麻痺からの脱却~日本二周目挑戦中!~

2010年に脳卒中で右半身麻痺に。でも、「絶対に諦めない」をモットーに現在は『日本2周目』に取り組んでいます。

「寅さん」の想い出


昨日から、WOWWOWで待望の「フーテンの寅さん」シリーズの全作品放映が始まりました。
年末~年始に放送される全作品をビデオに撮り、ブルーレイディスクに焼いて、永久保存版にしようと思っています。週末の平日なので全部見ようと思えば観られるのですが、流石に毎日何作も観たら飽きるだろうと思われるのと、後々のお楽しみとして取っておきます。(と言っても全作品を既に2回以上は観ていますが…)なので録画しながら見るのはせいぜい1日1作にしようと思っています。

因みに、今日の新聞広告に「寅さん全作品DVD永久保存版」と称して16万円台の商品を宣伝していました。勿論付録などもたくさん付き、豪華なのでしょうが、私も負けないようにBDのプリンタブルディスクに作品のイメージを印刷して、手作りの永久保存版を作り上げます。(WOWWOW、広告がないのでその意味でもGOODです!)
BDディスクのラベルを作っている方のサイトも複数あり、著作権的には問題があるのかもしれませんが、個人的な利用に限っているのでとりあえず使わせていただいています。

因みに昨日観た寅さんは1970年の作品。私が10歳の頃の作品なので、マドンナの名前はファンとしては知っていますが、脇役たちの名前は全然わかりませんでした。
私が寅さんに熱中したのは1980年代~。この時代の作品はかなりの回数を見ています。(恐らく1作あたり5回以上は観ています!)

個人的に寅さんの最高傑作だと思っているのは、これも「史上最も印象に残るマドンナ」浅岡ルリ子演ずる「リリー松岡」と寅さんが沖縄で一緒に生活する「ハイビスカスの花」です。
この作品を含めたこの頃の寅さんの作品は、昔よく利用させてもらった、(今は撤退してしまった)「帝産観光バス仙台」にいつも積んであり、成田空港からの帰りのバスの中で散々見させてもらったものです。
飛行機に乗る前後の寅さんの怖がりようは、何回見ても思わず笑ってしまいます。

仙台から成田空港までは約7時間。当時は勿論仙台空港に国際線なんかなく、海外旅行に行くのは殆どが成田空港からです。
成田までは当時は7時間のドライブですが、単なる送迎だけなのでバスガイドさんはいません。また7時間の単純ドライブは運転手一人での規定を超えてしまうので、交代のドライバーを含めて運転手さん二人での運行です。行きのバスの中では、旅行の期待感からの高揚があり、また成田に近づくと空港や現地到着後の細かいご案内などをしなければならないので、映画どころではありません。帰国後の帰りの7時間は、大半の人が爆睡してはいるのですが、中にはバスに乗ると目が爛々と輝いて眠れない人がいます。そうした人が多いと「映画でも見ますか?」という話になり、その時には老若男女誰でも楽しめて、一番無難なのが寅さんなのです。

一番びっくりしたのは約15年近い昔、アメリカに行きロサンゼルスからラスベガスまでバスで移動した時です。ロスを出て1時間も走ると、ハイウエイの周りは茫洋とした風景が始まり、ラスベガス到着の直前までその風景が変わることはあまりありません。
ロス近郊には風力発電のバカデカい風車がたくさんあり、最初のうちは物珍しさで一生懸命眺めているのですが、20分もすると飽きてきて、「折角の海外旅行なんだから景色を見ないと勿体ない!」とは思うものの、景色にも飽きて何もすることがなくなります。

その時は珍しく日本人の現地ガイドが同行していました。相変わらず全く変わらない景色が続くので、「映画でもかけましょうか?」とのご提案です。
個人的にはこれから行くアメリカの大自然が楽しめる映画でも見られれば、旅の期待感を盛り上げることもできるので、「できれば『シェーン』のようなアメリカの大自然が映る映画がいいですね!」とガイドさんと相談します。
希望通りアメリカの自然が見られる映画(タイトル、忘れました)が見られて、筋は忘れましたが「アメリカらしいひととき」を満喫することができました。「アメリカの大地を走るドライブの演出としては、結構いい仕事ができた!」 と自己満足をしていましたが、映画が終わってもまだラスベガスまではまだ半分、映画を満喫したお客さんからは「もう一本!」というリクエストです。

日本人ガイドさんが「あと、あるビデオはこれだけです!」と出して見せたのは「寅さん」とこれも当時の定番で、菅原文太愛川欽也の「トラック野郎」の2本!
私のチョイスは当然寅さんです。何を放送するか言わないうちに、アメリカのバスの画面に寅さんのシンボルである松竹映画の富士山の画面が出てきて、寅さんのテーマが流れ出した時には、アメリカの田舎を走るバスの車内は大爆笑の渦でした!!

寅さんの49作で海外のロケの作品はたった1作だけ。それもアメリカが舞台ではなく地味なウィーンを舞台にした竹下景子がマドンナを演じた作品です。寅さんが「湯布院」と「ウィーン」を間違えてヨーロッパまで行ってしまった作品でした。
ウィーンのツアーの時、バッハウ渓谷というちょっと遠い場所までバスでドライブします。「ここであの『ウィーンの寅さん』を流せば盛り上がるなぁ!」 と思ったのですが、そうは問屋がおろさず、流石にウィーンのバスに寅さんはありませんでした。

寅さんの最後の作品の冒頭シーンは、阪神大震災に逢った瓦礫だらけの神戸の街で、寅さんがボランティアをしている映像でした。
あれからもう16年。今年、寅さんが生きていたら真っ先に東北に駆けつけてボランティアをしていたのでしょうね…
否、寅さんはどこかで元気だと信じています!! そのうちに旅先で必ず逢えると!


話は全く変わりますが、先週20日、思いがけず年末調整が結構戻ってきたので、ちょっと寒かった池袋の家用に電気ストーブを買いに行きました。
年末調整が多く戻ってきたということは、イコール「年収が大幅に下がった」ということですから喜ばしいことではないのですが、身障者控除の影響も多少はあるのでしょう。
池袋の家は契約書にも書かれていましたが、石油機器の利用が禁止されています。なので備え付けのエアコンで暖を取っていたのですが、TVを見る場所がエアコンの真横が定位置なので、暖かくなるまでかなり時間がかかります。

予想以上に年末調整が出たので、気持ちも軽く池袋駅方面に向かいましたが、しばらく前にビックカメラに下見に行った時に、あまり機種が多くなかったので、「たまには最初にヤマダで見てみよう!」と思い元三越の超大型店舗のヤマダ電機に行きました。

結果、品数の豊富なヤマダ電機で購入したのですが、今回ヤマダのサービスには少なからず感動しました。
電気ストーブと言えども、年末調整のお蔭でちょっと気持ちが大きくなっていたこともあり、すこしい大きめの2万円を超えるモノを買ったのですが、持ってみると結構重いのです。
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「配達しましょうか?」と言われましたが、寒い毎日が続きますのでできれば今晩から使いたいと思い、「タクシーで持って帰ります」と言ったところ、「それではタクシーまで運んであげましょう!」。

5階で会計を済ませ、エレベーターで1階まで。「タクシー乗るには道路の反対側の方が近い」というと、店を出てそこそこ大きな道路を渡りタクシーを捕まえ、助手席に大きな電気ストーブを何とか押し込んでくれました!

今まで「ヤマダ電機はサービスがイマイチ!」と思い、ビッカメ派を標榜していた私ですが、今回の「タクシーまで」のサービスにはちょっと感動しました。手足の悪い私と妻の二人にとっては、最高のサービスでした。

これからは、ビッカメオンリーを辞めてヤマダも見てみようと思います。
ヤマダのポイントカード、作らなきゃ!