麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

4年振りに靴屋さんへ


先週、ノルマにしている日曜日の投稿をサボってしまいました…
理由は弁解しようと思えばいくつかはあるのですが、結局自分が悪いことには変わりはありません。大いに反省して、少なくとも今週からは定期的にブログを更新しなければいけませんね。何せ目的は「趣味」ではなく「リハビリ」なのですから…
リハビリは続けなければ意味がありませんので…

ところで、麻痺側の右足が痛いのはもう何度も書いている通りです。相変わらずの足の痛みは一進一退を繰り返しています。先週も徐々に痛くなって、木曜日は遂に会社からの帰宅途中にあまりの痛さに歩けなくなてしまい、遂には諦めてタクシーで帰宅するという、みっともないというか勿体ない状況になってしまいましたが、翌日には何とか復活して少しづつならば歩けるようにはなりました。
痛さの原因は(何度も書いていますが)「よくわからない」というのが現状です。麻痺により右足の神経が恥ずかしながら超鈍感になってしまっているため、「どこがどう痛いの?」という医者の質問に正確に答えられず、「とにかく右足が痛いんです!」 これではお医者さんも直しようがないですよね…
全く恥ずかしいというかもどかしく悔しい限りです。

そんな惨状ですが、「自分でどこが痛いのかは、お医者さんに捜してもらうのではなく、自分で特定しなければ!」という気持ちが強くなり、毎日暇があれば「痛そうなところ」を探す日々を送っています。痛いことは痛いのですが、「装具を履いて&靴を履いている」時にのみに痛さを感じるのです。つまり靴を履いていない自宅で過ごしているときは痛さを感じないのに、外出しようとして靴を履いて一歩踏み出すと、いつものように右足に痛みを感じるのです。
「じゃぁ、靴なんか履かなければいいじゃん…!?」とは私も思うのですが、ここはアフリカではありませんので靴を履かないで通勤することはさすがにできません。勿論、私の場合はアフリカとは違って裸足ではなく右足には装具を付けているので… 装具で靴を履かないという状態で電車に乗ったりすれば、周囲の方から好奇の目で見られることは間違いありません。
ということでいくら痛いからとは言っても、靴なしで生活することは出来なそうです。「だったら外に出なけれりゃいいじゃん」ですが、会社に行けないと貧乏な我が家はたちまち破産状態に陥ってしまうでしょうし、自動車での通勤は会社では認められていない上に、朝晩は通勤ラッシュで片道2時間以上はかかるでしょうし、会社近くはサンシャイン60近くの繁華街ですので、駐車場は1日数千円かかるでしょうから車での通勤には現実味がありません。
「靴が合わないから痛い」というのも現実的な解決法だと思い、オーダー靴も真剣に検討はしてみましたが、どうもオーダー靴は8万円程度はかかるらしく、たとえ8万円でも「これにすれば絶対に痛くなくなる」という確証があれば投資することは全くやぶさかではありませんが、今の私の現状では「絶対治る」と断言できない以上、ギャンブルになる8万円投資にはなかなか踏み出せないのが現状です。
(ご紹介いただいた方。申し訳ございません。)

そうなると次の選択肢は、「装具を外す」ことしかありません。でも、脳卒中で右半身麻痺になって以来、立ち上がるのも歩くのもすべて「装具付」が大前提だった私なので、装具なしで歩く練習をするのはかなりの困難を伴いそうな気がしますが、現実的に「装具を履いて靴を履くと」足が痛いので、靴なしで生活ができない以上、装具を外す方向を模索するしかないのかもしれません。

装具については、実は退院半年後にも装具なしで過ごす練習を始めたことがあったのですが、元々私は麻痺足の拘縮(というか緊張)の度合いが他の患者の皆様よりもかなり強いらしく、「装具を外して歩く練習を始めた。」と言うと当時の主治医もリハビリを見てくれていた理学療法士も、「止めた方がいい。 危ない。」の連呼でした。
医者からは「装具を付けて過ごすデメリットはそんなに多くなくメリットの方が大きいのだから、(一生)ずっと装具を付けて過ごすことでもいいのでは?」という提案を受け、確かに「普通の生活に戻る」ことが当時の最大のテーマであったため、とりあえず「装具を付けていても普通の生活はできる」訳ですから、装具を外すことは後回しにして、それ以外の回復を優先することにしたのです。
ですから、今までは「装具を外す。」ことは回復の大きなステップには据えていなかったのですが、今回の「足が痛い状況を脱出する。」ためには、真剣に「装具を外す」ことにチャレンジする必要がありそうです。

ということで、実は先週から「家の中では一切装具を付けない。」練習を始めてみました。今までは装具を外すのは、ソファーで寛いでTVを見る時と風呂に入る時&夜寝る時だけでした。夜中に目が覚めてトイレに行くときも装具を付けてからトイレに行ったものですが、先週からは家に帰ると服を着換える時に同時に装具を外して、翌日会社に出かける直前に装具を付ける生活に切り替えてみました。
勿論、いきなり装具を外してたとえ家の中の短い距離を歩くのも決して簡単ではありません。最初は恐る恐るゆっくりと周囲につかまりながらの歩行です。勿論たったこれだけの距離(狭い我が家です)とは言え、装具なしで歩いていると時には転倒しそうになったりしますが、「練習、練習」と心に言い聞かせて鍛錬に励みます。
状況は4年前の入院当時ようやく杖で一歩一歩歩けるようになった時と同じ状況なのかもしれません。間もなく4年での装具なし歩行練習は、ちょっと遅かったけれど、ようやく(足の痛さのお陰で)次のステップに立てたのかもしれませんね!?

私が立てた目標は
1、まず、家の中では装具を卒業する生活を送る
2、次には、外の短い距離から歩行練習
3、会社では装具を外し、靴を履き替えて過ごす

取りあえず、第3ステップまではこのように決めました。本当は次に4で「装具から卒業!」と宣言したいところなのですが、「やっぱり長時間の歩行で装具なしは辛い」と言われていますので、とりあえずステップ3までを1年間程度かけて目指すことにしたのです

とりあえず1の生活をまだ1週間ですが続けることが出来ました。でも無理は禁物、1の訓練をとりあえず3か月は続けるつもりではいるのですが、常に気が早いというかモノを揃えて準備をすることでモチベーションを上げる私は、2の準備で靴を買うことにして、昨日4年振りに自分の靴を買いに靴屋さんに行きました!!

装具を付けていると、普通の靴屋さんで売っている普通の靴を履くことは出来ません。なのでショッピングセンターに行っても唯一靴屋さんだけは「私には縁のないお店」ということで敬遠して入れないお店でした。
というわけで4年振りに「ABCマート」に入ることが出来ました。これも1つの「復活」ですね。

とりあえず2の外の訓練用の靴を見定めます。装具を付けなければ私の足は27センチなので、何とか既製品があるギリギリのサイズです。訓練用の靴なので、スニーカーが欲しい気持ちもあるのですが、片手の私は靴ひもが結べないため、簡単に履けるズック型の靴かマジックテープ型の靴でないとダメなのです。
散々悩み、実際に(右足の)装具を外して試着してみました。ずっと忘れていた靴屋さんでの楽しい瞬間です!!

30分ぐらい悩んだ結果、ズック型の会社でも履けそうな靴を選び4年振りに靴屋さんで靴を買うことが出来ました。
レジで支払いの時、「ポイントカードありますか?」と聞かれ、「そういえば、4年前、靴と一緒に泣く泣くポイントカードも捨てたっけ!?」と走馬灯のような記憶が蘇りましたが、「ありません」と答える前に妻がすかさず自分のポイントカードを差し出していました。
次の復活は自分のポイントカードを再び作る時なのかもしれませんね!?