麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

ピロリ菌撲滅大作戦!


木曜日夕方、2週間前に受けた胃カメラの検査の結果を聞きに、再び板橋の愛誠病院に行きました。
病院は大抵朝は非常に混雑しますが、夕方は患者が一段落して、割と早く受けられます。この日も、出来るだけ時間がかからないように4時半が最終受付と聞いていましたので4時15分の病院到着を目指して出発、タクシーで途中思わぬ渋滞に巻き込まれましたが、4時20分過ぎには無事に到着、予想通り患者は数人しかいなく、すぐに案内される雰囲気です。

15分程度で名前を呼ばれて、2週間前に胃カメラを見ていただいた先生と面談、もともとポリープなどの不審物があった訳ではなく、「ちょっとデコボコしているので念のため組織を検査しましょう。」というだけの話でしたので、検査の結果は特に問題なく、変な病気がある訳ではないようです。

先生からひととおり先日検査時に撮影した胃の中身について説明があり、「特に問題ない」と言われたので会社用の診断書を書いてもらって無事に終了… という運びだったのですが、御礼を言って席を立とうとしたその瞬間、先生が一言呟きます。
「でも、ピロリ菌がいるね…」

3年前にこの病院で健康診断を受けた時、胃カメラでは「問題があったら連絡します」と言われたのですがその後連絡がなかったので、特に問題がないとは認識していたのですが、先々週の胃カメラの前に看護師さんから、「前回の検査時、ピロリ菌がいたんですね。」と言われましたが、「何かあったら」の連絡も来なかったし、健康診断の結果にもピロリ菌のピの字もありませんでした。

ピロリ菌についての知識は殆どありませんが、「日本人の半分近くは持っていること」「ピロリ菌があっても特に大きな問題にはならない」ことぐらいは一般常識として知っていましたが、自分が「保菌者」と言われたのは初めてです。

先生は、「治療、しますか?」と他の病気では絶対聞いてこない質問をします。「どうなんですか?」と聞いてみたところで、「治療してもしなくてもどっちでもいいよ。」という回答です。本当にこんなオプション的な感じで医者から言われたのは初めてだったのですが、すぐには判断のしようがありません。

幸いなことに本日最後の患者だったことが功を奏したのか、ピロリ菌について専門の先生が教えてくれました。
この場を借りて簡単にご説明すると、
・日本人の約半分が感染していると言われている
・特に衛生状況の悪かった昔に保菌者が多く、今でも年配者の保菌者が多い
・ピロリ菌がいるといってもすぐ病気に直結するわけではない
・でも胃潰瘍(やその他の潰瘍)の原因の多くはピロリ菌が関連している
・なのでピロリ菌がいなくなれば、胃潰瘍等の再発リスクも低くなる
胃潰瘍だけではなく、胃がんの発生率もピロリ菌保菌者が高い
こんな状況だそうです。少なくとも私も自覚症状はないものの「胃潰瘍の跡」保持者ですので、ピロリ菌を撲滅すれば胃潰瘍の再発リスクも低減されるのだそうです。三十年以上前に亡くなった慢性胃潰瘍の私の親父も、当時ピロリ菌最近発見されていれば、あんなに胃潰瘍に苦しまなかったのかもしれません。

また、これだけ「どうしますか?」と聞かれるわけですから、「治療が辛い」のか「医療費が高い」のか治療を逡巡させる理由があるのかなぁ… と思い再び先生に質問です。
その時に教えていただいただいたことは
・治療はこの薬(と、パッケージを見せられる)を1週間飲むだけ
・1~2か月したらもう一度病院に来て、再検査を受ける
・再検査は胃カメラではなく、息を検査するだけ
・その結果は更に1週間後にもう一度来院の必要アリ
・医療費は保険適用なので特に高くない
と教えていただきました。これなら少なくとも治療を妨げる理由はなく、今後のためにここで胃の中のピロリ菌を撲滅しておいた方がいいと思い、治療をお願いすることにしました。

病院での会計後、薬局でピロリ菌退治薬を購入します。先生からサンプルを見せられた時にはそれほどよく見ずに、「何だ、薬って1週間でたったこれだけか」と思って安心していましたが、薬局で大仰な包みを見せられ、ちょっとビビりました。よく見ると私が勝手に1週間分だと思ったパッケージが、実はたった1日分だったのです!

左半分が朝に飲む分、右半分が夜に飲む分でこのパッケージが7日分です。でも薬代は3千円強で、確かにそれほど高いものではあません。
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帰ってからピロリ菌についていろいろとネットで調べました。それによると
・この除菌成功率は80% 
・ダメなら第2回目の除菌がある(違う薬を飲む)
・2回目で成功する率は、80%(つまり両方で合計成功率96%)
・この2回目は期間中禁酒がマスト!
なのだそうです。「1週間禁酒」なんて、倒れる前の私には絶対に無理でしたが、倒れてからは1年半酒を一滴も飲んでいない今なら、全く抵抗はありません。

更にネットを見ると、「何にも症状がないと保険が適用できず、ピロリ菌除菌は高額!」なのだそうですが、私は自覚症状が全くない今、保険で治療できる分だけラッキーだと思わなければいけませんね。
いずれにしても「治療」の判断は成功だったと思っています。

早速木曜日夜から服薬を開始、年内に服薬を終了し、1か月以上おいてから検査なので、長い付き合い(?)だったピロリ菌と訣別できるかどうかの結果は2月以降になります。

その時に再度レポートします。