麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

忘年会と二次会でカラオケ


先週のブログでも書いた通り、先週金曜日に忘年会で二次会とカラオケに無事復活できましたので、本日はその報告をさせていただきます。

12月は世間の例にたがわず忘年会シーズンです。病気以来、飲む機会も飲む仲間も激減した私ではありますが、いくら普段の飲み会が減ったとは言え、流石に12月だけは30年も勤務する会社の職場の元同僚を中心に、ありがたいことに多数のメンバー(組み合わせ)の忘年会にお声掛けいただきます。

”同僚”と言っても、年齢的にはもう後輩の方が圧倒的に多い年になってしまっているのですが、忘年会にお誘いいただけるのは相変わらず先輩の方が多く、この月になると妙に敬語を使う機会が増えるのも不思議な現象です。
お誘いいただいた全部の忘年会に参加したいのはやまやまなのですが、以前は「金が持たない!」というのが(ホンネとしての)最大理由だったのですが、今年はお金はともかく「体力が持ちそうにないのでセーブさせていただく。」という理由でいくつかの会のお誘いをお断りさせていただいた結果、今年の忘年会参加は5回になりました。
思えば、昨年12月はまだ池袋のマンションをベースに週4日の出勤で、12月の忘年会参加は2回だけだった記憶がありますので、対前年250%という驚異的な参加率です!?

金曜日の飲み会は10年以上続いている1999年~2002年当時の昔の職場の仲間の忘年会で、当時東日本全般の海外旅行の企画・販売を担当していた気の置けない仲間たちの飲み会です。思い返せば、西暦2000年問題(私は着任前でしたが)や9・11同時多発テロなど、本当に思い出深いさまざまな出来事を体験した仲間同士なので、その繋がりは非常に深いものがあり、この会では毎年同じ昔話で盛り上がります。(もう歳だから同じ話題が多い…のでしょうか!?)

1、1次会 神田 みますや

この会の会長が居酒屋が大好きでかつ居酒屋にはうるさい「居酒屋評論家」。なので、この会だけはチェーン居酒屋などでの開催は絶対に許されず、昔風の「風情ある、古き良き」居酒屋での開催になります。しかも、この会の開催は必ず12月の金曜日(=忘年会のピーク日)なので、幹事は毎年店探しが本当に大変そうです。
さすがに毎回新しい店を探すほどの暇人はもういないので、近年は昔何度か開催した懐かしい居酒屋での開催が多くなっており、この店も何年かぶりの開催です。
因みに、この会を神田で開く理由は全くありません。当時のこのメンバーの勤務地は天王洲アイルだったし、会長の現在の勤務地でもありません。
「良い居酒屋があればどこへでも…」というところでしょうか。

「神田」と言っても駅からは結構遠く、JRの神田駅からだと歩いて10分以上は確実にかかります。JR駅より地下鉄で言うと丸ノ内線淡路町駅や都営新宿線小川町駅が近いのですが、このあたり地下鉄駅名は駅がすぐ近く(通路で結ばれてたりします)なのに統一性がないこともあり、(このあたりに詳しくない方には)少々わかりにくいエリアです。店の周りもオフィス街と言うよりも雑居ビルのような小さいビルが多く、店の周囲には他の店も少なく夜になると細い路地に「みますや」の赤提灯だけがあり、初めて来る人は本当に迷ってしまいそうなロケーションです。

でもそんな最悪のロケーションの割に、「老舗」として結構ファンは多いようで、ネットでも高評価の書き込みが多く見られます。
実際、金曜日早く着いた私は18時40分頃から同じく早く着いた会長と2人で店の中で待っていましたが、その日はさすがに予約で完全満席の状態らしく、フリーで来た何組かのお客さんに申し訳なさそうに断っていたのが印象的でした。
店の中は昔の店らしく座敷が中心なのですが、足の悪い私に配慮していただき、入口近くのテーブル席をご用意いただきました。背もたれにない椅子の座り心地は決していいとは言えませんが、まぁ古き良き居酒屋の居心地はこんなもんでしょう。

騒々しい居酒屋の雰囲気はこの店に限らず居酒屋独特のもの。ただ決して安い店ではなく場所柄も学生や若者が皆無のお店なので、学生街の廉価居酒屋のような騒音公害はありません。
「ちょっとうるさい」けど懐かしく心地よい喧噪の世界… と評しておきます。
そんなお店で鍋を全員でつつきながら相変わらずの昔話に花が咲きます。
9・11当日、当時の部ではたまたまその日にイベント(飲み会)が2つあり、飛行機がビルに突っ込んだ11時以降は大半の人が酩酊状態。たまたま締め切り間際で珍しく飲み会に参加できず必死に一人で最終校正作業をして、最終近くの電車で自宅に帰ろうとしていた私に第一報&全員招集命令(の連絡役)が下ります。
でも連絡してすぐに会社に集合しなければならないメンバーは、皆12時近くだというのに、まだ2次会や3次会で大盛り上がりの真っ最中!
「ニューヨークのワールドトレードセンターに航空機が衝突!」という話をしても、夜の繁華街での携帯からの言葉は聞き取りにくく、「ニューヨークの貿易センタービルに飛行機が突っ込んだ!」と言い換えると、「今(浜松町の)貿易センタービルの下にいるけど、JALなんて突っ込んでないよ!?」と会話が成立しません。
こんな昔話が毎年出て、10年以上同じように爆笑が絶えることがない2時間でした。

でも「みますや」、いいお店だとは思いますし、刺身も鍋もそれなりに良い素材を使っているのはわかりますが、塩分制限中の私には全部の料理がかなりしょっぱく感じました。(他の人にも同意見がありました。)
年に1回とは言え、ちょっと残念でした。(7千円も払って、あまり食べられなかったので…)

2、二次会 カラオケ

一次会終了後は、この会の「お決まり」で全員欠けることなくカラオケボックスに突入です。カラオケボックスも超ピーク日ですから、当然無予約で店を探すなんて愚かなことはせず、ボックスもちゃんと予約済みです。
でもJRの駅から遠いこのエリアにはカラオケがありません(というか見つけられません)。なので幹事さんは神田駅近くのカラオケを予約してくれています。一次会の「みますや」から私の足で歩くこと15分以上。寒い夜の15分ウォーキングで、参加者皆さんのほろ酔いも覚め気味のようです。おまけに数店舗ある「カラオケ館」が用意していた部屋があるビルはよりによって一番遠い神田駅の反対側!!
大混雑の6階建の1基しかないエレベーターは5人乗りなので部屋に上がる時から大渋滞が始まっています。
因みにこの日の最悪の混雑状況はというと… ドリンクのオーダーは(一番早い時で)注文30分後! 部屋数(=客数)が予め決まっているはずなのに、満席でまったくオペレーションが混乱しています! おまけに我々の部屋の階には男性用トイレがなく、上下階まで手すりの完備されていない階段か、満員で途中からは乗れないエレベーターしか手段がありません。なので私がトイレに行くにも無茶苦茶苦労させられました!!

3年振りのカラオケはというと…
・最初に、メンバーの「お約束」のいつもの曲からスタートします。私の定番は前回も書いた通り「キャンディーズメドレー」。ところが、3年振りに選曲しようとするとキャンディーズの曲はあるもののメドレーがありません。ジャンル「メドレー」から探すと最近の歌手の名前はあるのに、キャンディーズはありません…(ピンクレディーはあるのに…)
カラオケ会社による違いはあるものの、(この会社では)遂に30年以上前のアイドルは消えゆく定めのようで、一抹の寂しさを覚えました。
でもキャンディーズを歌わないのは、元親衛隊員として許されないので、とりあえずみんなが知っていそうな「微笑がえし」を歌わせていただきました。

・以前から書いていたように、「病気(脳卒中)になって音痴になった」と思っていました。でも今回その謎が少し解けました。私の音痴と言うか音程が外れるのは病気のせいではありません! 原因としては音程はしっかり取れているものの、自分でこの音を出そうと思った音(高さ)が出ていないためで、これは病気のせいではなく高齢者共通の傾向のようです。
つまり… 「私が音痴になったのは病気のせいではなく、年を取ったせい」と言うのが、正しい理解です。 若い頃からの歌を聴いている友人の多くは、私ぐらいの年になると「○○さん、ちょっと下手になった?」と決して口には出して聞けないけれど、内心ではそう思わざるを得なくなったケースが実は多いのです。(だからカラオケに行かなくなるんだ…)
この傾向は(例えば歌手でも)女性より男性に多い気がします。
これからはこの「下手になった度」が目立たないように選曲を考えて、練習をしたいと思います。(昔はレパートリーの幅広さだけが唯一・最大の自慢だったのですが…)

・メンバーのお約束の曲をご紹介すると
 「我が良き友よ」「雨」「グッド・ナイト・ベイビー」「浪花節だよ人生は」「完全無欠のロックンローラー」など… これらの曲は、もうこのメンバーのこの会でしか聞く機会がなくなってきています。
今後、まだまだ20回以上(!)は聴きたいと思います。

カラオケ店を出たのは12時前。宇都宮線の終電はもうない時間なのですが、大宮まではまだまだ帰れる時間です。でもこの日は恐らく1年で一番終電が混み、大宮駅のタクシー乗り場が1時間は並ばないとダメな日という認識があった日でしたので、神田を流していたタクシーを停めて、乗り込んでしまいました。
今年2月にオープンした蓮田SAのスマートICを初利用、いままでより20分は早く自宅に帰れることが判りました。
これも今年の(復活の)成果の一つになりました。