麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

8.四国一周の旅<その8:高知市内>


9日目:10月11日(日)

この日は、高知市内をのんびりと観光する予定の1日です。
まずは高知市内の中心部に入って、ネットで探したコインランドリーを目指します。
この日本一周では毎回、コインランドリーには当然のように大変世話になっています。普段利用するのはビジネスホテルによくあるコインランドリーなのですが、洗濯はともかく乾燥のパワーがあんまり強力ではないので、我々のように数日間×二人分の洗濯物だと、当然のように一回の乾燥では乾かず、乾燥機に何度も行ったり来たり&他のお客さんとの乾燥機の順番の争奪戦が、妻には結構なストレスになるようで、「大型の乾燥機のあるコインランドリーで、ストレスなく乾かしたい!」という妻のささやかな希望を叶えるために、この前の九州旅行の頃からは、都市に行くたびにコインランドリーをネットで検索して、見つけたコインランドリーで洗濯&乾燥の間の時間でその都市の市内観光というパターンが定着しつつあります。大きいマンションのすぐ横にある高知市のコインランドリーも、朝から大盛況のようですが、無事に大型の洗濯&乾燥マシンを確保出来て、今治以来の洗濯も順調です。

コインランドリーの待ち時間を使って、まずは高知市の全景を眺めに五台山展望台に登ってみます。毎回、何とかと煙のように高い場所に行きたがる私ですが、地図の通りの景色が見えると何故か本当に嬉しくなる故なのです。
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高知市もさすがに都会で、ここからでも街のパワーを感じました。
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近くには、私でもその名前を知っている牧野富太郎博士の植物園もあったのですが、間もなく乾燥が終わる時間で、入れっぱなしで放置しておくと高知の皆様にも失礼なので、コインランドリーに戻ることにしました。

その後はいよいよ高知市内中心部の観光。中心部を回るには車は不要なのですが、駐車場代も安くはないのでどうしようか悩むところですが、念のため今晩の宿(高知市内の旅館)に電話して、「車は何時から預かっていただけますか?」と聞いたところ、「部屋には入れないけど、車だけなら今からでもどうぞ。」という嬉しい言葉を貰いましたので、早速旅館に向かい、この日本一周史上1日で最も短いドライブは11時前には終了です。

龍馬も幼少時代に泳いだという鏡川沿いの旅館を出て、徒歩にて中心部を目指します。最初の観光スポットは”土佐の高知と言えば”という一番有名なスポットでありながらも、「日本がっかり名所」でも堂々の全国第一位に選ばれている「はりまや橋」です。
はじめての妻には、「ちょっとびっくりだよ!」という予備知識は散々植え付けていたのですが、はじめてのはりまや橋には想像以上にびっくりしたようでした。
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この日は日曜日なので、高知市名物である日曜市が立っているので向かいます。想像した以上に大きい日曜市は大盛況で、凄く活気に溢れています。
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お店のおばさんに、「いつも、こんなに人多いの?」と聞くと、「三連休だからね。今日は、特別。」なのだそうです。
確かに、観光客らしき人々もいっぱいいましたが、それでも半分近くは地元民らしき人々で、しっかりと地域に根付いている日曜市のようでした。
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それでも観光客の数は益々増えて来ているようです。日曜市を抜けた場所にある「ひろめ市場」がどうも大半の観光客の目的地らしく、実は我々もその1人です。
市場のお店と料理屋さんが並んだひろめ市場、好きなお店で刺身や料理を買い、たくさんある食べるスペースに座って高知の旨いもんを食いつくす場所なのですが、今日は料理を買う行列も空席を待つ人の群れも凄いことになっています。一言でこの混雑を説明すると、「満員電車並み。身動きが取れない。」そんな大混雑のひろめ市場です。
ここで新鮮なカツオのタタキを食し、この日本一周の旅で初めて昼からビールを飲もうという私のささやかな目論見が、脆くも崩れ去った瞬間でした。

いずれにせよこの混雑ではここひろめ市場で食事にありつくことは難しいそうです。他にもお店はあるだろうと諦めて市場を出ましたが、さすがに三連休の高知(のカツオ)人気はスゴく、海産物がありそうなレストランは、どこもウエイティング状況で、結局ひとつも高知らしくない洋食屋さんでのお昼になりました。

午後はまず高知城。ここ高知城は江戸時代からの天守閣が残る”現存12城”の1つで、今回の四国旅行では4つ目でこの旅最後となる”現存12城”です。
銅像があったので、また龍馬関連かとも思いましたが、これは山内一豊の妻のお千代でした。そういえばこの千代も大河ドラマになって仲間由紀恵さんが演じていましたね。
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高知城に登る石段は結構きつく、手すりもないので上まで行くのも無理かな?と一旦は諦めかけましたが、降り口の方は坂で石段ではなかったので、人の流れに逆らって、とりあえず天守閣までは行ってみましたが、そこにあったのは当然のように天守閣の入口ではなく出口なので、これ以上は進めません。
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結局来た道を戻るだけでした。
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お城近くにあった記念碑。前回来た時にもこの碑は見た記憶がぼんやりとはあるのですが、あの時は多分「誰?この人知らない」というリアクションだった記憶があります。龍馬伝前半の準主役とも言える重要人物なので、今では忘れようがありません。
この碑の主役、武市半平太さんのご冥福を改めてお祈りました。
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龍馬観光に行く前に、お昼のひろめ市場の大混雑でカツオを食べ損ねたショックから、今晩の夕食で行こうと狙っていた海産物居酒屋に偵察に行ってみます。高を括って予約はせずに数店をリストアップだけしていたのですが、これは私の完全な判断ミスでした。第一候補のお店に行き、忙しそうに仕込み中の親方らしき人に、「あの~、今晩の予約なのですが」と切り出すと、「すみません、今日は予約でカウンター席まですべていっぱいなんです!」とのこと。ここで三連休をなめていた自分の甘さに気付き、第二希望、第三希望と立て続けに回りましたが、まだ2時過ぎなのに今晩の席を同様に断られるという悲劇を味わい、「これは、今晩はコンビニ弁当かも?」と覚悟を決めた瞬間でした。

高知市内の龍馬観光は、高知市立の「龍馬の生まれたまち記念館」。繁華街中心部からは少しだけ市電に乗って向かいます。
市電停留所そばには、ひときわ大きな記念碑があり、写真を撮っている人たちが… 私も、前回停留所そばのホテルで開かれた会議で来た時にも、ここに来ていた記憶が蘇りました。 そうです、龍馬生誕の地でした。
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市立の記念館は、昨日行った県立に比べると、歴史的資料などは少なく、学問的な興味だけだと”市<県”ですが、その分市の記念館は龍馬の生涯などをストーリー性豊かに見せていて、どっちが良いかは好みの別れるところだと思います。
この市の記念館には像も多く、玄関では龍馬がお出迎えです。
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休憩所にあるこの像は、何故か龍馬と乙女姉やんと”饅頭屋”長次郎のスリーショット。饅頭屋は長崎でも龍馬伝放送以降に立った記念碑がありましたが、このスリーショットの銅像龍馬伝の前からあったか後に出来たかは不明ですが、”アフター”だとしたら、大泉洋さんの”饅頭屋”人気はやっぱりすごいですね!?
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ここでホテルにチェックインしてしばし休憩します。夕食のあては無くなってしまったので、「仕方がないので、居酒屋の開店直後を狙おう!」と5時過ぎには繁華街に向かいます。
ごく普通の居酒屋に入ります。「そこは当然高知なので、カツオが旨いに違いない!」と信じてカツオをたっぷりオーダーしましたが、出て来たのはごくごく普通のカツオでした。

高知県滞在中、毎晩のようにカツオは食べたのですが、思えば愛媛のびやびやカツオから始まり、今日の昼のひろめ市場&夜のカツオが旨い(筈の)居酒屋… と、すべての上質なカツオに振られ続けた今回の高知でした!