麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

北海道ドライブ紀行2014 <最終回:小樽~帰路>


7日目 6月27日(金)

朝の目覚めはいつも通り4時過ぎ、この旅行で定番になった朝風呂にゆっくり浸かりながら、走馬灯のように楽しかった旅行のあれやこれやと、今日1日のことに思いを馳せます。

朝イチでレストランに朝食を食べに行くのもいつも通り。昨日のチェックインの時に、「今日は、修学旅行の生徒さんが泊まっているので、朝食などで時間がバッティングすると混雑するかもしれません。」というアドバイスを受けていたので、混雑する前に朝ごはんを終えてしまおうと考えた影響もあります。
ちなみに、修学旅行は某都立高校の生徒さんたち。都立高校出身の私としては、36年前とはいえ我々の修学旅行が中学校の時と同じ京都・奈良だったので、どうしてもその事実と比較してしまい、羨ましい限りです。妻は仙台市内の女子高出身ですが、修学旅行は北海道だったようです。洞爺湖支笏湖では「修学旅行で来た」と懐かしそうにしていました。

今日の最後の観光は、小樽運河の遊覧船というかクルーズに乗船する予定にしていましたが、このクルーズの乗り場はホテルの目の前で9時過ぎの出港です。
まだ時間は充分にあるので、「まだ眠い」という妻を残してひとりで近所の散策に出掛けます。

実は、小樽には「元鉄ちゃん」としてどうしても行きたかった場所があるのです。
それは、「手宮線」の廃線跡です。市内のど真ん中で鉄道の廃線跡が見られるなんて、鉄ちゃんの常識から考えるとアンビリーバブルなのですか、信じられないほどに線路も完璧に保存されていて、小樽市民の散歩道になっています。
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「”BACK TO THE FUTURE Ⅲ”で最後にドクが作ったSLのタイムマシンなら、丁度良い着陸場所だなぁ~」 なんてあり得ない事を思い、一人悦に入りました。
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念願の手宮線散歩を果たし、次に向かったのは日銀跡。今は記念館になっているようですが、「お金が貯まりますように!」と密かに不謹慎にお祈り(!?)をさせていただきました。
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ホテルに戻り、まだチェックアウトはせずに、運河クルーズの乗り場に向かいます。我々が乗る船はこれのようです。
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ほぼ満席の船で船内で周辺の観光案内をしてくれた人は何と外国人。案内は勿論日本語で、「ヨーロッパ訛り」の流暢な日本語でした。勿論お客さんにもアジア人がいて、日本の国際化は想像以上に進んでいるようです。
昨日、人力車で見た風景をクルーズで運河・海から再び眺めます。
この倉庫、昔の仮面ライダーではショッカーの基地だったのだそうです。
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運河クルーズ終点のランドマークは、我々が一晩お世話になったホテルノルド小樽。
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チェックアウトの前に最上階の円形のドームが公開されていたので、最上階から小樽と運河を再度眺めます。
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無料でジュースも置いてあり、洒落た喫茶店のようでした。

ようやくホテルをチェックアウトして、今日は車で堺町通りを目指します。北一硝子の契約駐車場は、昨日の下見時にちゃんとチェックしていて、この旅行最後のお土産タイムです。
北一硝子、小樽オルゴール堂、ルタオ と小樽三大土産店(私が勝手に命名)全てで無事に買い物を済ませ、繁華街堺町通りを後にします。

北海道最後のランチは、最後には専門店で「厚岸のカキ」を味わおうと予定していたのですが、カキ大好きな私は旭川と昨日の小樽のお寿司屋さんで既に厚岸のカキを満喫しており、もうカキのシーズンが来る秋まで我慢できそうな感じです。

なので、名物店が一杯集まっている「小樽運河食堂」にでも行って、何か「食べ残した名物はないか?」確認しようと思い、再び運河とホテルすぐ近くの駐車場に車を停めました。
個人的には、最後には札幌名物スープカレーで締めようと思っていたのですが、運河食堂に入場してみると、今日は何故かスープカレー屋さんはクローズのようです。その他のお店でも「本日団体で貸切」などのお店もあり、思ったほど選択肢は広くはないようです。でも、また車を出して別の場所を探すのも面倒だし…
結局、奥さんが名前に敏感に反応した「海老ソバ(ラーメン)」のお店に入りました。

昼食を食べ終わったのが1時。既に小樽での全ての予定は満喫してしまっていますが、フェリーに乗るには小樽を3時過ぎに出れば十分に間に合いますので、2時間程度の時間が余ってしまいました。
当初の計画通り、「海産物の市場に行こうか?」とも妻に訊いてみますが、二人暮らしの我が家にカニなどの海産物の土産を買う予定もなく、市場に行っても仕方がありません。

「どこか時間を潰すところはないかしら?」と考える内に、昨日ホテルの中で見たパンフレットにあった「おたる水族館」を思い出し、割と近そうだったので行ってみることにしました。

「2時間の暇潰し」には少々高い入場料を払って入場しましたが、いくつかのショーを見たら、あっという間に2時間は経ってしまいました。
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でも、この水族館の坂は急で我々身障者には危険です。
もう少し改善できないものでしょうか?
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3時過ぎに予定通り小樽の街を出て、すぐに高速に乗り苫小牧に向かいます。
遂に帰らなければならない時間が来てしまったのです!!

今度のフェリーは、北海道を離れて現実の埼玉での生活に戻るあんまり嬉しくない船旅です。
でも、関東地方と現実の生活は容赦なく、あっという間に近づいて来てしまいます!

翌日午後2時に予定通り茨城の大洗港に着き、そのまま高速道路で自宅まで戻りました…

 
これで長かった北海道の旅行記を終わることにします。

今回、2月くらいから旅行の計画作りに没頭し、「全てはこの旅行のために」というぐらいに全精力を傾けてきました。
終了後は今度はこの旅行記を書き上げるのに、全精力を費やして来ました。
旅行記を書き終えたら、遂に何も目標が無くなって、文字通り「脱け殻」状態です。
早く、次の「没頭できるもの」を探さなければいけません!

来週からは、いつものブログに戻ることにします。
今週末には、(別の意味で)我が家の一大イベントがあり、落ち込んでばかりはいられないようです…