11日目:9月10日(木)
勿論はじめて行く天草などが楽しみでないわけではありませんが、これからの数日間は、自分の趣味趣向を押し付けることなく、妻に「信奉するキリスト教の世界にたっぷりと浸ってもらおう。」と考えているのです。とは言え、日本史好きの私個人としては、やはり”島原の乱”が大いに気になりますので、天草四郎の足跡を追いかけてみたいと思っています。
大矢野島で最初に立ち寄ったのは、「藍のあまくさ村」。天草四郎の巨大な像がある、まさに天草観光のスタートにふさわしい施設ですが、よくある”大きな仏像”のようなその巨大な像は、何となく宗教性も?で、いきなり場違い感が満載でした。
16才だった四郎クン。この巨大な自分の像を見たらいったいどう思うのでしょうか?
ところで、天草・島原に天草四郎像は一体いくつあるのでしょう? あたりまえですが全く顔も違う天草四郎像、全部の写真を全て撮った訳ではないのですが、撮った写真だけでもアップしておこうと思います。とりあえず、大きなこの像が第①号です。
ここをはじめとした天草&島原の各見学施設には、いくつかの共通点があります。展示内容は、
・島原の乱
・天草四郎
などで、それらの中でその施設がメインとするものを、特に大きく扱っていますが、興味のない人の目から見ると、展示内容はある程度似たり寄ったりなところもあるようです。
どの施設も、最初(15分~20分程度)でその施設が作ったオリジナルビデオを見せてくれます。それぞれの施設を作った市町村などが、一生懸命に史実等を調べて作った力作ばかりなのですが、翌日と2日かけてたくさんの施設に入場した我々は、毎回ビデオを全て見たので、本当にそれだけですっかり時間がかかってしまいました。
少なくとも我々は、「興味のない人たち」ではなかったようで、妻は「キリスト教とその迫害の歴史」と「その中でも耐えて信仰を続けた先達たち」に著しく感銘を受け、私は「島原の乱の歴史的背景と、原城陥落に至るまでのヒストリー」に興味津々でとっても楽しい時間だったのですが、「どの館の展示がどうだったか」については、悲しいかなこの健忘症が進んだ初老の頭脳には、ほとんど残っていないのです!
従って、各施設の説明はしたくてもできないことをご容赦ください!
でも、お陰で「島原の乱」についてはすっかり詳しくなりました。
天草四郎像②
次に天草上島に入り、これらの橋と天草諸島が見渡せる場所がないか少し車を走らせてみます。残念ながら瀬戸内海の時のようには見事にしまなみが見渡せる場所はないのですが、何となく風景が見渡せる小高い場所を見つけることが出来ました!
天草四郎像③
小高い丘の上から現在の市内を見渡しても、「島原の乱の激戦」はイメージできません。
40分近く経っても妻が戻ってこないので館の中に妻を探しに行ったところ、貸切状態の館内で妻が館長さんのものすごく丁寧な解説を1つ1つ受けている最中でした。
ここでも、他と同じように「最初に20分のビデオを見て」から、丁寧なご案内が始まったのだそうです。
次は、天草にあるカトリックの教会を2つ回ります。
最初は崎津天主堂。教会はそんなに古くはないのでしょうが、やはりこのへんにいる信者さんはいい教会でお祈りが出来て、少しばかり妻は羨ましいのでしょうか?
近くには、「海上マリア像」がありますが、船でもなければ近づけそうにありません。
大江教会と、その近くには「天草ロザリオ館」があり、隠れキリシタンの悲しい歴史が展示されています。
この日は、天草の自然の観光はあんまりせずに、キリスト教関係の見学だけで1日が終わってしまった感じだったので、最後は天草西海岸の景色を少しだけ満喫することにしました。
この日の泊りは、天草苓北町にある民宿「大漁丸」。天草らしく新鮮な海の幸を腹一杯食べたいために選んだ民宿です。
さすがにこの刺身は、たっぷり新鮮でとにかく旨かったですよ~!