麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

茨城梅紀行


いま私が取り組んでいる日本一周は、47都道府県をひとつづつ観光して宿泊して、その都道府県を「自分で認定する」ということにしています。今まで合計40都道県を認定して来ましたが、その40都道県すべてを「本当に十分に見たのか?」というと、実はそうとも言い切れない県もいくつかあります。概ね2泊以上して、2日以上じっくりと観光した県については、胸を張って「行ったよ!」と言えるのですが、1泊しかしていずに丸2日は見られていない県については、「もうちょっと見たかったなぁ~。一応、達成としているけれど、”二周目”の時には改めてゆっくりと見よう!」と心に秘している県もあります。具体的に挙げると、山形県茨城県岡山県佐賀県などです。

とりわけその観光時間が一番短かったのは茨城県です。昨年のGWに、ネモフィラ(花)と袋田の滝を観光して奥久慈温泉に泊り、翌日竜神大吊橋を観光したのですが、その後は予定変更して隣県栃木県に満開の藤の花を見に行ってしまったので、自分で”達成”と位置付けたものの、モヤモヤ感が残っていることは否定できません。(その時のブログはこちら
茨城一の都市で県庁所在地と言えば水戸で、水戸と言えば日本三大庭園の一つである「偕楽園」なのですが、この街も偕楽園も見ずに、「茨城県達成」というには多少の後ろめたさはあるので、「達成前に、偕楽園だけは行っておこうよ」と、自分的には決めていたのです。
勿論、日本一周の達成感だけのためであれば偕楽園にはいつ行ってもいいのですが、水戸と言えば&偕楽園と言えば”梅”ですから、どうせ行くのなら梅の満開の時期にこそ行きたいと思っていました。昨年の梅の開花の頃にも行こうかどうしようか少々悩んでいたのですが、昨年は伊豆から熱海の梅園に行ったので、引き続き何となく偕楽園に行く気にはなれずにいたので、1年越しの念願です。そして、この時期偕楽園に行くのなら、茨城県のもう一つの梅の名所である筑波山と一緒に行き、”茨城梅紀行”として楽しもうと考えた次第です。

実施は2月28日(日)。梅の満開宣言とほぼイコールの感じのである”梅まつり”も始まっているので、梅の名所で名高い偕楽園筑波山がどちらも激混みするのは想定内ですが、どっちかだけでも朝早く行けば、ある程度の混雑を回避できると考えると、最初に行くべきはやはり偕楽園なのだろうと思い、7時前には隣県埼玉の自宅をスタートします。
北関東道をひた走り、水戸付近までは極めてスムーズ。この時間のこの辺りには、昔元気な頃にゴルフのために何度か来た懐かしい場所です。そういえば6年前、脳卒中で倒れたのもここ茨城県でした。「そろそろ、あの場所を訪ねてみようかな…」なんて考えながら、快適にドライブします。
懐かしの水戸駅前を通過。6年以上前には、仕事で何度となく来た懐かしの駅前ですが、この日は梅なので駅前に立ち寄ることはせず、ひたすら偕楽園を目指します。

8時半過ぎには偕楽園到着。ありがたいことにまだ渋滞は起きておらず、偕楽園に一番近い駐車場も、満車になるギリギリ直前で、何とか500円の駐車料金で車を停めることが出来ました。偕楽園の東門までは私の徒歩でも7~8分。表門から入りたいところですが、門まで20分以上歩く駐車場が多いらしいのでここに停められただけでラッキーと考えなければいけませんね。

確かに梅の名所だけあり、たくさんの梅がその枝ぶりを競っています。
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でも、梅の種類に詳しくない私は、紅梅と白梅ぐらいしか判りません。
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「(宮城県の)秋保温泉にある”ホテルニュー水戸屋”には、”紅梅亭”と”白梅亭”があるのですが、どっちが高い方だったっけ?」なんてことをここ水戸で考えながら、広い敷地内を散策します。
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小学生の頃ですから約45年前、当時担任の山本先生が発案して手作りされた「俳句かるた」で覚えた俳句「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」という句を思い出しました。小学生の頃はこの俳句かるたが結構好きで、このおかげでたくさんの俳句を諳んじられるようになって、高校受験ぐらいでは意外と役に立ったのです。遊び感覚で俳句を教えてくれた5・6年時の担任だった山本先生には本当に感謝です。
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本当に余計なことをたくさん思い出しながら広い敷地内を散歩します。見事な竹林を見ると、食いしん坊の私はどうしてもタケノコが食べたい… と思ってしまいます。昔、”美味しんぼ”で見たタケノコの刺身のことを思い出しました。残念ながら、まだ食べたことはありません…
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ミス「水戸の梅」でしょうか、着物美人が満開の梅の下で微笑んでいます。この日、何故か余計なことばかり連想してしまう私は、数十年前にタモリが流行らせた”日本三大ブス”というのを何の脈絡もなく突然思い出しました。当時、タモリは”名古屋、水戸、仙台”って言っていましたっけ… ”いいとも”でタモリ人気が全国区になってからは、封印したギャグなのかも知れません。
因みに、写真の通りの美人揃いですし、隣にいた妻は、仙台出身です。
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その後、好文亭を見る頃には観光バスも続々と到着したらしく、人の渋滞が始まっています。この好文亭は徳川家の殿様が、風流に過ごした邸宅らしいのですが、この時間はぞろぞろと歩くことになり風情は感じられませんでした。
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快適に偕楽園の見学を終え、次の筑波山梅園に向かって車を走らせます。つくば到着がお昼前になったので、「できれば、梅園のレストランで昼食を取ろう。」と考えて我が山らも見える見慣れた筑波山に向けて車を走らせますが、筑波山まであと4キロぐらいのところで、予想通りの渋滞が始まります。梅園の駐車場までの渋滞はある程度覚悟していたものの、”あと4キロ”からの渋滞はちょっと早すぎます。このまま渋滞が続くと、空腹に耐えられなくなる恐れもあるので、急遽Uターンして近くの普通のお蕎麦屋さんでとりあえず腹ごしらえを済ませてから、改めて渋滞の最後尾に並び直します。
結果的にこの判断は大正解でした。渋滞は遅々として進まず、結局駐車場に車を停めるまでには渋滞に並んでから1時間半はたっぷりかかったので、食事前であったら空腹のイライラを押さえられなかったのだろうと思います。そばで満腹だった我々には、心地よい休憩・ウトウト時間でした。(勿論、運転手である私はウトウトはしてはいません。)

筑波山梅園は、下の駐車場に車を停めて無料のシャトルバスで上まで登り、その後梅を見ながら歩いて降りる観光が一般的のようです。上から梅園を眺めると、広い梅園の全体風景が眺められ、スケールや花は違うけれど何となく昨年雨中で眺めた吉野の桜を思い出す風景です。
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でも残念ながら、梅の下を歩く歩道・階段には手すりが全くなく、時折急な階段が現れたりするので、私はのんびりとこの道を散策することは出来なそうです。
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結局、この散歩道を降りることは断念し、遠回りの車道でたくさんの梅をやや遠くに眺めながら、のんびりと駐車場まで降りることにしました。バリアフリーの対応を求めたいところですが、梅の時期だけのための遊歩道のさらなる整備は予算的にも難しいのでしょうねぇ…
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下に降りるとイベントスペースがあり、つくばと言えば定番の、「ガマの油」の口上をやっていました。私は、ここでも何故か球児・好児の「ゲロゲ~ロ」を思い出して、思い出し笑いをしていました。
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これでやっと、「今までに行った全ての旅行記を書き終えた。」ことになります。念願だった「ようやくブログが実際の旅行に追いついた。」瞬間です。
でも、追いついたのもほんの束の間で、今週末にはGWを利用してまた旅に出ます。日本一周の旅もも残すところあと3回です!