麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

障害年金への道<その1>


昨日、障害年金の申請に向けて、代行業務を主業務としている社会保険労務士(社労士)さんの事務所を訪問、面談をしていただきました。

社労士さんというと私のイメージでは「労働組合関係や社員の休職など、会社の人事関係で問題がある場合にお願いする専門職」というイメージでしたが、個人のしかも病気の年金の件でも相談に乗ってくれるなんて言うことは、今回この年金の勉強をするまで知りませんでした。

面談までの間、この「障害年金」について短期間ですが結構真剣に勉強しました。
身障者手帳ですら障害者と思われたくないので貰うのにはちょっと抵抗があり、最近まで申請をためらっていた私ですが、障害年金は貰うのではなく年金です。年金のコンセプトは、老後の安定した生活に向けて、少しずつ払い(貯め)続けていたものを60歳(今は65歳ですが)を過ぎてから少しずつ返してもらうものですが、65歳前に不幸にも体に障害ができてしまった人に対しては、障害年金という制度で少し早めに返してもらうだけ… というのが制度に対しての一般的な説明です。

確かに先日送られてきた「年金定期便」を見ると、私も会社に入ってから30年近く、もう既に1千2百万円以上の年金を払っているのだそうです。勿論、そのお金は65を過ぎてからゆっくりと返していただくつもりではありますが、もともと自分が払った年金ならば少し早めに返していただくことに抵抗はありません。
とは言いながら流石日本の魑魅魍魎としたお役所ですので、「自分のものを返してもらう」だけの筈なのに申請からの手間が複雑怪奇でメチャクチャ面倒だし、不許可になって泣き寝入りする人の数も大変多く、結果として制度を利用している人は大変少ないのだそうです。

会社に復帰して何とか給料をいただいている私ですが、現在池袋の家と埼玉との二重生活で、(自宅の)家のローンと(池袋の)家賃だけで毎月二十数万円を支出しており、おまけに東京電力東京ガスなどの光熱費も2軒分、NHKですら2軒分払っているので、当然の様に毎月の収支は大赤字状態です。とりあえず僅かながら貯金があるので毎月少ない貯金を食いつぶしている状況ですので、年金がもらえれば月々の赤字が解消できるので、ここは意地を張らず何としても私がおさめた年金を速やかにお返し願いたいところではあります。

ということで障害年金の受給に対しては、少しも「ためらい」や「後ろめたい気持ち」はありません。兎に角「何とか受給したい」と思うようになりました。
また、年金に「国民年金と厚生年金がある」という二階建ての仕組みと全く同じように、障害年金にも基礎年金と厚生年金があり同じように二階建てです。勿論、大学卒業以来厚生年金を払い続けている私は2階建ての両年金を受給する権利があり、認定されれば思った以上の年金が支給されるのだそうです。
ということで、久しぶりに本気になりました。

障害年金受給に成功した方のブログなどもネットに多数掲載されています。でも、ネットでの成功事例にはパターンがあり、多くのブログの成功事例は

障害を負ったのは旦那。しっかり者の奥さんが旦那さんを支え、障害年金の面倒な申請も役所とのやり取りも奥さんが奮闘 その過程を奥様がブログに投稿。

というパターン。このようにしっかりした奥様がいれば大丈夫なのでしょうが、普通の主婦ではこの役割はかなり荷が重そうです。
その場合にはプロである社労士さんに頼ることになります。勿論、経費は掛かりますがネットによると「素人が申請するより、通る確率は高い」というメリットもあるようです。

私の場合は、「自分で申請する」という選択肢は最初からありませんでした。妻にはブログにあるような「スーパー奥様」のような活躍が期待できないことは明らかですし、個人的にもネットに記載されているように、お金がかかっても本職に依頼する方が確実だと思っていたからです。「果たして、依頼して勝算があるのか」を知りたかったのと、具体的に依頼する候補の最初の一人として、ネットで探した地元の社労士さんとアポを取りました。

昨日11時に事務所内で面談です。HPには「外でも面談は可能」と記載がありましたが、「相手の人を良く知るためには相手の仕事場を見ることが一番」というのが私の信念です。(昔から、仕事でも相手を知るために取引先には必ず行っていました。)
面会した社労士さんはネットでの情報の通り若く、開業してまだ日が浅いようで、このあたりがお願いする場合の懸念材料と思っていましたが、確かに若いものの経験はそれなりにあるようで、何より誇張をせずに正直にお話しいただけることに好感が持てました。

他の社労士さんと同様この商売では着手金+成功報酬というプランが多いらしく、面談した社労士さんも同様のビジネスモデルでした。着手金は3万円程度で、成功した場合の成功報酬は「ちょっと高いなぁ~」という気がしますが、何より年金がおりなかった場合には、その社労士さんに一銭も払う必要がないというのが気に入りました。何より商売としてやっている社労士さん自身も、私が認定されないとカネにならないことから、「少なくても、やっつけ仕事をすることはなく、認定のために一生懸命やってくれるはず…」だと思うので安心感があります。

成功報酬前提で仕事を受けるわけですから、商売なら当然可能性のない方の仕事は引き受けない筈です。という目で見て「私の出る可能性はどうですか?」と正直にお聞きしたところ「可能性は十分にある」ということでした。

その他今後の進め方や細かい条件などを質問し、1時間程度の面談は終了しました。何人かの社労士さんに面談することも考えましたが、面接に至るまで~面接中の真面目で真摯な応対に好感が持てましたし、成功報酬なのでどうなるかはわかりませんが、「少なくともいい加減に扱われることはないだろう」ということもあるので、この人に依頼してみようという気になりました。

先ほど、正式にお願いすることをメールにて連絡、連絡があり次第着手金を支払い正式契約の運びとなります。

順調に運べば12月下旬に申請、審査は数か月かかるそうなので、来年3月ぐらいに結果が出るようです。
困っている今なので、自分で積み立てた年金、少し早めですがどうか返してもらえますように!