麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

身体障害者手帳について


今週、身体障害者手帳が届きました。
「何で今頃?」と疑問に思われるかもしれませんが、今年9月に遅ればせながら申請して、予定通り2か月で認可が下り、手帳をいただいた次第です。

初めて身障者手帳について「どうしますか?」と聞かれたのは去年のリハビリセンターに入院中。確か入院1か月ぐらいで病院の方から「身体障害者申請、どうしますか?」と聞かれた時です。その時は「絶対に直してやる!」という気持ちは今と同じですが、症状の認識というか現状の理解が甘かったため、障害者手帳の何たるかも碌に考えずに、「いいです。私は直りますので!」と一言でお断りした記憶があります。今思えば「いいといわれてすぐ引き下がらないで、病院ももっと強く薦めてくれていればよかったのに…」と思いましたが、まぁ公立(県)の施設でもありますし、本人がいいと言えばそれ以上は勧めないのが暗黙のルールなのでしょう。

そのまま年が過ぎ今年の夏、訪問リハビリを受けていた時の話です。理学療法士さんとリハビリをしながら雑談をしている中で、(先日修理した)装具の話になりました。理学療法士さん曰く、「足の装具は健康保険では1回作ったら数年は作れない。でも身障者手帳だったら作れますので、作るんだったら手帳ですね。」と言われたので、「実は、手帳持ってないんです。」と言ったら「え~ぇ!!」と大層驚かれたのが最初です。理学療法士さんに事の次第は説明したのですが、「いくつか特典があるのに、持っていないなんて勿体ない! 今からでも入るべきだ!」と強く薦められました。昨年の入院当時とは違い、私の気持ちとしても相変わらず「絶対直してやる!」という気持ちは持っているものの、そんなに簡単に直る訳がないことや、現実として今障害者として生活していることも事実ですので、「確かに持っていないのは損。 今からでも申請しよう!」という気持ちになりました。

リハビリセンターで診断書をお願いしたのが8月、入院の時から見ていただいている主治医の先生からは、「え~! ○○さん、取ってなかったの??」とまたまた大層驚かれました。「そんなにびっくりするほど、お宅の病院は強く薦めてくれなかったよ…」と皮肉の一つも言いたい気持ちになりましたが…

いずれにしても無事に診断書を貰い、妻と一緒に役所まで申請に行きました。手続きには特に面倒なところはなく簡単に申請端利いただき、「結果は約二か月」と言われ後は連絡待ちでした。

先週、役所から「申請が下りた」という連絡があり、妻が役場に出かけていきました。認定は「身体障害者2級」という級で、1級が一番重いのですから「重い方から2つ目の級」の認定です。身障者は全部で5級まであるようなので、2級というのが私の症状と比べて重すぎるのかどうかは良く分かりませんが、どうせ身障者に認定されるのならば、軽い級より重く認定される方がいいという気持ちがあります。リハビリセンターの主治医曰く「片手が不自由になると大概2級」になるのだそうです。自分が身障者になったということに対しては改めて認定されたということで複雑な気持ちではありますが、今の自分は確かに障害者ですので、この現実を受け入れて世間の福祉サービスを十分に享受しようと思っています。
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この手帳で受けられる福祉サービスというのは、住民票のある市町村により異なるようです。身障者手帳を交付するのは都道府県なのですが、福祉サービスは細かい部分では市町村レベルで異なるようです。県認定の障害者の対応が市町村により対応が違うのはちょっと変な気がしますが、まぁ仕方がないのでしょうか…
我が市町村は、お金がなく福祉のレベルも低いので多くは期待できませんが、自分の勉強も含めて受けられるサービスを以下にまとめてみます。他の自治体在住の身障者の方には参考にならない部分もあるとは思いますが、お許し下さい。
この福祉向上に向けて「議員に立候補する」ことも「5%ぐらい真剣に」考えています。
(残り95%は冗談&夢物語ですが…)

・医療費の助成
 今は健康保険で医療費は3割負担なのですが、その負担額が戻ってくるようです。私の場合、月1回のリハビリセンターが7千円程度なので、この分が申請後半年程度で帰ってくるようです。また、先日慶應病院で受けた3万円のボトックス注射の部分も戻ってくるようです。先週、この窓口を探すのに慶應病院を珍しくたらい回しされたこともありましたが、3万円のためなら我慢しましょう。
なお、「助成します」と記載があるものの、全額とも一部とも記載がありません。全額戻るものと期待したいのですが… どうでしょうか?

・JR割引
 100キロを超えるJR代金は半額になるそうです。妻の実家仙台に行く時などは便利かもしれません。 でも「大人の休日倶楽部」の割引はないし…

・バス割引
 埼玉県内、手帳を見せれば半額になるようです。月1回、リハビリセンターに行く時は300円ぐらい得します!

・有料道路割引
 今は関係ありませんが、有料代が半額になるそうです。運転に復帰したらこれは大きい! でも、ETC使えないので、ちょっと複雑です。

・NHK受信料
 半額になるようです。今NHKは埼玉と池袋2軒分払っています。(池袋は家族割で半額)つまり埼玉も半額になるので、2軒で1軒分の支払いということ。
WOWWOW並みの視聴料金なのですから、WOWWOW並みの充実を願います!!

・携帯基本料
 「基本料金60%OFF」と聞いて早速申込書を請求しましたが…
よく考えたら普通でも基本料金は50%OFFで、10%しか変わりません。
私の基本プランは980円の最安プランなので、障害者割引にしても100円も変わりません。
ということで、面倒なので変更はしません。

所得税・住民税の控除
 所得税40万、住民税30万の控除。 「これは大きい」という人がいますが、実感がまだわきません。

自動車税の免除
 これも年間約4万円! 運転に復帰すれば大きい!!

ざっと以上のような福祉サービスが受けられるようです。特に大きいのは税の控除とよく言われますが、正直まだ実感はありません。また医療費も毎月のことですので結構大きいと思います。ただ、携帯のように実際にはあまり意味を持たないサービスもあります。
実際どのくらいメリットがあるのかは実感次第、このブログで報告したいと思います。


手帳の件を調べているうち、「障害者年金」という年金のことを知りました。新聞等で名前は聞いたことがありましたが、これも手帳以上に「私には関係ない」と思っていました。でも、調べていくうちに「働いていても受給できる」ということが判り、「申請してみたらどうか」と思うようになりました。
でも自分で申請すると無茶苦茶手間はかかりそうだし、ハードルも高そうなのでプロである社会保険労務士(社労士)さんに相談しようと思います。社労士さんは、着手金+成功報酬でやってくれる人もいるようです。
ついては、来週金曜日にHPを持っているさいたまの社労士さんにアポを取りました。
手帳にすら抵抗があった私も、変われば変わるものです。

来週以降、この件についてもご報告します!