麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

神戸・淡路島旅行<その4:娘の職場とアパートへ>


1日目:2月28日(木) つづき

本日予約していたホテルは、舞子駅にほど近いホテル「シーサイド舞子ビラ神戸」。ホテルが気に入ったなどの理由では全然なく、単に娘の職場&自宅に近いことがこのホテルを選択した唯一最大の理由です。
ビジネスホテルではなく、ツインもそれなりの広さを持つシティホテルですが、朝食つきで会社の補助金を使うと二人で12000円台と結構リーズナブルなので、あまり期待はしていませんでした。
でも、運転手さん曰く「部屋からは明石海峡大橋が見え、眺望は抜群のいいホテルですよ!」とのことなので、ここに来て期待が膨らみます。
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実際に案内された部屋からは、夕景の明石海峡大橋が見え、通る車のライトが幻想的で素敵な眺めです。部屋も広く風呂もそれなりに広いので、料金を考えると文句のつけようがありません。
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おまけにチェックインの時のフロント氏の情報では、このホテル内に200円で入れる大浴場があって、夜は11時まで、朝は7時から入浴が可能とのことです。
すかさず、妻はフロント氏に「手すりはありますか?」と質問してくれて、親切なフロント氏は電話を掛けて聞いてくれたのですが、「なし」との回答だったので、大浴場への入浴はいったんは諦めました。

部屋に入り宅急便で送った荷物を整理しながら7時過ぎまで少しだけくつろいだ後は、いよいよ娘の職場を訪問します。ホテルからはタクシーで2000円程度と言うことでしたが、ホテル前から乗ったタクシーは当たり前ながら全く知らない道を通るので、何となく不安な気分に包まれましたが、まもなくネットでは見慣れた鮮やかなショッピングセンターのネオンサインが見えてきて、2000円に届く寸前に到着となりました。
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娘の勤める店はセンターのHPによると二階の奥の方にあるとのことです。娘の仕事が終わるまではこのショッピングセンターをウロウロして時間を潰す積もりでしたが、やはり早く娘の仕事場がみたい親バカの我々夫婦はとりあえず一目散に娘の店を目指します。
思ったより広い娘の城を初めて見て、何となく涙が出そうなくらいに嬉しい気持ちになりました。 赤ん坊時代の想い出が走馬灯のように甦り、そんな赤ん坊だった娘がこんな大きな立派な店の店長として活躍しているなんて… 本当に感慨無量のひとときでした。

娘とは、「内緒で」「あまり店内をウロウロしない」約束だったのですが、妻は少しでも売上に貢献しようと思ったらしく1000円程度のものを近所のおみやげにと買い込み、あっさりと娘に見つかってしまいました。(商品は埼玉にもあるであろうと思われるので、「神戸のおみやげ」といって知人には渡せないような気もするのですが…)
お互いに「仕方ないなぁ~!」という顔をして苦笑しています。

ともかく、無事に仕事終わりの娘と合流し、予想通り店内をウロウロしていたことの皮肉を一通り言われた後は、久しぶりの家族3人での夕食に向かいます。今回の旅行での唯一の神戸での夕食なので、豪華に「神戸牛」とでも言いたいところですが、神戸に来てまだ半年の娘には残念ながら全くあてがないようです。また、大都会神戸でも限りなく住宅街のこの辺には、そんな高級なレストランも無さそうです。
昼前のタクシーの運転手さんにもおすすめのお店の情報収集はしていましたが、「この辺のおススメレストラン?? ここまで来れば明石が近いので、明石駅前に『魚の棚』という新鮮な海産物が集まっている一角があるので、そこへ行ってみてはどうですか?」と明石を薦められますが、もう夜も8時という時間を考えると、ちょっとその気は起きません。

「近所の手軽な店でいいよ!」と方針を変更して娘が案内しようとしたのはこの辺りでは人気の焼肉チェーン店でしたが、平日の夜なのに順番待ちの行列が半端なく続いています。
仕方がないので近所のファミレスが並ぶ「レストランセンター」に駐車場所を見つけ、神戸のもうひとつの名物が「粉もん」なのでとりあえず関東では見ることがないお好み焼きのチェーン店に入ることにしました。
食事中の話題は、娘の部屋を見せるかどうか。我々夫婦の計画では、朝が弱い娘に配慮して、明日の朝タクシーで娘のアパートに行き、部屋をゆっくり見てから娘の車で淡路島に行こうと思っていましたが、娘は部屋を片付けるのが面倒という理由で、「部屋は外観だけ見せる。今日の帰りに寄る」と言い張り平行線です。節約家の娘的には、明日またタクシーを使うのが勿体ないのだそうです。
でも部屋を見なければ我々夫婦としては何のために神戸まで高いお金を出してきたのかがわかりません。渋る娘を必死に説き伏せて、ようやく今日の帰りにちょっとだけ部屋を見せることで決着したのです。

関東でも食べられそうな、チェーン店のお好み焼きですっかり満腹になった我々は.いよいよ娘の住むアパートに向かいます。会社が用意してくれた娘のアパートは、最近本当に増えた大東建託の割と新しい風のアパートで、最近の流行りで玄関は全部屋一階に付いていますが、娘の部屋は二階で、玄関を入るとすぐに手すりのない階段が現れます。「この階段が私には危険」というのも、娘がアパートの訪問を嫌がった理由の1つでもあったのですが、この階段を登らないと娘の部屋が見られないとあれば、必死&慎重に階段を上ります。

娘の部屋は、予想通りある程度きれいにまとまっていて、思ったより広くて快適そうな部屋でした。驚いたのは部屋の一角に「くまもんコーナー」があり、くまもんグッズがところ狭しと陳列されています。最近、更にくまもんにはまっており先日もわざわざ熊本にグッズを仕入れに旅行したと聞いてはいましたが、想像以上のグッズには少なからず驚きました。

娘の無事な暮らしぶりを見て安心した反面、何でも揃っている暮らしぶりを見ると、「これでは、埼玉に帰って来ても自宅には帰って来ないんじゃないか?」と、新たな不安が押し寄せて来ます。
いつまでも子離れ出来ない駄目な親バカです。

娘の職場と部屋を見て、今回の旅行の目的をほぼ達成した我々は、満足してふたたび娘の運転する車で、ホテルに戻ります。娘は明日また9時半にホテルに迎えに来る約束をして、あのアパートに帰って行きました。

ホテルに帰って、妻は早速200円を握りしめて大浴場に向かいます。私は手すりがないという大浴場を諦め、それなりに広い部屋の風呂でのんびりと入浴を楽しみます。
でも、大浴場から戻って来た妻からの情報では、「女湯の浴槽にはいちばん端にだけど手すりが付いていた!」という貴重な情報が…
男湯の情報はありませんが、女湯にあるのならば男湯に全くないとはあまり考えられません。また、いちばん端というのはちょっと気になります。端だと入るときか出るときのどちらかは手すりが持てないということになるのですが、やはりここは回復を目指す私としてはトライすべきではないか? と考えた次第です。無理だったらシャワーだけ浴びて戻って来ればいいわけですし…

今晩は入浴後だったので、明日の朝トライしてみよう! と決心して一日目の床につくことにしました。

長かった初日のレポートがようやく終わりました。
それにしても、冗長ですねぇ~!