日本一周1周目「47都道府県への旅」では、居住県である埼玉と勤務先がある東京も訪問対象にしています。
埼玉・東京に関して決めた「マイルール」は、「宿泊しなくてもいいけれど、観光地を1県×3つ以上訪問。」というものです。「過去の訪問は一旦リセット」というのが基本的なマイルールではあるのですが、埼玉では昨年自動車運転に復帰して以降、「地元埼玉、再発見シリーズ」と勝手名付けたプチトリップをしているのですが、ここで訪問した場所をたった1年で再訪しても面白味はないので、とりあえずこれらの地は除外して「その県を代表する観光地を3つ」訪問することを決意しています。
「埼玉って、そんな観光地あるの?」と疑問に思われる方がいらっしゃるのかもしれませんが、埼玉を愛する埼玉県民としては、そういった皆様のイメージを少しでも変えていただきたいと願っていますので、この3か所でも慎重に選んで、少しでも皆様が「ダサイタマ」のイメージを変えていただきたいと思っています。
曼珠沙華は、「彼岸花」とも呼ばれる秋の彼岸あたりに咲く花なのですが、その花の命はさほど長くはないようです。日本最大の群生地とは言え、満開の曼珠沙華を見られるのは、せいぜい1週間程度… 勿論毎年の気候によって見ごろのピークは微妙にずれるので、18年埼玉に住んでいる私も今までは訪問経験がありません。
ただ、そのピーク時には「本当にすごい(綺麗だ)」ということと、それ以上に「満開の頃の渋滞は地獄で、2時間・3時間の渋滞は最低でも覚悟せよ!」というのは、地元埼玉の旅行業に従事していた者にとっては、これもまた有名な話なのです。
渋滞が嫌いな私(好きな人はいないと思いますが…)は、地元の利を活かして早朝に行ってしまうことを目論んでいました。猛暑だった8月が終わり9月になると急に秋らしくなったので、曼珠沙華の開花スピードも早まっているようです。昨年のピークは10月に入った頃だったようなのですが、今年のピークは意外と早くやって来て、9月18日にはHPの表記が「満開 見ごろ」に変わります。
ところがその週の週末には所用があり、土日とも朝早く出かけることは出来ません。午後ならば行けるのですが、名物の渋滞に嵌ることは間違いありません。近年、渋滞解消のため、ピークの土日にだけ日高市役所から無料のシャトルバスがでいているようなのですが、有識者に聞くとシャトルバスも専用レーンを走るわけではないので、同じように「大渋滞に嵌って見事に動かない」ことは同じなのだそうです。
でも恐らく翌週になると見ごろは過ぎてしまうと思われる(実際、その通りのようでした。)ので、彼岸をずっと待っている母親には申し訳ありませんが、母親の墓参りを急遽日曜日に済ませて、秋分の日の23日の祝日、そう”お彼岸の中日”に満開の彼岸花(曼珠沙華)を見に行くことにしました。
同じ埼玉といえども、巾着田のある日高市と我が家とは真逆の方面なので、高速道路を使ってスムーズに行っても1時間半はかかると予想していましたので、家出発は6時半過ぎ。極度に渋滞を恐れ、6時前に家を出ることも考えたのですが、曼珠沙華の満開に合わせて1週間だけ臨時にオープンしている公園の開門時間が8時半とのことなので、「いくら車の中で待つとはいえ1時間ボーっと待つのは嫌だなぁ~」 と考えた結果の出発時間です。
ところが… 最寄りの圏央道「狭山日高IC」を出るといきなりノロノロが始まります。まだ巾着田までは結構距離があるのに… その後、時折ノロノロになることがありましたが、何とか渋滞には巻き込まれずに、無事に8時頃には巾着田近くまで辿り着きましたが、臨時の民間駐車場の客引きが盛んになったのと時を同じくして、ピタっと車列の動きが止まってしまいます。まだ朝の8時ですが、間違いなく、「巾着田渋滞」の始まりです。前後の車はこの渋滞に諦めて、次々と周囲の民間駐車場の客引きに吸い込まれてゆきますが、私は「もう少し」と思いながらノロノロと車を進め、ようやく高麗川が蛇行してその形が巾着のようであることから名づけられた「巾着田」の入り口にたどり着きましたが、予想通り「駐車場満車」の文字が… 手前の民間駐車場に停めなかったことを少しだけ後悔しましたが、少しずつ誘導員が車を入れてくれていたので、何とか何とか車を駐車場に入れることが出来ました。
基本曼珠沙華の花は赤なのですが、突線変異なのか真っ白な曼珠沙華が時折見つかります。紅一点ならぬ「白一点」なので滅茶苦茶目立ちます。「私だけ白くて恥ずかしい」のか「目立って鼻高々」なのか、本人の気持ちはどうなのでしょうか?
かなり公園内を歩きましたが、咲き誇る曼珠沙華がどこまでも続きます。
公園の真ん中には特設ステージと(テキヤさんではない)地元の商店の屋台が並んでいます。まだ9時過ぎなのに、人出はかなりの勢いです。
地元に少しでも貢献しようと、地元名物狭山茶を買い、栗饅頭を食べてで休憩しました。
ステージでは9時からサルの芸が始まる予定だったのですが… 渋滞で出演者と猿が到着せず、9時半過ぎにようやくステージが始まりました、
かなり歩いたのですが、広い曼珠沙華群生地区はまだ半分しか見ていません。案内によると今まで我々が見てきたのは「遅咲き地区」ですが、その「遅咲き地区」なのに妻曰く「咲き終わり」なのですから、まだ見ていないのは「早咲き地区」なのだし、基本たくさんの曼珠沙華なので、景色は同じようだと思われます。それでも私は歩き気マンマンだったのですが、妻の調子が思わしくなかったため、「早咲き地区」の観光を断念し、満喫した巾着田を後にしました。
巾着田を流れる川は「高麗川」ですし、最寄り駅は「高麗(こま)」「高麗川(こまがわ)」など、このあたりの地名には昔の韓国との関連を思わせるような名前が多いのですが、やはり昔朝鮮半島の国「高句麗」からの渡来者が入植した地域なのだそうです。
由来等を読む限り、朝鮮色が強く残る神社を想定していましたが、見る限り普通の日本の神社のようです。
でも、これと同じようなのものを、昔慶州(韓国の古都)で見たような記憶があります。
(単に日本と韓国が似てるというだけなのかもしれませんが…)
韓国渡来者の住宅も展示されていましたが、家の中も含め「韓国らしさ」を見ることは出来ませんでした。
本当はもう少し近辺を観光する予定だったのですが、妻の体調の関連で断念し、まだ昼前ですが家路に着くことにしました。日高市を後にしますが、「巾着田方面」の道路はすべて車が溢れており、「日高市だけでなく周辺全体の大渋滞」という感じです。本当に朝早く行って大正解だったと思います
でも今日は、「記念すべき日本一周:1周目の初日」です。なので、「もう少し何か出来ないかなぁ~?」と考えながらハンドルを握っていました。
根っからの食いしん坊である私が思いつくパターンはだいたい決まっています。
「そうだ!埼玉シリーズ初日なので、埼玉県らしい名物のお昼を食べよう!」
埼玉県の名物と言えば… 「うなぎ」。埼玉で「うなぎ」を名物にしている市は浦和など結構たくさんあるのですが、日高市に近い埼玉県最大の観光地「川越」も、うなぎを名物としているので有名です。
12時前でしたがさすがに観光地川越。観光客で駐車場など近辺は大混雑で、目指す川越名物うなぎ屋さんの老舗「小川菊」の前には10名を超える行列が…
近所には(12時前なので)行列のないうなぎ屋さんもあり、その他TVでよく紹介されている親子丼のお店やこちらも最近川越名物と言われている「太麺焼きそば」のお店もありましたので、妻の体調を気遣い「どうする?」と聞いてみますが、うなぎ好きの妻はもううなぎの事しか頭にないようで、「並ぶ!」。
急に元気になったようです。
意外と早く席に案内され、日本一周初日ということで私としては奮発して「上」をオーダー。待つこと25分でようやく川越名物のうなぎを味わうことが出来ました。
(スマホで撮ると、何故かちょっとピンボケします。)
味は… うなぎってもっと美味しかった気がするのですが…
最近希少価値が上がり値段も上がったのですが、昔のうなぎはもっと美味しかったような気がするのは懐古趣味の中年のわがままなのでしょうか??
ともかく、今日訪問した巾着田で、埼玉県の三分の一は達成したことにします!