麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

13.日本一周達成!<その3:大阪+神戸>



3日目:12月2日(金)つづき

いよいよ47都道府県の最後、大阪府です。京都から大阪までは新幹線を使わずとも、新快速で30分以内と本当にすぐ近くです。大阪には、病気になる前の6年以上前には本当にたびたび来ていました。大半が日帰りの出張で、行く場所と言えば、本町付近のビジネス街ばかりではありましたが…

今回、今まであまり馴染みのなかった大阪市以外の大阪府の各市にも行ってみたかったのですが、どうも大阪の他の市町村というとベッドタウンのイメージが強く、どうにも”ここに行きたい!”という場所が思いつきません。他の地方の人が、関東の市町村に行ってみたい街があまりないことと同じようなイメージです。
ついては、大阪市以外の街は二周目に取っておくことにして、とりあえず大阪市内のメジャーな観光地を回ることにします。大阪市のメジャー観光地と言えば、何といってもUSJですが、個人的にはUSJには行ったことがあり、洋画好きでもテーマパーク好きでもない老夫婦なので、妻にも全く興味はない… という事でスルーすることにします。
今回の大阪観光のキーワードは、”高いところ”。今日からは天気も良さそうなので、秀吉の気分になって高いところから関西を見下ろしてみようと思います。

地下鉄に乗り換えるために新快速を新大阪で下車。出張族当時に一番利用した地下鉄御堂筋線を目指しますが、6年振りの新大阪駅で見事に出口を間違えてしまいました。「大阪市内は勝手知った場所なので大丈夫。」と妻に散々言っていただけに、いきなり「この人、大丈夫?」と心配させる大阪観光のスタートです。

「関西地区のエスカレーターは、東京とは違い右側に立つのがルール。」のはずですが、京都駅は関西にも関わらず地元民より観光客の数が圧倒的なので、みんな東京のように左に立っています。私の知る限り、一番半々に競合するのが新大阪駅エスカレーターなので、毎回周囲の人を見て合わせていたのですが、この日は出張族の到着時間としてはちょっと遅い11時前だったからか、普通にみんな関西風に右側に立っています。右麻痺の私にはいささか辛い右立ちですが、これから3日間は、郷に入っては郷に従わなければなりません。

御堂筋線を懐かしの本町まで、本町での乗り換えは順調に進み、天保山のある大阪港駅までは地下鉄中央線で向かいます。ところが、大阪港駅に着いて、天保山までの道をまた間違えてしまいました。「大きな観覧車を目印にすればいいので、方角を間違える筈がない!」と思っていたのですが、実際にはビルが多くて観覧車が見えなかったためです。初めて来る天保山なので、一度立ち止まって地図を確認すべきでした。
添乗員としての信頼を大きく失いながら、ようやく天保山に到着。とりあえずお昼に向かいます。大阪でのお昼は”お好み焼き”、おやつは”たこ焼き”と、夫婦の希望は一致していたので、天保山にあるのは古くからの老舗ではなくチェーン店であることを承知の上で入り、大阪のお好み焼きに満足しました。でも、焼いてくれる店員さんの怪しげなカタコトの日本語に、少しだけ嫌な予感がしました。
IMG_1002.JPG
大阪観光の第一段は海遊館。沖縄の美ら海水族館と並ぶ日本を代表する水族館に、敬意を評しての訪問です。水族館は大きな水槽の上部から螺旋状に下に降りる構造で、みどころもたくさんあります。
IMG_1019.JPG
何となく美ら海水族館や、たくさんのクラゲの展示は山形鶴岡の加茂水族館など、あちこちの水族館のいいとこ取りをしているような気もします。
IMG_1024.JPG
平日ですからちびっ子がいる訳はないのですが、水族館内にはちびっ子がたくさん… でもちびっ子はみんな中国語を喋っています。学校はどうしているんだろう? と、余計な心配をしてしまいます。

”大阪の高いところその1”として海遊館のすぐ横にある大きな観覧車に乗ってみます。行列は何台かあるシースルー観覧車の順番待ちらしいのですが、バカと煙のように高いところが好きな癖に、実は高所恐怖症だったりするので、行列のない普通の観覧車に乗ります。
IMG_1029.JPG
大阪港やUSJや大阪ドームなども見えていますが、案内のテープはUSJという単語を言えないらしく、滅茶滅茶回りくどくUSJを説明していました。
IMG_1037.JPG
地下鉄からJRの大阪環状線に乗り換えます。大阪環状線に乗るのは凄く久し振りです。記憶をたどると、15年前に二人の子供を連れて当時まだ出来たばかりのUSJに来て以来です。大阪の中心部はそれだけ地下鉄の路線網が発達しているので、出張族は環状線に乗るニーズがないのです!
IMG_1039.JPG
環状線天王寺で降り、高いところその2として”あべのハルカス”を目指しますが、ハルカスに登る前にまずは行きたいところがあります。
IMG_1041.JPG 
超高層ビルハルカスの裏に元気に営業しているそのお店は、たこ焼きの有名店”やまちゃん本店”。
IMG_1043.JPG
お店のイチオシ、何も着けずに食す”ベスト”を買い、食べる場所も座る場所もないので、立ったまま妻と半分づつ食べ始めましたが、噂通りカリッカリのたこ焼きの中が強烈に熱いのです。二人共に最初の一口で口じゅうに大やけどを負ってしまいます。ドリンクも持たずにこのたこ焼きにチャレンジしている暴挙に気付き、横にあるコンビニに飛び込んでとりあえずドリンクで口じゅうをクールダウンして、再び二口目にチャレンジしましたが、火傷しそうに熱いことには変わりありません。何とか半分の4個づつを完食しましたが、とにかく熱くて味わう余裕は最後までできませんでした。
このたこ焼きは、家に持ち帰って食べるのがベストなのですね!?

あべのハルカス展望台の受付は16階、ここでも既にもう”高いところ”ですが、入場料を払って更に上を目指します。休日には入場まで1時間以上待ちのような報道がありましたが、この日は平日なのですぐに入場できました。
スカイツリーを彷彿とさせる眺望ですが、いくら日本一とはいえビルなのでタワーの高さには敵いません。今回、これから行く通天閣大阪城を探しましたが、すぐ近くの通天閣ってあべのハルカスから眺めると「こんなに低いの?」ってちょっと驚くほどに小さく見えます。
IMG_1056.JPG
大阪城は、周囲をビルに囲まれながらもよーく目を凝らすと何とか見えます。周囲に「頭が高い!」と威張っているかのようです。
IMG_1058.JPG
反対側には関空や和歌山や奈良も見えていますが、あまり馴染みがないので感動もありません。

あべのハルカスからタクシーで基本料金の場所にあるのは、先ほどハルカスから見下ろした通天閣。高いところその3の予定でしたが、ハルカスから見るとあまりに小さなタワーだったので若干訪問のモチベーションは下がりぎみです。とはいえ、昔から東京での東京タワーに対峙する大阪を代表する通天閣に生まれて初めて登れるのですから、エキサイティングな瞬間です。
IMG_1071.JPG
通天閣からの眺めは、特に何と言うこともなかったのですが、「今、自分は通天閣の上にいるんだ」という気持ちが何にも換えがたいひとときでした。ハルカスではずっと上から見下ろした大阪城が、自分と同じ世界にきたようで少しだけほっとしました。
IMG_1070.JPG
ハルカスは… 通天閣からはあまりに高すぎて別世界でした!
IMG_1063.JPG
通天閣の回りに広がる”新世界”が、実は今回の旅での大阪のハイライト。周囲には串カツの店が並び、大阪の典型的な下町風景です。新世界をゆっくり散歩するのは初めてですが、予想以上に観光化されていて外国人客も多いのには少々驚きましたが、街には自転車に乗った”大阪のおっちゃんとおばちゃん”がちゃんといます。
IMG_1074.JPG
暗くなってきたので、大分早いのですが”新世界の串カツ”で夕食にします。串カツの有名店もあるようで今の時間ならどこでも並ばずに入れそうなのですが、下町らしい普通の店で、カウンターではなくテーブルで食べられるごく普通のお店を選択、予想通り串カツとどて焼きは安くて美味でした。
IMG_1081.JPG
本日のホテルはこの日本一周で唯一のシェラトンホテル。ロビーに入りチェックインを待つ間、その風景に唖然としてしまいました。そう、聞こえてくる言葉は全て英語と中国語で、日本語が全く聞こえて来ないのです!
思わず、添乗員時代を思い出して、英語で話しだしそうになりました!?
(と言いながら、英語なんてすっかり忘れていますが…)

4日目:12月3日(土)

このホテルは、我々の日本一周の旅には珍しく朝食付きで予約をしていました。昨年の無職時代にはビジネスホテルの無料朝食以外はホテルでの朝食は食べないという徹底振りでしたが、シェラトンホテルで朝食を食べるなんて、1年以上経って本当に贅沢になったものです。一周のゴールが迫っているが故の贅沢なのです。
チェックイン時に中国人が多いことは自覚していて、朝のビュッフェにおける中国人客の傍若無人振りは以前に何度も経験していたので、朝食付きで予約したことを若干後悔しながら席に向かったのですが、流石はシェラトンホテル。レストランの数多い従業員が、さりげなく中国人客の傍若無人な振る舞いを間際で防いでくれました。「流石にシェラトンホテルの日本人従業員のクオリティは高い!」と感心しきりでしたが、やっぱりこの朝食会場でも日本人客は一人も見ることはありませんでした。

今日はもう少し大阪を見てから、日本一周のゴールを祝うべく予約した有馬温泉の(私的には)超高級旅館に泊まり、豪勢にゴールを祝う予定です。まずは荷物を持って観光をしたくない一心で探したクロネコヤマトのサービスのためになんばのOCATへ。OCATといっても飛行機や長距離バスには我々は全く関係ないのですが、ここのクロネコヤマトで、「朝10時までに荷物を持ち込むと、関西地区の主要ホテルに当日中に荷物を送ってくれる。」というサービスがあり、有馬温泉も対象エリアだということを調べておいたためです。荷物を託し、再び身軽になって大阪観光2日目のスタートです。

まずは歩いて近くのなんばエリアを観光します。地下道を歩きながら、初めて大阪に来た時に大きくカルチャーショックを受けた「動く歩道」を見て、懐かしい思い出が甦りました。高一の夏に、初めて一人旅で大阪に来た時、梅田で初めて大阪の動く歩道に乗ったのですが、当然のように歩道に立って乗っているのは私だけで、他の全員が全く普通に動く歩道上を歩いているのです! これは、全くカルチャーショックでした。新宿の地下の動く歩道を歩く人は東京では当時はきわめて稀で、ほぼ全員が大人しく立って乗っていたので、他の人が全員「邪魔!」的に私を一瞥して追い抜いて行く大阪との文化の違いを、こんなところで実感してしまったのです。お陰で、「関西人はせっかち。」というのが、この後しばらく私の先入観として残っていました。
その後は、郷に従うために大阪の動く歩道では私も必ず歩いていたので、病気以来久し振りに関西の動く歩道に立ち、40年振りに多くの関西人に抜かれました。
土曜日の朝なので、ラッシュの人並みではありませんでしたが… でも大阪の動く歩道って、東京のそれより大分遅いのに今更ながら気が付きました。歩道の上を歩くことが前提で遅くなっているのでしょうか? 確かに、この遅さなら歩きたくもなりますよね!?
IMG_1085.JPG
この日最初に訪ねたのは、たこ焼きの有名店”わなか本店”。昨日、イートインスペースのないたこ焼き屋さんで十分に満足できなかったので、イートインスペースがあるこのお店を選択、土日は8時半から営業しているのも嬉しいところです。
IMG_1089.JPG
観光客用(?)の4つの味が楽しめる”大入り”を、座ってゆっくりと味わうことができ、妻共々満足しました。
IMG_1088.JPG
わなかのすぐ隣には、有名な「なんばグランド花月」があります。実は今回の大阪観光でも本場のここで公演を見ようかとも計画していたのですが、出演者に好きな芸人がいなかったので逡巡しているうちに、一階席のチケットが取れなくなり、いくら本場でも二階席はちょっと… と諦めたのです。でも、この場に立つとやっぱり観たくなりますね!? 今度、大宮で見ることにしましょう。
IMG_1092.JPG
なんばと言えば道頓堀に行かない訳にはいきません。懐かしのグリコサインの場所は何といっても大阪を代表するスポットです。修学旅行らしい人たちも多く、やはり大阪を代表する風景なのですね。TVでしか見たことはありませんが、阪神タイガースが優勝した時の盛り上がり振りは半端ではありませんね。今でも1985年の凄く久し振りの優勝時の光景が忘れられません。
IMG_1102.JPG
なんばを離れて次は大阪城大阪城に来るのは1970年以来だから45年振りです。1970年に10歳(小5)だった私は、記憶がある最初で最後の親子三人の家族旅行で、前日に家族旅行のメインイベントである大阪万博を見て、その翌日の午前中に大阪城に来たのです。当時はまだ歴史になんて全く興味がなかった私が、少しでも大阪城を見て歴史に興味を持ってくれたらいいと考えた母親の発案だったらしいのですが、その目論見に見頃に嵌まり、それ以降図書館にあった伝記を片っ端から読み漁る”歴史好き”になったきっかけがここ大阪城なので、忘れもしないその時以来の訪問です。
IMG_1112.JPG
大阪城は、中国人も多いのですが、何よりも真田丸人気が凄く、土曜日なので物凄い人です。真田丸はまもなく最終回で、毎週大阪城が舞台で大いに盛り上がっているのですから、大阪城だけを考えると、最悪の訪問のタイミングですね。
(このブログ投稿時には、既に真田丸は終わっていますが、この旅行の時点ではラスト二回でした。)

大阪城にエレベーターがあることは記憶ではなく知識として知っていたのですが、大阪城バリアフリーの対応は完璧でした。身障者と見るや普段は通過する各階でのエレベーターの呼び方を教えていただき、結局最上階から下までの全ての階を一度も階段を使わずに全て見学出来たのですから… ”大阪の高いところその4”として秀吉の気分ではなく10歳の時の自分に戻って、ビル群の景色を楽しみました。
IMG_1114.JPG
次は”水の都大阪”を楽しむべく水上バスの乗り場へ。出発15分前なのにもう満員の水上バスの最後のチケットを何とか入手し、大阪最後の観光のスタート!
IMG_1139.JPG
船から見る中之島などもなかなか良い感じでした。
IMG_1129.JPG
大阪駅に出て遅めのお昼を食べ、大阪の観光を終了。時間があれば高いところその5として梅田の空中回廊にも行こうとも考えていたのですが、もうその元気はありません。新快速で神戸三宮まで行き、電車を乗り継いで有馬温泉を目指します。いよいよ、ここ有馬温泉が日本一周のゴールなのです!

有馬温泉駅には旅館の車が出迎えてくれ、2年にわたる日本一周がついにここで完遂したことになります。誰にも祝福されるわけではないのですが、妻と顔を見合せて「やったね!」と頷き合います。もっと若ければ妻とハグする感動の瞬間なのでしょうが、初老の夫婦は照れがありさすがにハグまではできませんでした。

ゴールとして設定した宿は、私的には思いっきり贅沢に一人一泊3万5千円の高級温泉旅館。勿論、今回の日本一周の中では飛び抜けて最高値で、もしかしたら自分史上自分でお金を払った宿泊としても、最高額だったかもしれません。

早速、温泉を楽しむことにしますが、ここで一つの失敗に気付きます。片手なので浴衣が着られない(帯が結べない)私は、旅館に入ると簡単に着脱できるスウェットの上下を着るため、寝間着兼用でバッグに入れて旅をしているのですが、今日はそのバッグを朝に宅急便でこの宿に送ってしまっていたのでした!
ヤマトに確認してもらったところ、当日便はいつも20時前後の到着とのこと。そういえば、確かに預けた時にも「今日中着で時間指定はできません。」と言われたことを思い出しました。今はまだ16時前なので、荷物到着まで温泉を我慢するのも嫌なので、外出着のまま温泉に入ることとなりました。旅館に着いてからのことを考えていなかった、私のケアレスミスです。

3万5千円の夕食なので、期待しない訳がありません。「でも、あんまり期待しすぎると感動しないかも?」と多少の心配をしていたのですが、料理は十分期待以上で、最後の夜を飾るフィナーレとして十分に満喫しました。

5日目:12月4日(日)

朝はまず、ホテルの貸切露天風呂を楽しみます。有馬温泉の特徴である金銀2つのお風呂が付いていて、6~7人は入れるであろうお風呂を二人で独占できるのですから、とても贅沢な時間です。この貸切風呂も料金の内なのは、さすがに3万5千円ですね。私は泥湯のような金の湯、妻は無色透明の銀の湯をそれぞれ独占して悦に入りました。
DSC_0689.JPG
十分に美味しい朝食を食べて、満足の旅館を後にします。そういえば、予約時の旅館のアンケートに、「当日は、何かの記念日ですか?」という問いがあったので、「この日で、日本一周を達成する予定なので、その記念日です!」と書いたことを旅館を出た直後に思い出しましたが、見事に無視された格好です。まぁ今更言っても詮ないことですが…

今日は有馬温泉から六甲山を降りて神戸市内へ戻り、ちょっとだけ観光してから帰途につく予定です。まずは六甲山ロープウェイで六甲山頂を目指します。六甲山でも紅葉が見られるのではとちょっとだけ期待していたのですが、残念ながらもう紅葉は終わりの感じでした。
IMG_1142.JPG
六甲山頂駅を降りると、満員の乗客は一斉に展望台に向かって歩き出すので、我々もついてゆきます。着いた展望台にはデジャヴ感があり、すぐに思い出します。「この展望台、4年前に神戸市内をタクシー観光した時に最初に案内されたあの展望台だ?」(投稿はこちら) あの時の記憶では、この展望台から見える大部分が大阪だったという運転手さんの案内があって、あの時にはちょっとだけがっかりした記憶があるのですが、今回は予期せぬ大阪観光のゴールとしてのこの風景に、何だかとっても嬉しくなりました。大阪観光の、"高いところその5"は、最終日に無事達成です!
IMG_1154.JPG
次はバスに乗ってケーブルカーを目指します。途中にはいくつか魅力的そうな観光スポットもあるようだったのですが、今回はスルーします。その後、ケーブルカーに乗り換え、さらに六甲山を下ります。
IMG_1159.JPG
ケーブルカーからは普通の路線バスに乗り換えて電車の駅を目指します。この辺りは確か前回もタクシーで観光した神戸大学がある学園都市ですが、路線バスに乗っていてもわかるくらい坂がきつく、運転手さんがバスの中での立ち上がり等に関東ならば異常と思われるほどうるさいのですが、確かにこの坂道で不用意に立つと事故につながる危険性が高そうで、再三の注意も頷ける路線バスでした。
阪急電車にも久し振りに乗りたかったので、阪急の駅前でバスを下車して三宮へ。お昼まではまだ時間があったので、神戸の中心部をぶらぶらしながら生田神社に参拝。生田神社と言えば藤原紀香の一回目の結婚式で更に有名になった場所ですが、今やその効果もないとは思うのですが、昔から関西では愛され続けた神社なので、相変わらず参拝の人はたくさんいました。
IMG_1168.JPG
更に神戸市内を散策して、お昼を食べる予定の中華街である南京町に向かいます。神戸の南京町と、26年くらい前には私のセールスエリアだった横浜の中華街には、何か不思議な共通点があるような気がします。神戸南京町の最寄り駅は元町ですが、横浜にもすぐそばに元町があり、今や鉄道の最寄り駅は「元町中華街」です。横浜の古い人たちは、中華街のことを”南京町”と呼び、それも神戸と同じです。それ以外にももっとたくさん共通点はありそうなので、探してみようとも思いましたが、さすがにこの日は日曜日で、南京町の混雑は想像以上です。
IMG_1171.JPG
特に目的のレストランを決めていた訳でもないので、人波のプレッシャーに疲れてすぐ近くの呼び込みに釣られて昼食を取ります。なので味は、”中華料理”という以外の共通点は発見できませんでした。
IMG_1172.JPG
ゆっくりと南京町を見てゆっくりと昼食を楽しむ積もりでしたが、満員のお店に急かされ、早々に追い出されてしまいます。南京町は相変わらず凄い人だし、食事の後にはこの凄い人ごみの中を散策する気分にもなれませんので、少し早めに新神戸に向かい、列車を早い時刻に変更して帰途につきました。

これで2年にわたった日本一周の旅もめでたくフィナーレ。今年中に総括を投稿して、一周目を無事に終わることにします。