麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

<日本一周:一周目>1、沖縄県(その② 1日目:那覇到着)


10月18日(土)

2カ月前に速攻で予約したにも関わらず、確保できたフライトは羽田空港を昼過ぎに出る便です。たった2泊3日の短い旅行なので、出来るだけ午前中の早いうちに沖縄の地を踏みたかったのですが、マイレージ特典の無料航空券では土曜日午前発の人気の便の席は中々確保できないようです。

でも少し早めに羽田空港に行き、前の便に空席があれば変更してもらおうと目論んだのですが、JALのカウンターの回答は「本日は、全便満席です。」まぁ、30年来のJALファンとしては、JALの経営が安定しているのは嬉しい限りなのですが… 全便満席ということで、クラスJへのアップグレードも叶わず、仕方なく1時間以上空港で時間を潰すことになりました。

今日のお昼ごはんとして、空弁を仕入れます。2年前の九州旅行の時には、羽田空港のラウンジで出た軽食で結構満腹になった記憶があったので、軽めの空弁(サンドイッチなど)を選択したのですが、二年振りのラウンジには軽食はなく、朝早かった妻は空腹に耐えきれず、ラウンジで早めで軽めのお昼をいただいています。私は、その間2年振りの100円のマッサージ機で、出張の多かった昔を懐かしみ、ノスタルジーに浸っていました。

飛行機に乗るのも2年振り、2年前にマイレージの無料航空券で九州に行って以来です。2年で2人分の無料マイレージ3万マイルをすべてJALカードの支払いで貯めた訳ですから、100円=1マイルで単純計算すると、300万円をカードで支払った(浪費した!?)ことになり、我ながら「よく頑張った!」と自分で自分を密かに誉めたひとときでした。実際は、ダブルカウントやキャンペーンマイルもあるので、300万円もカードを使ってはいないとは思いますが、いずれにしても電気やガスの光熱費や病院代をコツコツとカードで支払ったお陰の無料航空券です。
楽天ポイントやTポイントは、簡単に交換できることもありちょくちょく交換してしまうので、便利な反面私的には大きなものに交換することは殆んどありませんが、マイルはちょこちょことは交換できないので失効してしまうこともあるので、使い勝手はイマイチなのですが、正規運賃で言うと2人分で15万円を越える航空券は、自分的には無料でGETできたて最大の特典なので、心から嬉しい限りです。
「頑張ってマイルを貯めて良かった!」と心から喜べる瞬間でした。

クラスJへのアップグレードは叶わなかったけれど、晴天を信じて進行方向右側の窓際の二人席を確保していたので、離陸後は房総半島、アクアライン三浦半島と関東の名所の景色を満喫します。
あれに見える島は、江の島ですね!
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いよいよ日本一周の旅の本格的なスタートです。
スタートを祝福してくれ、数日前に初冠雪したばかりの富士山が、雲の上から顔を出してくれています。
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名も知らない川や街もいくつか見えています。
「これから始まる日本一周。これらの街にも、いつかは行きますので、その時はヨロシク!」
ひとつひとつの街に挨拶しながら、飛行機はどんどんと先を急ぎます。
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本当に今日は快晴。Google地図で見慣れた地形が本当にそのまま眼下に現れます。
伊良湖岬を過ぎて、あのうっそうとした中に伊勢神宮があるのでしょう。
南紀の海岸線を眺め、南紀白浜までの景色を満喫しました。
(見えているのは、日本一周で必ず行く、本州最南端の潮岬だと思います!)
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海しか見えなくなったので、食い入るように外を 見るのを中断し、空弁タイムにします。でも、やっぱり少しのサンドイッチだけでは満腹にはなりません。

沖縄が近づき、まずは奄美大島~徳之島が見えています。日本一周の一周目は、とりあえず離島には行かないのでこれらの島々への訪問は二周目以降になりそうです。
「でも、必ず行きますから待っててくださいね!」と挨拶しておきます。
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那覇空港到着は定刻の3時前。妻も私も空弁だけでまだ空腹だったので、とりあえず軽く何か食べようということになりました。向かった先は到着ロビーの一番端にある食堂。ある意味、那覇空港の名物的な食堂で、その名もズバリ「空港食堂」。
慣れた観光客と空港で働く人たちが利用する気軽な食堂で、私も沖縄からの帰りのフライトの前、沖縄の食事を最後の最後まで満喫しようと、何度か行った事があった食堂ですが、さすがの私も到着後すぐに行ったのは初めてでした!
食堂での注文は二人共「沖縄そば」。沖縄での最初の食事と言えば、当然でしょう!? 妻も私も久し振り(妻は沖縄初上陸なので、本場のそばは初めて)の沖縄そばに満足します。
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既に時間は3時半過ぎで、本格的な観光を始めるにはいささか中途半端な時間です。なので本格的な観光は明日以降に回すことにして、今日は沖縄一の繁華街である国際通りをぶらぶらすることにして、沖縄唯一の鉄道であるモノレールの「ゆいレール」の那覇空港駅を目指します。

駅の入口横には、「日本最西端の鉄道駅」の看板があり、いきなり「最四端」のうちの1つを初日からクリアです。
でも、余りに呆気なかったので、ちょっと拍子抜けした感じではありますが…
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因みに、「最南端」の鉄道駅はこのゆいレールの1つ先の駅[赤嶺駅」だそうなのですが、わざわざ途中下車までする気にはなれませんでした。あんまり簡単に4つのうちの半分をクリアしてしまうのも。何となく釈然としないですし…
「最南端」は、昔からのその存在感に敬意を表して、鹿児島県の西大山駅(今はJRの最南端) まで取っておくことにしましょう!!

ゆいレールを「奇跡の1マイル」と呼ばれた国際通りの玄関駅である牧志駅で下車し、国際通りの散策を開始します。五年以上振りの国際通りですが、昔以上に各土産屋さんのターゲットが、修学旅行の中高生と中国人にシフトしたようで、中高年の日本人向けの土産は影を潜めています。5年前は泡盛の専門店で、古酒 の試飲を繰り返して、試飲だけでしたたか酔っ払った思い出がありますが、今回泡盛の専門店はスルーします。

昔から好きで沖縄に来ると必ず行った「市場通り」に入り、小さな専門店を覗きます。
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妻は大好きな染色のお店を見つけて、嬉しそうに見ています。沖縄独特の「うーじ染め」というのだそうで、早速近所と自分の土産を仕入れています。
私は。十年以上前から沖縄に来ると必ず行っていた、ゴーヤジュースの売店を探しましたが、5年のブランクが響き見つけられません。どうやら無くなってしまったのかもしれません。

その後、市場通りの奥にある牧志第一公設市場を見学。  豚の頭や様々な部位が並ぶ肉のコーナーは、妻が気味悪がるので、南国らしいカラフルな魚が並ぶ魚コーナーを中心に見学します。
見慣れない鮮やかな青や赤の魚は、慣れない私にはとても美味しそうには見えないのですが、妻は2階のイートインコーナーで魚を買ってすぐに食べたそうです。(そういうシステムもある市場です。)でも、さっき空港で食べた沖縄そばのお陰で二人共満腹なので、妻はちょっと恨めしそうです。「そばなんか食べないで、この美味しそうな魚が食べたかった!?」と言いたげにこっちをチラチラ見るのですが、今更どうしようもないので、気付かない振りをしていました。

その後、再び国際通りに戻り、何の変鉄もないごく普通のお土産屋さんに入ってご近所などへの土産を買い、まもなく6時になるので今回お世話になるホテルにタクシーで向かいます。

今回の旅行で2泊お世話になるホテルは、「とまりん」というフェリーターミナルにある「かりゆしアーバンリゾート・ナハ」  というホテル。過去に会議などで訪問したことがあり、一度は泊まってみたかったのですが、今回ネットで格安のプランを見つけたので、迷わず予約しました。
ロビーはやや狭めで、団体とぶつかるとちょっと苦労しそうですが、幸いそういった事はなく、ゆったりとチェックインができました。チェックイン時にお客さん(つまり我々)がゆったりと座って説明を聞けるのも、リゾートホテルらしいおもてなしで嬉しくなります。ホテルの説明も、とても丁寧でした。
足の悪い私を見て、「エレベーター近くの部屋がいいですね!?」とすかさずご配慮いただき、電話でどこかと相談した後に、「プレミアムフロアでご案内します。」と、部屋をアップグレードしてくれました。

キーを差さないと入れない14階の部屋は、部屋の広さなどは普通の部屋と同じのようですが、バスタブにジェットバスのような機能が付いていたのが何よりでした。ジェットバスを満喫して、結局2日で4回もバスタブに入ってしまいました!

部屋からはフェリー埠頭をはじめ那覇の港がきれいに見えます。まもなく、港に夕陽が沈むタイミングだったので、久し振りに海に沈む夕陽が見られると楽しみにしていたのですが、沈む直前に夕陽は雲に隠れてしまいました。残念。
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でも、古いホテルとは言え、窓ガラスが汚れていたのは、リゾートホテルからの景色も期待していた我々には、ちょっと残念でした。たまたまビルの窓清掃前のタイミングだったのかもしれませんが、リゾートホテルとしてのクオリティは、こんなところにも現れるのだと思いました。

本日の夕食は、個人的に「沖縄(那覇)と言えば」というメニュー。ステーキ&シーフードをハワイさながらのパフォーマンスで目の前で調理してくれる、観光客用と言えば完全に観光客用なのですが、沖縄がはじめての妻に見せてあげたかったのと、個人的にも決して嫌いではないので迷わず決定しました。

店は昔何度か訪れたことのある「キャプテンズイン」というお店。以前はビジネス街の松山交差点の近くにあったのですが、今はやや空港寄りの旭橋に移転しているようですが、那覇の中心街はそんなに広くないので、タクシーでワンメーター(嬉しいことに沖縄は500円!)  で行くことができます。
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妻はステーキがそれほど好きではなく、シーフードを楽しみにしていたので、定番メニューであるステーキ&ロブスターではなく、シーフード&ロブスターが可能かどうか事前にメールにて問い合わせしており、OKと言われていたので予約をしていました。

店に入ると予約のお陰ですぐにテーブルには案内されますが、しばらく誰も来ずに席に放置状態です。10分後ぐらいにようやく飲み物のオーダーを取りに来て、その後にメニューを持って来た店員さんに、メニューに載っていない「エビ&ロブスター」のメニューを依頼しますが、メニューにはないので、受付てもらえません。
「予約時にメールでOKと言われた。」と言うと、「少々お待ち下さい。」と、奥に引っ込みます。数分後に現れた別の店員さんも、判で押したように全く同じ対応で奥に引っ込んでしまいます。
「こうなりゃ、我慢比べだ!」と次に現れた三人目の店員さんと対峙しますが、同じように一旦奥に引っ込んだ三人目は前の二人とは違いすぐに戻って来て、「エビ&ロブスター で承りました。」 ようやく、妻の我儘が叶った瞬間でしたが、入店からここまでで(飲み物も飲めず)30分超。いくら沖縄とは言え、「なんくるないさぁ~」と言える時間ではありませんでした。

でも、気を取り直して夕食を満喫します。私が頼んだのは定番通りステーキ&ロブスター。セットメニューの前菜はフレンチでは大好物のエスカルゴをチョイス。確かにエスカルゴなのですが、日本で食べるとカタツムリを思い出してしまうのは何故なのでしょう? 妻は巨大エビ+ロブスターの海老づくし。おまけにネットのプレゼントクーポンでもエビの前菜をチョイス。エビ一族から恨まれなきゃいいけど…
(本日、我々がいただいた食材です)
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シェフが我々2人のために、目の前でパフォーマンスをしながら料理してくれます。この辺りは、ハワイのベニバナや田中オブ東京などと同じですが、やっぱり鮮やかさとショーマンシップでは、本場にはとても及びません。

妻はパフォーマンスよりも食べきれない程のエビに興奮状態です。
思いがけず「エビ一族」の食べ比べの夢が叶ったようです。
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結局、沖縄の1日目の夕食を満喫した我々は、タクシーでホテルに戻りジェットバスを満喫した後、明日からを夢見て早めに床につきました。