麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

北海道ドライブ紀行2014 <その⑧:羊蹄山~積丹~小樽>


6日目 6月26日(木)

本当に洞爺湖温泉の全ての滞在に満足して眠りにつき、朝はいつも通り4時過ぎに爽やかな気分で目覚めました。昨日は、貸切風呂に入り大浴場には行っていなかったので、朝は貸切風呂隣の最上階の大浴場に入ることにしました。
大浴場から見る洞爺湖の眺望は昨日とほぼ同じなのですが、今朝の洞爺湖には厚い雲が掛かっていて、羊蹄山は見えません。
今日午前中のドライブの主役は、羊蹄山の壮大な眺めなのですが…

大浴場の真ん中に上に登る階段があり、「展望風呂」と表記がありましたが、ここからの展望で充分満足することとし、展望風呂は自粛しました。

朝食は前回に書きましたが、記憶にある限り一番充実していて、美味しかった朝ごはんでした。1つだけ残念だったというか贅沢を言うと、朝イチの”オメザ”のドリンクは地元の牛乳と地元産の2つのジュースからの選択だったのですが、私は迷いに迷った挙げ句、「地元農家のトマトジュース」を選択。
でも牛乳も飲みたかったんです。本当に!!

8時半には大満足したホテルを後にして、本日の観光をスタートします。相変わらず、天気はどんよりとしていて、「今日は眺望は期待薄?」とちょっとだけ心配します。
最初に立ち寄ったのは観光地ではなく、洞爺湖を見下ろす高台に建つ「ウインザーホテル洞爺」そう、あの洞爺湖サミットの舞台となった超高級ホテルです。でも、我々は洞爺湖の滞在には本当に満足していたので、どんな高級ホテルを見ても、今日は全く羨ましくはありません。
IMG_1085.JPG 
それどころか、ウインザーホテルに向かい高台に登るにつれて、霧がどんどん晴れて行きます。ウインザーホテルに着いて洞爺湖を見下ろすと、洞爺湖は一面の雲海の中…
感動的な風景まで楽しませていただきました!
IMG_1081.JPG

次の訪問先は、洞爺湖近くのアイスクリームなどで有名な牧場の「レイクヒルファーム」。
IMG_1094.JPG
このお店が9時オープンなので、朝からゆっくりして時間を潰していたのです。お目当てのジェラートを満喫し、調子に乗って「今朝のリベンジ」とばかりに新鮮な牛乳と自家製のシュークリームをほおばります。朝から、ギャル曽根レベルの食欲ですが、妻はそろそろ帰宅後のダイエットが気になりはじめたようです。
IMG_1092.JPG

洞爺湖周辺に別れを告げ、いよいよ太平洋側の洞爺湖周辺から日本海側の積丹半島に向けたドライブですが、途中「北海道、感動の瞬間(とき)100選」 というサイトで見つけた、この時期に見られる羊蹄山の絶景ポイント二つに立ち寄りながらのロングドライブです。

最初に立ち寄ったポイントは「双子の羊蹄山」と名付けられたポイント。
近所の山(尻別岳)と遠望する羊蹄山が同じサイズに見え、双子の山のように見えるポイントです。ナビ君がちゃんと案内してくれるかいささか不安でしたが、着いた場所にはちゃんと駐車場もありました。
IMG_1099.JPG

2つ目のポイントは「羊蹄山麓のじゃがいも畑」。
羊蹄山を近くに望める場所で、この時期にはじゃがいもの花が満開になるとのことでした。ナビ君の設定は間違っていなかったようですが、着いた場所にはネットで見たような風景はありません。花には私よりずっと詳しい妻曰く「確かにじゃがいもの畑だけど、花はまだ咲いていないね…」とのこと。
見学可能期間には入っているものの、ちょっと早かったようです。
IMG_1106.JPG

ここで半日の間我々を楽しませてくれた羊蹄山にも別れを告げて、いよいよ37年振りの積丹半島が近づいてきます。相変わらず気ままなナビ君は、今度は行き止まりやどう見ても車が入れない道を堂々と案内してくれますが、何とか日本海沿岸にたどり着き、いよいよ待望の積丹半島です。
積丹半島を岩内側から半周し、最初の目的地は神威岬。37年前には突端の岬まで跳ぶように小走りに行った記憶があるのですが、今はすぐ上の眺めの良さそうな場所までも、「行けるかなぁ?」って感じです。妻と励ましあいつつ何とか 「女人禁制の門」まではたどり着きましたが、今の我々にはこれが限界です。
IMG_1109.JPG
「昔、ずっと先まで行ったよ!」と自慢するだけでした。
IMG_1113.JPG

神威岬の観光後、いよいよ待望のランチタイムです。積丹と言えば「うに」で、積丹に来た目的の半分以上は「うに丼が食べたい」という食欲が目的です。
積丹で「うに」と言えば、名前は「食べ物の名前としてはいかがなものか?」という名前ですが「赤ばふんうに」が最高に旨いのだそうで、その「赤ばふんうに丼」を出すお店が、これも超有名店の「みさき」。当然、行列を覚悟して有名店に乗り込みます。

駐車場を探すのは結構苦労しましたが、お店は意外に大きく何とかテーブル席をすぐに確保できました。
勿論オーダーは、「赤ばふんうに丼2つ!!」
でも、「赤ばふんうに丼は、売り切れです!!」 とショックな一言が…
「赤ばふんうに丼を食べたかったら、午前中の早いうちに来なきゃ!」
なのだそうです。
「じゃぁ、うに丼はあるの?」
うに丼ならあります。」
「じゃぁ、うに丼でいいや!!」
人生で、最もがっかりと「うに丼」をオーダーした瞬間でした!!
旅のしおりで妻に、「日本で一番旨いうに丼を食べる」と宣言していましたが、「日本一」は次回まで持ち越しにすることにします。
DSC_0473.JPG
(勿論、美味しいうに丼でしたよ!)

昼食の後は積丹ブルーが美しい島武意海岸へ。狭いトンネルを歩いて着く美しい海岸なので、昔の記憶が甦りました。
IMG_1126.JPG
ここも下に降りる長い階段があり、今の我々にはとても行けそうにないのですが、ここでもまた「37年前には下まで行ったよ!」と自慢します。
IMG_1130.JPG
その後、美国港に行き、海中も展望できる遊覧船に乗ります。
我々個人客は最初は海中見学。海の中では魚は見つけられなかったけれど、あちこちにうにがたくさん生息しており、うに丼を食べたばっかりなのにまた食べたくなりました。
IMG_1139.JPG
遊覧船の後半は甲板の上に出てウミネコに餌をあげます。
どっかの遊覧船では、人間が食べても美味しい「ウミネコパン」を有料販売していた記憶がありますが、北海道はさすがに太っ腹(!?)で、餌をあげたいだけ船長さんが餌をくれるのです。
私も、手に持っていた餌をウミネコにあげたというか食べられました。
IMG_1174.JPG

遊覧船を満喫した我々は、まだ3時過ぎですが積丹半島での予定を全て満喫したので、本日の宿泊地&今回の旅行の最終目的地である小樽に移動しました。
運転しながら、久し振りに行く小樽への期待よりも、「早いなぁ~。旅行、もうすぐ終わっちゃうんだぁ~!」という淋しさが急にこみ上げてきました。
時計を富良野までドライブしていたあの時に戻したいと思いながら、どう見ても富良野じゃない海沿いの道を淡々と進んで行きます。まずは「25年以上振りの小樽を満喫しよう!!」と、何とか気持ちの切り替えを図ります。

小樽到着は約1時間後の4時過ぎ。まずはホテルにチェックインです。今回の旅行の最後の宿は「ホテルノルド小樽」。運河の目の前の中心部に位置しているホテルで、そのロケーションが気に入って予約したホテルです。
車を駐車場に預け、少し古い感じの部屋に一旦落ち着きますが、確かに目の前は運河観光の中心地で、私のチョイスは間違っていませんでした!!
(さすが、元添乗員!!)

部屋にいても仕方がないし、私も妻もまだ元気なので、とりあえず目の前の運河を見に部屋を出てみます。
出てすぐに、「観光人力車」の人に声を掛けられます。
人力車は、昨年年末に川越に行った時に初めて経験して、個人的には意外に良かったイメージがあるので、妻の足の問題もあるので、川越の時よりもちょっとだけ高いような気はしたのですが、30分で9000円のコースをお願いすることにしました。
IMG_1180.JPG
30分の小樽運河周辺の散歩、足が痛い妻に満喫してもらうには、結果的にベストチョイスだったようです。妻も、「川越の時より乗り心地は良かった」と、喜んでくれました。

人力車にお願いして終点を堺町通りの入り口にしていただき、その後明日ショッピングに来る予定の、小樽最大の観光繁華街の下見に向かいます。まだ夕食の予約には少し時間があったので、個人的に久し振りに歩いてみたいとも思ったからです。
妻に北一硝子の喫茶室を見せたいとも思っていたのですが、記憶よりずっと距離があった北一硝子に着いた時には喫茶室は「もう閉店です。」と言われて連れてきた私の立場はありません。
気を取り直してすぐそばのルタオの喫茶室に行ってみたのですが、こちらももうラストオーダー後とのことで、「明日の下見」と言って妻には何とか許しを請いました。

そうこうするうちに、夕食の予約時間が近づいてきたので、来た道をトボトボと戻ります。
北海道最後の夕食は、小樽と言えばと言うくらい有名な「小樽の寿司」。我が家定番は回転寿司ですが、「最後ぐらいは有名な寿司屋のカウンターで食べよう!!」と思い、有名店で宣伝も派手な「おたる政寿司」本店のカウンターを予約していました。
寿司屋が集まる、「寿司屋通り」の坂(さすが港町、坂が多い!)を何とか登り、予約時間少し前に到着、すぐにカウンターの一番奥の特等席(?)にご案内いただきました。

寿司屋のカウンターと言っても、「お好み」でお寿司をオーダーする程の予算も度胸もありませんので、つまみを少しだけ頼んで、最後にお寿司という構成を考えていました。
最初に、このお店の名物の「イカソーメン」と刺身の簡単な盛り合わせをオーダー。その後、お客さんを乗せるのがうまい板さんに薦められ、シシャモや厚岸の牡蛎など北海道の「旨いもの」も続々とオーダーします。
そろそろ、予算オーバーが気になり出したので、この辺でと予定通り3000円クラスのお寿司をオーダーします。同じ3000円ですが、妻は10カンのコース、私は厳選7カンのコースにしましたが、これは完全な失敗策。10カンの方が何故か美味しそうに(私には)見えたのでした!!

会計は、板さんに乗せられて調子に乗った分だけ予算オーバーでしたが、まぁ想定の範囲内でした。でも、やっぱり貧乏性の我々夫婦には、ちょっと高くても気兼ねなく食べられる回転寿司がお似合いのようです。7カンのコースよりも10カンのコースの方が美味しそうに見えてしまった私は、やっぱり「高級店が似合わない男」なのでしょう。
なお、板さんの視線が気になって、写真は自粛しました。

夕食後、小樽の夜景を楽しみに天狗山のロープウェイに乗りに行きました。お寿司屋さんの前から今回の旅行で最初で最後のタクシーに乗ります。もう7時をとっくに過ぎているのに、まだ夜景を見るには明るすぎる6月なので、頂上で食後のコーヒーを飲んで、もう少し暗くなるのを待ちました。
とにかく蚊が多くって身体中を吸われて大変でしたが、何とか夜景は楽しめました。
でも、写真はやっぱりダメでした。難しいですね!!
IMG_1219.JPG
ロープウェイで下に降りても、タクシーの空車はありません。ちょっと待つと、ホテルを回る観光客用のバスがあるのは事前に調べてあったので、その時間まで待ってホテルに帰ることにしました。
小樽のバスも札幌の地下鉄に続いてSUICAで支払えたので、小銭を出さずに済みました。