麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

最低の一週間


今週は最悪の一週間でした。
月曜日リハビリセンターに通院、行きのバス内で「今週も頑張ろう!」と勇んでメールしたまではよかったのですが…

いつも通り診察・会計を終えて、これもいつも通りバスの時間まで30分以上あるので、「天気もいいしたまには最寄駅指扇まで歩こう!」と散歩を兼ねて約3キロ先のJR川越線指扇駅まで歩きはじめたまではいいのですが、途中何故か足の付け根に激痛が襲います。
通常散歩で1時間歩くことは毎日のように体験しており、何てことはないと思っていました。土日に自宅近くのスーパーまでの散歩ではほぼ毎回1時間半、(立ちっぱなし、歩きっぱなしの買い物時間を含む)土日の夕方、散歩に出かけるときの時間も最低1時間・最長2時間の範囲で行っています。そのお陰で万歩計での制覇県も増え、北海道を過ぎ、青森、岩手と制覇し、今は秋田県に突入しています。

そんな私なので、「指扇までの3キロぐらい」と思って歩き出しました。この日は暑くも寒くもなくちょうど良い気候で、汗もかかずに爽快に散歩できる絶好の散歩日和でした。(今考えると、この好天気が逆効果でした。恨めしい…)

ところが何故か半分ぐらいを過ぎたあたりから足の付け根に違和感が生じます。「あれ、何だろう??」と思いましたが、「折角歩き出したけど、諦めて途中からバスに乗ろう!」と思い、次のバス停でバスを待つ決心を固めました。
ところが、そんな時に限ってバス停がなかなか現れません。既に住居表示は「さいたま市」に入っており、少なくとも政令指定都市のエリア内であるのに、何故か人家がなく田園地帯のみのエリアが続き、バス停どころか人家も見えてきません。
ようやく見覚えのある大きな建物が見えてきました。「あれは病院! 確かバス停があった!」と安堵して目指していましたが、そのバス停まであと2分以内で着くというタイミングで、非情にもバスが私の横を通り過ぎ、その日に限って誰もいなかったバス停を何もないかのように通過して行ってしまいました!

バス停に行っても次のバスは少なくとも1時間以上はありません。その時はこんなにひどい状況になるという予感はありませんでした。既に駅までの2/3ぐらいの距離は来ており、「この先だけなら十分に歩いて行けるだろう…」という判断もあり、トボトボと駅に向かってそこそこの繁華街になった地区を歩きます。

ところが、駅に近づくうちに本当に少しづつ足の付け根の痛みは激しくなります。繁華街になってほんの少しづつタクシーも通るようになりましたが、「もうすぐ駅、ここからタクシーに乗ったらさすがに勿体ない!」という気持ちも働き、我慢して駅まで歩きました。結局病院から指扇駅までの所要時間は50分。後半、足が痛くなり多少徐行したことを考えても、3キロという距離を考えたら少し急ぎすぎたペースだったのかもしれません。結果を考えると、ちょっと後悔しています。

指扇駅からは埼京線の直通列車で池袋へ。「まぁ、座っていき休憩すれば治るだろう」と気軽に考え、池袋から会社まではいつも通り歩いていきましたが、途中足の痛みは強くなるばかりです。

「これはマズイ!」と思ったのは会社まで歩きながらの道すがら。今日は娘と夕食だし、明日は慶應病院と飲み会もあるし… 前回の書き込みの通りイベントが多い週で、結果的にこの日足を痛めたのは致命的でした。

会社に戻って業務開始、座って仕事している分には痛みは全く感じません。でも仕事中、「トイレに行こう」と立ち上がると、右足(麻痺のある方の足)の付け根に激痛が襲います。

娘は先にマンションに来て私を待っていてくれているようで、業務終了後、3人で池袋のどこかの店に少し豪華な夕食を食べに行こうと思っていましたが、どうも歩くのがままなりません。ついては、なんとか家まで戻り、今月の娘とのディナーについては「宅配ピザ」で済ませることにしました。宅配ピザでも1カ月ぶりに娘と一緒に食べれば、格別の味がします。いつも自宅で取るピザチェーン(ピザーラ)と違う「ドミノ・ピザ」だったのも新鮮だったのかもしれません。個人的にはドミノ・ピザ 結構好きです。

火曜日朝、普段の倍ぐらいの時間をかけてなんとか会社に行きましたが、足の激痛は相変わらずです。慶應病院の予約は2時半で、仕事を抜け出して注射し、終了後仕事に戻るつもりでしたが、そんな状況にはなさそうです。また夜の有楽町の飲み会に参加できる状態でもなさそうです。
朝、「言いだしっぺ」の一人であるにもかかわらず、「送別飲み会」のキャンセルをお願いします。(Oさん、本当にすみません!)会社にも今日は午後から医者に行って、そのまま戻らずに治療に専念することをお願いして、了承を得ます。

1時、妻に付き添いをお願いし、タクシーにて慶應病院に向かいます。今日の予約は、手の緊張を和らげるボトックスという注射を打つことですが、注射前に先生に現状説明して、足も簡単に診察していただきます。結果は「単なる炎症(なのか疲労)」で特に問題はなく、塗り薬を処方してもらって特に大きな問題にはならなそうでした。

ボトックスは4月の入院時に続いて2回目の注射です。前回は入院中でネットを見る余裕がなかったので気づきませんでしたが、この「ボトックス注射」で検索すると美容外科での「しわ取り注射」が多数ヒットします。調べてみるとしわ取りに打つのと同じ注射なのだとか…
そういう目で見ると、私の右手特に最近使っていないせいもあるのでしょうが、しわがなくきれいに見えます!?

注射は、前回同様この業界では著名な藤原先生自らが打って下さいます。電気で刺激を見て神経に直接打ってくれるようです。恐らく激痛が走る注射なのだろうと思いますが、右手の神経が限りなく鈍くなっている私には、激痛は感じません。でもそれでもかなり痛い注射です。神経が戻ったら恐らくメチャ痛い注射なのでしょう。嬉しいような淋しいような。

「10万円する高い注射」というボトックス。会計をすると先生の予告通り足の塗り薬を加えて、31,500円という予想通りの価格でした。当然、マイルがたまるJALカードで支払しましたが、健康保険で少しは戻ってくるのでしょうか? 期待して待つことにします。
帰りも再びタクシーにて帰宅。その後は薬を塗ってひたすら寝ていました。

翌日以降、少しづつ薬が効き始めましたが、まだまだおとなしく極力歩かずに過ごしています。
木曜日は埼玉に帰宅、ゆっくり都電駅まで歩き、座ること優先で埼玉まで。贅沢にも自宅駅から自宅まではタクシーに乗りました。
昨日の足のリハビリについても、事情を話してマッサージ中心に変更していただきました。

お陰様で徐々に足の調子は戻りつつありますが、月曜日までは無理をせず回復第一で臨むことにします!