麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

倒れてから現在まで… その⑮ 退院後のリハビリ


おはようございます。
今朝も体重計に乗りましたが81.2キロでした。
昨日に続いて今日もマイナス400g。以前は体重計のぶれが激しく、何もしないのに不思議と体重が増えたり減ったりしたのですが、このところは食べたものに正確に反応するようです。順調と言えば順調ですが今日も間食はおあずけです… 明日は81キロを切っていればいいのですが…

さて、今日も残り少なくなった回顧録を書きます。

会社の方は11月から復帰の方針が決まりましたので、次に気になるのがリハビリです。リハビリは発症後(つまり倒れてから)半年後とルールが決められていますので、リハビリセンターでリハビリが受けられるのは10月下旬から12月中旬までの僅か2ヶ月です。
リハビリセンターでは退院後のリハビリは週2回と決められていますが、退院時には何曜日に受けるのかスケジュールが決まっていませんでしたので、出勤日などとの兼ね合いで希望曜日だけ伝えましたが、「退院後1週間以内に連絡します。」と言われ連絡を待ちます。

リハビリを受けるのはOT(手)とPT(歩行)の2科目に決まっていました。どちらも週2回で1回は40分です。スケジュールがうまく希望通りに組めればいいのですが「2科目の時間(間隔)が無駄に空いてしまうと何もすることがなくてちょっと困るなぁ…」 と危惧していましたが有り難いことにリハビリは月曜日と木曜日に決まり、両日とも10時20分~PT/11時05分~OTと連続したスケジュールになりました。

これで退院後のしばらくの週間スケジュールがようやく決まりました。
月=リハビリ
火=出社
水=夕方ヘルパーが来てお風呂
木=リハビリ
金=出社
土=休み
日=夕方ヘルパーが来てお風呂
出勤もリハビリも週の中で理想的に配分されており、理想的な1週間のスケジュールが何とかできあがったというわけです。

リハビリセンターまでの行き方ですが、センターまでは大宮経由で「丁度良い時間にバスがある」と喜んでいましたが、よく考えると娘の現在の勤務先が割とセンターに近く、寄り道をしてもらってもせいぜい+10分です。娘が家を出る時間はその丁度良い時間のバスに乗るために家を出る時間と大差なく、「病院にとても早く着いてしまう」デメリットはありますが、何より車で行けばあまりリハビリにはならないけど体はとっても楽です。

ということで、2ヶ月の間娘に毎回送ってもらうことにしました。これは本当にリハビリ時間の妙で精神的にも肉体的にも助かりました。

ということで、リハビリの日の2ヶ月間のスケジュールはおおよそ以下の通りです。

08:10 娘の車にて自宅出発
09:00 リハビリセンター到着
      (この時間が1時間の空き時間)
10:00 リハビリ前の血圧測定・問診
10:20 PT開始
11:05 OT開始
11:45 着替え
12:00 会計
12:15 大宮行きバス乗車(のろのろして間に合わなかったら12:55)
      (大宮でJRに乗り換え)
13:40 自宅到着(または14;20)
とだいたいこんなスケジュールでした。

リハビリそのものは… ざっと以下のような感じです。担当訓練士は入院中と担当の課が違うらしく入院中とは別の方で、両名とも女性でした。
1,PT(担当Sさん)
 退院直前は長距離を杖なしで歩くことに集中しておりましたが、退院後のリハビリはどちらかというとより実践的で、毎日杖での階段歩行などを行いました。階段は日頃手すりでの昇降が中心ですが、世の中には手すりのない階段も多く、杖での歩行もできるようになる必要があります。その他にも主に杖を使って段座のある通路の歩行などの実践的なトレーニングや、毎日やるようなストレッチを中心にリハビリを行いました。

2、OT(担当Iさん)
 手の回復は相変わらずゆっくりなので、退院前とリハビリに大きな変化はありません。最初に寝て右手のマッサージで腕を全体的に開きます。後半は右手でものを握ったり離したりする練習です。握るのはともかく、相変わらず離すのは上手くいきません。


リハビリには最初の2回は妻に同行してもらいました。3回目にもう大丈夫と思い初めて一人での行動にトライしてみました。但し、このとき大変な目に遭いました。

リハビリは歩行などもあるのでジャージなど動きやすい格好で行います。往路は車で自宅から直行するので自宅からジャージを着て行っても問題ないのですが、復路は公共のバスと電車に乗るので、ずっとジャージというわけにも行かず、着替えが必要です。
右手が使えず左手に杖を持つ私は、着替えを持つことができません。リュックに着替えを詰めて自宅を出発し、病院のコインロッカーに荷物を収納します。OT終了後ロッカーから荷物を取り出し、着替える作業が必要です。

ところがこのセンターには更衣室がありません。まさか自分が入院していた病室に行くわけにも行かず… 

最初のウチは仕方がないのでトイレを使っていました。車椅子用の広めのトイレにてジャージを脱ぎズボンを穿くのですが… 何とついうっかり携帯をトイレの中に落としてしまいました!

当然携帯は機能停止、辛うじてFelicaの機能が使え、Suicaは使えるようですが、当然電話やメールは全く使えません!
また最初のうちなので着替えその他にも大変時間がかかり、15分のバスには間に合いませんでした。

たまたまその日大宮で別の用があった妻と大宮駅で待ち合わせていたのですが、緊急事態を告知することもできず、また予定のバスにも乗っていない… 妻は相当焦ったようですが何とか40分後のバスで大宮に行き無事に会うことができました。

その日の午後は、何の予定をおいても機種変です。
その後については、訓練士にお願いをして訓練室の端の方を借りて着替えをするようにしました。

こんなリハビリ生活が約2ヶ月続きました。