麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

神戸・淡路島旅行<その6:淡路島の温泉を満喫!>


2日目:3月1日(金)つづき

本日の宿泊は、淡路島の南端にある「南あわじ温泉郷」にあるホテル、「ホテルニューアワジ プラザ淡路島」です。HPを見る限り温泉も充実していてしかもリゾート色もしっかりあるホテルのようです。HPから予約をしておいたのですが、HPで予約した決め手が「部屋指定」。親子3人の宿泊なので、「ベッドが3つある部屋で宿泊できる温泉旅館がベスト!」と考えてHPなどをあれこれ探していたのですが、このホテルの「ジュニアスイート811号室指定プラン」が気に入ったため、HPから予約を済ませていました。

この部屋、ベッドがちゃんと3つ並んで設置されている上に、3人がくつろげるソファーセットもある部屋で、TVはソファーセットで3人で寛ぎながら見て、眠くなったら各々のベッドに移動すればいいという正に願ったり叶ったりの部屋のように見えます。
おまけに、この部屋は一応”ジュニアスイート”なので、プライベートバスの1時間無料という特典がついています。この特典が18時~なのがこの811号室だったため、喫煙室ではあったのですがそこは少し我慢して、この部屋を予約したのです。
本来ならば勤務する会社(グループ)のプランを利用すれば補助金も貰えたりするのですが、この部屋指定は(当然部屋番号を指定できるプランは1部屋しかないので)ホテルのHPに提供され、旅行会社のプランには提供されていません。なので、今回は長年世話になった会社には申し訳ありませんが、会社のプランを使わずにホテルのHPのプランで行くことにしました。
(でも、宿泊代金は会社の発行しているクレジットカードで払いました。やっぱり愛社精神は強いようです!?)

ホテルが近づくにつれ、降り出した雨はその激しさを増してきます。ホテルの近くは、インターネットなどを見る限り非常にリゾートっぽい雰囲気があり、ホテル近くの漁港の街「福良」は、海産物のお店なども立ち並んでいるようで、ちょっと車を停めて1時間ぐらい散策したいような街のようでしたが、今や横殴りの暴風のような雨で、景色を見る余裕なんてある訳がなく、ひたすらナビに指示される通りに視界が殆どない中でのちょっとスリリングなドライブです。
娘の運転には、免許を取った最初の同乗者として乗ってからもう8年近く乗っていますので、昔ならばかなり恐怖を覚えたシチュエーションだったと想像しますが、さすがにドライバーとしてもかなりのベテランになったため、安心して乗っていられます。こんなところでも娘の成長を感じてしまいました。

ようやくホテルに到着しますが、我々は濡れずに車を降りられたものの、駐車場に車を停めて歩いてきた娘は、たった10m程度の距離なのに強風でそこそこ頑丈な(ホテルの)傘があっという間に壊れてしまい、一瞬でずぶ濡れになってしまったようです。

案内された811号室はイメージ通りの部屋でした。とりあえず3人の寝るベッドを決め、まずは妻と娘が温泉に向かいます。HPを見る限り、露天風呂にはちゃんと手すりがついているようなのですが、室内のお風呂に手すりがついているかどうかが不明なため、とりあえず女湯ではありますが下見をしてもらおうと考えた訳です。
女性らしい長風呂から帰ってきた妻と娘曰く、「風呂内にも手すりはあった。でも風呂に行くまでに結構手すりのない階段があるよ!」とのことでした。

でもそんな情報に怯んでいるわけにはいきません。覚悟を決めて温泉に向かいますが、妻の言うとおり「風呂入口」の暖簾をくぐってから、片方(左側)にしか手すりのない登り階段が出現し、」帰りが俄かに心配になります。最後の方はご丁寧に両方の手すりともなくなってしまいますが、何とか上ることができたようです。
温泉に入るとショックなことが一つ。確かに風呂に入る手すりはあるにはあるのですが、この手すりのある浴槽がなんと大きな浴槽ではなく、隣の本当に1人用の小さな浴槽なのです…!! つまり皆は手すりのない普通の10人ぐらいは入れる大浴槽に入っているのですが、手すりが必要な私が入れるのは本当に一人用の小さな浴槽のみ…(イメージはサウナによくある水風呂のように風呂場の隅に申し訳程度についている小さなお風呂)これで先客がこの場所に浸かっていたら完全にアウトですが、とりあえず先客はいなかったので何とか浴槽を独占することができましたが、入っている風呂としては、去年岩手の花巻温泉で入った部屋の露天風呂よりもまだ狭い感じでした…
本来であれば露天風呂には手すりがあり、温泉を満喫できるのですが、一向に小降りになる気配がない雨は降り続け、この天気ではとても外に出て露天風呂に入ろうとする人はいません。
でもヌルヌルとした温泉は、滑るので危なかったけれどまあまあのお風呂でした。

でも私的には今日の温泉には満足ができていません。なので一旦は諦めていた本来部屋の特典として無料で入れる”プライベート露天風呂”に入れるかどうか、雨の中だけど見せてもらうことにしました。
プライベート露天風呂には、豪雨の中プールの脇を通って辿り着きます。本来は人気の施設なのでしょうが雨と寒さで淋しい状況です。本来は満天の星が見えるような設計になっているのでしょうが、雨なので屋根をかぶせて半露天にして我々を待っていてくれます。この状態ならあまり雨に濡れることもなく、出入りも問題なさそうだったので大浴場にフラストレーションが溜っていた私は、この悪天候でもトライしてみる気になり、「では、時間になったら来ます!」と宣言して部屋に戻りました。

妻には申し訳ありませんが、雨天の露天風呂にはやっぱり妻の協力が不可欠です。「こんな天気だけど、露天風呂入るから付き合ってくれ!」と言った時の妻の心境はどうだったのか… 考えると大変恐縮してしまいますが、妻は半ば予測していたかのように粛々と準備してついてきてくれました。(勿論、娘は留守番です。)

18時になったので再びプールサイドを通って露天風呂に向かいます。ホテル側も準備していてくれて、脱衣場には暖房器具をたき、風呂は冷めないように覆いを掛けておいてくれています。係員が「ごゆっくり」と出て行った後は、とにかく寒いのですぐに衣服を脱ぎじゃぼんとさっき入った「大浴場の中の小浴場」よりは大きい温泉は、体が伸ばせて快適です。でも斜めにも降る雨が全く防げるわけではなく、雨粒が顔面をちょっとだけ襲い、風呂から出てしまうと寒くってとっても寛いだり体をゆっくり洗う訳には行きません。なので結局20分も風呂を楽しまないうちにさっさとあがってすぐに衣服を身にまとい、「上がります。」と連絡をして部屋に戻りました。
妻には大変申し訳ない激寒の中の露天風呂体験でした。

ホテルでの温泉の次の楽しみは、何と言っても夕食。今回も少しだけ奮発してちょっと上のメニューをオーダーしています。レストランで我々を待っていたメニューは品数はちょっと少なめに見えますが、内容は結構充実していて十分に満足出来るメニューでした。
1-DSC_0327.JPG
特に三人前が一皿で出てきた刺身の豪華さは圧巻。鯛とイセエビは本当に姿で出てきて、それ以外にもアワビ・ウニなども豪華で、トロなどもとっても美味でした。
1-DSC_0331.JPG
淡路島というか明石名産の鯛しゃぶも美味しく、本当に海の幸を満喫、淡路牛のステーキもいい味で、運転で苦労を掛けた娘にもよろこんで貰えたと思います。
淡路の名物の玉ねぎも、鳴門の名物のワカメも本当に美味で満喫することができました。
1-DSC_0332.JPG
翌日、雨はすっかり上がったので昨日はとても入れなかった露天風呂にトライしようと、6時の一番風呂に入ります。無人の露天風呂で手足を伸ばせば、露天風呂からは昨日楽しんだ大鳴門橋が見え、まさに極上の瞬間でした。
1-DSC_0347.JPG
朝食はビュッフェでしたが嬉しい心配りが一つ。片手で料理があまり持てなくて苦労している私に、ホテル側が何とワゴンを用意してくれて、「このワゴンを使って好きなものをたくさん取って食べて下さい!」との嬉しい計らいです。お言葉に甘えてたくさんの料理をワゴンで運んでたくさんご馳走になりました!
こういう心配りが我々には本当に嬉しいのです!