麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

2010年富山旅行回想(その3)


旅行好きな私は、今年の夏過ぎにはぼちぼちどこかに旅行に行きたいと、旅行好きな虫が蠢き、真剣に考えています。
ただ有給を取るわけにはいきません。週4日勤務の身分では、金曜日を有給と考えると上期だけでもう年間の20日を超えてしまい、下期の25日は欠勤扱いになります。
昔は2年分の有給が常に余っており、その気になれば40日くらい休んでも平気でしたが、昨年6月に倒れてから8月下旬までで、ほぼ有給を使い果たしてしまいました。
今年は欠勤も含めて会社から理解をいただいていますが、この上夏休みなんてとんでもない話です。
でもリハビリの毎日にはなにか目標が必要なのも事実で… なので2日でも3日でも旅行に行くことが自分のために必要とも勝手に考えています。

復帰第一段の旅行は、JALのマイルを貯めて、未踏破県の一つである「島根県」に行きたいとひそかに決めていました。これは映画”Railways”に感動して、「一畑電鉄に乗りたい!」という思いがあったからです。でも昨年倒れてから出張が全くないので、マイルは公共料金の引き落としぐらい分しか貯まらず、まだ2人分の無料チケットまでは貯まっていません。冬場のディスカウントマイルならば貯まっているのですが、やっぱりどうせ行くのなら季節のいい時期に、隣の未踏破県の鳥取と合わせてゆっくりと行きたいものです。

ついては、最初の旅行での島根行きは諦めることにします。来年、完全復帰して週5日勤務復帰した暁には、堂々と1週間ぐらい休みを取り、島根旅行をしようと思います。いくらなんでも、その頃のはJALのマイルも貯まっているでしょうから…

行先については、現在検討中です。ここでプランを書くのも一案ですが、旅行と言えば書きかけの昨年の富山旅行の旅行記がまだ途中です。来年の旅行プランを書く前にこれを仕上げてしまわないと不謹慎(?)な気がします。ついては、今日は続きを書くことにします。

3日目:2010年5月1日(土)

今日はもう一つのハイライトである「黒部峡谷ロッコ鉄道」に乗る日です。
ロッコ鉄道は元「鉄ちゃん」としては昔からの憧れの列車です。峡谷の上をトロッコでコトコトと走る風景は、「絶対に一度は乗ってみたい鉄道ベスト3」に間違いなくランクインします。事前に情報収集したところ、この年度の運転開始は5月1日! そう、この日が運転の初日だったのです。列車には予約が必要ということで、午前中の便の往路普通車、復路は多少の追加料金で特別列車を予約し、代金も事前支払いを済ませました。終点の欅平でのんびりすることも考えましたが、多少の散歩時間だけにして戻る便にて予約しました。(結果正解でした)

いつも通り朝は早起き、6時にはホテルをチェックアウトしてトロッコ列車の乗車駅である宇奈月温泉を目指します。高速に乗りSAで朝食を…と思いましたが、今日から本格的なGWで、朝からSAには車が溢れています。SAに入ったものの駐車スペースを探すのにも苦労しそうですし、特に「どうしてもSAで朝食を食べたい理由」があるわけでもないので、SAでの朝食を断念して先を急ぎます。でもそのまま高速を進んだのでは宇奈月に早く着きすぎるので、途中の魚津ICで降りて、名前にひかれて「海の駅蜃気楼」を目指します。

天気はまさに五月晴れでいい天気ですが、蜃気楼がどういう時に見えるのかも知らないので「見えるかも」と思っていったわけではありません。ただ、有名な蜃気楼見学スポットを見ておこうという感じだけで車を降りますが、幸い「とれたての刺身定食」の朝食をやっていましたので、これ幸いとばかり朝食にありつきます。特にとれたてのイカが美味でした。

朝食後、高速には戻らず一般道で宇奈月を目指します。8時頃に宇奈月に到着、街の有料駐車場に車を預け、インターネットでの予約を乗車券に引き換えてから出発まで温泉街を散歩です。帰りの電車の中での楽しみ「白エビの押し寿司」を購入することは忘れません。

いよいよ人気のトロッコ列車に乗り込みます。早めに並んだので自由席の座席は選び放題でしたが、「どっち側の眺めが良いか」を下調べしてくるのを忘れたことに気が付きました。とりあえず左側の窓際を確保した上でもらったパンフレットを開けてみました!
パンフレットの地図には見事に7割以上渓谷の左側を走る全体図が描かれています。「しまった!逆だ!」と気づいた時には時すでに遅く、右側の座席も完全に埋まっている満員状態です。

下調べを徹底的に行う私にとっては見事な失敗でした! 走り始めてみると、トロッコの右側には見事な峡谷が続き、左側は崖しか見えません。右側の人に遠慮しながら、一生懸命景色を眺めました。それにしても普通車には窓がなく半オープンスペースなので、風が強いと共に非常に寒い乗車でした。前日の雪のアルペンルートと言いこの寒さと言い5月とは思えない紀行でした。

終点の欅平までは1時間20分。本当はこのあたりを散策する計画もあったのですが、40分で折り返す復路便の乗車券を持っています。結果的にこの選択は大正解。だって終点あたりは雪が深く、散策路はどれもまだ通行止めで散策ができません。終点駅の山並みを眺めるだけなので、40分での折り返しは妥当でした。

帰りは進行方向左側をしっかりと確保、追加料金で窓のある車輛でしたので帰りは寒くもなく、景色を満喫して帰ることができました。楽しみの「白エビの押し寿司」も堪能した復路でした。

宇奈月到着後は、あの辺で数少ない「食べログ」の投稿で評価の比較的高かった温泉街の食堂で、ます寿司と白エビのかき揚げ丼を食します。富山名物「白エビ」は何度食べてもとてもおいしい一品です。

昼食後、近くの美術館で平山郁夫の展示があるということで、妻の希望で美術館を鑑賞。その後折角の宇奈月温泉なので、とニューオータニホテルで日帰り入浴。まだGWとは思えず、大きなお風呂にお客さんは私一人と、1000円とは思えないゴージャスな入浴です。

宇奈月を後にし、こちらも名前に魅せられた「魚の駅」というお土産屋さんに寄り実家と自宅に白エビなどの名物を送ります。その後、再度朝寄った「海の駅蜃気楼」へ。
今度は蜃気楼に遭遇するほのかな期待もあったものの、そうは上手く行くはずもなく、そういえば蜃気楼っぽく見えなくはないと思っても、実態は全く関係ないものでした。

本日最後の見どころは滑川の「ほたるいかミュージアム」。ほたるいかを食べた後は、博物館で実際にほたるいかが光るところを見学しましたが、それ以外は特に面白いところはなく、800円也の入場料は「う~ん」と唸ってしまう価格です。

今日も富山に連泊ですが、連泊で予約できる場所がなかったので、市内の別のホテルです。
今日の夕食は寿司。ホテルに教えられた寿司屋は6時前なのに既に予約で満員でした。仕方なく別の近くのすし屋で夕食。夕食後疲れた妻は部屋に返し、私は富山の繁華街を散策。
でも、富山の繁華街… 何度散策しても全然面白そうなところがありませんでした。
2時間近く散歩した挙句、「富山ブラック」にリベンジする気にもなれず、何もせずにホテルに戻りました。

以上3日目の日記です。続きは次回