麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

障害年金への道<その3 年金受給決定!>


昨日、年金事務所から封書が届きました。
ねんきん定期便」ではないし、何だろう?と思って開封してみたら、以前に申請していた障害年金の受給決定通知でした。

障害年金のための申請代理人候補の社会保険労務士さんと面談した11月、そして手間は若干かかったものの依頼した社労士さんが無事に申請を終えた1月に、それぞれ障害年金についてブログを更新していますので、今回が3度目の投稿で認可が下りたことになります。自分でこの申請をした人がその申請やドタバタだけでシリーズのブログを作成されております。そのブログを読んで障害年金を知った私は当初、「これは、無茶大変そう! ハードル高いわ!」と思っていましたが、結局プロに任せることを選択、結果は本当に我々の作業は少なく(というか殆どなく)スイスイと申請が受理されました。
現在、障害年金の申請を考えている方が検索でこの記事を読んでいただくことを想定し、少しでも参考になればと思い、感想を書き残すこととします。

障害年金に対する考え方
 以前から書いている通り、当初は身障者手帳ですら貰うのに抵抗があった私ですので、会社に復帰できている現在、年金を貰うことにいささか抵抗があったことも事実です。
でも「年金」は、「自分で積み立てたお金を、老後に向けて少しづつ返してもらう」というものだとある方から言われました。

念のため年金定期便を見直してみると、私が会社に奉職しいた30年で払った年金の額は1200万を超えています。この額を全額年金で返してもらうとすると、65歳から貰い始めて10年以上貰い続けないとペイしない計算になります。金利要素を考慮すると最低15年は生き続けなければプラスには転換しないのです。。つまり不幸にも80歳や75歳前に亡くなってしまった場合、年金に関しては「払い損」になってしまうようです。
もっとも、日本の年金の考え方が、「自分の老後のために貯蓄しておく」という考え方ではなく、「高齢者の年金をその世代の若者が支える」という考え方なので、自分が得したか損したかはあまり議論されませんが。(この考え方だから若者が減ると年金が破たんするのですが…)

でも、年金定期便で自分の払った実額を明示されると、年金の仕組みがどうであるかはともかく、「自分の払った分ぐらいは返してほしい! しかも子供が小さいバブルの頃にもしっかり徴収したのだから、その分は利子までキッチリつけてね!」という気持ちが強くなります。
ということでAIJみたいなところに自分の納めた年金を騙し取られるくらいなら、いろいろ不自由があり出費も多い現在、少しぐらい早く年金を少しづつ返してもらおう! と考えるようになり、受給に対する躊躇いは無くなりました。

・申請について(代理人に任せるかどうか)
 ブログを検索すると自分で申請して苦労する話がたくさん出てきます。なので私には最初から自分で選択する選択肢はありませんでした。
結果プロに任せて大正解だったと思っています。自分でやったことと言えば
代理人の社労士を決める(ネットで検索して、面談後に依頼)
・着手金(私の場合は31,500円)の振込 ※不支給の場合は費用はこれだけ
・申請書というか症状を申告する書面の下書き(代理人が校正して提出)
・医師の診断書を依頼し受領(医者が検査をして診断書を書いてくれる)
・その他各種書類(戸籍や振込口座など)の準備
上記を代理人に送っただけです。これ以外に「初診を証明する書類」が必要で、茨城県でゴルフ中に脳卒中を発症した私の場合、救急車で最初に運ばれた茨城県の病院に依頼しなければいけないのですが、「ちょっと遠いので面倒だなぁ~」と思っていましたが、この手続きは全て社労士さんがやってくれました。
後は年金受領後に成功報酬を支払うだけです。

つまり、本当に最低限のことだけをやっていればよく、プロに任せたのは手間の面でも正解だったと思います。(私の場合、プロでも書類の差し戻しをされています。自分でやったらと考えるとちょっと恐ろしくなります。)

手間以外の点では、私の場合だけでは比較のしようがありませんが、少なくともプロが書いたからちゃんと認定された要素も大きいと思っています。
なので「成功報酬」は決して安くはありませんでしたが、気持ちよく払えます。
この点はプロに任せることを絶対にお勧めします!

・申請から認定まで
 申請から認定まで、以前は半年かかるのが当然だったのだそうです。(ネットの情報も大半がこの情報)でも昨年(2011年)ぐらいから、お役所仕事の割にはかなり早くなったようです。
私の場合申請から認定まで3か月でした。(1月下旬申請 4月下旬認定)
私の場合は障害厚生年金だったのでこれでも若干審査が長かったのだそうです。障害基礎年金の方の場合は、最短1か月半ぐらいで認定が出るそうです。

全体的に早くなっているようですが、当然都道府県によって差はあると聞いています。私の場合は埼玉県の例です。
埼玉、頑張ってるね!

・誰に頼むか
 これは、語る資格はありません。私の場合、最初っから一人の社労士さんとだけ面会し、結局その人にお願いしましたので。
でも、あえてアドバイスさせていただけるとすれば
・社労士といっても守備範囲が広いので、出来ればやっぱり専門にやっている人がいい
・地域の事情がある可能性があるので、できれば地元の人がいいですね

いずれにしても 「障害年金 地名」で検索すると少なからずヒットするはずです。
良く情報を読んだ上で出来れば面談して検討されては如何でしょう。

因みに私が依頼した方は「障害年金 さいたま」で上位にヒットする方です。

・最後に
 障害を持ってしまうと、旅行に行くにも買い物をするにも自由が利かず、また自分一人での行動が制限されるので、どうしても出費は以前より多くなります。
その意味でもこの障害年金は我々の大きな味方になってくれるありがたい制度です。
なので、対象と思われる方は検討してみたら良いと思います。

何より問題は、「この制度の存在を誰も教えてくれない」ということが今の日本が抱える大きな問題だと思っています。「皆に使われたら困る」からなのでしょうか… 
病気で倒れてから接した病気の専門家である、リハビリ病院の医師・看護師・スタッフ、退院後のリハビリを計画するケア・マネージャー、介護保険の関係の役所の担当者。みんな、この障害年金のことは知っているに違いないのに、誰一人「申請してみたら」というアドバイスをしてくれませんでした!
たまたまネット好きな私が病気関連のキーワードで検索してヒットしたのでこの制度を知ることができましたが、ネットも見られない人の中には知らずに申請していない人が山ほどいるのではないでしょうか?

なので、残りの人生の中でこのように障害者に対して「総合的にアドバイスコンサルティングが出来る仕組み」ができないか? ということを私の次のライフワークにしようかと考えています。それが脳卒中の私を死なせずに助けてくれた神様からのミッションではないかと考え始めています。

ということで50過ぎですが福祉の勉強を始めようと考えています。