」と思いたち、途中の新潟で私的には未宿泊ですが以前から「新潟県NO1の宿」との噂も(一部では)ある宿が、go to キャンペーンに参画しているので、ついつい予約してしまいました。まぁ、このあわら温泉の最低の宿が今回の旅の最後の晩になっていたとしたら、ストレスが溜まりまくって「いい旅だった!」とは決して言えなくなってしまうので、最後にもう一泊したことは結果的には大成功でした。
でも、「越前から加賀を挟んで越中~越後で、同じ”越の国”の中なのだから、そんなに遠くはないだろう」と高をくくって地図すらよく見ずに自分の感覚だけで予約した結果、実際に計画を始めてみると「高速をずっと走っても5時間以上は掛かる!」と、最終日の宿が下手をすれば真っすぐ埼玉に帰るのと同じくらい遠いことが判明します。”越後の国”の新潟県がとにかく横に長く、今回宿泊に選んだ月岡温泉新潟県でもかなり北の方にある温泉だったためです。でも、「go to キャンペーンの恩恵で、”高いところ(宿)”に泊まる」という初志を貫き、時間は掛かっても「新潟県NO1という噂を信じて」みることにします。

5時間以上かかるとなれば、この日は移動日になってしまう可能性もあるのですが、この日を完全に移動日にしてしまうのも嫌なので、少しだけでも観光をしたいと思います。向かったのはあわら温泉すぐ近くにある東尋坊

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5年前に東尋坊に来た時には夕方の慌ただしい時間での訪問という記憶があり、時間的な問題で遊覧船に乗れなかったと思っていたので、「今回は、遊覧船にでも乗ろうか?」と考えていましたが、改めて遊覧船のチケット販売所に向かうと、そこからはかなり急な階段があり手すりもなく私的には無理な感じ。

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結局諦めて、前回と同じく「2時間ドラマのラストシーン」の船越英一郎さんを思い出しながらの散策で満足することにします。

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遊覧船に乗れなかった代わりに、最後に東尋坊タワーに上って周囲の風景を眺めますが、正直期待したような眺めは見えませんでした。

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タワーの中にあった「東尋坊」の伝説によると、「白山平泉寺の暴れん坊の僧侶”東尋坊”を海に沈めたという伝説から、この地を東尋坊と言うようになった。」という伝説を見て、昨日の白山平泉寺から今日ここ東尋坊に来たことが、福井県を制覇したような気になり、何となく嬉しくなりました。

新潟までは5時間以上のドライブ。昨日まで楽しんだ加賀の旅を反芻しながら石川県を超え、5年後のアルペンルート再訪を誓った富山県のサービスエリアでは、白エビ天丼とホタルイカの最後まで富山県らしいランチ。

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富山県新潟県の県境付近はやたらトンネルが多かったという記憶があったのですが、何と合計26個ものトンネルがあります。26個一つづつを数えながらのドライブは退屈な中での貴重なアクセント。(でも、トンネルは決して好きではありません。)
新潟県に入り、関越道との合流へ。これを右折するともう埼玉県はあと3時間程度なのですが、この日目指す月岡温泉は左折して新潟市内を通り越し、新発田市ササニシキの穀倉地帯のど真ん中にあります。

この旅最後の宿「白玉の湯 華鳳」は加賀屋に負けず劣らずの大型高級旅館。部屋も大浴場も食事もよく、昨日とは大違い。
「ここ、加賀屋ぐらい、いいね!」と昨日は不機嫌だった妻も、たった1日で機嫌がすっかり直った感じでした。

 

9日目:8月22日(土)

 

最終日の朝、「加賀屋並みの高評価だった、華鳳」の我々二人の高評価が、一瞬にして崩れ去ります。それは、「このクラスの旅館なのに、朝食がバイキング」だったから。大型旅館だから仕方がないことなのでしょうが、バイキング嫌いの私も妻も、「百年の恋が一挙に冷めた瞬間」を味わいました。いくら夕食などがすべて良くても、(普段ならば)一人3万円以上を払って朝食がバイキングならば、恐らくもう来ることはないでしょう。(前日のあの宿ですら、朝食はちゃんと提供してくれました。)

朝食以外には満足した華鳳を出て、真っすぐに埼玉に向かいます。まだまだ暑い関東を目指してひたすら走り、自宅到着はお昼過ぎ。
本当に素晴らしい天気に恵まれた、最高の旅(1820キロの快適なドライブ)でした!

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これで今回の旅のレポートを終わります。
春から自粛期間が続き、ようやく旅が解禁できた感動をたっぷりと味わうことができました。「これでしばらくは旅に出なくても大丈夫かな?」と思っていたのですが、一度旅の麻薬に取りつかれた私はもう我慢が出来ない体になってしまっていて、9月の後半にはまた旅に出ることにしました!
そのレポートは近いうちに!

 

【2020年夏の旅】信州・北陸「高いところ」への旅<その③:立山黒部アルペンルート>


4日目:8月17日(月)

飛騨高山の朝といえば朝市。昨日の人力車の車夫さんは「日本三大朝市の一つですよ!」と自慢していましたが、私が調べたところでは、一般的な日本三大朝市とは輪島と勝浦に加え佐賀の呼子が入るようです。
ともあれ、日本でも有数な有名朝市であることに間違いはないのですが、5年前にここ高山に来た時には(夕方の長良川の鵜飼が中止になるほどの)豪雨だったので、朝市には行けなかったのです。でもまだ旅行日程が残っているため、妻は買い物もできない朝市には興味もなさそうなので朝飯前に一人で朝市をぶらぶら。
高山にはいくつか朝市があるようなのですが、まずは宿から歩いて10分ほどの、一番有名な「宮川朝市」へ。

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まだ朝市が始まるギリギリの7時半頃なので、皆準備に忙しそうでお客さんもまばらです。でも地元の人に根付いている朝市の割には、近所のおばさんが少ない気がしました。やはりまだ時間が早いせいでしょうね。

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宿近くにある朝市は「陣屋前朝市」。

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宮川朝市に比べてかなりこじんまりしていますが、8時前になったこともあるのか人出は増えています。ここでは売り子のおばあちゃんとの会話を楽しみ、ついつい釣られて"飯の友"の「山椒味噌」などの名物の味噌をいくつか購入。この炎天下に後5日もドライブすることを、ほんの一瞬だけすっかり失念してしまい、ついつい買ってしまったのです! これ以降、宿につくやいなや冷蔵庫にすぐにこの味噌を格納することを旅行中の日課にしたお陰で、帰宅後に飛騨の飯の友である味噌を美味しくいただくことができています!

高級宿での大好物の朴葉味噌の朝ごはんを楽しみ、飛騨高山を後にします。今日は、まずはすぐ近くの”飛騨古川”の町並み観光から。

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まずは風情ある川沿いの道を散策。

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鯉に餌をあげるのも旅の楽しみ。

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次は”古川まつり会館”で、飛騨古川の大迫力のお祭りを大型スクリーンで観賞。

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”日本二周目”のメインテーマの一つであるお祭りですが、なかなかお祭りに合わせて旅に出ることもできず、見られたお祭りも殆んど増えてはいません。また、もしお祭りの時期にその土地に行けたとしても、今度は「どこで見るか」が大きな問題になりそうです。もう若くない我々は雑踏に揉まれて立って見ることはとても辛いので、意外と現場で見るよりもこのように大型スクリーンで大迫力の映像で見た方がそのお祭りの魅力が存分に味わえるのかも知れませんね!?
ということで、「今後、お祭りの会館や展示があれば積極的に見に行かなきゃ!」と思った瞬間、「高山祭り」のミュージアムを見逃したことに今更気が付きました。飛騨高山にまた行く理由が、早くも出来てしまいました!

 

今日の目的地は「立山黒部アルペンルート」。高山・古川とコンパクトに飛騨地区だけを楽しんだ岐阜県を出て、富山県立山までの約2時間のロングドライブです。
アルペンルートは5年毎に訪れており、今回が3回目の訪問。
2010年のGWは初めての訪問で、巨大な雪の壁「雪の大谷」を見るのがメインイベントでした。大迫力の雪の大谷は見えたけれど、天気はイマイチで室堂辺りの山並みは全く見えず。(ちなみに、この時はまだ元気だった私は、この1ヶ月後に脳卒中になったので、元気だった最後の旅。)
2015年には日本一周の富山県版として訪問。黒部ダムの観光放水も見て室堂辺りの天候にも恵まれた素晴らしいアルペンルートでした。2回目の山を降りるその時、「次来るときは、アルペンルートの中の宿に泊まるぞぉ~!」と、固く誓って立山を後にしたのです。

zettaikaifuku.hatenablog.com


そして今回2020年、その時の誓いを果たすべく5年振りに立山駅に向かいます。
いくらコロナ禍の時期とはいえ、アルペンルートの中の人気ホテルが簡単に取れた訳ではありません。アルペンルート内のホテルの第一希望は室堂ターミナルに隣接している「ホテル立山」。超人気ホテルなので、ネットでも旅行会社にも全く空きはありません。それでも普段の夏ならば絶対に取れない人気の弥陀ケ原の宿に空きがあったのですかさず予約し、とりあえず「アルペンルート内のホテルに泊まる」という大目的を前に、憧れのホテル立山は”絶対に手が届かない初恋のあの娘”のような存在として諦めていました。

出発の数日前、何気なく宿泊サイトを見ていると、何とあの憧れの君「ホテル立山」に空室が出てるではありませんか!! すぐに弥陀ケ原の宿にまだキャンセル料が掛からないことを確認して、慌ててホテル立山を予約したのです! 憧れのホテル立山は、料金はそれなりに高いのですが、何と嬉しいことにgo toキャンペーンの対象なのです!

ということで、今回の”高いところへの旅”の前半のメインイベントが決まりました。

立山駅の駐車場は、どうやら5年前に車を停めた同じ駐車場で、私の記憶が確かならば駐車位置もほぼ同じ。駅に向かうトンネルを通りながら妻も、「ここ、来たよね?」とようやく思い出した様子。
駐車場に停められている各車のナンバープレートを見ながら、「本当に、日本全国から来ているんだね!?」と感慨を新たにしますが、最後まで見ても、見慣れた「品川・練馬などの都内ナンバー」が一台も見当たりません。こんなところでgo toキャンペーンに東京が除外されたことを実感するとは思いませんでした。
立山駅前の食堂でカレーを食べ、いよいよアルペンルートです。今日は立山からケーブルカーで美女平へ行き、1時間も走る高原バスで最高地点で今日の宿がある室堂へ。立山に来る道では今回の旅で唯一小雨が降っていたのですが、高原バスから眺める景色はいつも以上に素敵。

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"滝好き"の私がいつも楽しみにしている称名滝も綺麗に見えています。

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”落差日本一”の称名滝

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3時過ぎに室堂ターミナルに着き、見慣れたターミナルの中にあるホテル立山にチェックイン。

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ホテル立山と万年雪

標高2400メートルの「最も高いところにある高級ホテル」は、値段も”高いところ”なのですが、「高いのは、場所代」だと考えてホテルそのものには全く期待していませんでしたが、意外にも”超快適なホテル”でした!この価格は”場所代”だけでは決してありませんでした!

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部屋に荷物を置き、長袖に着替えて早速室堂平の散策に出発。

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この有名観光スポットが宿の目の前!

私でも楽しめる山のハイキングを満喫します。

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室堂平で見たかったのは”みくりが池”。

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アルペンルートの景色を満喫した1時間でした。

 

大満足でホテル立山に戻ると残念なお知らせが… 楽しみにしていた明日朝のオプションの”ご来光バス”が、「天候により、中止」。
ここにも、また来なければならない理由が出来ました。

このホテル、夕食は和食と洋食が選べる筈なのですが、今年は和食のみ。’’懐石料理”と書かれていても全く期待していませんでしたが、「ここは富山県である」ことを全面的に主張した富山湾の海の幸を中心にした懐石料理は、とてもここが標高2450メートルの高いところのホテルであるとは信じられない豪華な食事内容! 今回の旅は、富山の海の幸が食べられないことは非常に残念なプランニングだと思っていたのですが、何とここアルペンルートの最高地点で、白エビやホタルイカなどの"富山湾の旨いもん"がたらふく食べられたことは未だに信じられないほど! しかも、さすがに富山、どれもとっても美味なのです。
アルペンルートの中のホテルの飯は、下手すれば山小屋のカレーみたいなものかも?」と、妻を(期待しないように)脅していたのですが、大恥をかきました!

夕食後は、ホテル主催のスライド映写会に参加。ホテルスタッフが面白おかしくこの辺りのことや自然などについて説明してくれて、とても楽しい数十分でした。
そしてここでアルペンルートの新しい情報に出会います。現在、アルペンルートの玄関は、富山県立山と長野県の信濃大町の2箇所だけですが、現在3つ目の玄関を宇奈月温泉からのトロッコ列車の終点に作っていて、何と2024年には開通するとのこと!
5年後の2025年、また5年のスパンでここアルペンルートに来ることが早くも決まりました。宇奈月温泉に泊まり、翌日トロッコ列車から新ルートでアルペンルートに入り、再びここホテル立山に宿泊。洋食のディナーを楽しんだ後に満点の星空を見て、翌日にはご来光バスでご来光を楽しむというプランが早くも出来上がりました!
スライド映写会の後には屋上に上がって満天の星空を見る筈なのですが、曇っていて全く見えないとのことでこの日は中止に。きっと5年後に楽しみを取っておくという神様の思し召しなのでしょうね。

 

5日目:8月18日(火)

 

この日はアルペンルートを観光してから、金沢に向かう予定。この旅前半の「標高の高いところ」は今日の午前中で終わり、午後からは日本全国と同じく”猛暑”の列島に戻ることになります。
今朝は”ご来光バス”が催行中止になったぐらいですから、天気はあまりよくないようで、部屋から見える3000メートル級の山も雲に隠れています。

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ホテル立山の朝食も最後まで快適。本当に何から何まで高級ホテルでした。今回、go to キャンペーンのお陰で安く泊まれたのですが、この内容なら5年後には割引がなくとも躊躇なくこのホテルを選びます。でも、観光客が戻れば予約取るの大変だろうなぁ~!?
それにしてもこの5日間、天然のクーラーの中にいたようで本当に快適でした。TVを見ると「今日も猛暑」という報道が出ていますが、我々は長袖の上着にブルゾンを着て、室堂ターミナルからアルペンルートの旅を再開します。

2450メートルの室堂ターミナルはアルペンルートの最高地点なので、これからは下り。まずは立山に掘られたトンネルをトロリーバスで走ります。大観峰でロープウェイに乗り換えて、黒部平まで。ここで乗り継ぎ時間があったので、屋上に上って展望を楽しみます。

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天気はかなり回復してきているようで、山並みがとっても素敵です。

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ケーブルカーで黒部湖まで。湖の景観は相変わらず素敵。

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観光放水している黒部ダムには5年前と同じく虹がかかっています。

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黒部湖の美しい景色を5年間分体中に貯め込んで、ここで折り返すことにします。

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室堂では小腹が空いたので、この旅で長野県にいた時には食べる機会がなかった「おやき」で空腹を満たし、立山に戻ります。ここ立山でブルゾンと長袖は終わりです。

 

午後は富山のお祭り「越中おわら風の盆」の舞台八尾に行くことや、10年ぶりに五箇山の合掌造り集落に行くことなども考えていたのですが、妻が「コインランドリー、行かなきゃ」というので富山県の見どころをスルーして金沢まで。事前に調べていたコインランドリーが金沢市内のイオンのショッピングセンターの中にあるようなので向かいますが、これが大正解。きれいなコインランドリーにはカフェが併設されており、洗濯しながらコーヒーとデニッシュを楽しんだ上に、ここで旅の会計などをパソコンで処理できて、とても有意義な1時間。

この日の宿はこの旅唯一のシティホテル「金沢東急ホテル」。繁華街香林坊のど真ん中にあるので便利なシティホテルですが、ここもgo to キャンペーンのお陰で格安に泊まれるのです。5年前に金沢に来た時は、北陸新幹線開業人気で街中がディズニーランドのように人が溢れていたのですが、今回ホテルのロビーには誰もいなくてガランとしていて、ちょっと心配。

夕食は、現在金沢に勤務中で今回の宿の手配をしてくれた前の会社の同期の友人と居酒屋へ。居酒屋に行くのも友人と呑むのも、恐らく半年振りくらいでしょう。
金沢の居酒屋の味をたっぷりと味わいました。

 

【2020年夏の旅】信州・北陸「高いところ」への旅<その②:長野から岐阜>

2日目:8月15日(土)

この日も標高の高いところと標高の高い温泉の宿泊を楽しむ日。
ホテルは当然朝食もバイキングなので、バイキング嫌いな妻は朝からご機嫌ななめ。「でも、今回の旅では朝のバイキングは今日だけだと思うよ!」と、とりあえず妻を宥めますが…

この日最初の観光は、昼神温泉から車で1時間以内の木曽路中山道の宿場町"妻籠宿"。妻籠の観光は通常すぐ近くの島崎藤村ゆかりの"馬籠宿"とセットで、私自身も41年前に妻籠・馬籠をセットで訪れて以来ですが、実は相棒の馬籠宿だけは5年前に長良川の鵜飼までの時間調整で訪れており、その時は鵜飼の時間の関係で妻籠宿はスルーしています。(投稿はこちら)あの時、「妻籠宿だけにもう一回来ることなんて、果たしてあるだろうか?」なんて大いに危惧していたので、今回地図を見ていて昼神温泉のすぐ近く(しかも目指す方角)に"妻籠"の文字を見つけた時には小躍りしたものです!
まだ10時前なので人影はまばらですが、それでもそれなりに観光客はいるようです。

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人がいないところですかさずパチリ!

ぶらぶらと宿場町を散策。周囲の山と宿場町のコントラストが何ともいい感じ。

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"その街ゆかりのスター"である藤村がいる馬籠や、同じく5年前に訪ねた大きな宿場町の奈良井宿とは違った趣があるものの、一言でこれと言う特徴のない妻籠宿ですが、何となく「ここ、(木曽路の中では)一番好きかも」と思いました。

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次は木曽路を1時間ほどドライブして、"ウラちゃん"こと浦島太郎が玉手箱を開けたという伝説の地「寝覚めの床」へ。

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線路沿いに階段や坂を降りて川辺まで行ければ、その奇岩などの景観を楽しめるのでしょうが、階段・急な坂が苦手の私は、上からの眺めだけで満足することに。上から双眼鏡で覗くと、川にダイブしている若者たちも見えます。

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そこにちょうど列車が来て、印象的な景色に なりました。

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今日のメインイベント「高いところその3」は御岳山(おんたけさん)ロープウェイ。木曽節で「夏でも寒いヨイヨイヨイ」と唱われている御岳山なので、きっと涼しいだろうと、期待大。麓から見上げると山上には雲が掛かっているようですが、気にせず上を目指します。

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ロープウェイは、密を避けるためグループ毎に乗せてくれるのもありがたい配慮!

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上からの眺めはここも秀逸。雲は流れていて山頂が隠れたりその勇姿を表したりたっぷりとその眺望を満喫しました。

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標高2150メートルなのですごく"高いところ"の筈なのですが、今回の中ではそう高くもない…   全く、何とも贅沢な毎日ですね!

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山頂駅のレストランで少し遅めのランチと洒落こもうと思っていたのですが、さすがに山頂のレストランは行列状態なので、ロープウェイで降りて下のガラガラの食堂でそばをいただきます。観光食堂ですが長野県のそばなのでまあまあかな?

 

本日の宿泊地は白骨温泉上高地にほど近い白骨温泉は御岳山から2時間ほどのドライブ。5年前に上高地に行った時のことを話しながらのロングドライブ。「あえてお盆ど真ん中の土曜日に上高地の宿を取ったことが大正解だったんだよね!」と、あの日のことを回想しますが、ふと「えっ、お盆の土曜日? そういえば今日も8/15の土曜日じゃん!!」
そう、5年前に上高地に来た日は紛れもなく2015年8月15日の土曜日で、隣の白骨温泉に行くこの日も2020年の8月15日の土曜日なのです! 全く想像していなかったのですが、何たる偶然!

そんなドライブルートにも何故かデジャヴ感があります。 梓湖(奈川渡ダム)まで来て、はっきり思い出しました。「この道も、奈良井宿から上高地に行く時に通った道だ!」

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5年前に車を置いた沢渡の駐車場を懐かしく眺めてすぐに白骨温泉へ。標高1500mの上高地まではいかなくても、白骨も標高1400メートルはある"高いところ"。車は徐々に高度を上げてゆき、時折耳がキーンとなります。

竜神の滝が見えたら、白骨温泉はもうすぐ。

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ずっと前に、入浴剤混入事件で一躍有名になった白骨温泉。「お湯が白い」という旅行会社が作り上げたイメージが先行したため、ついつい入浴剤を入れてしまったという黒歴史があったのですが、勿論今ではそんなことはありません。本日の宿の説明では、「内湯は少しだけ白濁。露天風呂は透明」。勇んでお風呂に向かいますが、内湯の手すりが全然我々には意味のない場所に設置されていて、私は内湯には入れないことが判明。でも露天風呂にはちゃんと入れて(ちゃんと手すりがついていて)、白濁ではない透明な白骨温泉は満喫できました。

今日のホテル「白船グランドホテル」はサービスも良く、食事も美味しくまずは合格点の宿。従業員がフレンドリーなのがとても好印象です。これで手すりがちゃんとした場所にあれば満点なのに…
標高1400mの宿はやっぱり涼しく、窓を開けて寝たら寒い程でした。
勿論、エアコンなんて要りません。
5年前の上高地と同じような体感でした。

 

3日目:8月16日(日)

 

5年前の8/16(日)には上高地から新穂高ロープウェイを経由して飛騨高山まで行っていますが、この日の目的地も同じく飛騨高山。プランニング力が貧困なのがバレバレですが、途中の"高いところ"が前回とは違います。今日のメインイベント「乗鞍高原」は、高いところばかりの今回の旅でも一番の"高いところ"。

満足した白骨温泉から山道を走ること30分強で乗鞍高原のバスターミナルまで。乗鞍高原上高地同様この先マイカー乗り入れ禁止エリアなので、バス乗り場に急ぎギリギリ間に合った9時のバスに乗車。駒ヶ岳のバスのように「満員で、乗れないかも?」と心配していましたが、乗鞍はバスの台数を増便してくれていて、9時のバスも4台口での運行。4台口なんて何か観光復活な感じがしてメチャクチャ嬉しかったです!

ここから、日本最高地点のバスターミナルである標高2702mの畳平まで約50分のドライブ。運転しないので、車窓風景を存分に楽しみます。

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終点の畳平でバスを降り、周囲を散策。今日も晴れていますが、気温は13℃で、快適というよりはやや寒い感じで、関東は今日も猛暑日というのが全く信じられない。

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バスターミナルには神社があるので、後れ馳せながらこの旅の無事を祈念して最初の参拝。2702メートル(+神社の高さ)という私史上最高地点での自動車のお守りをGETしてご満悦。

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少し周囲を散歩してみます。この辺りは岐阜県と長野県の県境ですが、畳平のバスターミナルは岐阜県のようです。

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この辺りには万年雪も残っており、そういえばバスにはスキーヤーもスキーを担いで乗っていたっけ。正にお盆の8月なのに!

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畳平の景色を1時間ほど満喫して、丁度山々に雲も掛かって来たので満足して下りのバスの人になります。

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乗鞍高原新穂高ロープウェイに負けず劣らず素晴らしいところでした!

駐車場で愛車にすぐに"一番高いところ"乗鞍のステッカーを貼り、すぐ近くの休暇村までドライブ。この休暇村、白骨温泉と宿泊をどっちにしようか最後まで迷った場所。休暇村ファンとしては宿泊は叶わないのならせめてランチぐらい休暇村に貢献しようと考えた故 。休暇村でのランチは松本市B級グルメ山賊焼き(山賊が"とり、あげる"という洒落からのネーミングだそうです。)。でも、支払いに休暇村ポイントカードのポイントを使ってしまったので、実質的には休暇村にはあんまり貢献していないかも?

昼食後は休暇村の周囲を散策。牛留沼という小さい池に遊歩道があり、半周すると沼の向こうに乗鞍岳が見えるビューポイントがありました。

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これで今回の長野県の観光は全て無事に終了。本当に暑くなく山も星も存分に見えた最高の天気で最高の旅でした!

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午後は飛騨高山に向かいます。再び上高地までのアクセス道路を走り、県境の有料トンネルを越えれば、長野のようには涼しくない(?)岐阜県へ。

飛騨高山の"高いところ"は標高ではなく「宿泊代金の高いところ」。go toキャンペーンのお陰で、我々でも高級旅館に泊まることができます。太鼓での歓迎を受け、とりあえず部屋にご案内いただきますが、高級宿とはいえ部屋は今までの旅館と大差はないようです。


今回、再び飛騨高山に行くことにした理由は、前回高山市内が大混雑で、古い町並みなどが存分に楽しめなかったので、そのリベンジのため。確かに前回はお盆最最中の8/16(日)だったので、本当にメイン通りのさんまちはディズニーランドのように人で溢れていたんです!

(5年前のブログで、その凄さを感じていただけますか?)
zettaikaifuku.hatenablog.com

ところが、はからずも今日も全く同じ8/16(日)。でも、コロナの影響で遺憾ながらも人はまばらのようです。

高級宿はメイン通りのさんまちに近いので、人力車を宿まで呼んでもらって、宿から人力車での観光と"go to  贅沢"を洒落こみます。

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前回は、人にぶつからないで歩くだけで必死だったさんまちを車夫さんの丁寧な説明でのんびりと満喫。

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でも、車夫さんは人力車の車夫さんにしては少しご高齢で、ヘビー級の我々2人は少し重そうで可哀想な気がしました。

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その後さんまちを少しだけぶらぶら。5年前にも覗いたお土産屋さんに入ったり、今日はもう運転しないので5年前にはできなかった酒蔵での試飲を満喫。

 

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高山の高級宿は場所は抜群だけど、部屋も普通だし温泉でもないのでお風呂も普通。そんな宿の面目躍如は食事。とにかく松茸やらからすみやら高級食材のオンパレードで、そして真打ちはA5ランクの超高級飛騨牛

でも、一番驚かされたのはコロナ対策。我々夫婦の食事は個室だったのですが、我々夫婦の間には何とアクリル板が!?

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毎日、顔を付き合わせていて当然部屋でもアクリル板なんてなく、万一どちらかが感染したらほぼ100%相方にもうつるであろう夫婦に、たかが少しの時間だけアクリル板越しの食事が果たして意味があるのかは甚だ疑問です。
高級宿ならばせめてアクリル板の要不要も客に聞いた上で対応すべきではないかと思いました。でも、何か刑事ドラマでよく見る拘留者とのガラス越しの謁見みたいで、高級食材を食べながらずっと不思議な違和感でした。

【2020年夏の旅】信州・北陸「高いところ」への旅<その①:信州へ>


2020年の旅は、年末にカレンダーを貼り替えた頃には、”ゴールデンウィークには弘前と東北地方の桜を満喫”し、”夏休みには北海道の離島を中心に道北を楽しむ!” という方針を早くから決めていて、2月までにはほぼ全ての予約を完了していました。ところが、当初は「今年の桜前線は例年よりかなり早く、GWの休暇スケジュールでは弘前の桜には間に合わないかも?」なんて危惧で一喜一憂していたものの、2月あたりから徐々にコロナが拡散する傾向が始まり、2月中旬に計画されていた30年前の職場のOB会が中止になった頃には、「そんなぁ~、いくら何でもちょっと大袈裟すぎるよねぇ~!?」なんてメンバーとは話し合っていたのもつかの間、瞬く間に「緊急事態宣言」が発出され、職場も「在宅勤務」に突入するなど我々を取り巻く状況も一気に変わってしまいました。

緊急事態宣言が発令されたら旅行どころではありません。弘前の桜祭りも早々に中止が発表されましたので、いくら「旅が人生最大の楽しみ」である私といえども、このGWに緊急事態宣言を無視してまで旅行に行く選択肢はありません。もし旅行に行ったとしても、他県(大宮)ナンバーの車に乗っていたら、地元の方から石を投げられる状況だったと思います。
その後”go to トラベルキャンペーン”の開始も発表され、徐々に風向きが変わったように感じられたので「これは、夏の北海道にはなんとか行けそうかな?」と思ったのもつかの間、7月からは感染の再拡大が始まったので、「夏の旅行実施は7月後半までに最終判断しよう」と様子を見守っていましたが、相変わらず感染拡大は収束を見せそうにはありません。今年の夏の北海道の旅行計画は”道北の離島”である利尻・礼文・天売・焼尻の4島訪問がメインイベントでしたので、医療施設が少ない離島に万が一コロナを持ち込むことは絶対に避けなければいけないので、状況が好転しないうちは旅行に行くべきではないという判断のもと、断腸の思いで「道北・離島の旅」を諦めてホテル・フェリー等の全ての予約を諦めてキャンセルしたのが7月中旬でした。

とはいえ、勤務先には夏休みもあるし旅行がお得に行ける”go to トラベルキャンペーン”も始まっています。 キャンペーンの実施には賛否両論あるものの、私が人生の半分以上である32年間お世話になった旅行会社も売り上げが「対前年97%減」という未曽有の惨状が続いており、早々に冬のボーナスの不支給も発表され、まだ会社にいる友人などによると、「間もなく、賃金カットや人員整理が始まる」という噂もあるようです。やはり旅行業界やこの会社に愛着がある私としては、せめてgo toキャンペーンには参加して、少しでも苦しんでいる会社や地域を応援したいという思いもありました。
ただ、一緒に旅行に行く妻がやはりかなり迷っています。罹患のリスクは減らしたいし、ましてや万一人には移したくないし… でも、折角安く旅行に行ける今のチャンスを逃したくないという気持ちもあるようです。散々迷って二人で何度も議論をした挙句、最終的に旅行出発の1週間前に旅行に行くことを決断しました。

ただ、今回は周囲の方にいろいろな考え方をする人がいる可能性があることから、出来るだけ周囲の方には何も言わずに旅に出ることにしました。いつものようにFacebookなどに旅行の様子を投稿することはせず、旅に出ることは家族と一部の知人のみにしか伝えていません。(従って、お土産も何も買っていません。)このブログへの投稿にも躊躇する部分もあるにはあるのですが、読者数が少ないであろうことと、自分の旅行記を残すことが目的であるため投稿に踏み切ります。)

肝心な旅行先ですが、検討の末信州と北陸にしました。”日本二周目”の未訪問県を中心に計画を立てたのですが、今回のテーマはズバリ「高いところ」。
高いところの一つ目は”標高の高いところ”。猛暑予想のお盆のピーク時にその暑さを避けられる標高の高い場所を目指そうと思います。二つ目の高いところはgo toキャンペーンの恩恵を最大限享受できる”宿泊料金の高い宿”に泊まって、補助金を最大限有効活用させていただきました。結果今回8泊の旅の宿泊代金(グロス額)はかなりの金額でしたが、35%の補助金として15万を超える額が差し引かれ、驚くぐらいの金額で済んだという結果となりました。
旅としては、天候にも恵まれ&高級宿も満喫出来たとても素晴らしい旅になりました。半年間、旅行に行けなくて悶々としていましたが、「やっぱり、旅っていい!」という素晴らしい結果になりました。
その結果を、いつものように少しずつレポートしてゆきます!
旅行に行けない方及び(キャンペーンの対象から外れた)東京都民の方には、本当に申し訳ないと思っています。

 

1日目:8月14日(金)

 

今回もお盆からの勤務先の夏期休暇を目一杯利用した旅。この日は、いつもよりも更に早く朝6時前には愛車をスタートさせています。
いつもは、半年以上前に旅行計画を始め、全日程の詳細に渡るまで下調べを十分にした上で、その情報をまとめた分厚いメモを横においてドライブするのですが、何分今回だけは行き先を決めて全ての宿の予約を完了させたのがたったの1週間前でしたので、そんな余裕はなく前日の夜ギリギリまで毎日の大まかな日程を決めるだけで精一杯でしたが、それでも今回は初日から午前中と夜に素晴らしいイベントを準備していて、天気さえ良ければきっと素晴らしい旅になる筈です!
そう考えながら朝の圏央道から中央道を快適にドライブ。例年ならお盆休みのラッシュが始まり高速も大渋滞の筈ですが、今年はコロナで帰省自粛が叫ばれており、交通量はいつもの半分以下の感じです。
今年の旅に際しての我々の偽らざる心境としては、「やっぱりスムーズな旅のためには、ある程度は混まないで欲しいけど、日本経済と観光業界のことを考えると、go toの効果が出て、それなりに賑わっていて欲しい!」というのが正直なところ。勿論、他に観光客がいないと、我々が目立ち過ぎるのも嫌だという本音もあります。
甲府付近のサービスエリアで遅めの朝食を取り、更に中央道を走ると、正面には雲一つない八ヶ岳がその勇姿を見せてくれます。運転中なので、写真がないのが残念!

 

午前中のイベント、この旅最初のみどころは、中央.・南アルプスの絶景。駒ヶ岳ロープウェイに乗るため、中央道を駒ヶ根インターで降り、菅の台のバスターミナルに愛車を駐車。ここからはマイカー乗り入れ禁止区間なので、バスでロープウェイの乗り場まで約30分、更に駒ヶ根ロープウェイにて千畳敷カールの絶景を目指します。バス乗り場にはそれなりの行列ができています。

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コロナの時代なのでバスは座席の数しか乗客を乗せないらしく、最初のバスが来ても行列は殆んど動きません。ダイヤによると次のバスは30分後で、この状況では次のバスにも乗れそうにないのでやや焦りましたが、15分後には臨時バスが来て、何とかその次(つまり30分後)のバスには乗れたので、幸先の良いスタート。

このバスはめっちゃ細い道を登って行くので、バスのすれ違いは決められた場所と時間でルール通りに行わわなければならないようで、これではマイカーでの乗り入れは絶対に無理ですね。
しらび平でロープウェイに乗り換え。バスが定員通りで運行されているので、ロープウェイの乗り継ぎは混雑もなく極めてスムーズです。

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この旅最初の「高いところ」は、標高2612メートル の駒ヶ岳ロープウェイ山頂駅。気温は関東の半分?の18℃です、

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ここから見える千畳敷カールの絶景!
3千メートル級の山々がすぐそばに見える凄い景色なのです。

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いつもはたった一人で孤高の主役を務める富士山も、ここではちょっとだけ高い"お兄ちゃん"。みんなのちょっとだけ後ろから頭だけ出しています。

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後ろから顔を覗かせている富士山

この旅のために買っておいた双眼鏡(実は、北海道の動物を見るために大枚2万円をはたいて買っていた高級品!)で山の稜線を覗くと、アルピニストたちが岩場に取りついているのが見え、とても興奮する眺め。

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勿論、高級双眼鏡では見えても、安いカメラではその興奮は撮れません。

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雲一つない空に飛行機雲!

千畳敷カールには40分程度の遊歩道があるようなのですが、いきなりの岩場と階段が我々の前に立ちはだかります。今回はこの風景を満喫できたことにまずは感謝。

妻は感動のあまり、まだ旅行1日目の午前中なのに、もうお土産を物色しています。

他の人たちはまだまだこの風景を満喫しているようですが、我々は早々に下山したので、登りと違ってロープウェイにもバスにも混雑はありません。「行きに30分以上並んだバス停に大行列できてないかなぁ~!?」と願ったもののもう12時を過ぎていたのでバスを待つ人はまばらでした。

 

そろそろお腹も空いて来ました。今回の旅では昼食まで下調べをする余裕はなかったので、レストランのあてはありません。次の目的地までの高速に乗る前に駒ヶ根の市内で昼食を済まそうと、キョロキョロ探しながら運動していると、インターを越えてすぐに「あそこ!レストランある!」との妻の声。慌ててハンドルを切ると、駐車場には何とか空きがあり待ち人の列もありどうやら人気店の様子!
とりあえず順番待ちにエントリーして、すかさず食べログをチェックしてみると、我々が並んだ店は、何と食べログ百名店にも選ばれている「駒ヶ根名物ソースカツ丼」の名店"明治亭駒ヶ根本店"だったのです! 我々の幸運と妻の慧眼に感謝ですね!
ほどなくテーブルに案内され、当然の如く食べたかったソースカツ丼(ご飯少なめ)をオーダー。食べログによるとこのお店のソースカツ丼は凄いボリュームらしく、おまけに我々の今日の夕食は5時からと早いので、満腹にならないようにご飯少なめにしたのですが、少なめでも普通の丼くらいは十分ありました。

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これが”ご飯少な目”。でも正体はご飯の上に盛られている山盛りのキャベツ!

普段、ソースカツ丼系はあまり食べない私ですが、でもここのお店のそれはかなりの絶品!旅行初日から"大当たり"のランチでした!

 

次の目的地は本日の宿である昼神温泉昼神温泉に泊まる最大の目的は、夕食後に「日本一の星空」を近くの山頂(高いところその2)に見に行くための宿泊です。従って、今晩に限っては夕食時にお酒を飲んだりゆっくり夕食を楽しむことはできないので、夕食は私の大嫌いなバイキングだけど午後1時からチェックインできてすぐに温泉に入れる宿をチョイスしています。勿論、go toキャンペーンの割引対象施設です。

お陰で2時前にはチェックインができて、すぐに半年振りの温泉を満喫します。久し振りの温泉は、やっぱりサイコー!
5時過ぎからは期待していないバイキングの夕食。料理を取る時はビニール手袋を付け、勿論マスク着用なのでこれならバイキングでもコロナ感染は大丈夫かな? これからのイベントに備えて、アルコールを我慢した私には丁度良い腹ごしらえでした。

日本全国は今日も猛暑のようですが、午前中に登った駒ヶ岳は18℃と涼しかったものの長袖までは不要でしたが、”夜の山上は絶対に寒い!”という情報を得ていたので長袖の上にウインドブレーカーを着て完全装備でホテルが仕立てたバスに乗り、日本一の星空の会場の「ヘブンスそのはら」へ。本日2度目のロープウェイで山頂まで。

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まずは星を見るための場所取りです。イベントが始まる8時半には全ての明かりが消灯されるようなので、まだ1時間以上も前ですが、「密にならないように、距離をあけて!」というアナウンスに従って二人分の場所を確保し、埼玉からこの日のために持参したレジャーシートを広げ、いつでも寝転がれるように準備OK。その後もお客さんは増え続けます。アナウンスは「本当に今日はお客さんが多い!」と連呼しており、気づけば我々のレジャーシートの周りにも隙間なく後から来た人たちのシートがひかれて、すっかり密の状態に。

星を見るイベントですから、雨は勿論曇っているだけでもダメなのですが、今日は本当に雲一つない好天なので、この晴れ間を目掛けて本当にたくさんのお客さんで溢れかえります。完全予約制の筈なのに…
長袖にウインドブレーカーの格好は大袈裟ではなく丁度いい涼しさ。山頂から関東に住む娘にメールしたところ、返事は「暑い!死ぬ!」。今日の我々、最高に贅沢な避暑ですね!

 

いよいよイベントが始まる8時半。みんなで目をつぶってカウントダウンでその瞬間を待ちます。
目を開くと本当に満天の星!こんな星空を、私は果たして今までに見たことがあったでしょうか? このような景色を以前に見たのは、絶対にプラネタリウムだったような気がします。事前に妻と「天の川、わかるかなぁ?」なんて心配していましたが、全くの杞憂でした。

本物の満天の星を見ながらの解説なので、本当に説明がスゥ~っと頭の中に入って来ます。星座もその由来が腑に落ちるのは、やっぱり本物を見ている故でしょうか!? 双眼鏡もフル活用して、30分の間本当に星に熱中しますが、安いカメラで三脚もないので写真に残せなかったのがとても残念。
30分の間に、流れ星は少なくとも2つは見えたとのことですが、私がはっきり見えたのは一つだけ。でも、こんな明るい流れ星が満天の星の前で流れるなんて、人生初の感動です。願い事を考える余裕もありませんでしたが、この感動の前ではそんなことはもうどうでもいいです。

星を満喫するイベントは30分間で9時には終了。イベントは2部制らしく我々は早々に山頂から追い出されます。たくさんのお客さんがロープウェイに行列を作り、ここでもまた密が発生しますが、早くバスに戻らないと他のお客さんに迷惑が掛かります。何とかバスまでたどり着き、夢見心地で宿に戻り、ようやくありついたビールで更に夢想が広がります。
「次にあの星空が見られるのって、私が天国に召された時? でも、あの天の川に行けるのなら、悪くないかも??」
感動をお伝えするのはとってもむずかしいのですが、最近満天の星空を見ていない方は、行くことをオススメします。(写真がないのでリンクを貼ります。 こちら
勿論、天候により見えないリスクはありますが…