麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

28年振りに映画館へ!


おはようございます。
今週も、日曜日のブログ投稿をサボってしまいました。一体自分で治す気があるんだか… 自分で自分にあきれてモノが言えません!

その日曜日、何をしていたのかというと、何と28年振りに映画館に行って映画を見ていました。今日はそのことについてレポートします!

実は私は、映画館での映画鑑賞を苦手としています。何が苦手かというと… あの大きな画面でも大迫力のサウンドでもなく、映画を見に行くといつも襲われる最大の強敵との戦いを大の苦手としているのです。
その最大の強敵とは… そう、容赦なく私に遅いかかる「睡魔」という強敵との戦いに、勝ったためしがないからなのです!!

映画館に入ると… あの暗さが睡眠にはちょうど良いのか、映画が始まるとすぐにウトウトが始まります。あんなに大きな大迫力のサウンドが響いていることなんてお構いナシなのです。どんなに見たかった映画でも、たとえ隣にどんな好きな女性が座っていたとしても関係ナシですから、本当に自分で自分が嫌になってしまいます。
30年以上前には、初デートで映画を見に行き普通なら緊張して隣の彼女が気になって仕方がない… ハズなのに私ったら初デートの雰囲気お構いなしに爆睡していたこともあり、その後一緒に見た(はずの)甘い甘いラブストーリーについての会話を全く展開することが出来ずに、初デートの彼女に一発で振られた経験もあるのです!

そんな私が最後に映画館で映画を見たのは、昭和61年つまり1986年の1月だったと思います。何で年まで正確に覚えているのかというと、前年妻と結婚して、この年の9月には長女が誕生していますので、子供に邪魔をされずにのんびり映画を観られたのは子供誕生前のこのタイミングしかありえないと断言できるからなのです。
その年、仙台最大の繁華街である「一番町商店街」の福引で、くじ運の悪い私には珍しく、何等賞だかはすっかり忘れましたが「商店街で使える2000円か3000円のギフト券」が当たったため、当時新婚で貧乏な我が夫婦は「折角だから映画でも見に行こう!」ということになったのですが、二人とも洋画やラブストーリーは苦手なので、一致したのが当時から私が大好きだった「寅さん」。一番町の角の顔見知りのタバコ屋さん(懐かしい響き!)で、チケットを買ったことを思い出します。
ネットで調べるとその時公開されていた寅さんは第36作で栗原小巻がヒロインだったらしいのですが、その時も(大好きな寅さんであっても)お約束の爆睡状態でした。

勿論、その時の寅さんも後でビデオでちゃんと見直しています。不思議なことですが我が家でビデオを見る時には、映画館のソファーのように寝心地がよくないからなのか照明を暗くしているわけではないからなのかは判りませんが、映画館のようには眠くならずに見られるのです。
とはいえ、実は「TV・ビデオを見ながらソファーでうたたねをする」というのが私にとって「至福の時間」なので、映画館以外でもウトウトはしょっちゅうしています。DVDなら「寝ちゃったらもう一回見ればいい」のですが、映画館ではそうは行きませんので…

そんな私なのでやっぱり自分から「映画に行こう!」と言い出すことはありません。映画は嫌いではありませんが、公開後数か月でレンタルビデオが出るのだから、この「ビデオになるまで待てない!」ということは、少なくともこの28年間の間には、私の記憶の限りではたった1回だったと思います。
その1回とは、珍しく洋画にハマった「Back to the future partⅢ」でしたが、何と幸運にも日本での封切り直前に乗ったJALの国際線で思いがけず上映してくれたので、(添乗員だった)仕事そっちのけで観たことを思い出します。
ビジネスクラスならいざ知らず、エコノミークラスの狭い座席なので映画館のように睡魔に襲われることもなく、(映画館に比べれば)小さい画面ですが、映画を満喫して帰国後周囲に自慢しまくったことを思い出します。

そんな私が28年振りに観た映画は… 主婦に大人気のTVドラマシリーズ「相棒」の映画第3作で、勿論相棒の大ファンで毎日昼間の再放送を何度も何度も飽きずに見ている妻の強いリクエストです。

28年振りの映画館は私の常識を超えてさまざまに進化していました。
まず映画館。昔は新宿や丸の内の繁華街に大きな映画館があって期間中ずっとその映画を1日何回も公開しているようですが、今はそんな大きな映画館は繁華街でもあんまり見かけなくなりました。昔よく行った丸の内ピカデリー新宿武蔵野館はどうなっているのでしょうか?
その代りに、今は郊外のショッピングセンターに映画館がたくさんあり、1日に何回も違う映画を上映しているようなのです。郊外のショッピングセンターにはランチと買い物でしょっちゅう行っているので、(大抵どこのSCでも)最上階にある映画館はその存在は知っていたものの、入ったことはありませんでした。

でも前日に封切りされたばかりの「相棒」は、郊外のシアターには珍しく1日中上映しているようでかなりの人気のようです。30年前の私の常識では、映画館と言えば真ん中あたりにある値段の高い「指定席」以外はみんな自由席で、人気映画では早く行かないと席が埋まってしまって最悪の場合「立ち席」になってしまう… という常識でしたが、ネットで上映時間を調べるとその横に「購入」というボタンがあり、何と値段の高い指定席ではなくても映画館の配置図を見ながら好きな座席を事前予約できるではありませんか!!
これならば封切り翌日でいくら人気の映画でも、確実に見やすい位置の席で見られるので心配はありません。早速ネットで購入し、クレジットカードで決済しました。

28年前の映画の値段は1200円ぐらいだったと記憶していますが、今は1800円らしいのですが、夫婦でどちらかが50歳以上であれば@1100円の「夫婦50割引」が適用になります。知らないうちにシニア料金が適用になる年代に突入して、嬉しいやら…何となくビミョーな気分です。
今回はこれで入りましたが、身障者割引は更に100円安く1000円なのだそうです。同伴者も2人までこの値段で入れるようなので、次回からはこの料金を使わせて貰おうと思います。

予約した上映時間は12時~。早めに行ってフードコートでお昼を食べます。「満腹になると、眠くなるんだよなぁ~!?」と、少し軽めのメニューをいただいていざ3階の映画館に行くと、チケット売り場は凄い行列です。流石にGW初日、「田舎でもこんなに映画ファンって多いんだ…!?」と少し嬉しくなりました。
でも行列のすぐ隣にある3台の「事前予約者チケット発券機」には全く人がいません。数十人の行列を横目で見ながら、あっという間に発券完了です! 事前予約って本当に便利ですね!!

入った映画館は昔のような大型映画館ではなく、ミニシアターといった感じです。昔は後ろでフィルムを回してそのフィルムが正面のスクリーンに投影されていたのに、今は後ろを見てもどこからも光が出ていないのですね!? ここでも時代の流れを感じました。

肝心の映画というか睡魔との闘いですが、今回も28年振りに完敗でした。懐かしい予告編を見ながらもう既にウトウトが始まり、2時間の間寝る・起きるを繰り返していました。
好きな「相棒」を存分に見られて妻は満足げでしたが、私はと言えば… 半年後に放送されるであろうTVが、(初めてのように見られるので)楽しみになりました!!

やっぱり映画館の睡魔は強敵でした。今度はもうちょっと睡眠を十分に取り、空腹状態で再リベンジしたいと思います。