麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

【2018年最初の旅】静岡・伊豆<その1:静岡へ>

本日は2018年1月8日(月)です。前回の投稿日を見ると2017/9/30となっていますので、3カ月以上も投稿をサボっていたことになります。

右半身が麻痺になり、左手一本でできるだけ早くパソコンを打つ練習として2010年末に始めたこのブログ、当初は内容はともかく毎日投稿することを目標に400回以上投稿を続けてきたのですが、次第に書くこともなくなり、そのうち自分が会社を辞めて昔からの夢であった”日本一周”を始めたため、最初は片麻痺闘病と一般的な生活のブログ⇒徐々に旅行記がメインとなり⇒最近は旅行記だけのブログになってしまっています。
そんなブログではありますが、それでも毎日投稿していた頃には読んで下さる奇特な方も少しだけいてくれたようなのですが、これだけ頻度が空くとアクセス数も激減するのは仕方がないことで、最近は人に読んでもらうためというより、自分の老後の楽しみとして投稿というより保管しておこうなんて考えています。本音でいえば、「誰かに読んでもらえる」ことはとても嬉しく励みになることなのですが、そのために定期的に書き続けるには本当にネタがないし、連続して旅に出るには資金がとても続きません。

昨年の夏以降旅日記を投稿していないからと言って、その間全く旅に出ていなかったわけでは実はありません。昨年9月以降、実は福岡だけには2回も(GWにも福岡には行ったので、2017年だけで福岡には何と3回も!)行っているのです。
1回目は9月後半の日帰り。昨年GWに福岡を訪ねた時に凄く久しぶりに見舞った伯父が他界したため、生前大変不義理にしていた反省も込めて葬儀に参列したのです。1日だけ会社から休みをもらった日帰り旅行だったので、始発電車で自宅を出て午前の福岡便に搭乗、空港から葬儀場に直行して何とか葬儀に列席、焼き場まで同席すると帰りの便に間に合わなくなるために葬儀だけで失礼し、2時間程度時間ができたので父親の墓参だけをして夕方の便で引き返してきたのです。葬式ですから航空券の事前予約ができるはずもなく間際の予約になり、福岡らしいことは何もできないのに我が家には痛い出費になってしまった日帰りの旅でした。

2回目は11月の前半。GWにも訪ねたリタイアして福岡に引っ越した友人(大先輩)夫妻との約束「今度は、東京在住の友人達と一緒に、福岡の大先輩の家に泊まりに行く。」という約束を果たすためです。本当は2人の友人と共に3人で訪ねる筈だったのですが1人の都合がつかずに2人での2泊3日の旅になりました。初日は福岡市内の大先輩の自宅に泊まり、翌日は4人でこれも5月に私が泊まって良かった熊本・黒川温泉の同じ宿を訪ねたのです。この旅ではまた旅行・買い物等で貯まったJALのマイルを使うことができたので、9月の日帰り葬式旅行よりずっと安く行くことができました。

それ以外には、旅と呼べるような旅行には全く出られていません。12月後半には仙台の義母の見舞いに行き、夕方には仙台の年末ライトアップイベントである「SENDAI光のページェント」を平成になってから初めて(最後に観たのは、仙台在勤中の昭和63年!)見ようと楽しみにして行ったのですが、当日は仙台にしては珍しいくらいの雪が降り新幹線ダイヤも乱れ、見舞いには何とか行けたものの、雪で足がツルツル滑って私にとってはかなり危険な状況だったため、危機回避を優先して光のページェント見学を断念して埼玉に帰ってくるハメになってしまいました。”平成”のうちに光のページェントを見られるのは今年が最後… 今年の12月にその夢は叶うでしょうか?


ようやく旅日記を書けるような旅に出られたのは2018年に入ってから。2018年最初の旅は、年始に相応しく富士山を満喫する旅にしました。初夢で見ると縁起が良いと言われる富士山ですが、富士山の夢など好きな夢を見られるほど器用ではないので、とにかく富士を”これでもかぁ~!”というほど見たいと考えたからです。また、「一周目」の静岡・伊豆ではとにかく天気に恵まれなかったので、そのリベンジをしたかったこと、伊豆半島は昔からたくさん訪ねてはいるものの、西伊豆エリアが未訪だったため”塗りつぶし”の2周目としては西伊豆エリアにも足跡を残したいと考えたためです。

1周目で伊豆を訪ねたのは前職退職直前の2015年2月、河津桜などを中心の旅でしたが、天気には恵まれずに富士山には会えずじまい(記事はこちら
静岡にはその2か月後の退職後最初の旅の最初の訪問地として訪ねていますが、この旅は珍しいぐらいに天気に恵まれなかった10日間だったのですが、その悪天候を予感させるような最悪の天気だったのです。(記事はこちら
その時のリベンジを果たしたいという気持ちもあり、計画した3泊4日でした!

1日目:2018年1月3日(水)

静岡も伊豆も前回天気に恵まれなかった苦い経験が強かったので、天気予報はずっと気になっていたのですが、幸いなことに今回の日程では3日目を除けば概ね好天が望めそうです。特に富士山がメインになるのは旅の前半の予定でしたので、前半の日程は”富士山ビュー観光”は天気予報によって1日目にでも2日目にでもどちらでもできるように柔軟な計画にしていましたが、1・2日目共に天気予報が崩れる心配もなく、予定通り1月3日の朝には箱根駅伝の速報をラジオで聞きながら、箱根駅伝のランナーと交差する方向を目指して車をスタートさせます。とはいえ私は圏央道から東名への高速ルートを取るので、一般道を疾走するランナーと出会える筈もありません。
2年前にも横須賀から房総半島を目指して同じ1月3日に圏央道を走ったこと(記事はこちら)、日本一周を達成したばかりの昨年も、同じく1月3日からの”2周目最初の旅”を計画していたものの、資金問題などの種々の事情により断念したことなどを懐かしく想い出しながら(片手で)ハンドルを握り快適なドライブが続きます。

最近は渋滞することも多いと聞く圏央道ですが、さすがにまだ1月3日なので渋滞も起きず順調に東名に入り、足柄SAで最初の休憩。足柄SAからは早速富士がちょっと雲はあるもののきれいに見えています。「こいつは春から縁起がいいなぁ~!」という感じです!
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その後も快適なドライブが続きます。今日は1周目では訪問できなかった静岡市の南のエリアを観光する予定で、焼津で高速を降りたすぐ先には最初の訪問地である「焼津さかなセンター」があります。
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この巨大な魚市場は、以前は年末の「お魚お買い物ツアー」で都内や横浜のお客様に大人気のバスツアーとして、新潟県の寺泊と肩を並べる2大魚市場だった記憶があります。平成元年あたりの記憶ですので約30年前の話ですが、当時の私はバス旅の担当ではなかったので12月になると毎日10台くらいのバスが焼津を目指すのを横目で見ながら、”自分も、一度は行かなきゃ”というその思いが30年後の新年にようやく叶った瞬間です。
今は関東にも”角上魚類”などのお店もあるので、昔のように正月用の魚介類をバスツアーで仕入れに行くことも減ったんだろうと思いながら市場の中に入ってみますが、正月から観光客もたくさんいて、活気溢れた市場がそこにはありました。
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「まだ3が日なので、漁は休みじゃない?」とは思うものの、新鮮っぽい魚介類もありそれを値切って楽しんでいる観光客もたくさんいます。勿論、我々夫婦の旅はまだ始まったばかりなのでここで新鮮なお土産を仕入れることはなくただ眺めるだけでぶらぶらしていましたが、まだ11時過ぎなのに市場にあるいくつかの食堂には早くも行列ができそうな様子だったので、早めにこの旅最初のお昼を食べることに。
今回の旅の4回の昼食はすべて「海鮮尽くし」の予定。勿論、初日のお昼はここ焼津さかなセンターで食べる予定でしたが、事前の情報収集では大食堂以外の食堂がいくつかあることは分ってはいるものの、どの店もお寿司や海鮮を出すお店でどの店を選んだらいいのかの情報が仕入れられませんでしたので、結局他のお店と同じようなメニューのここではごく普通のお店に入ります。
焼津と言えば(というか静岡と言えば)、「マグロと桜エビと生シラス!」というのが私の先入観なので、その通りの3種の載った丼を注文
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ついでに、桜エビのかき揚げも注文して楽しみます。
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充分に満足の行くこの旅最初のランチでした。

静岡で見たいものの一つに、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」の大井川がありました。子供の頃からブルートレインなどの鉄道で静岡を通るたびに静岡には大きい川というか長い橋が本当に多い印象が強く、中でも特に長い橋は大井川のそれだという記憶が鮮明だったので、その記憶を確認するためでもあります。
大井川を見る場所として選んだのが世界一長い木造歩道橋としてギネスに認定されている島田市にある「蓬莱橋」という橋。観光客用の駐車場に車を停め、工事中である蓬莱橋の入り口に近づくと、意外と多くの観光客がその橋を楽しんでいます。
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橋の通行料100円を入口の箱に払い、900メートル近い橋を歩いてみます。
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この日は風が結構強く、かなりの風でこの大きな体をもっていかれそうになる恐怖というかスリルを味わう瞬間も何度かありましたが、大井川のそのスケールを体験することはできたのですが、水量の少ない時期だからなのでしょうか水量はそんなにあるようには見えず、とても「越すに越されぬ」というほどの水量には感じられませんでした。
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次に訪れたのは御前崎近くにある浜岡砂丘。浜岡と言えば原発で有名な場所ですが、その砂丘鳥取砂丘ほどの規模はないものの風紋等では有名ということで訪ねてみました。
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さすがにマイナーな観光地なのかこの時間の観光客はゼロで、海が見える場所まで砂丘を登ってみますが、確かに砂丘と言えば砂丘なのですが、規模もさほどではなく、「まぁ、こんなもん。」と言えなくもありません。
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地理の時間に習って以来、一度はその場所に立ってみたかった静岡県最南端の御前崎
御前崎灯台はやや高台にあったので、車で上まで行ってみます。
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灯台への入場は有料で登るのは階段になるようなので、上るのを断念して高台から広大な太平洋の眺望を眺めるだけに留めます。
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気になっていた御前崎も塗りつぶすことができて、2018年最初の目標も無事に達成です。
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本日の宿泊は静岡駅前のビジネスホテル。政令指定都市の主要駅前なので、駐車場を確保するのが大変だというクチコミは見ていたのですが、「まだ3が日だから、大丈夫じゃない!?」と甘く考えていたものの、やはり駅前デパートに行く人たちの車でどの駐車場も満車状態。大型駐車場に並んで待ったお陰で、30分待ってようやく車を駐車することができました
夕食は静岡在住の友人夫妻と静岡駅前の居酒屋にて。有名な「静岡おでん」をはじめ「富士宮焼きそば」や「黒はんぺん」、昼間も食べた「桜エビのかき揚げ」等の静岡名物尽くしを味わった楽しい一夜でしたが、居酒屋なのでどの名物料理も味はそこそこ。
でもThis is ”静岡”としては満足の夕食でした。