麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

人間失格


午後はビデオ鑑賞の一日でした。
元々、映画はそんなに好きなほうではありません。
実は特に洋画が苦手です。苦手の理由は「英語がわからない」と言うのは本当ですが、それだけでなく「基本的に人の顔を覚えるのが大の苦手」だからで、「とりわけ外人の顔は本当に覚えない」からです。どんな面白い洋画でも、最初にいくつかのシーンが始まるともういけません。今出てきた人は前のどこで出てきたかを全く覚えられないので、もうストーリーが曖昧です。
邦画でも同じ状況は発生するのですが、まだ知っている俳優が多い分ストーリーについていけます。

と言うことで借りるビデオは基本的に邦画です。そうすると見る本数は決して多くなく、見たいビデオがあればTSUTAYAなどに借りに行っていました。ただ、倒れてからはビデオを借りに行けないので、「ネットで借りてポストに返却」というオンラインシステムに登録しました。月4枚で980円也ですが、私の見たいビデオの本数からすると、これでも多いくらいです。
オンラインでのレンタルは、店に行く手間がかからないので私のような者には本当に助かるのですが、やっぱり話題作などはDVD発売になってすぐには見られないので、ちょっともどかしい時もありますが、それでも最近は結構話題作が割と早くレンタルでき満足しています。

今日午後は、確か1年前くらいに封切りされた太宰治原作で生田斗真が主演の「人間失格」を見ました。どうしても見たかったDVDではなく、いくつかのレンタルリストを登録する際に、たまたまというか「ついでに」登録したDVDです。

実は、中学生時代は文学少年で太宰を崇拝していました。太宰があこがれた「美しい死」に憧れと言うか興味を持ったこともあります。(自殺願望ではありません。)
大学時代には夏、毎年東北を旅していましたが、「津軽」と「斜陽」の文庫本は密かに必ずバッグに入れて旅立ったものです。

約40年ぶりに「人間失格」に接しましたが、昨年「死」を近くで経験した後ですので、どうも太宰の死に対する考え方には(今では憧れどころか)全く相容れないものがあるような気がします。
津軽」はもう一度読んでから津軽半島を旅したいなぁ…とは思いましたが、人間失格はもう読むことはないと思います。

今度は、もう少し明るいDVDをレンタルすることにします。