麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

2019年夏の旅について

凄く久し振りの投稿です。昨年夏の東北お祭りの旅行紀投稿以降、旅のパートナーでもある妻の体調の関係で、旅行する余裕も投稿する余裕も全くなく過ごしたのが2018年後半。2019年になって妻がようやく退院したので、2月以降ようやく一人では旅に出る余裕ができ、かねてからの計画であった「埼玉県全市町村巡り」を開始、投稿も少しずつ始めていましたがその投稿も4月以降パッタリと止まってしまっています… その頃、我が家に何が起きていたのかというと、実は状況は少しずつ好転していたのです。

「妻の足の回復には、少なくとも1年は掛かるだろうから、旅行への復帰は早くて2019年の暮れ頃じゃないかな?」と予想を立て、その穴埋めとして埼玉県への一人旅をせっせと実施していたのですが、思いのほか妻の足の回復がスムーズで、リハビリもどうやら順調のよう。そのお陰で、妻から「ゴールデンウィーク中には、温泉に入れるかどうか試しに行きたい!」という嬉しい申し出があったのです!
2019年のGWと言えば、史上空前の10連休。温泉の宿泊代はどこも「異常値」と言うくらいの高値で、宿泊施設はどこも平成の最後に暴利を貪っていたのですが、元旅行のプロとしては妻の期待には応えない訳にはいかず、10連休の最後に近い5月5日の宿泊は、長期休暇の影響なのでしょうか、この日だけはかなり安くなることを発見し、1年前の冬に行って特に料理が気に入った伊豆半島稲取温泉の旅館を普段の休日レベルの料金で何とか押さえることができました。
この旅は「妻の温泉リハビリ」が目的なので観光は一切なし。従って渋滞が気になる車で行くという選択肢はなく、往復ともJRで稲取駅から宿までの往復は旅館に送迎をお願いするという本当に旅館宿泊だけの日程でしたが、元鉄ちゃんとしては普通にJRに乗るだけではつまらないので、往復はスーパービュー踊り子グリーン車を奮発し、特に帰りには最後列の「過ぎ去る線路を眺められる」という特等席を確保し、自身の好奇心もちゃっかり満たすことは忘れてはいません。
IMG_7433.JPG
当日は妻の回復を祈って伊勢エビメニューを奮発、妻も無事に温泉を楽しむことが出来ることが確認できた旅になりました!
DSC_0111.JPG
その頃の私の心の中では、「これは、もしかしたらちょっと早く、今年の夏休みには旅行に行けるかも??」という考えがムクムクと沸き上がり始めます。そうなるともはや埼玉県全市町村巡りの計画を立てるよりも、「行けるかもしれない夏の旅」のプラン作りの方がずっと楽しいので、埼玉県はそっちのけで、計画作りに没頭する日々を過ごすことになります。

2019年夏の旅の目的地は、行けるとしたら紀伊半島にすることはずっと前から決めていました。紀伊半島は、昨年東北夏祭りの次の旅行先として徳島阿波おどりとセットでプランニングしていたのですが、結局妻の体調悪化で断念しています。思い返せば4年前、3月に前の会社を辞めて、ニートになった3日後に旅に出た行き先が紀伊半島でした。ところがこの10日間の旅は見事なほどにどこへ行っても雨、雨、雨… そんないわくつきな紀伊半島ですが、令和最初の旅先とすることに迷いはありません。妻の足のことを考えたら、出来るだけ歩かないところがいいのは間違いないのですが、長い旅の行き先をそれだけで決めることはできませんし、日本中どこへ行っても少しは歩かなくてはなりませんので、行く場所やコース選定で出来るだけ配慮することとします。
「あんまり歩かない=あまり観光できない。」ので、今回の旅のテーマは観光地よりもズバリ「グルメ&温泉」。4年前の紀伊半島旅行時はニートになったばかりだったので、「とにかく節約、節約」と、紀伊半島の美味しいものには一切目もくれずに、グルメというものには一切縁のない旅だったので、今回はそのリベンジの意味合いもあります。また、普段は半分近くビジネスホテルに宿を取り、その近くの居酒屋で夕食を取るのですが、夕食を目指して歩く/千鳥足で宿に戻るという夜の散歩も妻の足の負担になるかもと考え、今回の宿泊は旅館の1泊2食を基本としたので、旅館ホテルの夕食は(居酒屋に比べても)グルメ旅としての特長を出しやすく計画は順調に進みました。旅館・ホテルにも温泉は多いので、温泉ツアーとしてもアレンジは簡単。とにかく妻の足を直したい一心で10泊全部温泉に入ることまで考えていたのです。(実際は、本編で書く予定のトラブルもあり10泊温泉に入ることはできませんでしたが…)

勿論、"プラン作りは簡単"と書きましたが、実際は「立てて壊してまた立て直す」といういつも通り試行錯誤の繰り返しでしたが、このプランニングの時間こそが私にとって、半年以上待ち焦がれたなにものにも換えがたい至高のひとときなのです!
時を経る毎に妻の足は順調に回復してきているように見えます。長距離を歩く観光地などは今回の訪問対象からは外していたのですが、様子を見ながら少しずつ歩ける場所もコースに加えることで、計画は少しずつですが変わって/出来上がって行きます。

最終的にGO!の決断をしたのは約1ヶ月前。とはいえ、無理はできないので、妻の足を気づかいながら柔軟に観光地を組み換える準備は怠りません。
これから、こんな努力の結果とても上手く行って&とっても楽しかった11日間をいつも通りだらだらとレポートします。埼玉県全市町村巡りについては… 実はほんのちょこっとづつ近くには行っているのですが、まだレポートするほどには行けていないのです。ついてはちょっとだけお休みさせていただきます。

そして驚くことに、紀伊半島から帰って来て1週間働いた後に、調子に乗ってまた旅に出てしまいました! 
(この人、本当に大丈夫?)
しかも、今度の旅は車ではなく列車での旅で、行き先は京都と大阪。京都・大阪なので温泉でもなく宿はすべてビジネスホテルで、食事は夜も朝もホテル内ではなく近所と、前回注意したことをすべて覆してごく普通の旅にしてしまいました! さすがにちょっと調子に乗りすぎたようで、途中ちょっと妻の足の調子が悪くなりおおいに慌てましたが、何とかこの旅も無事に完了することができました!

ということで、今はいつも陥る”旅ロス”の真っ最中。特に今回は旅への期待が大きかった分だけ、その反動で落ち込みもいつも以上です。
この、旅ロスを早く治癒させるためにも、出来るだけこの旅行紀を早くアップさせたいと考えています。

この旅行紀が最後まで書きあがる頃には、旅ロスも治って次の旅への期待が膨らんでいると信じています!