麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

関東でも楽しめるラベンダー!


6月に北海道に行って大満足したことは、このブログにも散々書きました。本当に天気にも恵まれて楽しい旅だったのですが、唯一残念だったのはやっぱり当初7月に行く予定だったので楽しみにしていた富良野のラベンダーが見られなかったこと。
勿論当初の予定通り7月に行ったとしても、今度は何かしら楽しめなかったものがあった筈で、「100%というのは絶対にあり得ない!」ということは判ってはいるのですが、とは言え7月になって近所の方から「富良野の満開のラベンダーを見てきた」などの話がチラホラ聞こえてくるようになると、妻はほんのちょっとだけ寂しそうな顔を覗かせます。(勿論、私を責めるわけではないのですが…)

私も毎日、JRの「いつもの場所」に乗って通勤をしているのですが、帰り道に私がいつも乗る定位置にはJR東日本の旅行商品「びゅう」の広告がいつも掲示されていて、昨年秋にはこの広告に触発されて「SLばんえつ物語」に乗りに行ったこともあるのですが、先月からの宣伝はずっと「たんばらラベンダーパーク」です。この広告を見ながら「やっぱり一度は満開のラベンダーを見てみたいなぁ…」とぼんやりとは思っていました。

ところで、7月の後半から8月下旬くらいまでの予定で叔父が栃木県の病院に入院していて、おいの私としては1回ぐらいは見舞いに行かなければならないという状況になったので、8月の最初の週末に行こう!と決めてはいたのですが、折角の久し振りの栃木なので、どうせ行くのなら観光も兼ねてどっかに行こう!とあれこれ電車の中で考えながら帰っていたのですが、ここでやっぱり気になったのは、ほぼ毎日見続けているJRの広告です。「でも、確か群馬の方で、結構遠いよね?」「8月なんで、ラベンダーのシーズン終わってない?」などと思ったのですが、帰宅後に一応自宅でHPを覗いてみました。
HPやネットの情報によると、富良野からラベンダーを持ってきて作った「たんばらラベンダーパーク」は、私のおぼろげな知識で想像していたよりも規模が大きく、満開の時期はまさに7月後半~8月上旬と、8月最初の土日ならばまだピークシーズン中のようです。場所は関越道沼田ICから近いらしく、栃木の近くではないのですが、数年前に東北道と関越道を結ぶ「北関東道」も開通しているので、「同じ北関東エリア」と無理矢理こじつけることもできそうです。
ということで、妻にはサプライズでラベンダーを見せてあげたいと思い、行くことにしました。

家を出発したのは8月3日(日)の6時前。何でそんなに早く出るのかと言えば、当然ラベンダーのピーク時期なので、あれだけJRが宣伝しているのだから週末は激混みになることが予想されたので、8時半の開園時間には園内に入り、混雑が始まる前に観光を終え⇒栃木にお見舞いに向かおう… と考えた故です。
昔、沼田IC近くのゴルフ場に何度か行った時に土地勘はありましたので、「8時半スタート」をイメージして家を出発しました。

昔、沼田に行くには東松山まで下道を走ってその後関越道に乗ったのですが、今は家近くの久喜ICから東北道に乗り、新しい北関東道経由で関越道にアクセス。関越道に入ってからようやくSAで朝ごはんをいただきます。妻には見舞いに行く以外の行動を内緒にしていましたので、「どこに行くの?」と何度も聞いて来ますが、「我が家的ミステリーツアー!」と、この段階でもまだ内緒にしています。

沼田ICで降り、徐々に高度を上げて高原の目的地が近づいて来ます。「ラベンダー見ごろ」の看板が見え始めてきたので、妻は「へぇ~ 関東でもラベンダーが見られるんだぁ~ 行ってみたいなぁ~」 と最初は怪訝そうな声で呟いていますが、だんだん近くなり看板が増えてくるさまに「今日のミステリーツアーの行き先って、ひょっとしてここ??」と、ようやく気付いたようです。

予定通り8時20分過ぎに到着。開園前なのに既に結構車が停まっており、昼間の大混雑が十分に予想出来る感じです。1000円の入園料は(入園料をどこも取らない富良野に比べても)ちょっと高い気がしますが、私は身障者なので無料になり妻の分だけで済むので助かります。早速園内に向かいますが、まだ8時半少し前なのに、フライングでオープンしているようです。

早速園内に入ると、すぐに満開のラベンダーが目の前に現れます。
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富良野の「ファーム富田」のビニールハウスでラベンダーを見て以来、ようやく「満開のラベンダー畑」を見られた瞬間でした!

園内のさらに上の方にはもっとラベンダーがあるらしいので、我々は往復800円のリフト券を買い、まだガラガラのリフトに乗ります。勿論、歩いても行けるようなのですが、我々にはこのリフト、本当に助かります!
夏はラベンダーですが、冬はスキー場になるのは富良野の北星山もここたんばらも同じのようです。
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15分ぐらいリフトに乗り、中央広場に着きます。そこからまだ緩やかに昇って見る縦長の畑があるので、我々は最初右の畑をゆっくりと登りながら、ラベンダーを満喫します。
最初の見どころは、ハートマーク。すぐ横には「撮影用のフレーム」もありました。
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右側の畑を登っていくと、「谷川岳展望台」が。晴れていれば向うに谷川岳が見渡せるそうなのですが、この日は天気は良いものの谷川岳は見えません。
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右の畑の頂上にたどり着いてから、今度は真ん中の畑に移動します。でもこの道、パンフレットに書いてある道なのに、整備状況はイマイチです。
身障者無料と言わず半額でもいいので、我々のためにももうちょっと整備を期待します!
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右側と真ん中の畑に咲くラベンダーは、この種類。この日見た中では、個人的には一番好きなラベンダーでした!!
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一番多かったラベンダーははこの品種。コイムラサキという品種らしく、近くではともかく遠くから見ると一番色鮮やかに見えます。
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園内の広さ感を感じていただける写真は、(ウデが悪いので)あまりいい写真が撮れなかったのですが、とりあえずスナップ的に風景を2枚。
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左側の畑では、「山岳音楽家」の方がシンセサイザーで生演奏を披露されていて、しばし聴き入ってしまいました。
全く脈絡はないのですが、何故か突然「佐村河内さん」を連想してしまいました。
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ホームページにもありましたが、たんばらは高原なので他の関東地方よりも5℃以上は涼しいと感じます。この日も本当に酷暑の一日でしたが、まだ朝早いせいもあるのかもしれませんが、肌寒いとまでは言いませんが、半袖一枚でちょうど良い天気でした。

ラベンダーを満喫した後は、お約束の「ラベンダーソフト」を味わうのは富良野と同じです。富良野での「ラベンダーソフト」はイマイチでしたのであまり期待していませんでしたが、少なくとも「ラベンダーソフト」だけは、本場富良野のファーム富田のそれより美味しいことで、妻との意見が完全一致しました!

10時を過ぎ、徐々に上にも入場者が増えてきましたが、ラベンダーを満喫した我々は大満足でリフトを降ります。10時過ぎのリフトは… 乗り場には大行列が出来ていました! 朝早く来て大正解でした!!
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土産屋さんでラベンダークッキーを買い翌日会社に持って行ったところ、「また北海道行ったの??」と皆にびっくりされました。やはりラベンダー=北海道(富良野)のイメージが強烈過ぎて、関東でラベンダーを楽しめるイメージはないようです。
でも「江戸のカタキを長崎で」ならぬ「富良野のカタキを玉原(たんばら)で」 については十分に達成できたので、妻も私も予想以上に大満足です。これで6月に北海道に行った唯一の負い目は完全に払拭できたと思っています!
「もう7月の富良野に行かなくていい!」とまでは言いませんが…
妻は早速、先日富良野に行ってきた人に、「自慢のお返し」をしていました!?

その後、予定通り栃木の叔父を見舞ったのですが、この日にもう一つ楽しみにしていたのは、5年以上振りに宇都宮餃子の名店「正嗣」に行くことだったのですが、久々に訪ねた正嗣は以前以上の超大行列で、駐車場も全く空きなかったために断念しました。

「正嗣」に行くことが次の目標になりそうです!!