麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

セミナーへの復帰と不調なパソコン


今週は、珍しく「ネタ切れ」ではなく書きたいネタが2つもあります。以前なら、2つ目のネタは翌日に回していたのですが、最近は本当に週1回ブログを更新するのがやっとなので、次に回すといつになるかわかりません。
なので、簡潔にまとめて2つの出来事を報告します。

1、スピーカーへの復帰
病気で倒れるまで、私の仕事の中の大切な業務として、「セミナーのスピーカー業務」というものがありました。「スピーカーって?」とわかりにくいかもしれませんが、簡単に言うとセミナーの講師で、人前で数時間の内容について説明(講義)することです。
(なので、講演や講義と言えば一番わかってもらいやすいのですが、あまりに恥ずかしいのでそう呼ぶことは出来ず、あくまで「話し手」の立場です。)
勿論、講演などお金を取る業務ではありません。社内(グループ内)でシステムの概要や使い方などを一定数の社員の前で説明・案内するのが仕事の一つでした。
病気になる前は、月に数回は大小のセミナーを全国を行脚して行っていました。最大の時には、大ホールに200人強の社員を集めて、ダミ声を張り上げながら声を枯らして3時間近いセミナーを汗だくになってやっていたことを思い出します。

ところが脳卒中で倒れた時、言語障害というか本当に言葉が出なくなってしまったのです。倒れた当日、病床に駆けつけた妻と2人の子供に、こっちは声を掛けたつもりでも妻子側は「何を言っているのかわからない」という状態で会話が成り立たなくなったことに気付いた時の衝撃は、今でも本当に忘れられません。
妻と子供とのコミュニケーションラインだけは数日で復旧することができたのですが、意識は以前と全然変わらないものの、思うように動かない右手足と同様に呂律が全く回っておらず、人に理解できる言葉を喋るまでには、本当に苦労しました。
元々早口で言語不明瞭気味の私に、より不明瞭な呂律が加わったものですから、逆に妻や子供たちはよく理解できたなぁ…という感じです。
(さすがに、20年以上連れ添った家族は違うと、改めて感慨深いものがあります。)

リハビリセンター入院中は、手足のリハビリと同様に毎日1時間の話すリハビリ(スピーチセラピー)がありました。未就学児が読むような絵本をゆっくりと読むことから初まって、少しづつ会話ができるようになってきました。若い女性の先生からは、「もっとゆっくり話してください!」と毎回注意をされるのですが、50年間慣れ親しんだこの話すスピードは、そんなに簡単に変えることができるはずがありません。
先生からはその当時人気者であった「あの、戦場カメラマンのように話してください。」とは言われ、少しはゆっくりと話し始めるのですが、10分もたって話が少し盛り上がってくるともういけません。いつのまにかいつもの早口に逆戻りし、先生に注意される… そんな繰り返しでした。

スピーチのリハビリは入院中だけで終わりになりましたが、それでも人前で喋るまでにはまだまだ回復していないことは自分でも十分に認識していました。会社復帰後には、同じように人前で話す仕事が来ると、話すことは(私が倒れて突然お鉢が回ってきた事情もあり、不在中に急成長してすっかり一人前になった)後輩に任せて、私はもっぱら資料を作る裏方に回っていました。でも、人前で話すことについては少しづつ訓練して復帰を目指して行かなければ…と思っていましたので、社内の会議とかの報告場面などでは、言語障害で聞きづらいのを承知の上で、報告役を買って出ていたというかお願いして話させていただいていました。(周囲の方には、本当にお聞き苦しく、ご迷惑をお掛けしたと思っています。本当に申し訳ございませんでした。)
でも、もうすぐ倒れて丸3年、いつまでも「いつかは復帰するゾ!」と言っているだけでは済まないと考えていたのも事実です。

復帰の機会は突然決まりました。
2月の定期異動で、3年前に私が突然倒れて.全ての業務を急に引き継いでいただいた(というかやらざるを得なかった)2人が揃って他部署に異動してしまったのです。当然、後任は発令されてはいるのですが、人前で全容を話すまでになるには、単に「引き継ぎ書」だけでは出来るようになるわけはなく、それなりに業務への習熟が必要です。でも、その二人以外のスタッフもそれなりに育っており、以前から決まっていた今週金曜日の東北地区でのセミナーには、ここ数年で成長した別の社員が行くことでとりあえず私は原稿の校正だけを作業するつもりでいたのです。
ところが、別のルートで同日に突然別のセミナーの話が持ち上がり、「人員は数名だけど、時間を作ったので、何とか来てくれないか?」との話です。業務的には大変ありがたい話なのですが、どう考えても私以外に人がいません。でも、「いつかは復帰しなければいけないのだから… いつやるか? 今でしょう!]とどこかで聞いた予備校(や自動車)のCMのように考え、復帰することを決意した次第です。人員が10名以下というのも、復帰の舞台としては丁度良い規模ではないかと考えた次第です。

当日、復帰の舞台は栃木県だったので、昼過ぎに自宅駅の白岡を通り過ぎて栃木まで向かいます。今週の金曜日は春一番のような強風が吹いていましたので、風に弱い宇都宮線は当然のようにディレイし、私は何とか間に合ったものの参加メンバ-の集合も遅れて、30分遅れのセミナーのスタートです。

セミナーは… まぁ、何とかできたのではないかと思っています。以前のように次から次へ言いたいことが溢れ出てくるようなことはありませんでしたが、資料は私があまり話さなくても良いように(見ればわかるように)図よりも文字を多くしていましたので、丁度良い塩梅だったと思います。倒れた時よりは随分と呂律は回るようになってきたように思いますが、まだまだ「ゆっくり話す」ことを金科玉条としていたのですが、気づくと相変わらず早口で喋っていました。でも、言っていることは参加した8名の方には、解っていただいたような気がします。
セミナーの予定は1時間。30分ディレイして始まったので40分に短縮して話そうと心がけてスタートしたのですが、結果早口で40分で話し終えたものの、質疑応答がありがたいことにそれなりに盛り上がったために、結局1時間をオーバーしてしまいました。

こんなわけで、3年振りのセミナーはとりあえず成功だったと考えるようにしています。でもやっぱり、もう少しゆっくり・戦場カメラマンのように話すように改めて反省しました。
来週、社内でも転入者向けのセミナーがあり、これも私が担当します。
これからは、少しづつ経験を積んでレベルアップしたいと考えています。
いつかは、200名規模の大ホールに再び立つことを信じて…

2、パソコンの修理
前の話題が相変わらず冗長になったので、次に話題は簡潔に報告します。
このパソコン、2年前に前の(10年ぐらい愛用した)dellが突然クラッシュしたため、ビックカメラへ行って20万円の衝動買いをした富士通のパソコンなのですが、ずっと調子が良くありませんでした。一番困ったのは、時折突然電源が予告なく落ちてしまうことです。富士通サポートサービスなどにも何度か相談してみましたが、有効な回答を得ることができませんでした。
12月からはWindows Updateの調子も悪く、毎回同じプログラムをインストールしないと電源が落とせないという状態が続き、PCに向かうたびにストレスが溜まって行きました。
(こちらも1か月以上有効な回答が見つからず、悩み続けていました。)

先週は、土曜日にも突然電源が落ちる事態が発生し、当時作業していたエクセルのデータをすべて失うという事態に遭遇。日曜日、ブログ投稿後に週末2度目の端末が突然落ちる事態に遭い、とうとう我慢の限界を超えました。
何とか立ち上がったPCには「いつ落ちるかわからない、超不安定な状況」に見えて、これは何とかしなければ… と思いました。20万で買ったPCが2年しか持たないのでは、年10万ですから、まだ「新しいのを買う」という選択肢はありません。
なので「いつ落ちるか?」の不安と闘いながら、必死に「PC 修理」などのキーワードで検索を続けます。

ビックカメラの保証は既に1年で切れていますし、メーカーには送れば有償で修理してもらえるのでしょうが、手が不自由な私にはパソコンの接続を外してメーカーに送るのは大仕事です。また、2週間も3週間もパソコンのない生活を送るのは、今のライフスタイルを考えると非常に厳しい気がします。
結局、Googleの広告で見つけた「パソコン生活応援隊」というサイトに電話、1時間で駆けつけるというので、依頼をしてみることにしました。
言葉通り1時間で駆けつけた係員の方に事情を説明し、早速点検をしていただきますが、やはり原因はすぐには判らず、「持ち帰って点検」ということになりました。

金曜日に先方から連絡があり、「さまざま検査をしたが、パソコンとHDDには故障は一切見つからない。なので、時折電源が落ちるのはPCのせいではなく、さしっぱなしにしていたUSBか、配線などの原因だとしか思えない。また、シャットダウンのWindows Updateなどの故障は修理完了。」との診断でした。
「とりあえずPCの方には故障はない!」という言葉に安心し、念のため延長コードを新調して、昨日パソコンの帰りを待つことにしました。

我が家に帰ってきたPC修理の総額は2万2千円強。2回の出張費と検査費、1か月以上直らなかったシャットダウンの修理費などが明細です。高いとは思いますが、まぁ仕方ないですね…
念のためUSBは、(マウス・キーボード以外は)すべて抜いています。今までは、万歩計のデータ取り込み用の通信トレイとスマホとの接続線をさしっぱなしにしていましたが、我が家に来た技術者曰く、「これが原因になる可能性もあり得る!」とのことなので、とりあえず今回は毎回抜き差しをしようと考えています。
とりあえず、昨日から今までは快調です。

明日は祝日ですが、会社のレイアウト工事のために休日出勤です。火~木の3日間は3日連続の飲み会が入っています。週3回の飲み会には何とか耐えられましたが、「3日連続」は初めてですが、大丈夫でしょうか…