麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

「カニカレー」への思い


GWは本当に完全休養しました。5日に妻と昼ごはんを食べに外出した以外は、見事に家から出ずに終日ソファーに寝転がりTV三昧でした。お陰で足の痛みも一旦は消えたのですが…
ところが翌週、火・水と2日出勤したら足の痛みはもう完全に逆戻りです。
というより、木曜日には過去最悪の痛みになった感じです。

なので、この週末は「休養させてもあまり意味がない?」と考えて、普通に過ごしています。昨日も手足のリハビリを普通にこなした後、自動車教習所に行き(通算)4時間目/路上2時間目の講習を受けました。足の痛みはともかく、運転の方はもう少しで自信が回復できそうです。
でも納車までまだ少し期間があるので、もう1時間か2時間は練習して、もう少しだけ自信を回復したいと思います。
今日は足の痛みを僅かでも忘れるために、全然違うネタを投稿しようと思います。


旅行会社に30年奉職している私は、特に若い頃には頻繁に添乗員として海外旅行に行っていました。今と違って日本人の年間海外旅行者が500万人以下だった25年以上前(2012年が1800万人なので、僅か1/3以下の渡航者!)に年間10回ぐらい海外旅行に行っていた私は、周囲の人たちから見れば本当に羨ましいぐらいの恵まれた環境だったと言えます。
確かに恵まれた環境だったとは言えますが、当時の海外旅行と言えば情報も極端に少なく、また行先もほぼ決まっていて、しかも旅行内容は毎度「初めての方向けの定番コース」ばかりですから、海外旅行10回行っても行先・内容はほぼ3~4パターンに収斂され、今のようにバラエティに富んだ旅先・旅行内容など想像もできませんでした。

飲むことと食べることが当時の私の最大の趣味だったのですが、当時の海外旅行での食事は、本当に「初心者用定番スタンダードコース」が大半で、海外旅行先で「本当に現地の食事を満喫する」ことは、今とは違って本当に多くなかったような気がします。
20年以上前、毎月のように海外旅行に出かけていた私ですが、特に中国と東南アジアの食事は「満喫する」というレベルの食事が提供されていたことは極めて少なく、私的には「食事は腹にためるもの。楽しみはアルコールで摂取する!」と決めていましたので、アジアで食事をエンジョイする(できる)ことはありませんでした。(例外は韓国。韓国での焼肉は安いメニューでもそれなりに美味しかったのは昔も今も同じです。)

特にその後大好きになった「タイ料理」については、30年近く前の第一印象は最悪でした。タイの物価は当時から安かったはずなのに、当時海外の物価常識があまりなかった我々は、恐らく当時の物価で現地価格(日本円にして)100円~200円程度のスタンダードメニューを食べさせられていたのだろうと思います。タイ料理のスタンダードメニューには調理技術も工夫も殆どなく、ただ当時我々にほとんど縁のない香辛料を手荒に使われて、初めてのタイ旅行から帰ってくる時には、タイ米パクチーレモングラスの匂い(香りではなく悪劣な匂い!)に半ノイローゼ状態になり、「もうタイなんて嫌だ!」と思いながら帰りのJALに乗ってきたことを思い出します。

ところが、その後15年以上経ってタイ料理が大好きになるのですから人間はわからないものです。というより、最初のタイ旅行で食べた料理が本当に最悪な料理ばかりで、これらのツアーで食べた料理のお蔭で自分の人生で貴重な10年以上もタイ料理を好きになるのが遅れたことを考えると、最初のタイツアーの罪は大きく、本当ならこのツアーの関係者を訴えたい気分です。でも最大A級戦犯は誰あろう私なわけですから、自分で反省するしかありません。というより、25名のお客様に「本当に申し訳ございませんでした。」と今からでも心からお詫びしたい気分です。
タイ料理… 帰国直後は「もう一生食いたくない!」と思っていたものの、その後年に1回程度日本でも食べる機会があり、「何だ。意外と旨いじゃん…!」と徐々にアレルギー⇒ファンに変って行ったのです。

今ではすっかり”タイ好き”ではあるのですが、でも「世界の料理の中で一番タイ料理が好き!」なわけではありません。
でも、今「あのレストランのあの料理が食べたい!」という欲望があるとすれば、その”世界中で今一番食べたい”レストラン・料理は、日本国内でもパリでもローマでもなく、タイのレストラン&料理なのです。

そのレストランとはタイの首都バンコク市内にある”ソンブーン”というタイ料理というよりタイ+海鮮中華という感じのレストラン。小泉元総理やタイ好きの秋篠宮殿下が行って話題になるなど、近年日本人観光客にも凄い人気のレストランです。(その証拠に、googleで検索すると凄い数の日本語ページにヒットします。)
私が初めて現地の人に連れて行って貰ったのが2002年ぐらいですから、10年以上前の出来事です。当時から地元民には有名なレストランのようでしたが、私も一回の食事ですっかり魅せられてしまい、その後タイに行った時には必ず最低1回は夕食に組み入れるようにしています。
本当は、バンコク滞在中の毎晩ソンブーンでの夕食でもいいのですが、その後タイに行った3回ぐらいの旅行は全部プライベートではない(=仕事か仕事がらみ)ので、本来我儘を言える立場ではないのですが、無理矢理お願いしてかなり強引にソンブーンでの夕食を組み込んでもらったりしたのです。4泊中2回ソンブーンに行った時には、流石に「飽きた?」と聞かれましたが、全然飽きるようなことは無く「明日も行けるものなら行きたい!」と言い放って周囲を呆れさせたのです。

そんなに何回もソンブーンに通うお目当ての名物料理ですが、タイ語で”プーパッポンカリー”というメニューです。渡り蟹をカレー味で炒めて卵を加えたメニューで、さほど辛くは無くほど良い味付けに卵が微妙に絡み、本当に絶品の味です。
私以外にもこの味に魅了された友人は多く、友人とは「カニカレー」と呼んで、会うたびに「食べたいなぁ~!」と昔愛した彼女のように噂話をしています。タイ駐在から帰国した知人には、日本でこの味を求めて日本中のタイ料理店をこのメニューだけのためにひたすら食べ歩いている剛の者もいると聞いています。
勿論ソンブーンで美味しいのはこのメニューだけではありません。私が行くと必ず頼むのはカニカレー以外には「空芯菜の炒め」と「春雨とエビ」などのメニュー。どれも本当に絶品でこの日ばかりは酒を飲むのを忘れ(本当??)、食事に貪りついてしまったのです。

私が最後にタイ(=ソンブーン)に行ったのはもう4年前のこと。バンコク在住の友人に「来年はプライベートでバンコクに行くから、その時には毎日ゴルフして毎晩カニカレーを食って毎晩タニヤで飲もう!」と翌年のソンブーン連チャン宣言をしていたのですが、その後病気になってしまい連チャンどころかタイ行きも叶ってはいません。

でも時折無性にあの「カニカレー」が食べたくなる時があります。
先日も家であてもなくネットサーフィンをしていた時に、突然あの味を思いだし食べたくって我慢できなくなり、「カニカレー」と検索してみます。(単純に「カニカレー」といれてもgoogleでは一番上にソンブーンが出てきますので、本当にソンブーンの浸透度は相当なものです。)
しばらくソンブーンのブログなどを懐かしく読んでいましたが、レトルトカレーで「タイカレー 蟹と卵のカレー」という商品を発見。「あの、有名店の味!」というキャッチコピーを見て、「有名店=ソンブーン」であることは間違いないと思うので、「もしかしたらあの珠玉の味が味わえる?」と思い即座にクリックしてしましました。
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届いたレトルトカレーを早速味わってみます。ソンブーンの本物のカニカレーは白いご飯にかけて食べることはありませんが、何となく日本のレトルトなのでご飯(しかもタイ米はないので普通のご飯)と一緒に味わってみます。
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4年振りのカニカレー… 
「うぅ~ん、こんな味だったかな??」
確かにまずくはありませんが、やはり憧れ続けたあの「カニカレー」ではないようです。
でも、普通のレトルトに比べると食べられる味で、本当にタイへの憧れをますます強くします!!

やっぱり、復活海外旅行の第一弾はバンコクで決まりでしょうか!?