麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

九州旅行日記 その3 大浦天主堂・夕食&100万ドルの夜景


やっぱり出来るだけ早く旅行記を仕上げてしまいたいと思い、昨日も往復の通勤中にせっせとスマホで下書きしました。でもまだ旅行記は初日なのです…


ゆっくりとグラバー園の見学を終え、今度は散歩道を次の目的地大浦天主堂まで歩きます。この道もまだ下り坂で、慎重に歩かないと転びそうなくらいきつい坂です。勿論こんなところで転倒してしまったら、楽しい旅行も台無しになりますので、慎重の上にも慎重を期してゆっくり&しっかり歩きます。

グラバー園大浦天主堂との間は私の足で5~10分程度。まだ九州に着いたばかりではありますが、並んでいるお土産屋さんの店先を覗きながら歩くのも楽しいものです。

お店の中に「さだまさしグッズの専門店」を発見し早速品定め。妻の妹がさださんの熱狂的なファンなので、早くも妹への土産を物色します。
「この店でしか絶対に売ってないレア物があります!」とお店の人に言われてどんどん買ってしまいましたが、本当に熱狂的なファンの妹が知らない&持っていない物は少ないような気もします。
そもそも本当にレア物を扱っている店だったら、妹がこのお店のことを「知らない&来たことがない」ことはあり得ない気がします。
来週、お土産を渡すようですが、果たして喜んでもらえるでしょうか?

大浦天主堂は以前と全く変わらない佇まいで、あたかも長崎の象徴であるかのように威厳ある佇まいで聳え立っています。
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旅行先を九州に決めた最大の理由は、妻が長崎に行って見たかったから。
「長崎で何が見たいの?」の問い掛けに、クリスチャンでしかもカトリック信者の妻は、「大浦天主堂とかのキリスト教関係の場所に行って見たい。」との返事。
つまり初日いきなり妻の最大の目的地の訪問というメインイベントとなった訳です。

入場料金を払い、ちょっとだけきつい階段を昇ります。教会の中は写真撮影禁止なので写真はありませんが、昔通りステンドグラスがきれいです。
妻のメインベントですから、祈りの時間を含めて30分以上、場合によったら1時間くらいはこの教会にいるのでは? と覚悟して信者でない私はただただじっくりと待つつもりにしていましたが、一人最前列で膝まずいていた妻は意外にも数分程度で戻って来ます。
「あれっ? もういいの?」と聞くと、「この建物は歴史が古い由緒ある建物だけど、現在は普段のミサには向かいの新しい教会を使っているらしい。なので今度は新しい教会に行ってみたい。」とのことです。
ついては、観光地としての大浦天主堂を出て、今度は無名の地元の信者さんがお祈りしている向かいの教会(こちらも大浦天主堂)を訪ねます。
でも、入口の門は固く閉ざされていて、何故か参拝は叶いません。
妻はいささか落胆気味でしたが、時計を見ると五時を回っています。もう営業時間は終わったのでしょうか?

再び市電に乗ろうと、今度こそ大浦天主堂下の駅を目指します。この通りにもお土産屋さんが立ち並び、ゆっくり見ながら歩くときっと楽しいのでしょうが、パラついていた小雨が徐々に強くなってきて、おみやげどころではなく、とにかく駅に急ぐのに必死にならざるを得ない状態です。
親切なタクシーの運転手さんが「傘、持っていないの?」と親切なのか営業なのかわからないけど追いかけてきてくれます。でも目指す駅はもうすぐそこなので、親切だと思うことにしたお申し出を丁寧にお断わりして駅を目指します。

再び大浦天主堂下の駅から市電に乗り、旅をスタートした築町の駅まで。築町で市電を乗り換え、2つ先の観光通りの駅で下車します。長崎の市電は、一回乗り換えでも料金は変わらず全部120円と超良心的です。これからも市民の足として頑張って欲しいものです。

雨は相変わらずですが、観光通りの駅からの繁華街はアーケードがある商店街なので助かります。この駅で降りて向かった先は今晩の夕食。予約したお店「吉宗」(よっそうと読みます)に向かいます。

初日の長崎での一回だけの夕食。妻の希望は知っているのかよくわからないけれど「卓袱(しっぽく)料理」とのこと。
でも、卓袱料理には個人的にあまり良いイメージがない上に、高いことでも有名です。
個人的にも何度か味わったことがありますが、和と中華(と洋食?)の折衷料理であることはわかりますが、それ以外はこれと言った特徴もなく、ただ品数が多いというのが卓袱料理… と自分では何となく思っていました。
でもネットで長崎の料亭の本格卓袱料理を調べると、料理だけで一万円近く取られてしまいます。
いくら妻への感謝を込めた旅行とは言え、初日からこの量&値段はちょっと重すぎます。

と考えながら色々な長崎のグルメサイトを調べているうちに、この吉宗のサイトに廻り合いました。
蒸し寿司と茶碗蒸しが名物のこのお店ですが、メニューを見るとこの名物の蒸し寿司と茶碗蒸しもしっかり入っている「ミニ卓袱」という手頃な値段のコースがあります。これならお腹にも財布にも許容範囲内です。

ただHPをみる限り、基本的に座敷席のお店のようです。足が悪いので出来れば座敷は避けたい私ですので「テーブル席はありますか?」というメールのやり取りから始まり、結局そのままこの日のテーブル席とミニ卓袱料理を予約してしまいました。

アーケード通りからすぐのお店は、いかにも由緒ありそうな落ち着いた佇まいです。
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玄関を入ると、今時珍しい下足番さんらしき人がお客さんの履き物を管理しています。やっぱりここで靴を脱いで二階に上がるのが通常のパターンのようです。
でも事前にテーブル席を予約している我々は、一階の奥にあるテーブルに案内されます。

ミニ卓袱の最初の膳は食前酒+刺身+酢の物系の純和食のお膳。刺身は新鮮で美味、さすが海に面した長崎ですね。
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メインには卓袱はつきもののように思える豚の角煮や海老焼きなど、そして巨大な茶碗蒸しと蒸し寿司が付きます。
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茶碗蒸しは結構しっかりとした味付け、具材もたっぷり入っていてボリュームと満足感も充分でした。
どんぶりに入った三色の蒸し寿司もいい味付け。特に上にそぼろのように載っていた穴子が美味しい一品でした。
メインにフルーツもあったのでこれで終わりだと思い、「美味しかった。もう満腹です!」といったら、「まだお汁粉のデザートが出ます。」とのこと。
ユニークな抹茶のお汁粉は「デザートは別腹」と言うとおり、しっかりとお腹に収まりました。
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本日のすべての予定はこれにて終了。吉宗の前でタクシーに乗り、ようやくホテルに向かいます。

本日の宿泊は、稲佐山中腹に立つ「ルークプラザホテル」。
(外観写真は、翌朝撮った写真です。)
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繁華街に建つホテルではなく、むしろアクセスは不便ですが、このホテルのウリは「部屋から見る100万ドルの夜景」ですので、少し奮発して最上階フロア(と言っても8階でしたが)の「夜景ビュー」の部屋を予約していました。
ホテルにはレストランから20分程度で到着。すぐにチェックインをしましたが、自宅から送った荷物はちゃんと到着しており、「もう既にお部屋に入っています。」ということ。
サービスも上々の初日のホテルでした。
部屋も37平米とかなり広いツインルームで、今回の旅行でも(和室の旅館を除くと)最大の広さ。ゆっくりと過ごせました。
そして極めつけは何と言ってもこの夜景! スマホのカメラでも何とかその感動を少しだけでも写すことができたでしょうか!?
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でも、お世話になったいいホテルなのですが、苦言も少々。
・口コミサイトにも書かれていましたが、タコ足配線が非常に悪印象です。しかも本当に少ない電源口にたくさんの電気配線がタコ足でつながっており、見栄えがどうのこうの以上に危険な香りがします。
・朝食レストランの狭さ 翌朝の朝食が混雑していて、2人で案内された場所がカウンター席です。(カウンターのお隣も家族連れでした) せっかくのホテルライフ… ゆったりとした朝食ぐらいテーブル席で食べたいですよね!? ビジネスホテルではなくシティホテルなのですから…

あと無理なことは承知ですが、折角のホテルの(長崎の)財産である夜景ですが、やっぱりもう少し大きな窓で見たかったと思いました。でもこれは贅沢なのでしょうね…

明日は再び長崎の市内をゆっくりと観光する予定にしています。