麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

九州旅行日記 その7 2年振りの温泉大浴場!


先週の平日は、お陰様で2回の旅行記を投稿できました。先週毎朝晩の通勤時間、新聞も読まずにひたすらスマホに書き込んで、夜自宅に戻ってから自宅で写真を編集して急ぎ掲載しましたので。お陰様で旅行も半分を過ぎた3日目の夕方になっています。
この調子で何とかあと一週間程度で投稿を終わらせたいと思っています。
(そうしないと、私が忘れてきますので…)
頑張ります!

3日目:9月1日(土) 鹿児島中央駅到着~

「九州鉄道三昧」の一日は本日乗車した3つ目の列車「はやとの風」で終了です。熊本から鹿児島中央の間は新幹線で行けば1時間かからずに到着できるのですが、SL・いさぶろう・はやとの風と3つの列車と沿線風景を満喫した我々の所要時間は7時間。でも、時間をたっぷりかけるだけの価値がある一日だったと思っていて、大満足です。今日は私に付き合ってくれた妻は勿論鉄道ファンではありませんが、流石に今日だけは鉄道の魅力に感動してくれたようです。「自己満足」とは言いながら、妻の喜んでくれた顔を見ると、私も満更ではありません。

鹿児島中央駅には16時半過ぎに到着。鉄道三昧の日の締めくくりには、鹿児島でも市電に乗れれば良いのですが、本日のホテル「城山観光ホテル」は市街を見渡せる高台にあるホテルなので、市電で行くことはできません。なのでホテルへは迷わずタクシーで向かいます。
20120902_070324.jpg
この、鹿児島市を代表するシティホテルは、高台にありアクセスも良くないホテルなのですが、今回の泊りにこのホテルを選んだ理由は以下の2つ。それぞれ今回満喫する予定であり、大変楽しみにしていました。 その理由とは
1、ホテル内に温泉があり、宿泊者は無料。桜島が一望できる露天風呂もある。
2、このホテルの朝食が有名。バイキングの朝食としては「日本第3位」の人気だとか…

の2つでした。今回の旅行で温泉の大浴場に入ることを目標にしていた私は、このホテルのこの「さつまの湯」で大浴場復帰を果たすことを目標にしながら日程を組んだのです。

でも、正直いきなりの大浴場には大いに不安がつきまといます。なので、旅行前には自分なりに考え、「最初は、さつまの湯にある家族風呂で様子を見て、大浴場には翌朝に入ろう!」 と、勝手に決めていました。家族風呂はネットを見る限り事前予約ができそうですが、いつから受付開始とは書いてありません。まぁ、普通家族風呂の予約は通常は前日、早くても一週間前からだろうと勝手に予想をしていましたが、それでも今回の旅行に万全を期したかった私は、2週間前の土曜日に遠く埼玉から鹿児島までわざわざ風呂の予約の電話をしました。

私:「あのぅ~、家族風呂の予約は何日前からですか?」
ホテル:「特にいつからと言うのはありませんが…」
私:「では、ちょっと先なんですが、再来週土曜日9月1日の17~18時頃の予約なんて、今から予約可能でしょうか?」
ホテル:(しばらく調べて)「すみません。この日の17時以降はもう予約で全て埋まっております!」
(私、早い予約に愕然としてしばし絶句… でも、気を取り直して)
私「では、翌日朝ならどうでしょう?」
ホテル「翌朝なら8時から何時でも予約可能です」
私「では翌朝8時にお願いします。」

ということで、プランでは夕:家族風呂/翌朝:大浴場と言う予定だったのですが、異常に早くホテルの家族風呂が埋まってしまっていたため、結局 夕:大浴場/翌朝:家族風呂と反対にせざるを得ませんでした。「反対にするんなら家族風呂の意味ないじゃん!?」と(実は私も)思いましたが、万一大浴場に入れなかったことを考えて超人気で貴重な家族風呂予約はそのままにしておいた訳です。

実は「はやとの風」で鹿児島に向かいながらも、徐々にこの大浴場のプレッシャーがじわじわ押し寄せてきていました。やっぱり病気になって以来2年以上振りの大浴場ですし、脱衣場から風呂場までの間だけでも装具を外して歩くのはそれなりにプレッシャーになります…

大混雑のフロントでホテルチェックイン。「本日は満室なので明日の朝食は混むかもしれません。」と言われて、朝食よりも大浴場のことを心配してしまいました。
でも部屋に入って荷物を置くと、意を決して大浴場に向かいます。

大浴場フロントで翌日の家族風呂のリコンファームをしたところ、「今日もう少ししたらキャンセルが出ましたが…」とのこと。でももう心の準備を十分にしていたので、お断りして予定通り大浴場に入ることにして妻と別れて暖簾をくぐります。
衣服を脱ぎ、足の装具を外して恐る恐る非常にゆっくりと歩を進めます。大浴場の入口までは10mぐらいだったでしょうか… 一歩一歩、確実に2分ぐらいかけて進んでいき、いよいよ2年振りに「憧れの大浴場」の扉を開けます。

洗い場の低い椅子に座るのはかなりプレッシャーがかかりますので、「椅子、高いといいなぁ~」と念じていましたが、期待に反して椅子は普通通り低く、洗い場に座るのは難しそうです。でも、大浴場に入る前にお湯を体にかける「かけ湯」の設備がありましたので、ここでたっぷりとお湯をかけて体を清めることで許していただきます。
そして大浴槽。事前に確認しておいた通り、左右どちらからでも掴める手すりはちゃんとありますので、手すりを確実につかみゆっくりと大浴場に体を沈めます。
感動的な2年振りの大浴場に完全に入った瞬間です!感動の余韻に浸っている間、周りを子供が大声ではしゃいでいて邪魔と言えば邪魔なのですが、「これこそが憧れ続けた大浴場の風景」なのです!

私の好きな少しぬるめの温泉だったので、まずはたっぷりと10分ぐらい感動の一瞬一瞬を全細胞で味わいたいとのんびりと浸かります。その後、(子供たちが出たタイミングで)大浴槽の中を一周散歩します。そういえば、お風呂でこんなに体が軽く感じられること… 2年以上忘れていた感覚でした!

気になるのは桜島が一望できる露天風呂。でも露天風呂には大浴場からは更に10mぐらいの距離がありそうです。改めて露天風呂を見ると、手すりの周辺に数人のがたむろしていて、かなり混雑しているようです。
おまけに入る前にホテル玄関から遠望した時は、桜島この写真のように雲がかかっていました。
20120901_181527.jpg
なので今回は大浴場で満足し、桜島ビューの露天風呂は次回の楽しみに取っておきます。

大浴場を満喫し、再び同じルートで脱衣場までゆっくりと戻り、その後も問題なく部屋まで戻ることができました。

少し休憩した後、ホテルのシャトルバスを利用して夕食に出かけます。このホテル、場所が不便な分シャトルバスは充実しており、市内広域を回るシャトルバスを30分に1本運行しているのです。
ホテル内にも10を超えるレストランがあるのですが、我々は「さつま郷土料理」を食べたいとHPで事前調査を済ませ、出発前に予約を済ませておきました。

シャトルバスを降りて、市内随一の繁華街「天文館」に向かって歩いて行きます。目指すレストランの名前は「熊襲亭」。
20120901_184039.jpg
(話はそれますが)「熊襲」で思い出すのは昭和62年、サントリーの佐治会長の史上最も陳腐な失言「仙台熊襲発言」。仙台遷都議論に対して、蝦夷熊襲を間違えた佐治会長が「仙台なんて、あんなレベルの低いところに遷都だなんて… だいいちあそこは熊襲だろ!?」という馬鹿げた失言に対して仙台市民全員が大激怒! 街中のサントリー製品が消えて半年間程度サントリー不買運動が続いたことを思い出します。当時私も仙台市民。当時はスナックでウイスキーを飲むのが二次会の定番でしたが、国分町(仙台最大の夜の繁華街)のスナックから定番のサントリーオールドが全て消え、全店舗スーパーニッカ一色になったのです。

熊襲亭は「正調さつま料理」という謳い文句です。美味しいものがたくさんある鹿児島の美味しいものを少しづついただきたいということで選びました。
まず、鹿児島といえば「きびなご」。銀色の新鮮なお魚です。
20120901_184910.jpg
前菜、地鶏&かつおのたたきが出て、名物のさつま揚げ。やっぱり揚げたては美味!
20120901_185610.jpg
黒豚のとんこつ、黒豚の生ハムも鹿児島の名物ですよね。
20120901_191139.jpg
ご飯は赤米御飯+名物酒ずし 酒ずしは日本酒のお茶漬けみたいで、すごく酒分が強く酔っ払いそうです。(妻は「きつい」と言っていました。)
20120901_191440.jpg
大満足の鹿児島一食目でした。

夕食後は繁華街天文館通を散策。九州の今回訪問の3都市はみんなアーケードがあり市電が走っていて、「この街らしい」という特徴のある繁華街はとくに見つかりません。
最近、お店も全国チェーンのお店が多く、本当にここが九州なのか東京なのかわからなくなる時があります。
タリーズで食後のコーヒーを飲み、サンクスでお茶を仕入れた後にホテルのシャトルバスでホテルに戻り、3日目も無事に終了しました。