麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

(日帰り)列車満喫の旅<その1:諦めずに叶えたグリーン車の夢>


おはようございます。
昨日、予定通りに「SLばんえつ物語」に乗る日帰りのプチトリップに行って来ました。天候にも恵まれ、とても素晴らしい旅ができましたので、今は本当に満ち足りて穏やかな3連休の最終日を迎えています。
書きたいことがたくさんできたので、忘れないようにゆっくりと報告させていただきます。

その1、グリーン車への憧れ

前回報告した通り、「SLばんえつ物語」に乗りに行こう! と思い立って切符を手配したのが先週の土日で、たった1週間前です。
そもそも10月の旅行シーズンピーク時の3連休の中日に、「旅行に行こう」と思い立って希望列車の指定券がすべて順調に取れただけでも、自分の幸運さに感謝しなければいけない状況であることは十分に判ってはいます。
でも、人間(=つまり私)の煩悩というか欲望というのは際限のないものなのです。

何が言いたいのかというと、憧れの列車「SLばんえつ物語」は運行を開始して今年で15年目を迎えるようなのですが、今年から1両だけグリーン車の連結が始まったことは、毎週眺めていたJR車内の吊り広告でも散々見て知ってはいました。
最初は、グリーンのことなどは全く頭になく、全席指定席のSLの指定券が取れればラッキーと思っていましたが、希望通りSLの乗車券(しかも窓側!)が取れた後、旅の楽しみを盛り上げようとHPやらこのSLの記事のあるブログなどを読んでいたのですが、当たり前のように「グリーン車、乗りたいなぁ~!」という思いが徐々に強くなってきました。
とはいえ、このSLのグリーン車の定員はたったの30人。勿論グリーン車ですから乗車スペースが広くて豪華なのですが、このSLのグリーン車の魅力はそれだけではなく、このグリーン車のチケットが取れれば、最後尾にあるグリーン乗客専用の展望スペースにも入ることができ、過ぎ去る風景を存分に満喫することができるようなのです。

普通車の指定席料金が500円で、グリーン車の料金が1620円とたった1000円強の値段の違いですから、今度いつ乗れるかわからない列車なのですから1000円程度の差額で済むのであれば、グリーン車を希望するのは私だけではないはず… 
つまりこのグリーン車の人気は凄まじいらしく、毎週1か月前の発売日の10時には「発売即売切れ」のプラチナチケットなのだそうです。
なので3連休のこの日のグリーン車が空いているはずはなく、当然のことながらグリーン車は「憧れのグリーン車」として、その外観だけを写真に撮って我慢をしなければいけないというのが通常です。

でもJRのシステムには飛行機と違って「キャンセル待ち」という機能がありません。これは全てのチケットを座席番号指定で発券するという関係上、この全てをキャンセル待ちするという機能を付けると莫大なシステム改修の費用が発生する… ということなどが理由だとは思いますが、「キャンセル待ち」の機能がない以上、どんなプラチナチケットであれ、キャンセルが発生したチケットは必ず一旦JRの莫大なシステムに戻され、タイミング良くそのチケットを照会した人は本当に運よくチケットが取れてしまう… という公平か不公平かよくわからないラッキーな事態が発生してしまうことがあるのです!

ちなみに航空にはキャンセル待ちリストがあり、キャンセル待ちにも厳密に順番がつけられています。なので、航空機についてはJRのような「偶然」は存在しません。(でも航空会社の担当者に頼むと、キャンセル待ちの順番リストを少しだけ上げてくれることはできるようですが… これとてリストの順番を少し上げるだけで、×を○にするわけではありません。×を○にできるのは大臣クラスだけと聞いたことがありますが、真偽のほどは闇の中です。)

従って、私が旅行会社の現場で働いていた時、しばしば(当社の)VIPに、「JRのチケットを何とかしてくれ!」と頼まれ、そんな時にはコンピューターの横に手配書を置いて、毎日何回もその空席状況をチェックして、毎回ため息をついていたことを思い出します。でも我々が思った以上にプラチナチケットといえどもキャンセルは出るもので、時折諦め半分にシステムを操作すると偶然にも空席に巡り合い、「取ったどぉ~!」と雄叫びを上げる瞬間がやってくることがあります。粘り強く諦めずに何度もチャレンジしたがために訪れる感動の瞬間です。

昔は旅行会社に強いコネがあるか、毎日毎日JRのみどりの窓口に(嫌がられても)通う粘り強さが必要だったそんなJRのキャンセル待ちですが、今はネットでオンラインでの予約ができるので、手間さえ厭わなければ自分でこの粘り強い操作を毎日できるのでは… と考えた私は、毎朝晩自宅のパソコンに向かって暇させあればJRのオンライン予約「えきねっと」の画面にログインしてみましたが、そうは問屋が簡単におろしてくれるはずもなく、見るたびにグリーン車には「×」の記号が表示されています。
やっぱり、たった30席しかないグリーン車では無理なのでしょうか…

キャンセル待ちの最大のチャンスは2日前。その理由はJRのキャンセル料が前日から大きく跳ね上がるからです。2日前までは210~320円の手数料だけで払い戻しができるのですが、前日からは指定券類の払い戻し手数料は30%に跳ね上がります。つまり特に「カシオペア」などの高額チケットはこの日のキャンセルが最も多く、最大のチャンスであるというのはこの業界の常識なのです!
なので金曜日には大きな期待を持ってえきねっとに何回かアクセスしましたが、相変わらずグリーン車は×のまま動きません。
どうも今回、グリーン車の高望みは諦めた方が良いようです…

でも土曜日の朝、今週の定例動作になったので起きてすぐにパソコンを起動して「えきねっと」にアクセスしてみます。 
すると… グリーン車の欄に夢にまで見た△(残席僅か)の記号が… 慌てて「窓際指定」で申し込むとあっさり満席ではじかれましたが、「希望なし」で再度操作すると「予約OK」に… 早朝ではありましたが、「獲ったどぉ~!」と大声で雄叫びを上げてしまいました!!

リハビリ終了後、早速最寄りの白岡駅に指定券を受け取りに行きます。夢にまで見たグリーン車のチケットをついに手に入れることができました!!
以前予約した普通車のチケットについては、払い戻しをしても戻ってくるお金が500円ー320円=180円なので、予想通り憧れのグリーン車とはいえ取れた座席はB列(通路側)なのでたまたま隣の号車だった普通車の指定席はそのままにしておくことににしました。

何事も諦めずにやると夢は叶うものです。自宅でも粘り強くキャンセル待ちができた今の時代に感謝です。

長くなりましたので、一旦投稿します。
このチケットは旅行後に撮影したものです。
グリーン車の方には記念の乗車スタンプを押して貰っています。
 
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