麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

<日本一周:一周目>1、沖縄県(その③ 2日目:本島北部観光)


10月19日(日)

今回宿泊したホテル「かりゆしアーバンリゾート・ナハ」、この日は完全満室なのだそうです。従って、普通ならば6時半からオープンする朝食会場も、混雑を考慮して6時15分にはオープンすると昨日チェックインの時に言われていたので、年寄りで早起きの我々夫婦は、いつもの通り6時前には風呂にも入り全ての準備を完了していたので、当然の如くオープン前のレストランの行列に並びます。

皆さんの口コミによると、このホテルの一番人気は朝食らしいのでひそかに楽しみにしていたのですが、期待を裏切らないBuffetでした。
・口コミの一番人気はフレンチトースト
人気のフレンチトーストは真っ先に探して確保しましたが、期待にたがわない味でした。カロリーは高そうですが、2日間他のパンの出番はありませんでした。
・沖縄の郷土食がたっぷり
Buffetラインの最初の皿が、ゴーヤチャンプルー。いきなりの大好物のご挨拶で皿一杯取りそうになりました。それ以外にももずく入りの玉子焼きなど、沖縄色満載。ヨーグルトのシロップは黒糖、ジュースはシークヮーサーと、沖縄でしか食べられない朝食を満喫できました?

さて、いよいよ沖縄本島の観光です。レンタカーが運転できない私なので、今日と明日はタクシーを贅沢にも2日間チャーターして沖縄本島の見所を余すところなく見尽くそう!! という 目論みです。
2日間のタクシーチャーターとは随分贅沢ですが、そこは 物価が安い沖縄なので、2日間のチャーター代金が関東ならばほぼ1日分と超格安なので、私にも何とか手が出せる範囲なのです。 
今回、2日間予約をお願いしたのは、長崎&神戸の時に続いて個人タクシー。今日は北部のみどころを見る10時間コースなので、朝8時にホテルに迎えに来ていただきました。

那覇市内を出て、早速高速道路を本島中部までドライブです。久し振りの沖縄の高速道路ですが、何となく殺風景というか記憶に比べて、「華やかな彩りがないなぁ~。記憶違いかなぁ~?」と思っていましたが、ドライバーさん曰く、「道路の周囲にはいつもならハイビスカスなどが咲き誇っているんだけど…  先週の大型台風で花などは全て飛ばされてしまいました!」とのこと。台風の凄さに改めて驚かされましたが、反面私の記憶も満更ではないことがわかって、少しだけほっとしました。

名護に入り、最初の見学地は「ナゴパイナップルパーク」。相変わらず足の調子があんまり良くない妻は、パイナップルも大好物なので、カートで観光できてパイナップル食べ放題のこのパークがもってこいだと考えて選んだ訪問先で、実は私もはじめての訪問です。
入場してすぐにカートに乗り、園内を自動運転で案内してくれます。
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パイナップルや仲間たちも見学できて、それなりに楽しむことができました。
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でも、カートを降りてから異常に長い「お土産屋さんのルート」を歩かなければ戻れないのが興醒めでした。これだけ長いお土産屋さんの中を歩かせるのに、入場料600円ってどうなんだろう? と思ってしまいます。
パイナップルは確かに食べ放題でしたが、今朝の朝食のBuffetラインにも新鮮なパイナップルがふんだんにあったので、妻は朝から十分にいただいたようで、たった数時間後の食べ放題には、あまりありがたみはなかったようです。

次の訪問地は、この旅行のメインとも言える「美ら海水族館」です。美ら海水族館沖縄本島のちょうど真ん中あたりで、ちょっと島が出べそのように出っぱっている本部半島の、その先端にあります。周囲の景色がとにかく美しいのは、当然でしょう。向うに見えるは伊江島のようです。
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この辺りは、1975年に「沖縄海洋博覧会」を開催した会場で、私がはじめて沖縄に来た1985年に海洋博記念公園として来たことはありますが、水族館が出来てからは初めての訪問です。入口で既にテンションMAXになります。
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水族館の入場料は1800円とのことですが、身障者の私は手帳を提示すると妻の分まで二人共に無料になります。ありがたいとは思いますが、正直「二人共無料」はちょっと行き過ぎで、半額ぐらいが妥当なのでは… と思ってしまいます。
とは言え、「半額払います。」と言われても従業員の方も困ってしまうでしょうから、ここはありがたく恩恵に浴させていただくことにします。

早速、巨大な水族館の見学を始めます。最初のうちは、小~中の水槽が並び、中には南国らしい色鮮やかなお魚さんが、気持ち良さそうにスイスイと泳いでいます。これだけでも十分に楽しい観光施設だとは思いますが、美ら海水族館のメインイベントはあの巨大な水槽なので、それまでに沢山ある水槽はあの巨大水槽の期待を高める前菜の役目を担ってくれています。でも、これらの水槽も前菜と呼ぶにはあまりに可哀想。それぞれがメインでも他の場所なら十分に通用しそうです。

順路通りに館内を徐々に降りて行き、いよいよ巨大な水槽とそれに群がる人々の姿が見えてきます。思わず、走れもしないのに(気持ちだけ)小走りになり、巨大な水槽が間近に見える場所に急ぎます。
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大群衆を掻き分けて、何とか水槽の前のスペースを確保し、改めて巨大な水槽と中を気持ち良さそうにスイスイ泳ぐお魚さんたちをじっくりと眺めることにします。
中でも、やっぱり超大物はジンベイザメ。こんなに大きい生物を間近で見るのは自分史上初めてかもしれません!?
存在感を強く示し、悠然と泳ぐエイ。下から見上げると笑っている顔のように見えて、何となく微笑ましい限りです。
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オープン当初、これだけ大きな水槽を作った技術が話題になりましたが、確かにこの水槽が事故の多い発展途上国にあったら 無茶苦茶不安で、これだけのんびりと沢山のお魚さんは楽しめないでしょうね!?
改めて日本の技術力に感謝です。

十分以上は水槽の前に張り付いていたと思います。まだまだのんびりこの海中の世界を眺めていたい気持ちもあるのですが、ここだけで今日の観光を終わらせる訳にはいきません。未練たらたらで大水槽の前を後にします。
その後、マナティーや亀なども見学しましたが、巨大水槽の迫力の後なので何となく響くものがありません。イルカのショーなどが楽しめる劇場もあるのですが、ショーのスケジュールに時間が合わず、次回の楽しみにすることにします。

水族館を出たのはもうお昼過ぎで、ちょうどお昼の時間です。ドライバーさんに我々がリクエストしたお店は、「地元の方が行く、普通の定食屋さん」 ということで、水族館から20分ぐらい行った、まさに食堂というお店です。
そばのメニューが多く?思ったより定食のメニューは多くはなかったのですが、妻のオーダーは沖縄らしいタコライス
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そば好きの私は、2日連チャンでのそば+ジューシー(炊き込みご飯)+ジーマーミー豆腐をいただきます。
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午後の観光の最初は、沖縄の原風景が見られる、備瀬のフクギ並木。うっそうとした並木と木漏れ日が旅情を誘います。
本当ならのんびりと散歩したかったのですが、時間&妻の足の調子でさわりだけにしておきます。
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近隣の一般の民家、沖縄らしくシーサーが目だっています。
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フクギ並木を出た後には、体調が良ければ、世界遺産今帰仁城址を訪ねたかったので、とりあえず近くまで向かっていただきました。今帰仁城址の近くに到着し、「どうしますか?結構アップダウンありますよ」と言われ、妻は「車で待ってるから、行って来たら?」と言われると、世界遺産に行きたい気持ちと妻に悪い気持ちが私の中で激しく葛藤します。
結局、今帰仁世界遺産は次回に延期する決断をします。次回、桜の時期(沖縄なので1~2月)に来ようと固く誓いました。

次に向かったのは古宇利島。海の上を通る道路がとにかく美しいらしく楽しみにしていたのですが、道路上は駐停車禁止とのことでその美しい景色を満喫することは叶いませんでしたが、車窓風景で満足することにします。
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その後10分ほどで小さな島の外周道路を一周しますが、周りの車は殆ど全てレンタカーで、その危なっかしい運転には運転する人間の視点で見ても本当にヒヤヒヤします。
この島のお年寄りは、橋ができたとたんに島の中は危なくなり外出ができなくなって、却って迷惑しているのだとか…
日本一周では地元の方々の生活にズカズカ土足で上がり込むようなことだけは絶対に避けようと、固く心に誓いました。

その後、古宇利島に最近出来た古宇利オーシャンタワーに登ります。運転手さんからは「上から見る景色、絶景ですよ!」と言われて楽しみにしていたのですが、何となく想像していた通りの景色でした。
(勿論、綺麗だったことは間違いないのですが…)
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これで、本日のメインである本部半島の観光を終え、海沿いの道をドライブしながら那覇に戻ります。途中、沖縄サミットのメインホテルだったブセナテラスなど、沖縄を代表する高級リゾートを見ながらのドライブです。これらの高級ホテル、泊まったことがあるホテルは少ないのですが、施設インスペクション(見学)などで訪問経験があるホテルが多く、妻にガイドよろしく説明しながら、「俺もまだまだ呆けていないな?」と、一人悦に入っていました。

本日最後の観光箇所は、広大な海が広がる万座毛。「ここから見る夕陽はいいだろうなぁ~!?」とは思いますが、もう夕方だとは言え、夕陽の時間までのんびりしていると、今日のタクシー契約の10時間を大幅超過してしまいます。
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反対側に見えるのは万座ビーチホテル。初めて沖縄に来た30年前には、本当に沖縄を代表する高級リゾートホテルで、「いつかは、必ず泊まるぞぉ~!」と誓った記憶もあるのですが、結局一度も泊まらないうちに30年が経ってしまいました。
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道の駅で休憩し、沖縄らしいマンゴーのソフトクリームを食べた後は、再び高速道路に乗って那覇を目指します。
車中、ドライバーさんに今晩の夕食を相談します。私は沖縄のローカルフードを満喫したいし、沖縄料理があまり得意ではない妻は、新鮮な刺身などの海産物が食べたいし… ということで、両方の要望を叶えるのは定番の居酒屋しかないと考えていたのですが、那覇中心街にある居酒屋は観光客向けのお店が多く、あまり良い印象はありません。
ドライバーさんに薦められたのは、地元の方々がよく行く浦添市の「満福」というお店。浦添というので遠いのかと思いましたが、ホテルまではタクシーで1000円以内とのことなので、ホテルには戻らず直接そのお店にご案内いただき、本日のタクシー観光は浦添の居酒屋満福で終了となりました。
「今日は日曜だし、まだ6時前なのでガラガラですよ!」とドライバーさんは言っていましたが、店に入ると何とほぼ満席!でも、周りの人にご協力いただいて何とか2人分の席を空けていただき、テーブル席に着くことが出来ました。 日曜日の6時前でこの混雑… 味を期待させるには十分すぎるくらいです。

味は… 本当に大満足でした! 私がたらふく食べた沖縄料理を記憶の限りで列記すると
・豆腐よう
・もずく&あおさの天ぷら
・グルクンのから揚げ
・ゴーヤチップ
・ソーメンチャンプルー(ハーフサイズ)
などなど。(超大食いですね!?) 飲んだアルコールは
・オリオン生ビール
と飲み物も沖縄づくしを満喫です。

隣の方は地元民で、みんなで泡盛を一升瓶で呑んでいます。我々がすっかり満腹になった頃に、「泡盛、一緒に呑みませんか?」と誘っていただきましたが、もう既に本日の許容量を超えていたので、「旭川の誓い」を破るわけにもいかず、ありがたく御礼の上固辞させていただきました。
あぁ~、勿体ない!! 残念!!

「あと30分ぐらいで三線の音楽が始まりますよ。 聴いていったらいいのに…」とも言われますが、既に完全に満腹でアルコールも食事もこれ以上のどを通らない状況です。本当にローカル音楽も聞きたかったのですが、さすがに30分は待てずに、お店を出ることにしました。
このお店、美味しくてそんなに高くなくって本当に大正解でした!感謝の意を込めてリンクを貼ります。こちらです。
次回も必ず行って、その時こそ泡盛三線を楽しむことにします!