麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

九州旅行日記 その2 長崎市内 まずはグラバー園


昨日、旅行記の第1回目を投稿しましたが、「早く書かないと、忘れちゃう!」と考え、今朝通勤の往復の電車の中でせっせと携帯に打ち込みました。
ちょっと長いし(いつも通りですが)まとまってもいないのですが、とりあえず今日の往復で打った分だけでも投稿しようと思います。


長崎空港到着は予想に反して極めてスムーズでした。狭い空港らしくタクシング(着陸後の地上走行)もごく短時間にゲートに到着です。

飛行機にスーツケース等の荷物は預けておらず、「JALお出かけサービス」を利用して一昨日自宅から本日のホテルに送っていますので、ターンテーブルもスルーして出口に一直線です。最前列で一番最初に飛行機を降りていますので、足が遅い分早足で歩くビジネスマンには何人かに抜かれましたが、それでも10番以内には出口を出たと思います。
出口を出てまっすぐにバス乗り場へ。ネットでの調査通り400円お得な二枚綴りの回数券1200円也を自販機で購入して、目の前の長崎駅行きの高速バスに早々に乗り込みます。

バスの中から見る長崎地方の天気は小雨模様。念のため傘は一本だけ私のリュックに入ってはいますが、妻は何日か前の天気予報を信じて、傘も事前に送ったスーツケースの中のようです。
本日の長崎のホテルは、その100万ドルの夜景を部屋の中から満喫できるようにと、中心街から多少離れた稲佐山の中腹にあるホテルを予約しています。なのでホテルに入るともう部屋を出る気がしなくなるリスクが高く、今日の予定も夕食が終わるまではホテルには行かないつもりにしています。
でも、雨はちょっと想定外でしたので、どうしようか悩んでしまいます。小雨模様の高速道路の上でしばし悶々としています。

そんな乗客の苦悩は関係ないとばかりに、バスは快調に市内へ向けて走り続けます。車内では観光案内が流れ、ガイドブックを読む乗客も多く長崎の観光地としてのパワーを感じます。でも十分に下調べをして予定も地名も完璧に頭に入っている私は、念のために持っているガイドブックを開くことはしません。
市内近くに近年に出来たトンネルを抜けると、あっという間に長崎市内に到着です。

心なしか雨は止んだ気もして来ました。
間もなく降車予定の最初のバス停、「新地バスターミナル」のアナウンスを聞き、「よし、降りよう!」と妻を促し予定通り下車します。

ここからは、予定通り観光をスタートする予定です。全てのスケジュールが順調なため、時間も予定より早くまだ3時を回っていません。どうやら雨もあがってくれたようで、傘は今のところいらなそうです。
予定通り市電の停留所まで5分、乗り換えのターミナル停留所「築町」電停から目指す石橋行きの市電を捕まえて、早速乗車。20年ぶり?の長崎市電の旅です。
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最初の目的地グラバー園大浦天主堂に近い電停は終点一つ手前の「大浦天主堂下」なのですが、我々夫婦は終点の石橋まで乗車します。これは坂の下から上に広い敷地を持つグラバー園の上まで行く「グラバースカイロード」という無料のエレベーターが数年前(?)に新設され、これを利用すると頂上にあるグラバー園の入口である「第2ゲート」にアクセスできるという情報を事前に得ていたためです。

停留所「大浦海岸通り」でしばし停車。アナウンスを聞くと何とこの駅の先は市電なのに「単線区間」なのだそうです。そのため前の電車がこの駅に着くまで数分間はこの市電は発車しないわけです。市電にしては珍しい風景です。

ようやく動き出した電車はすぐに大浦天主堂下に到着し、この駅で観光客らしき人大半が下車します。でも我々は、一抹の不安を抱きながらも終点の石橋まで乗車します。終点の石橋に到着、市電とはいえ格安の均一運賃120円也を支払い、「いざ、観光開始!」と勇んで長崎の町中を歩き出します。
市電は単線区間なので、運転手さんは慌てて反対側の運転席まで席を移動し、そのまま反対側を目指してすぐに発車して行きました。
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駅を降りてからは、迷うことなく駅前の細い路地に入ります。
「こんな細い道まで知ってるの?」と妻はいささか不安げですが、下調べでGoogle地図を何回か見ていますので、PCで「かつて見た道」なので迷うことはありません。
でも肝心な駅前に「グラバースカイロードはこちら」の看板が見つかりません。地図を下見していなかったら不安になるところでしょうね!?
少し歩くと、「グラバースカイロード左」の大きな看板を発見! この看板、駅の道路入口に欲しいと思ったのは恐らく私だけではないはずです。

「グラバースカイロード」については、何となく巨大なエスカレーターのようなものを想像していましたが、入口を見ると斜行(斜めに昇る)エレベーターでした。ここまで来て観光客らしいのは我々だけ。でも地元民らしき人はポツポツと利用していて「地元民優先」の看板も見えます。
確かに坂の多い街長崎で、地元民の足として重宝している貴重なエレベーターのようですが、いくら平日とは言えまだ夏休み中、折角のエレベーターを観光客が知らないなんて余りにも勿体無い気がしてしまいます。もっとPRしていろいろな観光客の皆様に利用して貰いたいと思います。
長崎市さん、頑張って!
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我々と地元民を乗せたエレベーターは軽やかに斜めの坂を昇ります。降りた場所もよい眺めのところでしたが、更に今度は普通のエレベーターがあり、更に上まで案内してくれます。勿論、このエレベーターも無料で、地元の人にも解放されています。
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ようやくグラバー園の最上部の第二ゲートに到着です。2つのエレベーターのグラバースカイロードでビルの7階ぐらいまでに連れていって貰えた感じです。
体力が有り余っている人を除けば、グラバー園へのこの道は本当にお薦めです。
長崎市内、特にグラバー園近辺の坂は決して甘く見ない方がいいと思います。
私が障害者だから言うだけではありません。病気にならなくってもきついと思ったでしょう!

グラバー園では上から下りながら、色々な昔の人たちが住んだ洋館を快適に眺めながら坂を下ってゆきます。下から観光しながら昇って来た人たちは、結構つらそうでしたので、このスカイロードには本当に感謝です。
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グラバー園には龍馬も何度も訪れた(と、NHK龍馬伝では描かれていた)グラバー邸以外にもさまざまな人の邸宅があり、国宝級の建造物ではないものの、江戸末期~明治時代の風情を感じてとてもいい雰囲気です。リンガー邸のリンガーと聞いて「リンガーハット」を想像してしまうのは、長崎つながりで仕方がないことなのでしょうね。
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個人的にグラバー園が大好きなのは、その建造物もいい雰囲気ということもありますが、このグラバー園から見る長崎と長崎湾の景色が素晴らしく、私なりに一番長崎らしい風景と確信していますので、今回も長崎が初めての妻に最初に見せたい風景でした。
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ゆっくりと園内を見学し、途中の旧自由邸喫茶室でコーヒーブレイク。注文したメニューは長崎に来たのだから… とケーキセットならぬ「カステラセット」。普段自宅では滅多にカステラは食べないのですが、やっぱり長崎というだけで食べたくなるのですから不思議です。

今日の投稿はここまでとさせていただきます。
明日はちょっと休憩させていただくつもりでいます。