麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

五能線旅行計画<その1>


先週月曜日は、月一回のリハビリセンターの主治医との面会の日でした。
最近は体に特に調子の悪いところはなく、右手足の回復が思わしくないことを除けば、体の悪いことはありませんので、5分ほど日常生活に関する報告をした後に、次回の予約を取って薬(血圧の薬等)を受け取るだけの診察になります。ちなみに先週は待ち時間もきわめて少なく、診察・支払・投薬と今までにないハイスピードで進みましたので、今までは絶対に間に合ったことのない10時の帰りのバスに乗れてしまいました。
それは兎も角、書きたかったのは先生との会話の内容です。

先生「最近、調子はどうですか?」
私「順調です。」
先生「仕事はどんな感じですか?」
私「順調に週4日ちゃんと通勤しています。」
先生「休んだり遅刻・早退したことは?」
私「退院してから、一度も体調を崩したことががないので、遅刻も早退もゼロです。体調は相変わらず極めて順調です。」
先生「それは何よりですね。ところで夏休みはどうされますか?」
私「取りたい気持ちはやまやまですが、ただでさえ毎週金曜日リハビリで休んでいるので、この上夏休みなんか取る訳にいきません!。」
先生「確かにそうですが… でも休みを取って気分転換は必要ですよ!」
私「でも昨年1年間休暇をいただきましたし…」
先生「うぅ~ん。でも気分転換は絶対に必要ですよ。そうだ、旅行に行ったらいい!」
私「確かに旅行には行きたいと思っていました。でもリハビリもあるし…」
先生「リハビリなんて1回ぐらい休みなさい! 気分転換には旅行に行くのが一番です。もうかなり回復したのだし、ぜひ旅行に行ったらいい。」

こんな状況で、主治医の先生から夏休みの取得と旅行を勧められました。

夏休みは兎も角、旅行についてはじつはここ数か月、密かに考えていました。先生の言うとおり気分転換を兼ねて旅行に行きたいとずっと思っていました。

旅行と言えば私の近年の旅行スタイルは車が中心です。最後の1年は全く利用できませんでしたが、途中までは例の「千円高速」の恩恵を十分に受けたものです。地方に行った際には航空機+レンタカーの組み合わせが相棒でした。2年前のGWには仕事を兼ねてレンタカーで四国まで足を延ばし、3時間も並んで有名な名店の讃岐うどんを食べたこともあります。

今一番行きたいのは、以前にこのブログにも書きましたが、私の数少なくなった未踏破県の一つ島根県であることは間違いありません。島根で映画にノスタルジックに描かれていた一畑電鉄に乗るのが退院後の目標でした。
このブログにも、「最初の旅行は島根県!」と書いた記憶もあります。(記事はこちら


勿論、その気持ちには変化はありません。でも島根県、行くのなら本当にゆっくりと車で県内をくまなく回りたいのです。これができるためには、一週間ぐらいの旅行日程と自分で車の運転に復帰できることが条件となりそうです。おまけに島根にはよさそうな温泉も多いので、露天風呂にゆっくりつかれないと楽しみも半減しそうです。現在、自宅の風呂にしかまともに入れないような体調ですので、温泉をゆっくり楽しむにはほど遠そうです。
車に復帰できた暁には… その頃には妻と2人分のJALのマイルもばっちりたまっているでしょうから、存分に島根の魅力を満喫することにします!!

ということで、もっと近場で旅行に行くことをあれこれと考えていました。すると、JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」がリニューアルされて9月に発売されることを見つけました。

この「大人の休日倶楽部」というのはJR東日本が発行するクレジットカードで、年齢制限があり50歳以上が対象です。JR代金がいつでも5%OFFになるクレジットカードですが、何より魅力的だったのがこの会員限定の「大人の休日倶楽部パス」。昨年までは1万円で3日間の有効期間内であればJR東日本圏内の列車乗り放題です。勿論、青春18きっぷとは違い大人向けなので普通列車限定なんてことは全くなく、新幹線も含む特急も(しかも指定席も!)乗れるのです。例えば東京~仙台の片道が新幹線代込みでほぼ1万ですから、3日の間に往復するだけで実質2万円→1万円、つまり半額になります。
そんなお得なパスですから、通年販売されている訳ではなく、期間限定の発売でした。

この切符の存在を知った私は、「50才になったら必ずこのクレジットカードに入ろう!」と固く心に決めていました。カードの年会費は2千円ですので、この1回のパス利用だけでカードの年会費の元は取れることになります。
一足先に会員資格を得た妻には早速会員になり、仙台の実家に帰るときには5%引き(これだけでも往復で約千円の得!)を利用していました。

昨年6月、50の誕生日を迎えて早速申込書を送りましたが、その後悪夢のような脳卒中
勿論、JRからは無事にクレジットカードは送られてきましたが、その頃私は病院のベッドの中で、1万円のきっぷの恩恵を受けるような旅行には行けるわけもありません。

そして1年、車に乗れずもう1年以上出張も含めて航空機も乗っていないのでマイレージもたまっていない私が、今旅行と言えば考えられるのがJRの利用です。そして、今行きたいのはやっぱり元気を出しにそして元気をもらいに… 行きたいのは当然「東北」です。

今年、一部リニューアルされた「大人の休日倶楽部パス」。 今までは3日間1万円でしたが、今年バージョンは「4日間、1万5千円」です。5千円高くなったけど、3泊4日の旅行まで適用になるので、これは願ったり叶ったりです。

ついては、この切符を使わない手はありません! 3泊4日ということは、木曜日に休みを貰えれば日曜日までの4日間旅行に行けることになります。主治医のアドバイス通り休みを貰うかどうかは、もう少し考えることにします。

行先ですが、久しぶりに「ローカル線」に揺られてみたい気がしています。妻の希望は「弘前にいる会社時代の友人に25年振りに会いたい!」のと私の看病で1年以上行けていない実家の仙台にも行かせてあげたいということで、ローカル線を昔私が大好きだった「五能線」にして、帰りに仙台に立ち寄り実家に1泊して帰ろうと思います。

現在プランを作成中ですが、予定はざっくり以下のプランにしようと思っています。
ちょっとハードではありますが、これで行くといつもの金曜日だけの休みですみ、夏休みは特別不要です。

木曜日 仕事終了後、夜行寝台にて出発
金曜日 五能線堪能 弘前泊り
土曜日 妻は友人と再会 夕方仙台の実家へ
日曜日 ゆっくりして夕方帰宅

問題はこのパスの人気で「寝台列車が取れるか」と本当はローカル線でのんびりと五能線を旅したいけれど、普通列車がほとんどないので観光列車「リゾートしらかみ」が取れるか?
にかかっています。

「リハビリを休んで、旅行に行くなんて不謹慎?」という悩みはありますが、主治医のアドバイスのお蔭で自信を持って計画を立てるようにしています。

今から楽しみです!