麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

神戸・淡路島旅行<その3:神戸市内観光 六甲・異人館・スイーツ>


先週は、通勤途上に入力を続けて、久しぶりに2回の記事を投稿できました。
でもゆっくり書いているのでまだ初日の半分しか書けていません。
このままでは、健忘症も少しづつ進行しているので、書き終わる前に忘れてしまいそうですね!?

1日目:2月28日(木)続き

ようやく妻の念願でもあった修道院での知人訪問も終わり、いよいよ神戸市内タクシー観光の開始。本来なら12時半の新幹線新神戸駅到着時間からスタートの予定でしたが、時計を見ると2時近くになっていて、予定より1時間以上遅れた観光のスタートです。
今回、予約したタクシーも長崎の時と同じく個人タクシーです。「やっぱりタクシーは個人に限る!」と固く信じたわけではありません。今回はいくつかのタクシー会社にメールを送り料金を比較した結果、個人タクシー協同組合が最安値だったためです。
因みに、個人タクシー組合が中型で6時間で26,400円。私的には神戸というか関西では価格破壊と運転手さんのマナーで有名な某M×(伏字のつもりです)タクシーが第一候補と思っていましたが、最初に料金を問い合わせたM×さんが今回問い合わせた最高値(同条件で30900円)だったのはちょっと意外でした。
(他の会社さんは、全てこの料金の範囲内でした。)

事前の連絡で「どこを観光したいですか?」と聞かれていましたので、妻のたっての希望である北野の異人館に神戸の定番港エリアと六甲山をちょこっと… と回答していました。
運転手さんとの最初の打ち合わせでも同じことを申し上げ、その他の要望に関しては、以下のような会話をしたことを覚えています。(D=運転手さん)

D「灘は?」 私「お酒が飲めなくなったので、興味はありません。」
D「震災記念館は?」私「時間があるようであれば行きたいですね」
私「もし時間があればですが、古戦場の”ひよどり越え”をちょっとだけでも見たいのですが…」
でも結果的には、残念ながらそんな時間は全くありませんでした!

観光のスタートが修道院のある六甲登山口になってしまったので、観光の最初は当然のように六甲山を目指します。
非常に細長く、海からすぐ山になってしまう神戸の街、修道院の道を右折するとすぐに長い長い登り坂が現れます。そして、その上り坂に沿うようにびっしりと人家が密集しています。足の悪い私のような者には本当に車がないと不便な街のように思えます。坂の途中には神戸大学の他にも女子大もあり、運転手さんによると阪急六甲駅からタクシーの相乗り女子大生も多いとのこと。「お嬢様学校ですか?」との問いに「それもそうだけど、歩いたら大変だし相乗りすると意外とバス代と変わらないため」なのだとか… 確かにとっても歩く気にはならないような道に見えます。」
途中に見える高級そうなマンション、運転手さん曰く「発売当初は、億ションだった」そうです。でも、坂が得意でない私にとっては、安くなっても住めそうにないと考えてしまいます。でも、ここから見る日本三大夜景の一つである神戸の夜景はさぞかし美しいのでしょうねぇ~!?

ようやく人家が途絶えて本格的な山道が始まります。まるで「日光のいろは坂みたいでしょ?」と運転手さんが言う様に、かなりカーブと勾配のきつい坂道です。私的には、「六甲山と言えば神戸のすぐ後ろにある手軽な山」というイメージがあり、ちょっとナメていたような部分があります。こんな本格的な山岳リゾートとは想像とは大きく違っていました!!
そういえば、今回六甲山に来るまで、六甲が「瀬戸内海国立公園の一部」であることを恥ずかしながら全く知らなかったのです! ”六甲”と言えば知っているのは阪神タイガースの「六甲おろし」ぐらいで、リゾートとしては東京の高尾山ぐらいの気軽なリゾートだと思っていましたので…

山道を登り終えてようやく六甲エリアの本格的な観光が始まります。最初に下車した展望台は「天覧台」。以前、昭和天皇が立寄られてこの名前になったのだとか…
この日は非常に良い天気で暖かだったため、暖かさで景色が全体的にかすんでいて、冬晴れのような鮮やかな景色が見えません。寒くないのは観光には何よりなのですが、逆に暖かすぎて鮮やかな風景が見られないのはちょっとだけ残念です。本当に我儘な我々ですね。
展望台から見える風景は、神戸というより大阪あたりが中心のようでした。
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次に、もう少し大きくバスも停まれて売店もある展望台(恥ずかしながら名前を失念してしまいました。「凌雲台」かな?)にも行きましたが、ここから見える風景も神戸ではなく芦屋付近~大阪が中心のようです。この日は平日なので人も少なく、珍しく中国人以外の外人が目立った程度でしたが、運転手さん曰く「夏休みや夜景観光などの時は渋滞が凄いんですよ!」という人気のスポットなのだそうです。
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でも、ここに来て私の中にふと疑問が持ち上がり、またまた頭の中がごっちゃになりました。それは、日本三大夜景は「函館、長崎、神戸」で、「神戸の夜景スポットと言えば六甲山が有名」なのに「でも、六甲山から見える景色は神戸ではなく、阪神エリアであり、少なくても神戸の街ではない!?」 「であれば、日本三大夜景の神戸とは何?」
と謎は深まるばかりです。
もうすぐ(翌日から)3月だというのに、このあたりにはまだ雪が結構残っていました。
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「せっかく六甲に来たのですから、六甲牧場に行ってとりあえずソフトクリームでも食べましょうか?」という運転手さんの提案に乗って、続いて六甲山牧場に行ってみましたが、まるで休業日のように閑散としています。「休業日は火曜日の筈なので、大丈夫!」と言って入口に向かいましたが、案の定何故か休業日でした。(今、改めてHPを見ても営業していないのは謎です!?)

諦めて六甲に別れを告げ、再び神戸の街中に戻るべく坂を下ります。でも、やっぱり下りにもかなりの時間がかかり市内に戻った際には3時を過ぎていました。「六甲の観光には時間がかかる」というのを、今更ながら勉強になった次第です。

市内に戻った我々の観光の最初は、妻が一番に切望してた「北野の異人館めぐり」。私的には昭和の時代に仙台の某高校の修学旅行の添乗員として同行し、このあたりのホテルに宿泊してたっぷりと異人館を生徒たちと一緒に訪問して以来25年振りです。
最初に訪問した異人館は「風見鶏の家」。神戸異人館でも一番有名ともいえるドイツ風の趣深い施設です。
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でも、昨夏に長崎のグラバー園をじっくり見た我々には、何やら似たようなものに思えてしまいます。確かに江戸末期~明治時代に日本に来た外国人(欧州人)が建てた豪華な家… なので確かに似ているのは当たり前ですよね…!?
入場料金@500円ですが身障者手帳で介護者(つまり妻)とも無料でした。折角なので(勿論エレベーターなどはない)2階までにも慎重にのぼり、楽しませていただきました。
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続いて訪れたのはお隣にある「萌黄の館」。風見鶏の家よりは派手さはないものの、何となく住みやすいような印象を受けました。どっちかというと、「住むんならこっちかなぁ~?」と、あり得ないことを考えたりしたものです。
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この2つの異人館、前回も当然のごとく訪れており、おぼろげながら記憶もあります。その後、神戸ではご存知の震災があり、このあたりは被害もそれなりに大きい地域だったようで、この2つの異人館も被災したとのことですが、修復してこうやって再び公開していただけることは本当に嬉しい限りです。
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次に訪れたのは「運転手さんのイチオシ」の異人館で、細い坂をスイスイと車で上って行く「イタリア館」という異人館です。こちらの異人館ではお客さん毎に案内がつくという珍しいパターンの博物館のような異人館でした。
この異人館、正直今まで見た異人館とはパターンが全く違い、度肝を抜かれました。まず入り口にある有名作家のデッサン、ミレーやコローなどルーブル美術館クラスの作家名が並んでいますが、デッサンとはいえまず全部本物なのだそうです!
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その他家具の中にもマリーアントワネットの愛用した家具などもあります。これも、昔のオーナーが蒐集した超豪華なコレクションで、それ以外にもびっくりするような贅沢なコレクションが所狭しと並んでいます。
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(マリーアントワネットのロゴのある家具)
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(バスルームも超豪華!?)
地下には100年以上前のコニャックのコレクションや同様に超貴重なワインコレクションがあり、マニアではなくとも「本当に泥棒に入りたい」ぐらいのコレクションが並びます。
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庭にはプールとテラスがあり、イタリア料理のレストランとして営業しているとのことです。次に神戸に来るときには、是非ここで夕食を食べてみたくなりました。(試食したお菓子が凄く美味しく、早速買って娘への土産にしました。このお菓子の味なら料理の味も十分に期待できると思います!!)
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この異人館、25年前には訪問した(調べた)記憶が全くありません。当時の生徒さんに紹介し忘れたとしたならば、添乗員としては大いに怠慢の誹りは免れない!? と思い、案内してくれた方(オーナーのようです)にお伺いしてみましたが、この異人館のオープンは震災後とのことで、昭和の時代には公開されていなかったとのことで、ちょっとだけ安心しました。

北野の異人館はまだまだキリがありません。でももう4時を大きく回っており、とりあえず神戸初めての妻のためには車の中からでも神戸を案内する必要があります。北野を後にしてとりあえず神戸中心街をタクシーで回ることにしました。
まずは藤原紀香の結婚式で有名になった生田神社。こんな駅の近くにあるなんて知りませんでした!
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神戸の港には豪華客船が停泊していました。
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神戸の中華街”南京街”。横浜・長崎に続いて日本の3大中華街をとりあえず眺めました!
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5時近くなり、11時過ぎにお弁当を食べただけの我々も、さすがに空腹を覚えます。神戸と言えば「スイーツ」の本場としても有名なので、運転手さんに「どこかスイーツの美味しいお店をご存知ありませんか?」と聞いてみますが、どちらかというとスイーツよりも灘の酒蔵の方が得意そうな運転手さんは、「美味しいかどうかはともかく、とりあえず、一応有名で内装が豪華なお店にご案内します。」ということでご案内いただいたのは、「レアル プリンセサ・リカルディーナ 磯上邸」というお店。勿論、名前はその時に覚えたわけではなく、帰宅後に調べて知ったものです。
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お店の場所は三ノ宮駅に近く、病気になる前に神戸出張で停まったことのあるホテルのすぐ近くでした。
私が食べたのは確かデザートセット1200円也。ケーキやアイスクリームが味わえこれだけでかなり満腹になった贅沢なメニューでした。
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観光の最後に神戸名物スイーツも味わえたので、満足した我々は予約してある娘の自宅&職場に近い舞子にあるホテルまで高速道路で向かいます。
ホテル到着は予定通り6時15分頃。6時間のタクシー観光は無事に終了となりました。