麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

プチドライブ紀行 首都高で横浜へ<その2>


先週の日曜日の、横浜へのドライブについての続きです。

自宅発8時半、ナビで示す道を無視して裏道をスルスル抜けて自宅至近の蓮田SAのスマートICに向かいます。蓮田SAまでは5分とちょっと… 
あっという間にスマートICから高速に乗り、自宅から10分でもう高速道路の上にいます。
初めての蓮田スマートICからの高速へのアクセスで、妻は自分たちに起こったことがまだ理解できず、呆気にとられて目を白黒させています。

朝9時前の東北道は順調。対向車線の栃木方面は渋滞間近の雰囲気ですが、東京方面は車の数もまだ少なく極めてスムーズです。
東北道の自分なりの制限速度は90~100キロ。でも80キロ前後でゆっくり走っている車はやっぱりあり、すかさず抜きたくなりますが、「今日は我慢!」と私も80キロ前後に減速して後ろにつきます。(でも我慢の限界が来る前に、次の出口で出てくれました。)
いよいよ川口ジャンクションを過ぎて、首都高に入ります。予定通り自分の速度を80キロ~90キロに落として(保って)、左側車線をゆっくりと確実に走ります。
3年振りの首都高… 正直嬉しいというか感動的な瞬間ではあったのですが、感傷に浸ったり涙を流す余裕はありません。この瞬間にも朝のすいている首都高をビュンビュン飛ばして私を追い抜いていく車はたくさんあり、ゆめゆめ油断はできません。

最初の難関は小菅ジャンクション。左側からの常磐道方面からの道と合流し、その僅か100メートルくらい後には、左右の分岐を左に行かなくてはならないので、左への車線変更を短い間に2回行わなければならず、首都高ならではのプレッシャーのかかる第一関門です。
ナビは合流後の左右の分岐を右、つまり首都圏中央部の銀座方面に行くように指示しますが、ナビには申し訳ありませんが、3年振りの首都高でいきなり銀座というか中心部はちょっと辛いので、(というより、昔から私の横浜方面への定番ルートだったので、恐らく元気な頃でもこっちを選択したでしょう。)ビュンビュンと飛ばしてくる車をうまく避けながら、何とか2回の車線変更を行い、引き続き荒川沿いを進む首都高中央環状線を80キロのペースを守りながら確実に走ります。

次は湾岸線。昔は成田やディズニーランドに行く時にはこの葛西の分岐を左折したのですが、今日は久しぶりに右折し、国際展示場やお台場を通って湾岸の海底トンネルを通ります。本来なら久しぶりの湾岸の景色を満喫したいところではありますが、3車線になった湾岸道路には超高速の車も多く、正直景色を楽しむ余裕はありませんでした。
横浜勤務時代(平成元年から6年間)、本当によく通った懐かしの首都高「横羽線」には乗らずに、そのまま湾岸線を走り、こちらも車では数年振りの羽田空港へ。時計を見たらまだ9時半前で、自宅からジャスト1時間以内です。来年の(マイルを貯めての)旅行にはマイカーで羽田に来れるなぁ…と思いながら羽田を通過します。

神奈川県に入り、東京湾アクアライン・海ほたるへの分岐を過ぎると車の量もぐっと少なくなります。でも私は「今日の誓い」を遵守して、アクセルを踏み込むことはありません。

今日のドライブ(車窓)のハイライト、横浜ベイブリッジに入ります。今年3月に娘の車で行った明石海峡大橋以来の久しぶりの大きな橋のドライブです。10年振りぐらいにベイブリッジを渡ったという妻は、私の運転でも満足して橋からの眺めを満喫してくれているようです。私も久しぶりの眺めを満喫したいけど、残念ながらそんな余裕はなく、横目でチラっと見るだけでひたすら車を前に走らせます。

横浜に入ると、懐かしの中華街や横浜スタジアムの横を通って首都高「みなとみらい」の出口へ。出口を出てすぐに右折をしたら、ランドマークタワーの駐車場はもう目の前です。
元気な頃なら近くの安い駐車場を探したのかもしれませんが、今回はランドマークタワーの巨大な地下駐車場に車を停めることにします。でも、まだ10時前だというのに、地下駐車場には結構な車の入り。初めての者にとっては迷路のような駐車場の中で空きスペースを見つけ、何とか車を駐車します。時間は9時59分。ちょうどナビ通り1時間半の快適な首都高復活ドライブでした。
(でも店内入り口横には、空車の身障者用Pがありました!)

息子の働くお店でランチを食べるのには、いくらなんでもまだ早すぎます。とりあえず1時間半の緊張ドライブ(私だけではなく、3年振りに運転に復帰した私の運転の助手席に乗っている妻にも、恐らく気疲れするドライブだったのでしょう…)だったので、まずは喫茶店でコーヒーを飲み、気持ちと体を落ち着かせます。

その後、すごく久しぶりのランドマークタワーをブラブラと散歩。この「みなとみらい」地区の再開発には、実は大きな思い入れがあるのです。
この地区の再開発が始まったのは、1989年に開催された横浜博覧会の後から。ちょうど私が横浜の支店で勤務していて、この海外の再開発先進事例を視察するツアーを担当させていただいていたので、欧米の先進事例を(添乗員としてですが)何回か一緒に見に行って、「こういう街を作ろう!」という動きに(ほんの僅かでも)参加させてもらった実感があるからなのです!

久しぶりに見るランドマークタワー。すごくいい天気ですが、やっぱりスマホでは全貌は撮ることはできません。
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ショッピングモールは先進事例で見に行ったアメリカ各地に、何となく似ているように見えるのは私だけでしょうか?
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天気が良いので、ランドマークタワーの展望台に昇ってみたくなりました。確かこのタワー入場料が結構高く、貧乏な我が家がオープン当初家族で来た時には、家計の都合で私は下で待っていた記憶があります。(妻も覚えていました)
受付で聞くと「身障者割引」で本人と付添者は半額の500円になるようなので、エレベーターで最上階へ昇り、横浜の風景を満喫します。
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みなとみらい、本当に順調に開発されているようです。
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パシフィコ(国際会議場)とインターコンチ。仕事で、よく来たなぁ~
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大観覧車。上から見るとこんなに小っちゃいの??

お昼になったので、いよいよ息子の勤めるお店へ。お店は1階の一番端の方にあります。

息子が以前の「料理の鉄人」を見て、実際にその麻婆豆腐を食べて憧れた、陳さんの店に何とか入れていただいてから、もう7年ぐらいになります。
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入口近くのテーブル席に案内され、料理を待ちながら厨房を覗いていると、息子の忙しそうに働いている元気な姿を見ることができて、夫婦共々とりあえず一安心します。
オーダーした麻婆豆腐を食べていると、忙しくなってきたのか何故か息子が出てきてホールを手伝い始めたので、結局目が合ってしまいました。
その後僅かながら息子と会話する時間があり
「元気か?」「うん」
「たまには帰ってこいよ!」「うん」
どこにでもありそうな、他愛のない親子の会話ですが、久しぶりに会話ができて妻は満足そうでした。(私は、勿論満足です! 麻婆豆腐も美味しかったし!)

帰りは首都高を通らず、関東を周遊して都心部を通らずに帰るつもりにしていましたので、12時半前にはランドマークタワーを後にします。
次の目的地は横浜市瀬谷区三ツ境。我が家が8年半暮らしていた会社の社宅があったところを久しぶりに見てみたくなったのです。
高速に乗らず一般道で行こうと思っていたのですが、駐車場に出口を出たらすぐの道がもう高速に通じる道で、結局またもや首都高に誘導されてしまいました。でもナビを「高速を通らない」設定にしていたため、とにかく出口があるたびに出口に誘導するように案内します。
結局15年以上振りなので道を間違えて随分遠回りをしてしまいましたが、何とか懐かしの地に15年振りに行くことができました。
右側の今はマンションになっているところに昔団地タイプの社宅が2棟ありました。
正面は、昔私も借りていた駐車場です。(昔のまんま! 懐かしい!)
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徒歩1分の小学校。長女は5年生まで通っていました。
運動会とかによく行ったものです。
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満足の横浜ドライブを満喫し、いよいよ帰宅の途につきます。保土ヶ谷バイパス⇒東名横浜ICを通過⇒16号で相模原・八王子へ。
このまま16号をずっと走っても帰れるのですが、今後お世話になることが多いであろう「圏央道」を今のところの開通区間を端から端まで走ってみたくなり、八王子の大学キャンパス街(驚くくらい何にもない! 勉強に打ち込める環境!?)を抜けて高尾山入口の高尾山ICから圏央道に入ります。

圏央道、今の開通区間といっても非常に長く感じました。
今の開通区間だけでも55キロあるのだそうです。
途中唯一ある狭山のPAで狭山茶アイスを食べて休憩しました。
埼玉側の今の終点は「桶川北本IC」です。次のICが我が家に近い「白岡菖蒲IC」で、もう白岡菖蒲IC~東北道区間は開通しています。桶川とここがつながると、高尾山も本当に近くなります!

夕食の買い物をして帰宅したのは5時ちょっと前。大満足の一日ドライブになりました!