麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

神戸・淡路島旅行<その5:淡路島と鳴門のうず潮>


ようやく1日目が終わり2日目のレポートに突入できました。
これからは少し先を急ぎたいと思います。

2日目:3月1日(金)

神戸のホテルで快適に目覚めた私は、昨晩の決意通り7時のオープンを待って大浴場に行くことにしました。大浴場は温泉ではないとのことですが、大きなお風呂へのチャレンジに飢えている私にとっては、絶好の機会だと考えているからです。いずれにしても現状の私の場合、浴槽に手すりがなければ入浴するのは難しいのですが、その場合は諦めてシャワーだけにすればいいわけなのです。(その状況は今晩の温泉大浴場でも同じことです。)

ホテルの別館にある大浴場まではかなり距離はありましたが、とぼとぼと歩き7時のオープンの第一号の客として入場します。慎重にそろそろと浴場内に入ります。妻の情報通り(女湯と同じような作りで)大きな浴槽の左端には手すりがついていて、入る時にはこの手すりを掴めば全く問題ないようです。でも上がる時は右側なので、普通に上がる場合は手すりを掴むことができません。でもあれこれ考えているだけではどうしようもありません。最悪の場合、反対を向いて左手で手すりを掴んで後ろ向きに歩けばいいじゃないか… と思って、とにかく大浴場にざぶんと入ることにしました。
数カ月振り(鹿児島以来)の大きな浴槽を満喫して、出る時は結局カニのように「横歩き」をして左手で手すりを掴んで、何とか出ることができました。
いずれにしても、また少しだけ自信がつきました。

ホテルでの朝食は普通の和洋のバイキングでしたが、流石にシティホテルだけあって嬉しいことが2つ。1つは”Egg Chief”ではないものの、オムレツ専門のシェフがその場で卵を焼いてくれること! アメリカの”Egg Chief”は要望を言えばその通りの要望であらゆる卵料理を作ってくれるのですが、日本の”オムレツ係”さんは決められた材料(しかも卵だけ!?)のオムレツしか作ってくれないことが少々不満ではあるのですが、でもシェフが”私のために”焼いてくれた焼きたてのオムレツはやっぱり格別な味です。
もう一つの嬉しかったことはデザート。何とBuffetラインの端には、「ソフトクリームマシン」が置いてあり、今が旬の「とちおとめソフト」までもが食べ放題です。バニラアイスまでは時折見ることがありますが、朝食からストロベリーミックスのソフトクリームまでが食べられるのは貴重な体験です。勿論、ダイエットは気になるもののこのデザートを満喫させていただきました。
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さて、今日から2日間は待望の娘との親子3人での淡路島旅行です。娘は予定通り9時半にはホテルに迎えに来てくれて、久しぶりの娘の愛車(FIT)でのドライブです。最初に神戸市内でガソリンを満タンにし、倒れて以来3年振りに使う私のETCカードを挿入し、昨晩幻想的な風景を見せてくれた明石海峡大橋をゆっくりと渡りはじめます。
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ただ、この日の天気予報は「午後から雨」という最悪の予報。この天気予報は1週間前から殆ど変わっておらず、昨日祈りながら見た天気予報でも変わることはありませんでした。「何とか、この日の観光のメインである午後の鳴門の渦潮観光まで持ってほしい!」と祈っていますが、この「午後から雨」の予報、珍しくこの日の日本列島の予報はほぼみんな同じ予報で、鹿児島から東京までほぼすべての地域が「午後から雨」なのです! そして、勿論徳島も神戸も「午後から雨」の予報です。
「じゃぁ、真っ先に鳴門に行って渦潮をみればいいじゃん!?」と思われるかもしれませんが、鳴門の渦潮には見える時間と見えない時間とがあります。そう、渦潮がきれいに見えるのは満潮または干潮のピーク時間から前後1時間前後とのことで、この日の干潮時間は午後2時半なので、1時半~3時過ぎまでが見どころの時間というのを、旅行を計画した頃から調べてていたのです!

私が鳴門を訪れるのは2回目です。1回目は2005年頃、仕事でのホテルとの打ち合わせで鳴門まで行き、その後勿論渦潮の観潮船にも乗りましたが、当然仕事メインですので、渦潮の時間を配慮した予定になっていなかったのは当たり前でした。観潮船から穏やかで凪の鳴門海峡を見ながら、「次に来るときはちゃんと時間を合わせて来よう!」と思ったものです。

なので午前中は淡路島で時間を潰して2時前には四国に上陸、2時半の干潮のピークには船に乗り、渦潮を満喫する予定にしていました。

最初に立ち寄ったのは明石海峡大橋を淡路島側から見られる淡路のサービスエリアです。ここには懐かしい観覧車があるので、車を停めた我々は久しぶりに3人で観覧車に乗って、淡路島側からの橋の風景と神戸の遠景を楽しみました。
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でも風が強く上に上がるとゴンドラがかなり揺れます。ジェットコースター好きの娘はスリルを楽しんでいるような状況です。でも、我々が観覧車を降りて暫くすると、スタッフがバタバタと動き始め、「強風のため運転中止」になってしまったようです。我々が降りてからたった数分での運転中止、どうも我々はついていたようです…
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淡路島で特に「見たい」とか「降りたい」というところもないので、とりあえず高速道路を進み淡路島を横断します。淡路島の最南端のICで高速を降り大鳴門峡記念館というところへ行ってみます。
お土産屋さんとレストランが中心の施設のようですが、中に入ると「不思議体験ミュージアム」というトリックアートの施設があり、何と「今日3月1日オープン」とのこと。でも平日なので観光客は少なく、天気が下り坂の今日は特にガラガラです。暇そうなスタッフの方が「どうですか? 入ってみませんか?」としきりに勧誘してきますし、特に予定のない暇な我々ですので、断る理由もありません。800円×3の入場料を払い入場しますが、このミュージアムは「最初だけ説明がつく」ということで丁寧に説明してくれましたが、結局暇だったからなのか、スタッフの方が最後まで案内・説明してくれました。
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(案内してくれたスタッフさんです)
展示されているのは、人間の「目の錯覚」を利用したトリックアートですが、ゆっくりとみるとそれなりに楽しめるモノでした。我々夫婦だけではこういった施設にはとっても入らないであろうと思いますが、やっぱり娘が一緒にいるとつられて入ってしまう楽しい瞬間でした。これもオープン初日というラッキーなタイミングでした。
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次に向かったのは淡路島最南端の「道の駅うずしお」。鳴門大橋が見える道の駅で、まず鳴門大橋をゆっくりと眺めます。妻と娘は四国初上陸でもあるので、上陸前にまず四国を眺めることも必要と考えたためです。
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ここで少し早目の昼食をいただきます。3人が選んだのはバラバラですが、それでも人気NO1~3と記載のあるやっぱり人気のメニューを選んでいます。
私が選んだのは、人気NO1と記載のある 「あわじ牛一尺丼」1470円也
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別料金で淡路島名産の甘い玉ねぎが中心のサラダバーも楽しみました。
娘が選んだのが人気NO2の淡路島御膳。鯛茶漬け+お刺身がふんだんにあり、これもかなり美味しそうでした。妻が選んだのは人気NO3のたこ天丼 ¥1.260 観光地でありながら値段も安くみんな味も良いメニューで、3人とも満足したランチでした。
もう一度行きたいレストランで、今度は娘の食べたメニューを食べたいなぁ~ と思いますが、何故か今HPを見るとこのメニューだけ載っていません。何年後かはわかりませんが、次に行く時には復活を願いたいものです。

いよいよ大鳴門峡を渡り、四国に上陸します。天気は予報通り徐々に悪くなってきて、風も強く強風での観潮船の欠航が心配になってきましたので、とりあえず1時を過ぎたので乗り場へ行き、状況を確認します。
欠航の心配はなさそうですが、「波が荒くて、渦潮がきれいに見られない可能性があります。」とのこと。でもそれは仕方ないので観潮船の切符を3人分購入します。この会社の観潮船には大型と小型があり、小型の方が水中の渦潮も見られる船とのことですが、小型はやはり階段などが急で、私にはお薦めできない様子です。なので妻と娘には我慢していただき、大型の船に乗ることにしました。
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我々の1本前の観潮船は本当にガラガラでしたが、今回は時間を調べてきた人が多かったと見え、それでも3~4割程度の乗船者でしょうか? 平日だし天気も悪いのでまぁこんなもんでしょう。幸いにしてまだ雨は降り出さないようです。
渦潮の中心地は正に大鳴門橋の真下あたりらしく、船は徐々に大鳴門橋に近づいていきます。最初はデッキ内で大人しく座っていた乗客も、いよいよ渦潮が見えそうになるとデッキの外に出て行きます。我々3人も、勿論外に出ます。
確かに、風が強いため海面が激しく波立っており、一体どれが渦潮なのかわからない状況ですが、そのうちに、一瞬見覚えのある「渦潮」がはっきりと見え、あっという間に消えてゆきます。そこそこ長い時間渦潮が見えている景色を想像していましたが、渦潮は我々が想像していたよりも出現時間ははるかに短く、あっという間に消えてゆきます。
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「あ、あっち、渦潮だ!」「どれ」と思ってカメラ(スマホですが)を向けてももうその渦潮はもうその姿を消している… 非常に儚いものなのだというのが良く分かりました。でも見える回数は想像よりも多く、その意味ではたっぷりとは見られたと思います。
7年前(ぐらい)には見られなかった念願の渦潮がともかく見られたので、満足です。
(シャッターはたくさん切ったのに、結局写真には納められませんでした。スミマセン)

その後、鳴門側からの観光を… と思い、今度はエスカレーターで上に登り海峡を上から眺めようと「エスヒル鳴門」という施設に入場し、上まで登りましたが、ちょうど船を降りた頃からポツポツと降り始めた雨が徐々に激しくなり、上に上がっても(屋根のない施設なので)雨と風でとても眺めを楽しむ状況ではありません。
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なので、下のお土産屋さんで鳴門のお土産を仕入れた後は、再び淡路島に戻って予約してある温泉ホテルを目指すことにしました。車に乗っているうちに予報通り雨はさらに本格化します。雨が降り出す前に渦潮が楽しめた我々は、本当にラッキーでした。