麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

青春18きっぷの旅 その① 小海線の旅


金曜日、先週購入した「青春18きっぷ」で、第1回目のプチトリップを実施しました。
今日は、早速その第1回目をレポートします。
電車に乗りながら、思ったことを携帯に書き込みました。
なので、いつもより更に長文&雑文調です。
ご了承ください。

金曜日出発を決めたのは先週の日曜日。以降金曜日の天気予報は見るたびに悪くなってきます。最初は曇り、徐々に雨マークが多くなり、木曜日夜には「昼前から雨」の予報。「どうせ電車に乗るだけだし、朝降ってなければ傘を持っていかなくてもいいので、いいや!」と思って床に就きましたが、朝起きたらしっかりと朝から雨が降っています。
「日曜日に延期しようかなぁ~」 と考え、一時は「延期!」と宣言したものの、他にすることもないので、絶景の景色は観たいけれど、「下見」と考えればいいと考え、行くことにしました。

でも傘を終日持って電車に乗るのは辛いので、傘なしで家を出ましたが、思ったより雨は激しく、駅まで10分でも傘なしでは無理です。
駅まで傘さして歩きながら、「傘、どうしようか」ずっと考えていました。
駅前には我が家のメインバンクが… 「そうだ、キャッシュコーナーの傘立てに置いて行こう!」 無くなるリスクはありますが、夜も雨の今日捨てるのは勿体ないし、かといって一日中ずっと持ち歩くのも苦痛です。
なので、キャッシュコーナーの傘立ての一番奥に立てて、改めて身軽になって出発です。

08:23 自宅駅発
いつものドア横の定位置を確保します。
今日は、電池の持ちが悪いスマホをなるべく使わずに、メモは半年ぶりに充電した前の携帯を使います。
08:50 念願のむさしの号乗車 まずまずの乗客数です
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倒れて半年後にはよく乗っていた通勤電車を見ながら出発します。
駅をスタートしてからすぐに、いつもと違う線路を走り、さいたま新都心駅通らず、今まで通ったことのない場所を通り、いきなり元「鉄ちゃん」をドキドキさせてくれる素晴らしいスタートです。この電車を選んでよかった!
浦和直前で予期せず地下に入ります。埼玉に引っ越して15年以上経ちますが、こんな場所に地下に入るルートがあるのを初めて知りました! 大興奮です!
予想より長いトンネルを抜けると、いつの間にか宇都宮線を離れ武蔵野線に入っています。
首都高、荒川を通過。河川敷のゴルフ場が見えますが、雨天でプレー者はいません。
「いつかはプレーするぞ!」とまた気持ちを強くしました。

北朝霞、新座、東所沢、新秋津 新小平と次々に停車。「ぶらり途中下車の旅」で武蔵野線に乗ったタレントが「東西南北と新のつく駅が多い!」と言っていましたが、ほんとうにその通りです。
ただ大宮で乗ってきたそこそこの数の乗客、途中駅では誰も降りないし、誰も乗ってきません。不思議な光景です。

再び地下の長いトンネルの謎のルートをひたすら走ります。
中央線合流直前、立川を前に徐行… 「中央線名物」遅れでしょうか? 最後車輛に乗っているので、車掌が無線でやり取りしている声が聞こえます。やっぱり中央線は遅れているようです。
立川駅到着。久しぶりですが、やっぱりまた発展しましたね!?大都会です。
大宮で乗った乗客がようやく半分降りました。残り半分は全員八王子まで一時間乗り通すようです。
田園地帯になり八王子。中央線は遅れているようですが途中参入のむさしの号は数分の遅れで到着です。八王子到着後、中央線普通列車の始発駅、高尾へ乗り継ぎます。

高尾では、次の列車まで30分以上ある予定でしたが、中央線の遅れで乗れないはずの松本行きが接続を待っていてくれて、1本前の電車に間に合いました。勿論、先を急ぎます。

中央線普通列車松本行は6両編成のボックスシート列車。
すぐにトンネルを抜け相模湖・藤野と神奈川県の山間部を走ります。20年前の横浜支店時代、よくこのあたりまで車で営業に来たことを思い出します。久しぶりの中央線ですが、思ったより相模湖、あまり見えなかったのですね。 もっと見えた記憶があったのですが…

相変わらずの曇天で、山がけぶっています。バス停で有名な猿橋に停車。電車から高速道路が見えます。大月で遅れてる特急「かいじ」の待ち合わせ。特急も平日なのでガラガラです。このあたり富士山が最も大きく見える場所なのですが、今日はこんなに近くても全然姿を見せません。

相変わらず山の風景は雨でけぶって山水画のような風情ある姿です。
晴れている時に見たいのは勿論ですが、今日は「下見」なので山水画の景色を楽しむことにします。

笹子トンネル通過、トンネルを抜けても劇的な変化はありませんが、地名に甲斐が入り始め、心なしかちょっと明るくなってきました。
ワインが飲みたくなる「勝沼ぶどう郷」、温泉に入りたくなる「石和温泉」に停車。周囲に人家が増えてくると、甲府に到着です。

甲府に初めて来たのは中3の時、当時カメラにハマっていた友人と二人で昇仙峡に写真を撮りに来たのが最初です。
時間は丁度お昼前、実は好物のほうとうが食べたかったのですが、乗り継ぎ列車の関係で、今日は途中下車ができません。ここ甲府には、入院の時に見舞いに来てくれて以来逢っていない大学の同級生もいて、本来素通りは許されないのですが…
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甲府を過ぎてしばらくすると、本当に田舎風になります。駅周辺以外人家がまばらです。
長野県が近づいていますが、このあたりには残雪はありません。

小淵沢で下車し、駅弁を買いメインの小海線ホームへ。
次の小海線出発まで40分以上ありますが、既に列車に到着していておまけに暖房も利いている素晴らしいサービスです。

この列車は「高原列車 小海線」の誇る最新列車、「小海線ハイブリッド」。2両編成の列車は4人掛けのボックスシートと1人掛けの向かい合わせの広々とした席。窓も広くて観光列車としては上々の列車です。既に10人以上の乗客が座席に座って発車を待っています。こんな天候なのに…
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小淵沢で買った弁当は、「元気甲斐」。
25年ぐらい前のTV番組、「愛川欽也の探検レストラン」。当時画期的だった「流行らないラーメン屋の再生」で一躍人気番組になったこの番組の2弾目の企画が「人気駅弁を作る」。
この時、選ばれた駅が小淵沢で、数か月後に出来上がった駅弁が、この「元気甲斐」。
当時は駅弁フェアでも爆発的に売れた人気弁当でした。
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今の値段は1300円。う~ん、高い!?
味は… 最近、駅弁のレベル、全体的に高いので… この値段では??

平日で天気も悪いのに、そこそこ埋まって小海線は発車します。
二両編成なのにワンマンなので、後ろの号車のドアは開きません。
別荘風の家やレンタルロッジ風の家が多い車窓風景です。今日は雪予報ですが、麓のこの辺りにはもう雪はありません。でも雨、当然八ヶ岳には全く対面できません。

小海線は徐々に高度を上げ、清里です。
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さすがに、この辺りには雪がちらほら残っています。
更に高度を上げ、最高地点の野辺山へ。雨から雪? 完全に雪になりました!
標高が高いから?長野県に入ったから?
JR最高地点の記念碑。シャッターチャンスを狙っていましたが、タイミングちょっと逃しました。残念!DSC_0042.JPG

長野県に入ってから、野辺山付近はすごい雪です。
佐久海ノ口海尻、小海、海瀬 こんな山の上なのに「海」のつく駅名が多いのは何故?
佐久市内に入り、列車のイメージが変わります。
最初は高原列車。駅間長く、標高の高い土地をゆっくり登ります。
後半ローカル地域列車で駅間は短く、すぐに次の駅に停車します。
雪はすっかりなくなり、雨になります。

新幹線接続駅の佐久平。新幹線の上を高架で在来線がまたぐ駅を初めて見ました!結構感動です! 下を新幹線が通過していきましたが、早すぎてカメラ、全く間に合いませんでした!

終点小諸着。しなの鉄道の駅をJR小海線が使わせて貰っているイメージです。
小諸駅には、「小諸そば」はありませんでした。
軽井沢まではJRから移管した私鉄「しなの鉄道」。なので青春18きっぷは使えず別料金470円です。
しなの鉄道は、ワンマンだけど3両編成、赤とグレーの列車。
軽井沢に近づくとまた雪景色になってきました。

軽井沢から横川へは、鉄道の難所だった碓氷峠
でも長野新幹線開通時に列車が廃止され、今はこの区間はバス輸送になっています。
JRバスは500円。ここでも青春18きっぷは使えません。
バスは雪深い軽井沢を出発。途中、アウトレットなどもありますが、平日で雪のオフ期なので人がいません。
雪深い碓氷バイパスをバスはを進みます。恐らく、晴れていたら絶景なのでしょう。短時間で、550メートルを下りるとのことです。
30分後、横川に着いたら雪はなく、再度雨に変わっていました。

終着駅になってしまった横川。線路止めがあって、旅情を誘います。
もう夕方で、あの峠の釜飯も売っていません。
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高崎行きは超ローカル列車です。
高崎からは湘南新宿ライン、大宮で乗り換え、自宅駅に着いたのは20時過ぎ。ちょうど12時間の列車の旅でした。

JR切符代を計算したら6510円。「乗りで」のある一日でした。」

自宅付近も相変わらず雨でしたが、銀行に「預けておいた」傘はちゃんとありました!